【目次】
40代ならではの悩み「原因と対策」
誰もが加齢によってバストに変化が表れるものの、その変化のスピードや形に個人差があることから、ワコール人間科学研究所がもう一歩踏み込んだ研究を行ったところ、バストの変化ステップが進んでいる人は皮膚のハリが低下していることが判明。そして、重力によってバストが揺れたり、流れたりする度に皮膚が伸ばされていることも確認されました。
地球で生きている以上「重力」には逆らえないわけですが、地面に向かう下方の重力以外にも私達のバストはあらゆる方向に重力がかかっていることが明らかになったそうです。
■平均10分に一度行う前傾動作がバストに負担
例えば、掃除機をかけたり、深くお辞儀をしたりするときの姿勢である30度以上の前傾動作は、バストがさまざまな方向に大きく動く動作のひとつ。オフィス勤務の会社員3名に実態調査を行って、就業時間内で前傾姿勢をとった回数を検出したところ、デスクワークが合計45回、受付業務は合計99回など、平均すると10分に一度は前傾姿勢を取っていることが判明したそうです。
■睡眠時は上や横へバストが流れる
寝ていてもバストには重力がかかり、横向き時の場合は脇へ、上向きの時は上や脇に向かってバストが流れてしまいます。就寝時用のブラジャーは下から支えて寄せて上げるものではなく、上や横に流れるのを防ぐ構造が必要になるのですね。
■スポーツ時のバストは、回転しながら揺れる
ランニング、エアロビクス、ボクササイズなど激しい動きが伴うスポーツ時はバストも大きく揺れます。スポーツ時のブラは動きやすいだけでなく、しっかりとその激しい揺れを抑える機能性が重要です。
■対策はシーンに合わせたブラジャーを着けて、重力からバストを守って
無重力状態でいることが理想中の理想ではありますが、それは叶わぬ話。でも、日常生活の中で運動時にスポーツブラを着けたり、就寝時に専用のブラを着けたりなど、シーンに合わせたブラジャーを着けることが「重力からバストを守ること」につながる、というのがワコールの提案。
皮膚のハリを保つために、フェイシャルケアと同様にバストクリームやボディクリームを使ったお手入れをするのもおすすめ。ブラジャーとコスメ両方でのバストケアを習慣にすればさらに効果が期待できそうです。
「無重力状態」がベストなバストの形を保つ!?重力から胸を守る新ブラジャーがワコールから誕生
バストのハリを取り戻す「マッサージ」
■リンパや血液の巡りがよくなり肩こり改善にも
バスト周りの鎖骨付近や脇の下付近をマッサージすることで、リンパや血液の流れがよくなり、肩こりが改善されるという声もよく聞かれるそうです。
「体がこわばっていると猫背が楽になるので、姿勢がどんどん悪くなるばかり。バストマッサージでリンパや血液の流れを良くすると体が軽く感じられ、姿勢改善にもなりますよ」(THE BEAUTIFUL 代表 中村ひろ美さん)。
「美乳ケア」で見た目の印象がガラリと変わる!?プロが指南する簡単マッサージ方法をご紹介
■猫背を正してバストアップ「胸骨の筋膜はがし」
胸の真ん中に縦長にある骨、これが「胸骨(きょうこつ)」です。肋骨や背骨と繋がっていて、胸郭をつくり、心臓や肺などの臓器を守っていますし、呼吸機能を助ける役割も。そして、この胸骨に付着しているのが、胸元の大きな筋肉である大胸筋で、この大胸筋を剥がすかのようにつかんでほぐし、リリースするメソッドです。
硬くなっていた胸元の筋肉がゆるむことで、前に引っ張られていた肩がしっかりと開くようになり、巻き肩、猫背を解消!バストが正し位置に戻り、呼吸もしやすくなるので、自律神経のバランスを整えてイライラしにくくなりますよ。簡単に片手でできるので、こまめにやってみてくださいね。
<STEP.1>胸骨(きょうこつ)の位置を確認
胸の中心にある骨=胸骨。この胸骨周りの筋肉をほぐしていきます。
<STEP.2>筋肉をしっかりとつかみながらほぐしていく
