【目次】
- 「40代・50代」におすすめの前髪なしマッシュショート【4選】
- 「丸顔向け」の前髪なしマッシュショート【2選】
- 「面長向け」の前髪なしマッシュショート【2選】
- 「逆三角型向け」の前髪なしマッシュショート【1選】
- 「ベース型向け」の前髪なしマッシュショート【3選】
- 「ストレート」の前髪なしマッシュショート【3選】
「40代・50代」におすすめの前髪なしマッシュショート【4選】
【1】もたつくフェイスラインを引き締めて見せる、マッシュショート
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:原田あゆこさん(48歳/会社員)の場合
カットラインが後ろから前へ行くほど長くなっているのが前下がりスタイル。シャープなラインが特徴で、もたつきがちなあごのラインをすっきり見せるメリットがあります。KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんは「このシャープなラインをご自宅で再現するには、裾を膨らませないように注意してください」とアドバイス。
「アイロンをカットラインの角度に合わせて斜めに傾けて巻けば失敗しません」とのこと。このプロ技をご紹介します。ボリュームはあるものの、どうしても頭頂部がペタンコになりやすい原田さんの髪質。白髪が増えてきたのもお悩みだとか。「白髪が目立つのは生え際や分け目ですよね。縦長のシルエットをつくると高さがでるので、分け目の白髪が目立たなくなるメリットもあります」(小室さん)。白髪を目立たなくするには、ハイライトもおすすめ。「ハイライトは顔から離れたところに多く入れるのがポイント。顔周りにハイライトが多いとラインが悪目立ちしてしまいます」(小室さん)。
<スタイリング方法>カットラインに合わせて前髪は前上がり、サイドは前下がりに巻く
カールアイロンを使うときは、髪にあてる角度が重要。「全体的に前下がりのカットラインになっていますが、こめかみから上の髪は前上がりになっています。アイロンとカットラインの角度を合わせると、もたつきのないシャープなラインがつくれます」(小室さん)。
<STEP.1>こめかみから上の髪は前上がりになる角度で毛先を内巻きに
<STEP.2>サイドは前下がりになるようにアイロンを傾けて毛先を内巻きに
<STEP.3>バームを髪の内側からなじませる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- カールアイロンで巻くときはカットラインの角度に合わせる
- 仕上げのバームは必ず髪の内側から。表面・前髪は最後に
- ハイライトは顔周りは少なめに入れること
白髪をぼかすのに有効で、立体感も生まれるハイライト。自宅でできる白髪カバーとして、小室さんが気に入っているのが「紫シャンプー」。「髪を洗うだけで紫色になるシャンプーで、検索するといろいろなメーカーのものが出てきます。週に1~2回のペースで紫シャンプーを使えば今の髪色にほんのり紫がかかって白髪は目立たなくなるし、ツヤ感のある髪になれます」(小室さん)。
もたつくフェイスラインは髪型でキリッと引き締めて見せて!簡単ヘアアイロンテクニック
【2】多毛&クセ毛は内側で調整! 毛先を工夫したマッシュショートボブ
\Rougyの渡邊健太さんがレクチャー!/
ショートボブヘア代表:高橋桂子さんの場合
髪が硬くボリュームもしっかりある髙橋さんの髪。もともとクセがあり、ご自身でもスタイリングしにくいのがお悩みとか。「無理にピタ~っと抑え込むスタイリングをすると裾にボリュームが出て、動きのない形になってしまいます。髪の内側から毛量を調整しておけば広がりにくくなるので、ご自身でもスタイリングがしやすくなります」(渡邊さん)。
<スタイリング方法>スタイリング剤は擦り合わせるように毛先へなじませるのがポイント
スタイリングをなじませるには、毛先を握ったり毛束をつまんだり、いろいろな方法があります。どうも上手くできない…という方は、「擦り合わせ」がおすすめです。「手のひらで毛先を擦り合わせるようにスタイリング剤をなじませると、自然に空気感のあるカール感が生まれます。スタイリング剤をなじませると、どうしても毛束がまとまってしまう方は、この方法をお試しください」(渡邊さん)。
<STEP.1>頭頂部を指で擦りながらドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先を1カール内巻きにする
<STEP.3>両手のひらに毛束を挟み、擦り合わせるようにしてワックスをなじませる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 広がりやすい髪は無理に抑え込まない
- トップは根元を起こすように指で擦りながらドライヤーをあてる
- スタイリング剤は手のひらで擦り合わせてなじませる
「毛量が多い髪を暗い色で白髪を染めると、雰囲気まで暗くなってしまいます。毛量の多い方こそ、明るめの色がおすすめです。白髪が目立ちやすい顔まわりや生え際を中心にハイライトを入れておくと、白髪が伸びてきても目立ちません」(渡邊さん)。
【クセ毛の収め方】毛先のあしらいひとつで、広がりやすいクセ毛が収まりのいい形に変身!
