【目次】
- 「薄毛」をカバーするスタイル【2選】
- 「うねりやクセ」をまとめるスタイル【4選】
- 「ボリューム不足」を解決するスタイル【5選】
- 「リフトアップ&小顔」にみせるスタイル【3選】
- 「顔型」をカバーするスタイル【3選】
「薄毛」をカバーするスタイル【2選】
【1】ほんのり前髪あり美バランスボブ
「30代後半から40代になるとトップもですがこめかみ部分の髪が薄くなってきて、スカスカで薄毛っぽく見えてしまう…というお悩みが増えてきます。そんな方におすすめしたいのが、ほんのり前髪あり美バランスボブです。幅狭くごく少量だけ前髪をつくることで、シースルー前髪も、サイドに分けて前髪なしのスタイルも楽しめるので一石二鳥。前髪をつくってみたいけれど、若つくりして見えるのはイヤ、という方にもおすすめです」(MINX ginza shibuya smart salon ディレクター 総代表 知念弘行さん)。



「モデルさんは毛量がやや少ないこともあり、トップやこめかみ部分はペタッとしやすい髪質。ベースはあごラインのボブ。うしろは表面のみに若干レイヤーを入れています。加えて、後頭部につむじがあり髪が割れやすいので、レイヤーを入れて軽さを出し、ふんわりカバーしています。サイドは自然に流れる毛流れができるようカット。
前髪はセンター1~2cmと幅狭めにつくり、シースルー前髪にも、サイドに分けて前髪なしにも、アレンジ自在に」(知念さん)。
<スタイリング方法>片サイドはもみあげ部分を残して耳にかけて、さりげない動きを出す
「アイロンで毛流れをササッと整えて、最後に片サイドの髪を耳がけするのがポイントです。シンプルなボブスタイルですがそのひと手間で、さらに抜け感がアップします」(知念さん)。

<STEP.1>毛先はワンカール平巻きに

<STEP.2>顔周りはリバース巻きで自然な毛流れを

<STEP.3>もみあげは残して、片サイドの髪を耳にかける

「スタイリング剤は、前髪と全体を使い分けしています。前髪のシースルー感をキープするのにはやや重めのオイルを、毛先の浮きや動きを出すのにはファイバー系ワックスを使用。やや重心低めのひし形シルエットに整えることで、面長顔の方でもよりバランスよく見える効果が!」(知念さん)。

40代に似合う【ほんのり前髪あり美バランスボブ】イメチェン自在な幅狭め前髪でこなれ感をかなえる
【2】ナチュラル&フェミニンボブ
「40代50代は毛髪にコシがなくなり、こめかみ部分にボリュームが出ずに、顔の印象まで貧弱に見えてしまうというお悩みが…。ポイントとなるのは顔周り。適度な動きや立体感を加えることで、大人世代にも似合う華やかさを出すことができます。薄毛が気になるという方も、顔周りがふわっとするだけで地肌の透け感を和らげることができるので、フレッシュで若々しい印象に見せることができます。さらに薄く透けるような少量の前髪をつくることで、小顔効果&抜け感もプラス」(SUNVALLEY トップスタイリスト 土田美沙子さん)。



「1本1本がしっかりとしていて太くて硬め、ヘアスタイル次第では広がりがちでまとまりがでにくいモデルさんの髪。ドライヤーでざっと乾かしてもまとまりが出やすいようカットしていますが、軽く巻くことを想定し、ベースはあご下3cmくらいのやや前下がりのボブに。全体的にレイヤーは入れず切りっぱなしに近いスタイルにしています。顔周りのみ、動きや立体感を出したいのでレイヤーをバランスよくプラス。
前髪は眉間の毛くらい、少量でつくり、重めのボブに程よい抜け感が出るよう調整を」(土田さん)。
<スタイリング方法>前髪はカーラーで、毛先と顔周りはアイロンで軽く巻く
「アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪も柔らかい印象に。毛先と顔周りをササッと巻くだけで、格段に華やかさとこなれ感が出せます」(土田さん)。