胸骨を中心に大胸筋エリアをほぐしていきます。筋肉をしっかりとつかんで軽くゆらしながら、イタ気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
硬くなりすぎてつまむことができない、という人は、両手を使って筋肉を寄せるようにしてほぐしていきましょう。
猫背を正してバストアップ!【村木さん考案】胸骨の筋膜はがしメソッド
■バストアップに効果あり「小胸筋ほぐし」
スマホもパソコンも手放せない私たちは、巻き肩になりやすく、バストを支えているインナーマッスルである小胸筋が硬くなっています。小胸筋とは、大胸筋の内側にあり、肩甲骨と肋骨につながっている筋肉で「天然のブラジャー」とも呼ばれ、まるでサスペンダーのようにバストを支える役割を果たしています。
テニスボールを使うことによって、大胸筋の奥にある小胸筋にしっかりと圧がかかり、ほぐれるのを実感できますよ。初めはちょっと痛いですが、巻き肩&姿勢改善にもなり、肩コリ予防にも効果的。上半身がスッキリ軽くなるので、仕事の合間のリフレッシュにぜひ取り入れてみてください。
<STEP.1>ほぐす位置を確認
小胸筋とは肩関節のちょっと手前の鎖骨下にある、丸いボタンのような骨「烏口突起(うこうとっき」から、肋骨をつなぐ筋肉。ちょうどリュックを背負うラインなのですが、丸印の3か所をほぐしていきます。
<STEP.2>テニスボールを小刻みに動かしてほぐす
テニスボールをSTEP.1で示した丸印の位置に押し当てます。このとき筋肉に対して垂直に当てること。それから小さく左右に動かしてほぐします。それぞれ5回往復、小刻みに動かし、これを3回繰り返してください。
<STEP.3>テニスボールを当てたまま、腕を大きくぐるぐる回す
STEP.1で示した丸印の位置にテニスボールを押し当てたまま、腕を大きく10回うしろに回します。次に前方向にも10回、回しましょう。丸印の位置の計6か所を行ってください。
バストアップに効果あり!【村木宏衣さん直伝】テニスボール整筋メソッド
■ダイエットにもバストアップにも「肩甲骨はがし」
背中で手を繋いでみて、全然できない! という人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。つらい肩コリや首コリを引き起こしたり、代謝が落ちることでデコルテや腕がむくむ、姿勢の悪化で猫背になるのでバストが下がるなど、見た目印象がオバサン化してしまいます…。
「肩甲骨はがし」とは、肩甲骨周りの筋肉をストレッチでほぐして可動域を広げること。これによって、首コリ、肩コリが解消され、むくみが取れてスッキリ!姿勢が良くなり、胸元が開くのでバストアップにもつながります。これだけでいいの?と思えるくらい、簡単なストレッチなのに、効果は絶大!今すぐやってみてくださいね。
<STEP.1>まずは肩甲骨の可動域をチェック
右手は上から、左手は下から、背中に回して握手をしてみましょう。届かない人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。次に逆の手でもやってみましょう。
<STEP.2>フェイスタオルをねじる
フェイスタオルを写真のようにねじっていきます。こうすることで安定感が増すので、ストレッチの負荷がかかりやすくなります。
<STEP.3>背中側に手を回してタオルを持ち、右の肘を伸ばす
ねじったタオルを持った手を背中側に回し、ピンと張った状態にします。それから、右の肘を伸ばすように上に引っ張り上げます。
このときお腹は凹ませて、姿勢を正してまっすぐ上げることを意識して。これを息を吐きながら15回行います。次に左手を上にして、同様に15回上に引っ張り上げます。
村木宏衣さん指南|ダイエットにもバストアップにも!タオル1枚でできる「肩甲骨はがし」とは?
自分のバストに合う「下着の選び方」
■下着の選び方は、年代によって変わるものではない!
