【目次】
- ほうれい線ができる「原因」
- 【1】簡単「プレマッサージ&プチトレーニング」
- 【2】ほうれい線に効果的な「ほぐしマッサージ」
- 【3】ほうれい線を解消する「テニスボールほぐしマッサージ」
- 【4】ほうれい線が浅くなる「ツボ押しマッサージ」
- 【5】ほうれい線を消す&小顔になる「耳ほぐしマッサージ」
ほうれい線ができる「原因」
■ほうれい線の正体は「たるみ」
カバのように顔がだんだんと四角く大きくなり、ブルドッグのようにほうれい線ができる…そんな動物化のサインは「たるみ」の仕業。
たるみと言っても、すべての女性にブルドッグのようなほうれい線やゴルゴラインができるわけではありません。脂肪が徐々に増え、もっさりとたるんでいくタイプのほかに、やせていき、頬がこけてシワっぽくなって、削げてたるむタイプもいます。こちらのタイプは、目鼻立ちがクッキリしていて、彫りの深い人に多いのが特徴。とはいえ、太ってもやせても、どちらにせよ、顔はカバのように四角く大顔になっていくのは同じ。年齢とともに、たるみケアは平等に必須なのです。
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■「ほうれい線」をつくってしまう要因
口角を上げて笑顔をつくる、頬を持ち上げる表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)と耳周りの筋肉(前耳介筋、後耳介筋、上耳介筋、など)や咬む筋肉(咬筋)は機能的に連結しています。これらが劣化して硬くなると、たるみが起こる、頬の肉が下がるなど、ほうれい線がどんどん深くなってしまいます。
ほうれい線ができると、シワケアと同様にその部分に美容液やクリームをたっぷりとすりこんでどうにかしよう、と思いがちですが、それでは効果なし。皮膚だけの問題ではなく、耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているのだから、この筋肉をほぐしてハリを復活させることが得策です。
たった10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、簡単「耳ほぐし」マッサージとは?
【1】簡単「プレマッサージ&プチトレーニング」
■ほうれい線をアイロンがけのようにのばす!
<STEP.1>表情筋が集中する「モダイオラス」をほぐして準備
・口角の外側の少し上にあるコリコリする場所が「モダイオラス」。顔の筋肉が集まるターミナル駅のような重要な場所。
・口の中でここに舌先を当て、下から上に向かってほぐしていく。左右10回ずつ。
・表情筋がほぐれてこのあとのトレーニングが行いやすくなる。
<STEP.2>舌先で口の中から、ほうれい線をアイロンがけ
・表情筋が衰えることで深くなっていくほうれい線。
・ほうれい線のスタート地点を肌の上から指で確かめ、その地点から終点まで、口の中から舌でゆっくり押しながら上下させて、アイロンがけのようにのばす。
・左右10回ずつ行う。ゆっくり動かすのが効かせるコツ。
<STEP.3>眼球と舌を一緒に動かしてトレーニング
・口の中で、上、左、下、右と4か所を舌で押さえる。同時に眼球も上、左、下、右と合わせて4か所に連動させてステイさせる。
・リズムよく行うのがポイント。逆回りも行ってみて。各2周くらいできたらOK。
・口元だけでなく、目もパッチリと開きやすくなる。
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【2】ほうれい線に効果的な「ほぐしマッサージ」
■肌をこすることなく、深く圧をかけるのがポイント!
食いしばりや口をあまり動かさない「口元の運動不足」が原因で、これらの表情筋は硬く縮んでしまい、頬の肉を引き上げる力が弱まるのです。さらに血流やリンパの流れが悪くなり、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積…。頬のたるみ、ほうれい線の出現につながります。
「ほうれい線が深くなってきたから、すぐにリフトアップしたい」と、グイッと持ち上げるようにマッサージをしたくなるのはわかりますが、肌をこするような刺激の強いマッサージは、ダメージを与える可能性があるので厳禁。そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんに教えてもらったのは、肌をこすることなく、深く圧をかけるのがポイントのメソッド。
硬直した頬骨周りの筋肉を気持ちよくほぐすことできますし、頬がふっくらと引き上がる効果が。ほうれい線が浅く変化するし、顔のコリも取れて、笑顔が美しく表情が豊かに! 見た目印象がパッと明るくなるので、会食前やプレゼン前にもおすすめですよ。
<STEP.1>小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる
・テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみ=「小指球(しょうしきゅう)」を頬骨の下に当てます。
・手に頭の重さをのせるようにし、目線は下を向いたまま、ゆっくり深呼吸をしましょう。
・これを15秒間×2回行ってください。
<STEP.2>目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる
・STEP.1の状態から顔を上げて目線を正面にします。そして、小指球で頬骨の内側を押し上げるように圧をかけましょう。顔が斜めになっていると歪みを引き起こすこともあるので気をつけて。
・鏡を見ながらまっすぐ正面をキープしてください。
・このときも深呼吸は続けて、15秒間×2回繰り返しましょう。
・STEP.1、STEP.2ともに、圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の部分。
・左右均等に圧をかけるように意識しましょう。
<STEP.3>3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける
・まず、左手の人さし指と中指の腹で左頬を押さえます。右手の人さし指と中指、薬指を鼻の側面に当てて、鼻の付け根から掘り起こすように圧をかけましょう。
・これを5秒×3回行ってください。
・反対側も同様に行います。
・色で示した、鼻の付け根の脇に圧をかけるように行いましょう。ほうれい線に大きく関わる、上唇挙筋にもアプローチできます。
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【3】ほうれい線を解消する「テニスボールほぐしマッサージ」
■頬の筋肉をしっかりとほぐし、老廃物を流しやすくする効果も!