<STEP.1>前髪はカーラーでふわっと感を

<STEP.2>毛先はアイロンでワンカール内巻きに

<STEP.3>顔周りはリバース巻きにして立体感アップ

「スタイリング剤はツヤを出すオイルがおすすめ。毛先や顔周り中心になじませます。前髪は、セミハード系スプレーを。直接吹きかけるのではなく、コームにふり、サッととかしてシースルー感をキープするのがコツ」(土田さん)。

40代に似合う【シースルーバングのナチュラル&フェミニンボブ】透け前髪と顔周りの毛束でフレッシュな印象度アップ
「うねりやクセ」をまとめるスタイル【4選】
【1】フレッシュさ際立つあごラインボブ
「40代以降のお客さまに圧倒的に人気なのはやはりボブですが、うねりやクセなど髪質に変化が出てくるのもありますし、白髪も気になるというお悩みも増えてきますよね。大人ならではの髪悩みも出てきて、なかなか一筋縄ではいかないのが大人のボブスタイルです。毛量が多く広がりやすい方、クセが出てきてまとまりにくくなってきたという方、生え際の白髪が気になるという方におすすめのボブスタイルをご提案します」(MAISON de IGGY 代表 ヘアスタイルディレクター 二宮英徳さん)。



「ベースはシンプルなあごラインのボブ。モデルさんはもともと毛量が多いため、ペタッとしてボリュームが出にくいということはないのですが、年齢による多少のクセやうねりがありまとまりにくい、広がりやすいというお悩みが…。そんな方でもあごラインにカットすることでまとまりやすく、キレイな形に見せることができます。頭のはちが張っているので、内側のこめかみ部分やはち周りを毛量調整しシルエットを整え、まとまりやすく扱いやすいようにしています。
前髪はあえて深めにとっていますが、毛先は削いで軽やかな印象に。前髪を深めにとることで生え際の白髪を目立たせず、数週間たっても気になる白髪をさりげなくカバーすることができます。顔周りは表面のみ少しだけ段を入れ、クセが出やすい毛先もキレイに見えるように調整を」(二宮さん)。
<スタイリング方法>内側の土台からアイロンで整えるひと手間で、ツヤ感がアップ
「丸みのあるツヤツヤボブヘアにストレートアイロンは必須。表面だけでなく、内側もしっかり整えることでよりシルエットが美しく、”手をかけている”上質感が出ます」(二宮さん)。

<STEP.1>内側もしっかりアイロンで熱を加えて整えていく

<STEP.2>顔周りのひと束は少し前に引っ張りながら内巻きに

<STEP.3>前髪は斜め横に流して

「スタイリングにはバームがおすすめ。髪をしっとりおさめたい内側の毛先部分にしっかりめにつけた後、全体のシルエットを整えながら、顔周りに毛束を作ったりして調整してみて」(二宮さん)。

40代に似合う【フレッシュさ際立つあごラインボブ】うねりやクセもカバーして美フォルムに
【2】しなやかにまとまる品格ボブ
「毛髪にコシがなくなりボリュームが出にくいというお悩みと同じくらい、剛毛でまとまりが出にくいというお悩みも40代50代には実は多いんです。髪が硬く毛量が多い方こそ、毛質的に立体感が出しやすいのでボブがおすすめです。
髪が硬い方は毛先にボリュームが出やすいので、少しウェイトを上に持ってきて菱形シルエットになるようにカット。重心が上がることで、フェースラインがキュッと引き締まった印象に見せる効果も!スタイリングは扱いやすく巻きやすいストレートアイロンを使うのがおすすめです。生えグセをのばしながら内巻きにすることで、剛毛の方でもしなやかなまとまりが簡単に出せます」(SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん)。