「ブラトップ系のアンダーウェアは、締めつけもなく楽ですよね。実際に私もいくつか持っています。ただ、バストアップや育乳という観点から見ると、やはりホールド感が弱く楽な分、バストの下垂を促進してしまうという部分があるのが否定できません。ホールドされず、バストに重力がかかる、ヌーブラなどにも同じことが言えますね。
たしかに、20歳前後と40歳前後の女性ではそもそも肌質も違ってきますし、バストに対する悩みも違います。ただ、こと下着選びに関して言えば、年代によって変わるものではないですね。
これは先ほど話したブラトップ系を着用することにも同じことが言えます。20代の女性でも、そういったものを着用し続けることで、バストの下垂が起こるということは十分にありますし、実際に私のサロンにも若い人でそのような悩みを持って来られるお客様は多いですよ」(美容家 神長 アイリーン ミシェルさん)。
■重要なのは下着のフィッティング
「まず下着を選ぶ際、多くの人がサイズを測ってその上で、そのサイズ通りの下着を購入することが多いと思うのですが、『自分はこのサイズだから』と決めつけることなく、必ずフィッティングして購入することをおすすめします。 下着を着用する際、多くの人がしっかり脇肉などをカップの中に入れて、いわゆるバストメイクをすると思うのですが、重要なのはそのバストメイクをした状態なのです。
『バストが小さいから、自分はAカップでも隙間ができてしまう』という人は、そもそもワイヤーがバストの上に乗っかってしまい、上手にバストメイクができていないだけ、という可能性があるのです。 フィッティングしてみたら、実はCカップの下着の方が合っていた! なんてことも多いですよ。自分のバストのサイズを決めつけずに、あらゆるサイズ、形状の下着をフィッティングしてみて購入することが大切です」(神長さん)。
■下着選びで見る「3つのポイント」
【POINT:1】ワイヤーの形
「最近、締め付け感が気になるという人のために、L字型のワイヤーを使って左右の間を開けた下着などが販売されていますが、そうなると谷間部分がホールドされず、谷間のあたりに下垂が起こってしまいます。これだと、正面から見てバストの下部分が平らな形になってしまうのです。ワイヤーの形はしっかりとU字型で、さらに谷間部分の左右のワイヤーの間隔が狭いものがおすすめです」(神長さん)。
谷間部分のワイヤーが当たって痛い、という場合は「ワイヤーの間隔が狭いものでも、しっかりとバストの形に合った下着を着けていれば、痛いと感じることはないと思いますね。やはりその部分もフィッティングをしてみることで、見極めると良いですね。 あとは正面から見たときの体の幅と、左右のワイヤーの幅が合っているものを選ぶことが大切です。合っていないと、ワイヤーがバストの上に乗ってしまって、間違ったサイズを買ってしまう、ということが起こってしまいます」(神長さん)。
【POINT:2】脇部分のワイヤー
「下着は脇の下にも1本ワイヤーが入っていますが、このワイヤーの縦の長さがあるものがよいですね。これは、しっかりとバストをホールドした状態で固定してくれるかどうか? という部分に関わってきます。脇部分のワイヤーに長さがないと、どうしてもバスト全体のホールド感は弱くなってしまいます。同じように、ホックも3つ付いているものがおすすめですね」(神長さん)。
【POINT:3】肩紐
「肩ひもに関しては、しっかりと脇の下部分から延びているものを使用する、というのがポイントですね。 デザイン重視のものだと、どうしても肩紐の取り付け部分が内側寄りにあって、脇の下から間が空いてしまいます。そういった下着を選ぶことで、バストの脂肪が脇に逃げてしまい、徐々に二の腕の脂肪に変わっていってしまうのです。二の腕を太くしてしまう原因になります」(神長さん)。
バストアップに「効果的な食べ物、マッサージ、下着選びのコツ」をプロに聞きました
「種類別」にみる下着の選び方
■ナイトブラは谷間ができる程度のものを
下垂やハリの低下を招きたくないのであれば、就寝時はナイトブラの着用はするべきです。血流を妨げないよう、きつくなく、ゆるくなく、谷間ができる程度のものがよいです。
ぴったり合うものが見つからない場合は、いわゆるナイトブラというものではなく、スポーツブラをナイトブラとして使う、という方法がおすすめです。スポーツブラは、実際にスポーツをするという人以外は、あまり馴染みがないと思うのですが、サイズ展開も豊富で、普通の人が昼間に着用している下着に比べて、グッと締め付け感も抑えられます。もちろん、スポーツブラを選ぶ際も、しっかりとフィッティングは行ってくださいね。
