【目次】

ほうれい線ができる「原因」


■ほうれい線の正体は「たるみ」

ほうれい線を深くする最大の要因のひとつは、口元を支える筋肉が衰え、皮膚を内側から支えきれなくなること。本来、舌は上あごに軽くつき、顔の中心部を内側から支える「柱」のような役割をしているのですが、舌が上あごに収まらず下に落ちた、いわゆる「落ちベロ」の状態になると、この支えがなくなり、口元まわりの筋肉が働きにくくなります。

特に口輪筋は、舌が正しい位置にあることで自然に引き上げられる構造になっているため、舌が落ちると常にゆるんだ状態に。結果として、口元のたるみが進み、ほうれい線が深まりやすくなってしまうのです。つまり舌の位置と筋力は、顔を内側から支える「見えない土台」であり、ほうれい線に直接影響を及ぼす重要な要素なのです。

ほうれい線対策に!【村木宏衣さん指導】口元のたるみ解消・舌トレメソッド

■ほうれい線が目立つのは「表情筋」が関係している

食いしばりや口をあまり動かさない「口元の運動不足」が原因で、これらの表情筋は硬く縮んでしまい、頬の肉を引き上げる力が弱まるのです。さらに血流やリンパの流れが悪くなり、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積…。頬のたるみ、ほうれい線の出現につながります。

たるみ頬をリフトアップ!【村木さん考案】彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド

食いしばりや加齢によって、口周りや舌の筋肉が硬くなると、顔全体のバランスがくずれやすくなります。というのも表情筋は互いに影響を及ぼし合っているため、一部の筋肉が緊張すると他の筋肉が衰えてしまうこともあり、ほうれい線が片方だけ目立つ、顔が歪むなど、老け見えにつながります。

ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退

ほうれい線をケアする「マッサージ」メゾット【4選】


【1】ほうれい線に効果的な「ほぐしマッサージ」

「ほうれい線が深くなってきたから、すぐにリフトアップしたい」と、グイッと持ち上げるようにマッサージをしたくなるのはわかりますが、肌をこするような刺激の強いマッサージは、ダメージを与える可能性があるので厳禁。肌をこすることなく、深く圧をかけるのがポイントのメソッド。

硬直した頬骨周りの筋肉を気持ちよくほぐすことできますし、頬がふっくらと引き上がる効果が。ほうれい線が浅く変化するし、顔のコリも取れて、笑顔が美しく表情が豊かに! 見た目印象がパッと明るくなるので、会食前やプレゼン前にもおすすめですよ。

<STEP.1>小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる

テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみ=「小指球(しょうしきゅう)」を頬骨の下に当てます。手に頭の重さをのせるようにし、目線は下を向いたまま、ゆっくり深呼吸をしましょう。これを15秒間×2回行ってください。

小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる
 

<STEP.2>目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる

STEP.1の状態から顔を上げて目線を正面にします。そして、小指球で頬骨の内側を押し上げるように圧をかけましょう。顔が斜めになっていると歪みを引き起こすこともあるので気をつけて。鏡を見ながらまっすぐ正面をキープしてください。このときも深呼吸は続けて、15秒間×2回繰り返しましょう。

目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる
 

STEP.1、STEP.2ともに、圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の部分。左右均等に圧をかけるように意識しましょう。

圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の位置
 

<STEP.3>3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける

まず、左手の人さし指と中指の腹で左頬を押さえます。右手の人さし指と中指、薬指を鼻の側面に当てて、鼻の付け根から掘り起こすように圧をかけましょう。これを5秒×3回行ってください。反対側も同様に行います。

