【目次】
笑顔の要となるのは「大頬骨筋」
口角が下がったままの顔は、それだけで「疲れている人」「機嫌が悪そうな人」と認識されてしまいます。その原因は、口元のたるみ。年齢とともに頬や口周りの筋肉が下がることで、口角も一緒に引き下げられてしまいます。
その対策としてエイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、表情筋のなかでも笑顔の要となる「大頬骨筋」を意識的に使えるようトレーニングすることで、自然と口角が上がりやすくなるのだそう。
頬も口角も引き上げる!【村木宏衣さん指導】口角下がり解消トレーニング
笑顔が美しくなる「3つのトレーニング」
【1】頬も引き上げる「口角引き上げトレーニング」
口角引き上げトレーニングの主役は、大頬骨筋(だいきょうこつきん)。頬骨から口角へと伸び、笑顔を形づくる重要な表情筋です。この筋肉がしっかりはたらくと、口角は上方向とこめかみへと引き上げられ、無理のない美しいスマイルラインが生まれます。
また、このトレーニングでは、唇を口の中に巻き込んだ状態で行うのもポイント。口輪筋や唇周りの余計な動きを抑え、大頬骨筋をピンポイントで使いやすくするためです。その結果、疲れていても口角が下がりにくく、不機嫌に見えにくい表情に変わりますし、頬全体の引き上げにもつながり、ほうれい線や口元のたるみ対策としても有効ですよ。
20回程度を目安に、痛みのない範囲で毎日続けることが大切。頬骨の下あたりにじんわりとした疲労感が出ていれば、正しく効いているサインです。
表情は、意識よりも習慣で整えていくもの。毎日のケアにこのトレーニングを加え、自然と口角が上がる表情を育てていきましょう。
■STEP.1:唇を巻き込み、余計な力を抜く
唇を歯の内側に軽く巻き込み、口元全体の力を抜いた状態をつくります。唇を隠すことで、口輪筋や下あごの無駄な動きが抑えられ、大頬骨筋に効きやすくなります。
■STEP.2:頬を引き上げ、大頬骨筋を使って口角を上げる
口角だけを引き上げるのではなく、頬骨の下あたりを斜め上へ持ち上げる意識で20回引き上げます。すると、その動きに連動して口角が自然と上がり、大頬骨筋がしっかり働いている感覚が得られるはず。頬骨の下に人差し指を添えて動きを確認するといいでしょう。
\このメゾットの効果とポイント/
1)不機嫌に見える口角下がりは口元のたるみが原因。
2)頬から口角を引き上げる、大頬骨筋のトレーニングが有効。
3)唇を巻き込むことで、大頬骨筋にダイレクトに働きやすくなる。
4)毎日のトレーニングで、キュッと上がった口角に変わっていく。
頬も口角も引き上げる!【村木宏衣さん指導】口角下がり解消トレーニング
【2】マリオネットラインを薄く「口輪筋寄せ」
マリオネットラインとは、口角の外側から顎へ向かって縦に落ちるように伸びる溝のこと。操り人形の口元の線に似ていることから名づけられ、顔の下半分のたるみや口角を下げる「口角下制筋」の過緊張が重なることで深まりやすくなります。
そこでカギとなるのが、唇のまわりをぐるりと囲む「口輪筋」。エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、ここを中央に寄せる動きをするだけで、緊張した口角下制筋をゆるめ、下方向へ引っ張られる力が弱まるのだそう。唇を軽くすぼめるように口角を中央に寄せる、これを普段から意識しましょう。これだけでマリオネットラインは徐々に薄くなっていきますよ。
■STEP.1:にっこりとしたつくり笑いがマリオネットラインに
一見、よさそうに思える「作り笑い」ですが、口角だけを無理に引き上げると筋肉バランスが乱れ、口角下制筋や首まわりの筋肉がこわばりやすくなります。その結果、口元だけが不自然に引っぱられ、周囲のたるみや溝がかえって際立ち、マリオネットラインを深める原因に。まずは笑顔のこわばりに気づき、口元をゆるめることがライン悪化を防ぐファーストステップです。