「1本1本がしっかりとしていて太くて硬め、ヘアスタイル次第では広がりがちで扱いにくいモデルさんの髪。どうしても耳下にボリュームが出てしまうので、やや高めからレイヤーを入れて菱形シルエットに。ウェイト(重さを感じる部分)を上に持ってくることで髪の中間部に程よい丸みが出てふわっと柔らかい立体感が出せるうえ、フェースラインをキュッとリフトアップした印象に見せてくれる効果も。すそにはグラデーションを入れ、アイロンなどで巻いたときに丸みが出やすいよう調整しています。
前髪はニュアンス程度に薄めにつくり、40代50代に似合う品のあるかわいらしさも演出」(みち子さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンの熱でクセをのばしながら、しなやかさ&柔らかな動きのあるスタイルに。
「アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪もしなやかで柔らかな印象に。内側部分の生えグセをのばしたり、表面の丸み&ツヤを出すにはストレートアイロンを使うのがおすすめ。根元から毛先にかけてスーッと通し、毛先を少し内巻きにするだけでスルッとしなやかなまとまりが出せます」(みち子さん)。

<STEP.1>前髪は流したい方向に流しながら内巻きに

<STEP.2>トップは上に持ち上げてふんわり感を

<STEP.3>内側の毛は引っ張るように熱を加えしっかりとのばす

<STEP.4>中間から毛先にかけてワックスをなじませてニュアンスづけ

「スタイリング剤はワックスがおすすめです。トップにはつけず、中間から毛先にもみこむようになじませて。固めずに、しなやかな動きのあるスタイルをキープしてくれます」(みち子さん)。

40代に似合う【しなやかにまとまる品格ボブ】リフトアップも叶える菱形シルエットとストレートアイロン使いが決め手!
【3】しっとりまとまるツヤボブ
「髪がうねって広がりやすい髪質でもボブスタイルは楽しめます。レイヤーを入れすぎるとパサついて見えるので、表面を長めに残したボブがおすすめです」(小室さん)。



「髪の内側がうねって広がりやすい方は、表面を長めに残して、重さで落ち着かせるスタイルがおすすめです。大人女性は前髪の内側もうねりやすくなっているので、ここも減らさず、長さを残した方が扱いやすくなります」(小室さん)。
<スタイリング方法>スタイリング前に使うオイルでパサつきと広がりを抑える
「スタイリング前に髪全体になじませておくと、熱ダメージから髪を守るだけでなく、まとまりやすい髪になります」(小室さん)。

<STEP.1>乾いた髪にオイルをまんべんなくなじませる

<STEP.2>毛束の根元からストレートアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きにする

<STEP.3>前髪をまっすぐ前に引っ張りながらカーラーで内巻きにする

<STEP.4>前髪の中間あたりを狙ってスタイリング剤をスプレーする

「毛先に変なクセがついてしまうので、アイロンは垂直に下ろすように注意してください」(小室さん)。

【うねり解消ヘア】内側がどんなにうねっても大丈夫! 表面さえピンとのばせば大人ボブの完成
【4】菱形シルエットのツヤボブ
「アイロンの温度が高いと髪の水分が蒸発して髪がよけいにパサついてしまいます。140℃くらいの低温に設定したら、ゆっくり時間をかけて毛束を通します。この方法なら髪を傷めることなくツヤ髪に仕上がります。
を低めに設定したストレートアイロンを髪全体に通してツヤを出したら、トップの毛束は根元を立ち上げるようにアイロンをあてます。仕上げにバームを髪の内側からなじませれば、パサつきのないスタイルになります」(SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん)。



髪が細く、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「モデルさんのような髪質には、耳まわりと顔まわりにレイヤーを入れ丸みを持たせたグラデーションボブがおすすめです。菱形のフォルムになるよう丸みを持たせると、ボリュームが欲しいトップがふっくらするので、ご自身でスタイリングするときも簡単に形が決まるはずです」(みち子さん)。
<スタイリング方法>低温のアイロンで丸みをつくるように、ゆっくり通す
「高温にすると髪の水分が蒸発して、よけにペタ~っとなります。静電気も起こりやすくなるので、パサつきもひどくなります」(みち子さん)。