バストアップに「効果的な食べ物、マッサージ、下着選びのコツ」をプロに聞きました
■ノンワイヤーブラはからだに合ったサイズを選んで
下着のワードローブのひとつとして、すっかり定着したノンワイヤーブラ。ひと昔前までは「ワイヤーブラはバストメイクできるけれど窮屈、ノンワイヤーブラはリラックスできるけれどバストメイク力に劣る」そんな概念が根強かったのですが、それも今や過去の話。ノンワイヤーでもバストメイク力を備えたブラジャーは当たり前。
ノンワイヤーブラはラクな着け心地が魅力ですが、それもからだに合ったサイズを選んでこそ。サイズが合っていないと、ワイヤーブラ同様に違和感が生じます。S・M・L展開のものも多いですが、ブラシャーのサイズと洋服のサイズは違うと認識しておきましょう。カップの形や素材によってフィットも異なるので、ワイヤーブラと同じように試着してから購入することをオススメします。
「バストメイク重視」「サステナ意識」「デザイン視点」など… 目的別にプロが厳選する「新作ノンワイヤーブラ」5選
■ブラキャミは試着して選ぶのがおすすめ
「ブラキャミ」とは、ブラジャーが内蔵されたキャミソールのこと。ブランドによっては「ブラトップ」や「カップ付きキャミソール」と呼ぶ場合もあります。ブラキャミですが、S・M・L展開のものがほとんどで、ブラジャーに比べるとフィット感や着心地に満足できないことも。
カップの形や仕様はアイテムごとに異なるため、S・M・L展開でもお洋服と同じサイズといかないのがブラキャミ選びの難しいところ。お気に入りの一枚を見つけるには、ブラジャー同様、試着して選ぶのがおすすめです。
「サイズが合わない」「ゴムが気になる」「肌触りを重視したい」など。お悩みを解決する「ブラキャミ」選びをプロが指南
■ストラップレスブラは試着したら動いて確認を
ストラップレスブラを選ぶときは、安定感が第一。動いているうちにズレてこないように、ちょっときつめに感じるくらいの着用感のものを選んだほうが安心です。できれば試着して、上半身をねじってみたり、腕を上げてみたりなど、着け心地をチェックして購入することをおすすめします。
ストラップレスブラはハーフカップブラや1/2カップブラと呼ばれるバストの半分くらいをおおうタイプがほとんどですが、注意したいのはハーフカップブラや1/2カップブラが全てストラップレスになるわけではないということ。購入する際は、ストラップを外して着用できるか、販売員さんに尋ねたり商品説明をちゃんと読んだりして確認するようにしましょう。
夏おしゃれの失敗を防ぐ!ズレない「ストラップレスブラ」の選び方を下着のプロが指南
■スポブラは動きやすさとバストをサポートする機能を兼ね備えたものを選んで
エクササイズの種類にもよりますが、運動時には多かれ少なかれバストが揺れるもの。その揺れがバストラインの崩れの一因となることもあるため、運動時にスポブラを着用することは必須です。さすがにノーブラで運動する方はいらっしゃらないと思いますが、多いのが「ただ動きやすいラクなスポブラ」を選んでいる方。確かに運動時は腕を伸ばしたりからだをねじったりしますから動きやすさは大切ですが、ただラクなだけでは運動時のスポブラとしては機能不足です。
とくに注意したいのは、ランニング、ダンス、ボクササイズなど激しい運動のとき。バストは私たちが思っている以上に大きく上下に揺れるため、ちゃんとサポートしてくれるものを選びましょう。とはいえ、窮屈だったりバストの丸みを潰してしまったりしては美しいボディづくりのために運動しているのに本末転倒。やはり女性のバストや着け心地を熟知している下着メーカーがつくるスポブラを着用することをオススメします。
スポブラ選びを間違えるとバストラインが崩れる!?スポーツの種目別に「スポブラ選びのコツ」をプロが解説
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■猫背を正してバストアップ「胸骨の筋膜はがし」
胸の真ん中に縦長にある骨、これが「胸骨(きょうこつ)」です。肋骨や背骨と繋がっていて、胸郭をつくり、心臓や肺などの臓器を守っていますし、呼吸機能を助ける役割も。そして、この胸骨に付着しているのが、胸元の大きな筋肉である大胸筋で、この大胸筋を剥がすかのようにつかんでほぐし、リリースするメソッドです。