老け感を増長させる「ほうれい線」に大きく関わるのが頬の筋肉。普段あまり意識することはありませんが、ストレスによる食いしばりや、会話が少なく表情筋をあまり動かさない時間が長いと、頬の筋肉は柔軟さを失い、引き上げる力が弱まります。さらに血流やリンパの流れが悪くなることで、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積することで「ほうれい線」が目立ってしまう…。エイジングデザイナーの村木宏衣さんによると、対策は、硬直した頬の筋肉=「大頬骨筋」「小頬骨筋」をほぐすことなのだそう。
「大頬骨筋」「小頬骨筋」とは、頬骨から口角をつなぐ筋肉。ここが硬く縮むことで、頬の肉を引き上げる力が弱まってしまいます。すると、肉が下がり、その重みでほうれい線の溝がくっきりとしてしまうのです。そこで村木さんが教えてくれるのが、テニスボールを使ったほぐしワザ。テニスボールは広い面で適度な圧をかけることができるので、痛みもなくリラックスしてできるのがメリットです。
このメソッドは頬の筋肉がしっかりとほぐれてしなやかなハリが復活し、老廃物を流しやすくする効果が。頬がキュッと引き上がるし、顔のコリがすっきり取れて、むくみも解消! ゴルゴラインの緩和にも効果的ですよ。
<STEP.1>頬骨に沿ってほぐす位置を確認
・耳たぶの手前あたりから、頬骨沿いに4か所、ほぐしていきます。
<STEP.2>テニスボールを当てて、小さくクルクル回す
・STEP.1の丸印にテニスボールを押し当てて、クルクルと小さく外回しします。
・各所5回3セット行いましょう。
・反対側の頬も同様に。
<STEP.3>ボールを当てて、口を「あぐあぐ」する
・STEP.1の丸印の位置に、テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。
次に「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします。
・そして位置をずらしながら、口の開閉を各6セットずつ行いましょう。
【4】ほうれい線が浅くなる「ツボ押しマッサージ」
■リフトアップに有効! ほうれい線を浅くする「迎香(げいこう)」をツボ押し
老け顔に見せてしまう原因のひとつである「ほうれい線」。これを解消するためには、エイジングケアコスメだけに頼るのではなく、ツボ押しによって血行&代謝の促進、リンパの流れを改善することも大事。そこで、村木さんが教えてくれるのが、リフトアップに有効でほうれい線を浅くする「迎香(げいこう)」というツボ。
「迎香」は小鼻の横にあるツボで、老廃物が溜まりやすいところで、ここをプッシュすることで老廃物の排出を促し、たるみやほうれい線の改善に効果的なのだとか。さらに、むくみや鼻詰まりにも効くので、朝のメイク前や仕事の合間などにプッシュするのを習慣にしてみてくださいね。
<STEP.1>まずはプッシュする位置を確認
・「迎香(げいこう)」は小鼻の横にあるツボ。
・プッシュすることで老廃物が体外に排出され、たるみの改善やほうれい線の解消に。
<STEP.2>小鼻の横を優しくプッシュ
・「迎香(げいこう)」を人さし指を使って、鼻を挟むように10秒間押しましょう。
・これを2~3回繰り返します。
村木宏衣さん指南|老け顔の原因、ほうれい線が浅くなる!? リフトアップ・ツボ押しで若返り
【5】ほうれい線を消す&小顔になる「耳ほぐしマッサージ」
■リンパが集中している耳周りをほぐして、ハリを復活させる!
口角を上げて笑顔をつくる、頬を持ち上げる表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)と耳周りの筋肉(前耳介筋、後耳介筋、上耳介筋、など)や咬む筋肉(咬筋)は機能的に連結をしています。これらが劣化して硬くなると、たるみが起こる、頬の肉が下がるなど、ほうれい線がどんどん深くなってしまいます。
ほうれい線ができると、シワケアと同様にその部分に美容液やクリームをたっぷりとすりこんでどうにかしよう、と思いがちですが、それでは効果なし。皮膚だけの問題ではなく、耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているのだから、この筋肉をほぐしてハリを復活させることが得策です。
村木さんが提案するメソッドは耳を手で覆い、外回しに円を描くようにマッサージするだけ。まずは片側だけやってみると、反対側と比べで明らかにフェースラインが変わっているのが一目瞭然! さらに耳周りにはリンパも集中しているので、マッサージすることでむくみ解消に。小顔効果も絶大ですよ。
<STEP.1>手を軽く丸めて、耳全体を覆うように当てる
・これが基本の位置。親指の付け根がエラの位置で、人さし指、中指、薬指、小指の4本の指が耳を覆い、手のひらでフェースラインを押さえましょう。
<STEP.2>外回しに円を描くように手を動かす
・STEP.1の状態から、外回しに15回、円を描くようにマッサージします。
・このとき、ぽかんと軽く口を開けましょう。人さし指、中指、薬指、小指の腹で耳周りの筋肉をほぐし、手のひらで咬筋とフェースラインをマッサージする感じで行って。
たった10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、簡単「耳ほぐし」マッサージとは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部