■STEP.2:口輪筋を中央に寄せて、口角下制筋をゆるめるクセをつける
口輪筋は唇のまわりを囲む筋肉で、口を閉じたりすぼめたりする役割。一方、口角下制筋は口角を下へ引く筋肉で、硬くなるほどマリオネットラインが深くなりやすい筋肉です。
このふたつは連動してはたらくため、口輪筋をそっと中央に寄せるだけで、口角下制筋のこわばりが自然にゆるみます。この「中央寄せ」を日常のクセにしておくことが、ラインの悪化を防ぐシンプルかつ効果的な方法です。
\このメゾットの効果とポイント/
1)マリオネットラインは口元の筋肉バランスがくずれ、下方向の力が強まることで深まりやすくなる。
2)作り笑いや無意識の緊張が口角下制筋を硬くし、口元の影を固定化する原因になる。
3)口輪筋を中央に寄せる動きが、連動する口角下制筋をゆるめる効果が。
4)「口輪筋を中央に寄せる」意識を持つことで、口元の筋肉がゆるみ、マリオネットラインが淺く変わる。
マリオネットラインを薄く!【村木宏衣さん指導】口周りの緊張をゆるめるリップ習慣
【3】顔が変わる「肩甲骨トレーニング」
腕を上げ下げするだけの簡単なメソッドですが、肩甲骨をしっかり動かせて、たった1回でリフトアップ効果を実感できます。このメソッドのポイントは「肘を意識して動かすこと」で、肩甲骨と肋骨が正しい位置に整い、首のポジションも自然に改善されます。これによってリンクしている頬を引き上げる「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」がスムーズにはたらくようになるため、頬がキュッと引き上がります。
目に見えて効果がわかるので、ぜひ鏡でビフォー・アフターをチェックしてみてくださいね!また、このメソッドで首や肩まわりの筋肉がゆるむので、首コリ、肩コリ解消にも効果的ですよ。
■STEP.1:手を大きく広げて、肘を意識しながら上に腕を伸ばす
足は腰幅に開きます。手のひらをパッと大きく広げて、肘を上げるように意識しながら、なるべく遠くに腕を上に伸ばします。
■STEP.2:腕をおろし、壁をタッチするように手のひらを外に向ける
手のひらは広げたまま、肘を使って腕をゆっくりと下ろし、壁をタッチするように手のひらを外に向けます。実際に壁はなくてもエアーで大丈夫です。この上げて、おろして、壁タッチをワンセットにして10回繰り返しましょう。反対の腕も同様に行ってください。
1回行うだけでリフトアップ効果が。たるみで顔の歪みを感じている人は試してみてください。
\このメゾットの効果とポイント/
1)肩甲骨が固まると肋骨が下がり、姿勢が崩れて体幹が弱まるので猫背になりやすい。
2)猫背になると顔の筋肉が下に引っ張られて、頬やフェースラインがたるみやすくなる。
3)肩甲骨と肋骨を正しい位置に戻すことで、連動している頬の筋肉の働きがよくなりリフトアップ効果が。
4)さらに首と肩の筋肉がほぐれるので、肩コリや首コリの解消にも効果的。
腕の上げ下げでたるみを解消!【村木さん考案】肩甲骨&肋骨の動きで顔が変わる理由とは
笑顔をより美しくする「4つのメゾット」
【1】笑顔が美しく表情が豊かに「口回りプッシュ」
ほぐすポイントとなるのが、頬骨から口角をつなぐ筋肉である小頬骨筋(しょうきょうこつきん)や大頬骨筋(だいきょうこつきん)、そして、ほうれい線に関わる「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」です。
硬直した頬骨周りの筋肉を気持ちよくほぐすことできますし、頬がふっくらと引き上がる効果が。ほうれい線が浅く変化するし、顔のコリも取れて、笑顔が美しく表情が豊かに! 見た目印象がパッと明るくなるので、会食前やプレゼン前にもおすすめですよ。
■STEP.1:小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる
テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみ=「小指球(しょうしきゅう)」を頬骨の下にあてます。手に頭の重さをのせるようにし、目線は下を向いたまま、ゆっくり深呼吸をしましょう。これを15秒間×2回行ってください。
■STEP.2: 目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる
STEP.1の状態から顔を上げて目線を正面にします。そして、小指球で頬骨の内側を押し上げるように圧をかけましょう。顔が斜めになっていると歪みを引き起こすこともあるので気をつけて。鏡を見ながらまっすぐ正面をキープしてください。このときも深呼吸は続けて、15秒間×2回繰り返しましょう。
STEP.1、STEP.2ともに、圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の部分。左右均等に圧をかけるように意識しましょう。
■STEP.3: 3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける
まず、左手の人さし指と中指の腹で左頬を押さえます。右手の人さし指と中指、薬指を鼻の側面にあてて、鼻の付け根から掘り起こすように圧をかけましょう。これを5秒×3回行ってください。反対側も同様に行います。
色で示した、鼻の付け根の脇に圧をかけるように行いましょう。ほうれい線に大きく関わる、上唇挙筋にもアプローチできます。
\このメゾットの効果とポイント/
1)頬のたるみは、頬骨に付着する表情筋が大きく関与。
2)特に食いしばりがクセの人、口をあまり動かさない人は、表情筋が硬くなっている。
3)頬のたるみには大頬骨筋や小頬骨筋、上唇挙筋をほぐすことが効果的。
4)刺激の強いマッサージではなく、深く圧をかけてほぐすメソッドが有効。
たるみ頬をリフトアップ!【村木さん考案】彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド
【2】笑顔がキレイで若々しい印象に「小鼻ほぐし」
表情筋の衰えによって、口角が上がりづらくなり、横に引いて笑うクセがついている人は意外と多いもの。口角を横に広げる筋肉が過剰に使われるこことで口の横にシワが寄ってほうれい線が深くなったり、小鼻が横に広がったダンゴ鼻になったり、と老け印象を増長させてしまうことが…。
これを改善するには、口角を横ではなく上に引き上げる笑顔を意識することが必要で、そのためには、まず凝り固まった小鼻脇の鼻翼部をほぐすのがおすすめ。横に広がった鼻がキュッと引き締まるし、この部分は、上唇を持ち上げる上唇挙筋も関わっているので、上唇がふっくら持ち上がる効果も。
鼻翼部を掴んだまま、「え」「お」と口を動かすことで、深く刺激を与えることができるメソッド。とても簡単な方法ですが、彫りが深く、笑顔がキレイで若々しい印象に! もったり顔がシャープに変わるので、ぜひやってみて下さいね。
■STEP.1: ほぐすポイント、鼻翼部の位置を確認
ほぐすのは、鼻翼部(びよくぶ)で、鼻の両側にある小鼻部分を指します。
そして、親指と人差し指で小鼻脇にしっかりと圧をかけます。すべりやすいので、実際はティッシュをあてて、その上から行いましょう。
■STEP.2:鼻翼部に圧をかけたまま「え」「お」と口を動かす
指先でしっかりと圧をかけたまま「え」と口を開ける。このとき、口角は横に引くのではなく、上に上げるように心がけて。
同様に指先でしっかりと圧をかけたまま「お」と口を動かす。この「え」「お」を1セットにしてこれを10回繰り返す。
\このメゾットの効果とポイント/
1)口を横に引いて笑うクセがあるとほうれい線が深くなり、小鼻が横に広がるためもったりとした老け印象に。
2)対策のひとつとして凝り固まった小鼻脇の鼻翼部をほぐすのがおすすめ。
3)横に広がった鼻がキュッと引き締まるし、口角が上がり、上唇がふっくら持ち上がる効果も。
4)簡単な方法なのに、彫りが深く、笑顔がキレイで若々しい印象に!
