おいしい食事やおいしいお酒を楽しむためにも、毎日のちょっとした習慣づけで体重増加を防ぎたいものです。今回ご紹介するのは、毎日の生活のなかでさりげなく取り入れられるダイエット。重い腰をあげて「さあ、頑張るぞ!」という気持ちで臨む本格トレーニングとは少し違い、なんとなく生活のなかに取り入れられる「ちょこっと運動」や「マッサージ」について、その実践のポイントを、ダイエットエキスパートとして数々の著書を出版されている和田清香さんに聞きました。

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おすすめの「ちょこっと運動」&「マッサージ」5選

■1:朝起きたら「肩甲骨」を動かす

立って行うのでもOKです
立って行うのでもOKです

まず朝目覚めたら、ストレッチがてら肩甲骨まわりを動かしましょう。白鳥が羽ばたくようなイメージで手を外側にひろげ、

1. 腕を頭上に上げる
2. お尻の後ろで指先同士を合わせる

1と2をそれぞれ10〜20回ぐらいを目安に繰り返します。肩甲骨から腕が生えているように動かすのがポイント。

肩甲骨付近には「褐色脂肪細胞」という脂肪を燃焼しエネルギーに変える細胞が集まっているので、意識的に肩甲骨を動かすと代謝アップにつながります。さらに午前中に代謝を上げておくと、その後の5〜6時間、高代謝の状態が続きます。目覚めもスッキリして朝から頑張ろう! という気にもなれるので、一石二鳥ですね。

■2:ふとした瞬間の「ながら運動」を取り入れる

動かしていない部分を意識して「ながら運動」を
動かしていない部分を意識して「ながら運動」を

歯磨きしながら脚上げ、洗濯物をたたみながら開脚など、生活のなかでのなにげない行動にちょっとした体の動きをプラスすることで、忘れずに継続することができます。例えば歯磨きしているときに動かしていない下半身を動かす、歩いているときに動かしていない肩甲骨を動かすといった具合に生活シーンでお試しあれ。「ながら」でやっているので、ストレスフリー。それが習慣化する秘訣です。

■3:リビングの床はストレッチできるよう「広く」キープ

床が広いことでストレッチもしやすく、気分もスッキリ
床が広いことでストレッチもしやすく、気分もスッキリ

家時間のなかでちょっと時間が空いたときなどにすぐストレッチをできるように、床になるべく広めのスペースを空けておくというのも大切なこと。ちょっとしたスキマ時間で体を動かす習慣がつき、ダイエットへの近道となります。さらに、スペースをつくるには、おのずと片付けなければなりません。片付いていない部屋は気持ちがイライラし、イライラを発散するために食べてしまい、そしてまたイライラ……という負のループに陥りがちです。片付ける習慣そのものをつくることで、体を動かすことにもなります。一回「いいや」と思ってしまうとそのままになりがちなので、習慣化することが大事。

■4:バスタイムは「レギンス入浴」を習慣に

湯船に浸かりながら、足指を気持ちよくマッサージします
湯船に浸かりながら、足指を気持ちよくマッサージします

毎日の生活のなかでのダイエットの黄金タイムは、なんといっても入浴時。入浴の仕方こそ、ダイエットのカギといっても過言ではありません。効果が期待できるのは、着圧レギンスを履き、お風呂に浸かりながらマッサージをする「レギンス入浴」。着圧レギンスの圧と水圧がダブルで働き、血液の巡りをよくして、ダイエットの大敵であるむくみや冷えの予防に役立ちます。お湯の温度は、38〜40℃、入浴タイムは20分ほどが良いとされています。

レギンスを履いて、普段のように入浴するだけでもセルライトを解消しやすくするのですが、マッサージを行うことによって、より短期間でセルライトを解消しやすくなります。
また、お風呂は食事の前に入るというのもポイント。お風呂に入ると全身に血液が巡り空腹感が緩和し、食事量を抑えることができます。

■5:「寝る前マッサージ」で質のよい睡眠を

太ももを両手の平で大きくつかみ、雑巾をしぼるようにマッサージ
太ももを両手の平で大きくつかみ、雑巾をしぼるようにマッサージ

寝る前は、アロマ効果のあるオイルで全身をマッサージしながら、ゆっくりと深い呼吸をし、質のよい睡眠へと誘いましょう。睡眠の質が悪く、寝不足状態が続くと、空腹ホルモンである「グレリン」が増えるというデータもあります。特に集中ケアしたいのは、心臓から遠くむくみやすい脚。足首から膝に向かって両手をグーにして下から上にさすり、太ももは両手のひらで下からしぼるようにまんべんなくマッサージします。各パーツ5回ぐらいずつ、寝る前の儀式として定番化させるといいですよ。

普段の生活で体重増加を防ぐ!

体重計に乗る習慣を身につけるのも大事です
体重計に乗る習慣を身につけるのも大事です

普段の生活のなかにもダイエットにつながる道がごろごろと転がっています。

1.朝起きたら「肩甲骨」を動かす
2.ふとした瞬間の「ながら運動」を取り入れる
3.リビングの床はストレッチできるよう「広く」キープ
4.バスタイムは「レギンス入浴」を習慣に
5.「寝る前マッサージ」で質のよい睡眠を

以上5つの習慣を取り入れ、毎日の習慣化を目指してみましょう。スキニーパンツがキツくなるどころか、すっきり履ける日が来るかもしれませんよ。

 
 
和田清香さん
ダイエットエキスパート
(わだ きよか)NYで学んだボディケア術、350種類以上のダイエット法を体験して自身が15kgのダイエットに成功。その経験を活かし、「ダイエットエキスパート」として信頼できるダイエット方法とボディケア情報をメディアにて提供。TVやラジオ出演、講演やセミナー講師も多く務める。ライフスタイルにダイエットを無理なく取り入れるカリスマ指導者として、健康美関連商品の開発も手掛ける。著書に『30秒でスッキリ! 壁トレ 体を動かすのが好きになる!』(ナツメ社)など。オフィシャルウェブサイト
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
松崎愛香
EDIT :
高橋優海(東京通信社)