<STEP.1>ストレートアイロンを140℃の低温に設定し、毛束をゆっくり通す

<STEP.2>頭頂部の毛束は根元を立ち上げるようにしてアイロンを通す

<STEP.3>バームを髪の内側から揉み込むようにしてなじませる

「スタイリング剤を髪の表面からなじませると、せっかくふわっと立ち上げたスタイルがつぶれてしまいます。内側からなじませ、表面は手に残った分だけで十分です」(みち子さん)。

「ボリューム不足」を解決するスタイル【5選】
【1】切り込みシンプルショートボブ
「骨格補正を施し、ペタッとしてボリュームが出づらい髪でも乾かしただけで自然にふわっと見えるスタイルをご紹介。形はとてもシンプルですが、顔周りに動きを出して変化をつけ、フレッシュさとこなれ感を演出。なにかと忙しい日々の中でスタイリングにかける時間がなかなかとれない大人世代におすすめのスタイルです」(STEP BONE CUT TOKYO 店長 スタイリスト 神田あかねさん)。



「ベースはリップ下ラインくらいのシンプルなショートボブ。耳にもかけられ、少しアレンジできる長さは保ちつつ、前上がりのラインで柔らかいイメージに。とくにトップや後頭部がペタッとしやすいので、頭の形がキレイに見せるようなカットにこだわりました。また顔周りのレイヤーをあえて切り込むように入れ、さりげない動きとフレッシュさを演出。
前髪は厚みを出さず、透け感のある薄めのバングに。生えグセがあるのでカットとドライで整えつつ、旬のスタイルに仕上げました」(神田さん)。
<スタイリング方法>アイロンで表面をならし、まとまりと丸みを時短でかなえる
「ざっとドライヤーで乾かしただけでもするっとおさまるスタイルですが、アイロンの熱を加えることでより”手をかけている”感、上質感がアップします」(神田さん)。

<STEP.1>細めのアイロンで表面を整えていく

<STEP.2>顔周りの毛束はスーッと流すくらいに

<STEP.3>バームを内側からつけてフォルム調整


40代に似合う【切り込みシンプルショートボブ】ペタッとしがちな髪は顔周りの動きで変化&おしゃれ感を!
【2】ふんわり美形なレイヤーボブ
「大人世代の最大の悩みはやはりボリュームのなさ。レイヤーをバランスよく入れることで顔周りにふんわりとしたボリュームと動きを出し、ひし形に整えてリフトアップも自然とかなえてくれるようなボブスタイル。ふんわりとフォルムを整えながらボリュームをアップして見せるだけで、印象も自然と華やかに見えます」(LANVERY オーナー ヘアデザイナー 菅野太一朗さん)。



「柔らかい髪質で毛量が少ない方は全体的にペタッとしやすく、さみしげな印象に見えてしまいがち。レイヤーをバランスよく入れ、ボリュームが出やすくなるよう調整しています。スカスカにならないよう、量を軽くするというよりはフォルムでふんわり感を出すように。ボブならではのウェイトを残しつつも、顔周りにボリュームを出しひし形っぽい雰囲気に整えて、顔立ちまでより美しく際立つシルエットにこだわっています。
前髪は目ギリギリの長さにカットし、年齢サインが出がちなおでこは程よくカバーしながらも、さりげない抜け感が出るようバランスを整えています」(菅野さん)。
<スタイリング方法>根元をふんわり立ち上がらせるようにアイロンの熱を加える
「ペタッとしがちな髪にふんわり感を出したいので、根元をふわっと立ち上がらせるようにアイロンを入れて整えていくのがコツです」(菅野さん)。

<STEP.1>耳横のサイドの毛を立ち上がらせるように熱を加えていく

<STEP.2>顔周りのひと束はさらりとリバース巻きに

「スタイリング剤は軽めのオイルがおすすめ。ペタッとしがちな髪質なら、根元や中間には塗布せず、毛先をメインになじませて」(菅野さん)。

40代に似合う【ふんわり美形なレイヤーボブ】ペタッとしやすい髪も絶妙レイヤーで美映える!
【3】切りっぱなしナチュラルロブ
「大人の髪悩みで最も多いのがやはり、髪がペタッとしてボリュームが出なくなってきたというお悩み。切りっぱなしのボブに挑戦してみたいけれど、ぺったりしてニュアンスが出づらい、という方におすすめのスタイル。毛先は切りっぱなしでこなれ感を出しながら、トップはボリュームが出やすいように、さらに顔周りには動きが出やすいように調整。
顔周りの動き&バランス感は第一印象を左右するので、とくにこだわってつくっています。程よいボリュームを出しながら、大人っぽさと上品さ、こなれ感のバランスをとり、フレッシュな印象に仕上げています」(grico HARAJUKU COO トップスタイリスト 原田直美さん)。