硬くなっていた胸元の筋肉がゆるむことで、前に引っ張られていた肩がしっかりと開くようになり、巻き肩、猫背を解消!バストが正し位置に戻り、呼吸もしやすくなるので、自律神経のバランスを整えてイライラしにくくなりますよ。簡単に片手でできるので、こまめにやってみてくださいね。
<STEP.1>胸骨(きょうこつ)の位置を確認
胸の中心にある骨=胸骨。この胸骨周りの筋肉をほぐしていきます。
<STEP.2>筋肉をしっかりとつかみながらほぐしていく
胸骨を中心に大胸筋エリアをほぐしていきます。筋肉をしっかりとつかんで軽くゆらしながら、イタ気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
硬くなりすぎてつまむことができない、という人は、両手を使って筋肉を寄せるようにしてほぐしていきましょう。
猫背を正してバストアップ!【村木さん考案】胸骨の筋膜はがしメソッド
■バストアップに効果あり「小胸筋ほぐし」
スマホもパソコンも手放せない私たちは、巻き肩になりやすく、バストを支えているインナーマッスルである小胸筋が硬くなっています。小胸筋とは、大胸筋の内側にあり、肩甲骨と肋骨につながっている筋肉で「天然のブラジャー」とも呼ばれ、まるでサスペンダーのようにバストを支える役割を果たしています。
テニスボールを使うことによって、大胸筋の奥にある小胸筋にしっかりと圧がかかり、ほぐれるのを実感できますよ。初めはちょっと痛いですが、巻き肩&姿勢改善にもなり、肩コリ予防にも効果的。上半身がスッキリ軽くなるので、仕事の合間のリフレッシュにぜひ取り入れてみてください。
<STEP.1>ほぐす位置を確認
小胸筋とは肩関節のちょっと手前の鎖骨下にある、丸いボタンのような骨「烏口突起(うこうとっき」から、肋骨をつなぐ筋肉。ちょうどリュックを背負うラインなのですが、丸印の3か所をほぐしていきます。
<STEP.2>テニスボールを小刻みに動かしてほぐす
テニスボールをSTEP.1で示した丸印の位置に押し当てます。このとき筋肉に対して垂直に当てること。それから小さく左右に動かしてほぐします。それぞれ5回往復、小刻みに動かし、これを3回繰り返してください。
<STEP.3>テニスボールを当てたまま、腕を大きくぐるぐる回す
STEP.1で示した丸印の位置にテニスボールを押し当てたまま、腕を大きく10回うしろに回します。次に前方向にも10回、回しましょう。丸印の位置の計6か所を行ってください。
バストアップに効果あり!【村木宏衣さん直伝】テニスボール整筋メソッド
■ダイエットにもバストアップにも「肩甲骨はがし」
背中で手を繋いでみて、全然できない! という人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。つらい肩コリや首コリを引き起こしたり、代謝が落ちることでデコルテや腕がむくむ、姿勢の悪化で猫背になるのでバストが下がるなど、見た目印象がオバサン化してしまいます…。
「肩甲骨はがし」とは、肩甲骨周りの筋肉をストレッチでほぐして可動域を広げること。これによって、首コリ、肩コリが解消され、むくみが取れてスッキリ!姿勢が良くなり、胸元が開くのでバストアップにもつながります。これだけでいいの?と思えるくらい、簡単なストレッチなのに、効果は絶大!今すぐやってみてくださいね。
<STEP.1>まずは肩甲骨の可動域をチェック
右手は上から、左手は下から、背中に回して握手をしてみましょう。届かない人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。次に逆の手でもやってみましょう。
<STEP.2>フェイスタオルをねじる
フェイスタオルを写真のようにねじっていきます。こうすることで安定感が増すので、ストレッチの負荷がかかりやすくなります。
<STEP.3>背中側に手を回してタオルを持ち、右の肘を伸ばす
ねじったタオルを持った手を背中側に回し、ピンと張った状態にします。それから、右の肘を伸ばすように上に引っ張り上げます。
このときお腹は凹ませて、姿勢を正してまっすぐ上げることを意識して。これを息を吐きながら15回行います。次に左手を上にして、同様に15回上に引っ張り上げます。
村木宏衣さん指南|ダイエットにもバストアップにも!タオル1枚でできる「肩甲骨はがし」とは?
自分のバストに合う「下着の選び方」
■下着の選び方は、年代によって変わるものではない!