3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける
 

色で示した、鼻の付け根の脇に圧をかけるように行いましょう。ほうれい線に大きく関わる、上唇挙筋にもアプローチできます。

鼻の付け根の脇に圧をかける 色でその位置を示している

\このメゾットの効果とポイント/
1)頬のたるみは、頬骨に付着する表情筋が大きく関与。
2)特に食いしばりがクセの人、口をあまり動かさない人は、表情筋が硬くなっている。
3)頬のたるみには大頬骨筋や小頬骨筋、上唇挙筋をほぐすことが効果的。
4)刺激の強いマッサージではなく、深く圧をかけてほぐすメソッドが有効。

たるみ頬をリフトアップ!【村木さん考案】彫り深いメリハリ顔をつくるメソッド

【2】鼻翼部をほぐすマッサージ

鼻翼部を掴んだまま、「え」「お」と口を動かすことで、深く刺激を与えることができるメソッド。とても簡単な方法ですが、彫りが深く、笑顔がキレイで若々しい印象に! もったり顔がシャープに変わるので、ぜひやってみて下さいね。

<STEP.1>ほぐすポイント、鼻翼部の位置を確認

ほぐすのは、鼻翼部(びよくぶ)で、鼻の両側にある小鼻部分を指します。

ほぐすポイント、鼻翼部の位置を確認
 

そして、親指と人差し指で小鼻脇にしっかりと圧をかけます。すべりやすいので、実際はティッシュを当てて、その上から行いましょう。

親指と人差し指で小鼻脇にしっかりと圧をかけます
 

<STEP.2>鼻翼部に圧をかけたまま「え」「お」と口を動かす

指先でしっかりと圧をかけたまま「え」と口を開ける。このとき、口角は横に引くのではなく、上に上げるように心がけて。

鼻翼部に圧をかけたまま「え」と口を動かす
 

同様に指先でしっかりと圧をかけたまま「お」と口を動かす。この「え」「お」を1セットにしてこれを10回繰り返す。

 

\このメゾットの効果とポイント/
1)口を横に引いて笑うクセがあるとほうれい線が深くなり、小鼻が横に広がるためもったりとした老け印象に。
2)対策のひとつとして凝り固まった小鼻脇の鼻翼部をほぐすのがおすすめ。
3)横に広がった鼻がキュッと引き締まるし、口角が上がり、上唇がふっくら持ち上がる効果も。
4)簡単な方法なのに、彫りが深く、笑顔がキレイで若々しい印象に!

ダンゴ鼻が引き締まり、上唇がふっくら!【村木さん指導】顔印象が変わる小鼻ほぐし

【3】広がり小鼻を引き締めるマッサージ

鼻周りの筋肉は頬や口元にもつながっているので、頬が下がってほうれい線が現れたり、口角が下がる原因に…。鼻翼部と鼻筋のケアを怠っていると、老け見えしてしまうことを覚えておきましょう。

鼻周りの筋肉をほぐして、潰れた鼻を高くするように掘り起こすこのメソッドなら、小鼻をキュッと小さくして、鼻筋がスッキリ! 1回だけでも効果を実感できるし、継続すれば彫りの深いシャープな顔に変わっていきますよ。

<STEP.1>両手の中指の腹で小鼻脇の筋肉をほぐす

両手の中指の腹を小鼻の脇に当てて、上下にスライドさせながらマッサージを。上下を1セットとして、5回繰り返してください。次に、小鼻を掘り起こすイメージで、中指の腹を回転させて、戻す、を1セットとして、これも5回繰り返しましょう。

両手の中指の腹で小鼻脇の筋肉をほぐす
 

<STEP.2>鼻に圧をかけて小鼻をタイトに整える

まず両手の人差し指をカギ型にします。そして、第一関節と第二関節の間の平らな面を使って鼻の側面を挟むようにして、5回、圧をかけます。次に、鼻の側面に圧をかけながら、鼻を掘り起こして引っこ抜くように、引っ張る動作を。これも5回繰り返します。

鼻に圧をかけて小鼻をタイトに整える
 

\このメゾットの効果とポイント/
1)たるみや老け印象を引き起こす、隠れた原因は「鼻とその周りのコリやむくみ」。
2)鼻周りの筋肉が凝り固まり、鼻がむくむと、小鼻が横に広がってしまい、のっぺりとした平面顔に。
3)鼻周りの筋肉は頬や口元の筋肉にもつながっているので、頬のたるみや口角が下がりにもつながる。
4)鼻周りの筋肉をほぐし、つぶれた鼻を掘り起こすこのメソッドなら、彫りの深いシャープ顔に!