「ベースは肩につくかつかないかくらいの切りっぱなしのボブ。トップのみレイヤーを入れてふわっとしたボリュームが出やすいようにしています。顔周りの毛はリップとあごの間くらいの長さでやや重めにして、大人っぽさを残しつつさりげない動きが出やすいよう調整を。前髪は目にかぶるくらい長め、かつ薄めにつくり、こなれたバランスをキープしています」(原田さん)。
<スタイリング方法>毛先はアイロンをさっと通して自然なハネをつくる
「ざっと乾かすだけでも自然にまとまるスタイルですが、毛先は外ハネに整えるとさらにおしゃれ感がアップ。ストレートアイロンをさっと通すだけ、時短でスタイリングがかないます」(原田さん)。

<STEP.1>毛先はアイロンで外ハネに

<STEP.2>サイドに毛は大きく弧を描くように内巻きに

<STEP.3>耳前にはバランスよく毛束を出す

「スタイリング剤は重すぎないオイルがおすすめ。毛先から中間にかけてなじませて、束感とツヤを出して」(原田さん)。

40代に似合う【切りっぱなしナチュラルロブ】顔周りと前髪のバランスがおしゃれ感の決め手!
【4】美フォルム魅せワンレングスボブ
「ボリュームが出づらくなって伸ばしづらくなってきた、毎日の時間にあまり時間をかけていられない…そんな大人世代から圧倒的なのがやはりボブ。ぺったりしがちな髪に適度なボリュームを出しながら、今っぽい抜け感も意識した大人世代向けのボブヘア。耳にかけたり、巻き方を少し変えるだけでも印象が変わり、気分次第でアレンジ自在なのもポイントです」(Of HAIR GINZA スタイリスト 主任 森 貴章さん)。



「毛量は少なくはないのですが、柔らかめの直毛なので髪質的にボリュームが出づらい髪質。レングスはあごより少し長い、肩に着かないくらいのボブ。レイヤーは入れず、ほぼワンレングスに近いボブです。お仕事柄、耳にかけたいといニーズもあったので、顔周りは少し抜け感をつくりつつも、レイヤーは少なめでちょっぴりのモード感を残しています。トップはパートを少しずらしてカットして、ふんわりとしたボリュームが適度に出るよう調整しています。
前髪はくせを生かしつつ、透け感が出るような少なめの毛量でカット。大人っぽくシンプルなワンレングのボブでありながらも、ナチュラルな抜け感や今っぽさを意識してカットしています」(森さん)。
<スタイリング方法>熱を加えクセづけしたら、指でおさえてハネをキープ
「今回は誰でも簡単にイメチェンを狙える外ハネにスタイリング。大人世代はグイッとハネさせすぎず、自然かつランダムな動きを出すスタイルがおすすめ。アイロンで熱を加えたら、指でハネをキープするひと手間がポイントです」(森さん)。

<STEP.1>毛先はスーッと外側に抜く要領で熱を加えていく

<STEP.2>熱を加えた毛先のハネを指で数秒キープ

<STEP.3>サイドはストレートアイロンでリバースに巻き、指でキープ

「スタイリング剤はバームがおすすめ。指になじませたあと、毛先を中心に塗布し、表面を手ぐしで整え、前髪は手に残ったものを毛先になじませる程度に。オブ コスメティックス トリートメント マルチバーム B02は、ベタつかずなじみのいいテクスチャー&持ち運びに便利なサイズ感でおすすめです」(森さん)。