「ブラトップ系のアンダーウェアは、締めつけもなく楽ですよね。実際に私もいくつか持っています。ただ、バストアップや育乳という観点から見ると、やはりホールド感が弱く楽な分、バストの下垂を促進してしまうという部分があるのが否定できません。ホールドされず、バストに重力がかかる、ヌーブラなどにも同じことが言えますね。
たしかに、20歳前後と40歳前後の女性ではそもそも肌質も違ってきますし、バストに対する悩みも違います。ただ、こと下着選びに関して言えば、年代によって変わるものではないですね。
これは先ほど話したブラトップ系を着用することにも同じことが言えます。20代の女性でも、そういったものを着用し続けることで、バストの下垂が起こるということは十分にありますし、実際に私のサロンにも若い人でそのような悩みを持って来られるお客様は多いですよ」(美容家 神長 アイリーン ミシェルさん)。
■重要なのは下着のフィッティング
「まず下着を選ぶ際、多くの人がサイズを測ってその上で、そのサイズ通りの下着を購入することが多いと思うのですが、『自分はこのサイズだから』と決めつけることなく、必ずフィッティングして購入することをおすすめします。 下着を着用する際、多くの人がしっかり脇肉などをカップの中に入れて、いわゆるバストメイクをすると思うのですが、重要なのはそのバストメイクをした状態なのです。
『バストが小さいから、自分はAカップでも隙間ができてしまう』という人は、そもそもワイヤーがバストの上に乗っかってしまい、上手にバストメイクができていないだけ、という可能性があるのです。 フィッティングしてみたら、実はCカップの下着の方が合っていた! なんてことも多いですよ。自分のバストのサイズを決めつけずに、あらゆるサイズ、形状の下着をフィッティングしてみて購入することが大切です」(神長さん)。
■下着選びで見る「3つのポイント」
【POINT:1】ワイヤーの形
「最近、締め付け感が気になるという人のために、L字型のワイヤーを使って左右の間を開けた下着などが販売されていますが、そうなると谷間部分がホールドされず、谷間のあたりに下垂が起こってしまいます。これだと、正面から見てバストの下部分が平らな形になってしまうのです。ワイヤーの形はしっかりとU字型で、さらに谷間部分の左右のワイヤーの間隔が狭いものがおすすめです」(神長さん)。
谷間部分のワイヤーが当たって痛い、という場合は「ワイヤーの間隔が狭いものでも、しっかりとバストの形に合った下着を着けていれば、痛いと感じることはないと思いますね。やはりその部分もフィッティングをしてみることで、見極めると良いですね。 あとは正面から見たときの体の幅と、左右のワイヤーの幅が合っているものを選ぶことが大切です。合っていないと、ワイヤーがバストの上に乗ってしまって、間違ったサイズを買ってしまう、ということが起こってしまいます」(神長さん)。
【POINT:2】脇部分のワイヤー
「下着は脇の下にも1本ワイヤーが入っていますが、このワイヤーの縦の長さがあるものがよいですね。これは、しっかりとバストをホールドした状態で固定してくれるかどうか? という部分に関わってきます。脇部分のワイヤーに長さがないと、どうしてもバスト全体のホールド感は弱くなってしまいます。同じように、ホックも3つ付いているものがおすすめですね」(神長さん)。
【POINT:3】肩紐
「肩ひもに関しては、しっかりと脇の下部分から延びているものを使用する、というのがポイントですね。 デザイン重視のものだと、どうしても肩紐の取り付け部分が内側寄りにあって、脇の下から間が空いてしまいます。そういった下着を選ぶことで、バストの脂肪が脇に逃げてしまい、徐々に二の腕の脂肪に変わっていってしまうのです。二の腕を太くしてしまう原因になります」(神長さん)。
バストアップに「効果的な食べ物、マッサージ、下着選びのコツ」をプロに聞きました
「種類別」にみる下着の選び方
■ナイトブラは谷間ができる程度のものを
下垂やハリの低下を招きたくないのであれば、就寝時はナイトブラの着用はするべきです。血流を妨げないよう、きつくなく、ゆるくなく、谷間ができる程度のものがよいです。