彫りの深い美人顔に!【村木さん考案】広がり小鼻を引き締めるメソッド

【4】たるみを引き上げる側頭筋ほぐし

デスクワークの長時間化や無意識の食いしばり、スマートフォンの凝視など、日常的に起こる軽微なストレスが重なってこの側頭筋はいつの間にか硬くなってしまいがち。すると、頬やフェースラインの「持ち上げる力」が失われ、その結果、たるみが起こり、ほうれいせんや目尻のシワが刻まれやすくなるのです。

「側頭筋ほぐし」は、たった30秒で完了。今すぐにできる簡単な方法なので、ぜひやってみてくださいね。

<STEP.1>側頭筋をゆるめるポイントを探す

側頭筋はこめかみや耳の上、頬骨につながる位置に広がっています。ゆるめるポイントは頬骨上の少しくぼんだところ。人さし指と中指の腹で頬骨の上のエリアに当てて、「あぐあぐ」と口を大きく開け閉めすると、筋肉の動きを感じるところがほぐすポイントになります。

あぐあぐしながら、側頭筋をゆるめるポイントを探す
 

丸印の3か所をほぐしていきます。

丸印の3か所をほぐす
 

<STEP.2>人さし指と中指の腹で軽く圧をかけながら小刻みに左右に動かす

口はポカンと開けたまま、ゆるめるポイントに人さし指と中指の腹で軽く圧をかけながら小刻みに左右に動かします。これを1か所につき、10秒行いましょう。左右同時に行ってもOKですよ。

人さし指と中指の腹で軽く圧をかけながら小刻みに左右に動かす
 

\このメゾットの効果とポイント/
1)側頭筋が硬くなると、皮膚や筋膜を引き下げてしまうため、たるみの原因になる。
2)側頭筋を緩めると、頬や目元を引き上げる筋肉が柔軟性を取り戻す。
3)眉間や目元の緊張が取れ、険しい表情がゆるみ、穏やかな顔に。
4)筋膜の癒着が解けて血流とリンパが改善し、顔全体が自然に引き締まる効果も。

たるみとシワ、険しい顔解消に!【村木宏衣さん指導】30秒の「側頭筋ほぐし」が効く

ほうれい線を引き上げる「トレーニング」メゾット【3選】


【1】口元のたるみ解消・舌トレメソッド

舌の根本からしっかり動かすエクササイズは、このゆるみ切った内側の筋肉にダイレクトに刺激を送り、顔の中心部から立て直すアプローチ。表面的なケアでは届かない深層の筋肉をはたらかせ、リフトアップする作用が。そのため、ほうれい線だけでなく二重あごやむくみまでケアできる効果が!

いつでもどこでもできますし、外からでは届かない筋肉に、内側から圧をかけていくという方法なので、早い段階で成果が現れやすいですよ。

<POINT>舌で唇の上側をワイパーのように左右へ動かす

姿勢を正してあごを軽く引き、手で支えます。そして頰を少しだけ膨らませるようにしてから、舌先で上唇の内側に沿って口輪筋の上部を左右にゆっくり動かします。ワイパーのように、片端からもう片端まで約5秒かけてなぞるようにマッサージしてください。この左右の往復を1セットとして10回行いましょう。