40代に似合う【美フォルム魅せワンレングスボブ】気分に合わせてアレンジ自在な大人スタイル
【5】黒髪でも軽やかひし形ボブ
「大人世代には、カラーリングはせず黒髪のままヘアスタイルを楽しみたいというニーズも多々。ハイライトなどはいれず白髪染めで染めた場合も、重く見せないようなバランス感にこだわってカットさせていただいています。
今回は40代以上の大人世代に圧倒的に支持されているボブスタイル、なかでも黒髪だからこそフォルムにこだわったボブレイヤーをご紹介します。トップがぺったりしてボリュームが出づらいというお悩みも、乾かす際にひと手間を加えたり、分け目の取り方を変えて解消しています」(marr 自由が丘店 スタイリスト AKiKOさん)。



「ベースは鎖骨くらいの長さのボブベース。顔周りは特にレイヤーを多めに入れ、ひし形のシルエットに。黒髪でも重たく見えず、動きがありやわらかいニュアンスを演出しています。首元にくびれをつくることで女性らしい柔らかさやさりげない抜け感も。ボリュームが出づらくぺったりしてしまいがちなトップ部分は、分け目をジグザグにとり、ふわっと立ち上がるように調整。
前髪は少なめにシースルーっぽくつくり、軽やかな印象を助長させながらバランスをとっています」(AKiKOさん)。
<スタイリング方法>毛束をねじって乾かして、トップをふんわりスタイリング
「トップのぺったり感は、洗髪して髪を乾かす際の乾かし方にもひと手間加えてみて。毛束をねじって熱を与えることで解消できます。前髪はカーラー、毛先はストレートアイロンを使用すると時短で手軽にスタイリングできますよ」(AKiKOさん)。

<STEP.1>トップ部分は毛束をなじりながら、ドライヤーの熱を与えて

<STEP.2>前髪はカーラーで動きを

<STEP.3>毛先はアイロンで外巻きに

「スタイリング剤は軽めのワックスやオイルで、自然な動きをキープして。毛先を中心に塗布して」(AKiKOさん)

40代に似合う【黒髪でも軽やかひし形ボブ】バランスのいいレイヤー×前髪で動きのあるこなれスタイルに
「リフトアップ&小顔」にみせるスタイル【3選】
【1】フレッシュさ際立つシンプル丸みボブ
「髪質や毛量を問わず、シンプルながらも今っぽくこなれた印象に見えるボブヘア。顔型や雰囲気に合わせて顔周りの毛を調整し、前髪の毛量や透け感にこだわることで、格段にフレッシュさがアップして見えます。顔周りにかかる毛束と前髪の効果でキュッと小顔に見せてくれる効果も。ずっとボブだけれど、攻めすぎずに少しイメチェンしたいという方にもおすすめのスタイルです」(falo 二子玉川 オーナー 中嶋 亮さん)。



「襟足いっぱいのボブ。頭の形に合わせ、サイド&バックに自然な丸み&ボリュームが出るようにカットしています。ポイントは顔周りと前髪。顔周りはサイドとつなげずに別でレイヤーを。後れ毛風のレイヤーをつくることで顔にかかる毛束ができ、小顔に見せながらフレッシュな印象度がアップ。
前髪は少量、シースルーになるようにつくっています。前髪でも小顔見せ&おでこのシワなどをカモフラージュし、若々しい印象に見せる効果も。ハンドブローでも自然にまとまる、扱いやすいスタイルです」(中嶋さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンで整えることで、ツヤっぽくイキイキとした雰囲気に
「ボブスタイルにはストレートアイロン使いがマスト。全体的に熱を加えることで圧倒的にツヤが増し、フォルム的にもこなれ感が出ます」(中嶋さん)。