ダンゴ鼻が引き締まり、上唇がふっくら!【村木さん指導】顔印象が変わる小鼻ほぐし
【3】頬の張り出しを解消「筋肉、筋膜ほぐし」
頬骨まわりには大頬骨筋や小頬骨筋、咬筋など複数の筋肉が重なり合い、それらを覆う筋膜が顔全体から頭皮へとつながっています。これらの組織が日常のクセや噛みしめ、姿勢の影響によって偏って使われると、一方だけが硬く短縮し、外側へ引っ張られる状態になりやすくなります。その結果、頬骨が出っ張り、片側だけ張り出したように見え、歪んだ老け顔という印象に見えてしまいます。
頬骨周囲に軽い圧をかけて筋肉と筋膜の緊張をゆるめることで、頬の出っ張りを解消する方法。骨そのものを動かすのではなく「筋肉と筋膜の状態を整えるケア」なので、強い圧をかける必要はなく、心地よい程度の圧を一定時間キープして与えるのがコツ。またこのメソッドは、血流の変化や神経のリラックス反応が促され、過剰な緊張が抜けやすくなるのもメリットです。
■STEP.1:片手で後頭部を支える
片手で後頭部をやさしく支え、頭が動かないように安定させます。
■STEP.2:手根部分を使って頬骨を押し込むように圧をかける
もう一方の手の手根部分を使い、張り出しが気になる側の頬骨にあてて、内側に向かってやさしく圧をかけます。このとき口は軽く開け、噛みしめない状態を保つことがポイント。痛みを感じない範囲で15秒キープし、これを2回繰り返します。力を入れすぎず、じんわりと緩める感覚で行いましょう。
\このメゾットの効果とポイント/
1)顔の左右差は筋肉や筋膜の緊張バランスの偏りが原因。
2)頬骨まわりに圧をかけることで、局所的な緊張がゆるみやすくなる。
3)強い圧ではなく、心地よい圧で行うほうが筋肉も筋膜もゆるみやすい。
4)継続することで、頬の張り出し感や左右差が目立ちにくく変わる。
顔の左右差、歪みを補正!【村木宏衣さん指導】頬の張り出し解消メソッド
【4】頬を引き上げる「頬骨ほぐし」
頬骨下をプッシュして、大頬骨筋、小頬骨筋をゆるめ、頬骨の左右差、顔のゆがみを解消するメソッド。これは頬を引き上げる筋肉にアプローチできるので、リフトアップ効果も高いですよ。デスクやテーブルがあればできるので、隙間時間にぜひやってみてくださいね。
■STEP.1:テーブルに肘をつき、頬骨下に親指の腹をあてる
テーブルに肘をついて、頬骨下に親指の腹をあてます。親指の位置は口角と目尻をつなぐ線上で、黒目の真下あたりの頬骨下です。残りの4本の指は額に添えましょう。これが基本姿勢です。
■STEP.2:頭の重みを親指にのせたまま、首を左右にふる
頭の重みを利用して頬骨下に圧をかけたまま「イヤイヤ」と左右に小さく首を振りましょう。これを10回繰り返してください。この方法なら、力を使うことなく適度な圧で頬の筋肉ほぐすことができます。次に親指を2cm外側にずらした位置でも同様に行い、計2か所をほぐしましょう。
\このメゾットの効果とポイント/
1)眉の高さが左右で違う、輪郭に左右差がある顔のゆがみは頬骨の左右差にあり。
2)日常のクセ、姿勢の悪さ、ストレスの蓄積による筋肉の硬直が原因。
3)頬骨下の筋肉をゆるめて、頬骨を正しい位置に戻すことがゆがみ解消に。
4)このメソッドは頬を引き上げる筋肉にも効くので、リフトアップ効果も。
ゆがみ矯正&老け見え解消に効く!【村木さん考案】頬骨押し上げメソッド
- TEXT :
- Precious.jp編集部

