ぴったり合うものが見つからない場合は、いわゆるナイトブラというものではなく、スポーツブラをナイトブラとして使う、という方法がおすすめです。スポーツブラは、実際にスポーツをするという人以外は、あまり馴染みがないと思うのですが、サイズ展開も豊富で、普通の人が昼間に着用している下着に比べて、グッと締め付け感も抑えられます。もちろん、スポーツブラを選ぶ際も、しっかりとフィッティングは行ってくださいね。
バストアップに「効果的な食べ物、マッサージ、下着選びのコツ」をプロに聞きました
■ノンワイヤーブラはからだに合ったサイズを選んで
下着のワードローブのひとつとして、すっかり定着したノンワイヤーブラ。ひと昔前までは「ワイヤーブラはバストメイクできるけれど窮屈、ノンワイヤーブラはリラックスできるけれどバストメイク力に劣る」そんな概念が根強かったのですが、それも今や過去の話。ノンワイヤーでもバストメイク力を備えたブラジャーは当たり前。
ノンワイヤーブラはラクな着け心地が魅力ですが、それもからだに合ったサイズを選んでこそ。サイズが合っていないと、ワイヤーブラ同様に違和感が生じます。S・M・L展開のものも多いですが、ブラシャーのサイズと洋服のサイズは違うと認識しておきましょう。カップの形や素材によってフィットも異なるので、ワイヤーブラと同じように試着してから購入することをオススメします。
「バストメイク重視」「サステナ意識」「デザイン視点」など… 目的別にプロが厳選する「新作ノンワイヤーブラ」5選
■ブラキャミは試着して選ぶのがおすすめ
「ブラキャミ」とは、ブラジャーが内蔵されたキャミソールのこと。ブランドによっては「ブラトップ」や「カップ付きキャミソール」と呼ぶ場合もあります。ブラキャミですが、S・M・L展開のものがほとんどで、ブラジャーに比べるとフィット感や着心地に満足できないことも。
カップの形や仕様はアイテムごとに異なるため、S・M・L展開でもお洋服と同じサイズといかないのがブラキャミ選びの難しいところ。お気に入りの一枚を見つけるには、ブラジャー同様、試着して選ぶのがおすすめです。
「サイズが合わない」「ゴムが気になる」「肌触りを重視したい」など。お悩みを解決する「ブラキャミ」選びをプロが指南
■ストラップレスブラは試着したら動いて確認を
ストラップレスブラを選ぶときは、安定感が第一。動いているうちにズレてこないように、ちょっときつめに感じるくらいの着用感のものを選んだほうが安心です。できれば試着して、上半身をねじってみたり、腕を上げてみたりなど、着け心地をチェックして購入することをおすすめします。
ストラップレスブラはハーフカップブラや1/2カップブラと呼ばれるバストの半分くらいをおおうタイプがほとんどですが、注意したいのはハーフカップブラや1/2カップブラが全てストラップレスになるわけではないということ。購入する際は、ストラップを外して着用できるか、販売員さんに尋ねたり商品説明をちゃんと読んだりして確認するようにしましょう。
夏おしゃれの失敗を防ぐ!ズレない「ストラップレスブラ」の選び方を下着のプロが指南
■スポブラは動きやすさとバストをサポートする機能を兼ね備えたものを選んで
エクササイズの種類にもよりますが、運動時には多かれ少なかれバストが揺れるもの。その揺れがバストラインの崩れの一因となることもあるため、運動時にスポブラを着用することは必須です。さすがにノーブラで運動する方はいらっしゃらないと思いますが、多いのが「ただ動きやすいラクなスポブラ」を選んでいる方。確かに運動時は腕を伸ばしたりからだをねじったりしますから動きやすさは大切ですが、ただラクなだけでは運動時のスポブラとしては機能不足です。
とくに注意したいのは、ランニング、ダンス、ボクササイズなど激しい運動のとき。バストは私たちが思っている以上に大きく上下に揺れるため、ちゃんとサポートしてくれるものを選びましょう。とはいえ、窮屈だったりバストの丸みを潰してしまったりしては美しいボディづくりのために運動しているのに本末転倒。やはり女性のバストや着け心地を熟知している下着メーカーがつくるスポブラを着用することをオススメします。
スポブラ選びを間違えるとバストラインが崩れる!?スポーツの種目別に「スポブラ選びのコツ」をプロが解説
- TEXT :
- Precious.jp編集部