<STEP.1>サイドからバックはツヤを出すように熱を与えて

<STEP.2>前髪は丸みをつけるように

<STEP.3>顔周りも丸みをつけつつ自然におろす

「スタイリング剤は軽めのオイルやバームで。ウェットではなくさらっと仕上げたいので、少量を毛先中心に塗布して」(中嶋さん)。

40代に似合う【フレッシュさ際立つシンプル丸みボブ】顔周りの毛束と透け前髪で、さりげない抜け感を
【2】大人のリフトアップヘア
「顔まわりにレイヤーを入れたボブにすると骨格が補正できて、フェイスラインが引き締まって見えます」(齋藤さん)。



「いちばんバランスのいいシルエットがダイヤモンド型の菱形。頬のラインに前髪がかかるよう斜めに流すことでウエイトがグッと上に引き上がり、ダイヤモンド型を印象づけられます。顔まわりの根元が見づらくなるので、白髪が目立たない効果もあります」(齋藤さん)。
<スタイリング方法>ワックスは空気を含ませるように内側になじませる
「スタイリング剤をなじませるときは髪の表面や毛先ではなく、内側から髪を立ち上げるように根元からなじませてください。毛先中心になじませると、油分の重みでペタッとつぶれてしまいます」(齋藤さん)。

<STEP.1>指の腹で髪の根元を立ち上げながらドライヤーで乾かす

<STEP.2>ワックスを髪の根元からなじませる

<STEP.3>襟足の髪を握り、首に沿わせるようにして毛先を外はねに

「レイヤーは耳の前とトップに入っています。レイヤーを入れすぎると髪がパサついて見えるのでバランスを見ながら入れてください。このスタイルは毛量が多い方、髪のパサつきが目立つ方にもおすすめです」(齋藤さん)。

【大人のリフトアップヘア】顔まわりにレイヤーを入れるだけで、フェイスラインがキュッと引き締まる!
【3】洗練ナチュラルボブ
「骨格や顔型をさりげなくカバーするヘアスタイル。年齢を重ねるにつれ面長感やフェイスラインのもたつきが気になるというお客さまも多いのですが、洗練ナチュラルボブ“は清潔感やおしゃれっぽさをかなえながら、顔型をさりげなくカバーして、顔立ちをバランスよく見せてくれる効果も。
サイドに程よいボリュームを出し、毛先は自然な外ハネにして骨格カバー、さらにシースルー前髪でキュッと引き締まった小顔見せもかなえます。キメキメではなくあくまでもさりげないのに、無理なくエイジレスで洗練された印象に。大人だからこそ、そんな余裕のあるスタイルが新鮮だと思います」(NOGUCHIさん)。



「田畑さんはボリュームが出づらくペタッとしやすい髪質。カットは毛先は横に並行に、肩ギリギリのボブに。レイヤーは全体には入れていないのですが、表面のみに目に見えないくらい繊細に入れて、自然な動きが出やすいよう調整しています。前髪は長めに薄く透けるようにつくり、サイドから自然につながるようにして顔型カバー効果を狙います」(NOGUCHIさん)。
<スタイリング方法> 毛先の外ハネは“横に抜く”イメージで。
「毛先を外ハネに、というとアイロンでくるんとさせてしまう方が多いのですが…40代からの外ハネは“スッと横に抜く”くらい、がんばりすぎないほうがナチュラルで洗練された印象に。ストレートアイロンを使うのがポイントです」(NOGUCHIさん)。

<STEP.1>毛先はアイロンを“スッと横に抜く”イメージで外ハネに

<STEP.2>アイロンのエッジで中間にはふわっとボリュームを

「スタイリング剤は軽めのオイルがおすすめ。毛先を中心にさらっと塗布して」(NOGUCHIさん)。

40代に似合う【洗練ナチュラルボブ】自然体なのにこなれ感も好感度も顔型カバーもかなえる!
「顔型」をカバーするスタイル【4選】
【1】丸顔をカバーするレイヤーショートボブ
「フェイスラインの丸みをカバーするには、ボブのカットラインを前下がりにしてあごにつなげましょう。さらにサイドの膨らむ位置を頬の高さに設定。高い位置にボリュームが出ることで視線が上がり、輪郭がリフトアップして見えるように。前下がりのカットラインとの相乗効果で、よりシャープな印象になりますよ。幅広の前髪は、顔の幅まで大きく見せてしまうのでNG。
丸顔さんは少し額を出したほうが小顔に見えるので、前髪は下ろして斜めに流しましょう。縦長感が生まれて輪郭補整効果がアップします」(K-two Esola IKEBUKURO トップスタイリスト 藤井ひかるさん)。