舌で唇の上側をワイパーのように左右へ動かす
 

\このメゾットの効果とポイント/
1)ほうれい線は、口元を支える内側の筋肉がゆるむことで進行。
2)舌の筋力が弱まると「落ちベロ」になり、口輪筋が働かず、たるみが加速。
3)下アゴを固定して行う舌トレは、舌の力を口輪筋に集中させ効率よく鍛えられる。
4)続けるほど口元のハリが戻り、ほうれい線や輪郭のもたつきが目立ちにくくなる。

ほうれい線対策に!【村木宏衣さん指導】口元のたるみ解消・舌トレメソッド

【2】口角下がり解消トレーニング

このトレーニングでは、唇を口の中に巻き込んだ状態で行うのもポイント。口輪筋や唇周りの余計な動きを抑え、大頬骨筋をピンポイントで使いやすくするためです。その結果、疲れていても口角が下がりにくく、不機嫌に見えにくい表情に変わりますし、頬全体の引き上げにもつながり、ほうれい線や口元のたるみ対策としても有効ですよ。

20回程度を目安に、痛みのない範囲で毎日続けることが大切。頬骨の下あたりにじんわりとした疲労感が出ていれば、正しく効いているサインです。

<STEP.1>唇を巻き込み、余計な力を抜く

唇を歯の内側に軽く巻き込み、口元全体の力を抜いた状態をつくります。唇を隠すことで、口輪筋や下あごの無駄な動きが抑えられ、大頬骨筋に効きやすくなります。

唇を巻き込み、余計な力を抜く
 

<STEP.2>頬を引き上げ、大頬骨筋を使って口角を上げる

口角だけを引き上げるのではなく、頬骨の下あたりを斜め上へ持ち上げる意識で20回引き上げます。すると、その動きに連動して口角が自然と上がり、大頬骨筋がしっかり働いている感覚が得られるはず。頬骨の下に人差し指を添えて動きを確認するといいでしょう。

頬を引き上げ、大頬骨筋を使って口角を上げる
 

\このメゾットの効果とポイント/
1)不機嫌に見える口角下がりは口元のたるみが原因。
2)頬から口角を引き上げる、大頬骨筋のトレーニングが有効。
3)唇を巻き込むことで、大頬骨筋にダイレクトに働きやすくなる。
4)毎日のトレーニングで、キュッと上がった口角に変わっていく。

頬も口角も引き上げる!【村木宏衣さん指導】口角下がり解消トレーニング

【3】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退

「口を閉じて空気を含み、頬を内側からぷくぷくと膨らませる」エクササイズ。この動きを繰り返すことで、頬と口元、舌の筋肉の緊張がほぐれ、バランスの取れたフェースラインに!とてもシンプルな方法なのに、顔全体の筋肉をケアすることができて、ほうれい線の予防・改善につながるだけでなく、口周りの血流がよくなり、唇の縦シワが浅くなる効果も。

作業しながらでもできますし、マスクをしていれば移動中でも気にせず続けられますよ。今すぐ、試してみてくださいね!

<STEP.1>左右の頬、唇の上下を同時にぷくぷくと膨らませてほぐす

唇は力を抜いたまま、軽く閉じます。左右の頬、唇の上下に空気を入れるように、口元全体を膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

<STEP.2>左右の頬をぷくぷくと膨らませてほぐす

次に左の頬に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

右の頬も同様に行います。

 

<STEP.3>唇の上、下を膨らませてほぐす

唇の上に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

 

唇の下も空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

慣れてきたら、STEP.1〜3を2回繰り返しましょう。

\このメゾットの効果とポイント/
1)口元が緊張しっぱなしになり、動きが悪くなるとほうれい線が深くなる。
2)大人の場合、加齢やストレスによる食いしばりで、口周りや舌の筋肉が硬くなりやすいので要注意。
3)口元を内側からぷくぷくと膨らませるエクササイズを行うと効率よく筋肉がほぐれる。
4)さらに、口周りの血流がよくなり、唇の縦シワが浅くなる効果も期待できる。

教えてくれたのは:村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退

この記事の執筆者
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