「全体をあごのラインのボブにカット。トップにレイヤーを入れているので、表面がふんわり仕上がります。襟足はしっかり間引いてすっきりと。前髪は目の上の長さで、サイドに流れるようにカットしています」(藤井さん)。
<スタイリング方法>乾かすだけでもOK!巻き過ぎずナチュラルに
「巻かなくてもまとまるようにカットしているので、乾かしてスタイリング剤をつけるだけでもOK。ストレートアイロンを使うと、よりふんわり&ツヤッと仕上がります」(藤井さん)。

<STEP.1>根元から乾かす

<STEP.2>前髪にマジックカーラーを巻く

<STEP.3>ストレートアイロンで表面を巻く

<STEP.4>ストレートアイロンで表面を巻く

「40代はツヤと潤いがマスト。軽めのヘアオイルなら、ふんわり感をキープしながら、ツヤと潤いをプラスできます。つけすぎるとペタッとしてしまうので注意して」(藤井さん)。

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【2】面長カバー&ふんわり感が叶うシャープなスリークヘア
「カットの段階で前髪と顔周りに動きが出るようにつくっておくと、タイトなスタイリングにしてもペタッとし過ぎません。また顔型カバー効果のある前髪をつくっておけば、柔らかい印象を残したままシャープな髪形が叶います」(AntiOurs シニア エグゼクティブ ディレクター IKEさん)。



「ボブベースですが、前髪から顔周りにデザインカットを施しているため、ストレートなスタイリングでもふんわり感がキープできます。スリークヘアにする時は、顔まわりの髪を耳にかけて、少しウェットな質感に仕上げると◎」(IKEさん)。
<スタイリング方法>アイロンでストレートに

<STEP.1>顔周りの髪をストレートアイロンで外ハネに

<STEP.2>襟足の髪を外ハネにする

<STEP.3>表面の髪をなじませる

<STEP.4>前髪にアイロンをあてる

<STEP.5>ヘアオイルをなじませる

「印象をガラッと変えるには、フォルムと質感を変化させるのが効果的です。丸みのあるスタイル、かっこいいスリークヘアも、少しのカジュアル感が大人のボブを素敵にしてくれます」(IKEさん)。

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【3】ベース型をカモフラージュしたコンパクトなショートボブ
「ベース型さんは、頬骨とエラが張って目立ちやすい顔型。カバーするには、顔まわりにくびれのある波状のウェーブをつくるのがおすすめです。頬骨とエラに毛束がかかることで、骨っぽさがカモフラージュできます」(ABBEY GINZA 店長 馬場竜也さん)。



「ボブベースでカットし、カットラインを残して毛量を調節。フェイスラインの髪は頬骨が隠せる長さにして、少し段をつくると四角っぽさが軽減できます」(馬場さん)。
<スタイリング方法>表面のウェーブは耳の高さからスタート
「全体の毛先を外ハネにしたら、表面を波状に巻くだけ。表面のウェーブは耳の高さから。それより上にすると、頭のハチが大きく見えてしまうので注意しましょう」(馬場さん)。

<STEP.1>前髪にマジックカーラーを巻く

<STEP.2>毛先を外ハネに巻く

<STEP.3>耳の高さにふくらみをつくる

<STEP.4>オイルをなじませてスタイリング

「外ハネは無造作感がかわいいので、キレイに巻こうと思わなくて大丈夫。また、タイトなスタイリングですが、オイルをつけすぎてベタベタになるのはNG。軽めのオイルを少しずつ足していくイメージで、髪の内側からつけるようにしましょう」(馬場さん)。

頭が小さく見えるコンパクトボブ|ベース型はS字ウェーブでエラ張りをシャープに!
- TEXT :
- Precious.jp編集部