【3】パーマをゆるくかけてうねりを生かした、こなれマッシュショート
\broocHの杉山由夏さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:伊與田愛子さん(40歳/モデル)の場合
ただでさえ顔にかかる髪はうねりやすいのに、夏になると汗と湿気でもう手に負えない…とお悩みの方も多いのでは?そんなお悩みにヘアサロン「broocH」の杉山由夏さんがアドバイス!「うねりはアイロンなどで伸ばすより、パーマをかけた方がシルエットに立体感が生まれて華やかな表情になります」(杉山さん)。今回は、パーマによるうねりを生かしたスタイリング術をご紹介します。毛の1本1本がしっかりとしていて、ボリュームもある伊與田さんの髪。全体にボリュームがあっても、トップだけはペタッとなりがちなのだとか。「うねりが気になる方はもちろん、トップにボリュームのほしい方にも、裾に厚みを残して全体的にゆるく、スパイラル状のパーマをかけるスタイルがおすすめです。立体感が生まれて、トップのぺたんこ感が目立ちにくくなりますよ」(杉山さん)。
<スタイリング方法>ランダムに毛束をつまんで毛先を外はねにする
毛先は内巻きではなく、外巻きにするのがポイント。
「内巻きにするとスタイルがまとまりすぎて、こなれ感がありません。外巻きにすることで動きのある大人のカジュアルヘアになります」(杉山さん)。
<STEP.1>毛束をひとつまみ鳥、毛先部分を半カール分【外巻き】にする
<STEP.2>毛先を中心にワックスをつけて揉みこむ
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- レイヤーをあまり入れず、毛先に重さを残して立体感をつくる
- 顔まわりのうねりは無理にのばさず、スパイラル状パーマをかける
- 毛先を外はねにして動きを出す
「フェイスラインがスッとシャープな方にもおすすめしたい、このスタイル。うねりは無理に伸ばすより、生かした方がメリットは大きいですよ」(杉山さん)。
40代に似合う【こなれショート】うねりを生かした動きのあるスタイリングを叶えるには?
【4】白髪とボリューム不足が一気に解消! ボリューム感のあるマッシュショート
\kakimoto arms MUSASHIKOSUGIの林麻美さん、太田桂子さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:原田眞美さん(42歳/バレエ講師)の場合
髪が短いと動きを出しやすいぶん、白髪やボリューム不足といった悩みが目立ちやすい…と感じたことはありませんか? そんなお悩みにベストアンサーを出してくれるのが、kakimoto arms MUSASHIKOSUGIのディレクター林 麻美さん。「シルエットに丸みをつけて、視線が上に来るようにすると、頭頂部のボリューム不足は目立たなくなります」とのこと。さらに詳しく、そのスタイリングテクニックを教わります。
白髪の量もちょっと多めの原田さん。「実は白髪染めをしていません。白髪を生かすようにハイライトを入れているだけなんですよ。根元からしっかりハイライトを入れておくと、髪を立ち上げたときに立体感が出るので、おすすめです。セピアアッシュ系の色を使うと肌色もトーンアップするので、若々しい印象になります」(kakimoto arms MUSASHIKOSUGI カラーディレクター・太田桂子さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで根元から立ち上げ、ボリュームと動きを出す
カールアイロンを使うのは毛先ではなく、根元が中心。「ボリュームが欲しい頭頂部の根元を立ち上げ、動きを出すのが目的です。キューティクルの流れが整うので、つや出し効果も狙えます」(kakimoto arms MUSASHIKOSUGI ディレクター・林 麻美さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪をカールアイロンで毛束の根元を起こすように外巻きに
<STEP.2>巻き終わったら、手ぐしで髪をほぐす
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 全体的なシルエットを丸くして視線を上に集める
- ハイライトを効果的に使って白髪カバーと同時に立体感をつくる
- 巻きっぱなしにせず、必ず「ほぐし」を行う
「白髪の本数が少ない方なら、髪に動きがあるだけで目立たなくなります。丸みのあるシルエットにすると、毛先の動きもつくりやすいし、あごのラインをシャープに見せる効果もあるのでおすすめです」(林さん)。
毛先に動きをつけるだけで、白髪とボリューム不足が一気に解消!
「丸顔向け」の前髪なしマッシュショート【2選】
【1】毛流れを美しく見せるマッシュショート
\ZACC raffineの馬場和浩さんがレクチャー!/
丸顔のショートヘア代表:西原英理子さん(41歳/会社役員)の場合
柔らかくて1本1本が細いため、ボリュームが出にくい西原さんの髪。「耳から上のあたりを中心にレイヤーを入れてメリハリをつけると、立体感が生まれてのっぺり感がなくなります。このスタイルに明るめのハイライトを入れるとさらにボリューム感が出て、毛流れもいっそう美しく見えます」(馬場さん)。
<スタイリング方法>前髪を根元からしっかり起こしてトップのふんわり感を印象づける
トップのふんわり感をつくるには、前髪も重要。「前髪を根元から立ち上げておくだけで、トップのペタンコ感が目立たなくなります」(馬場さん)。
スタイリング剤のオイルはトップの毛束を持ち上げながらなじませるのがポイント。「根元から立ち上がるだけでなく、自然な束感も表現できます」(馬場さん)。
<STEP.1>前髪の根元を立ち上げながらカーラーで内巻きにする
<STEP.2>両手で頭頂部の毛束を真上に持ち上げながらヘアオイルをなじませる
<STEP.3>髪の内側から手に残ったオイルをなじませる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- ハイライトを入れて髪色を全体的に明るくする
- 前髪は根元から起こしてトップのペタンコ感を目立たなくする
- ヘアオイルはトップの髪を持ち上げながらなじませて束感をつくる
「前髪のカーラーを巻くとき、毛先を前に引っ張りながら巻くと根元が寝てしまいます。必ず毛束を真上に持ち上げながら巻いてください」(馬場さん)。
大人ヘア|メリハリを効かせたハイライトで白髪もボリューム不足も鮮やかに解消!
【2】全体を丸いフォルムにして、襟足で引き締める。メリハリマッシュショート
\apish cherieの井原早紀さんがレクチャー!/
丸顔のショートヘア代表:西原英理子さん(40歳/会社員)の場合
髪が硬くて全体的に毛量がある西原さんの髪。「髪が細い分、よけいにトップのボリュームのなさが目立ってしまうんですよね。そんな髪は、グラデーションで全体を丸くカット。襟足部分だけすっきり見せるとトップに自然なボリューム感が出てきます」(井原さん)。
<スタイリング方法>襟足をコンパクトにまとめてシルエットのメリハリを強調
全体のフォルムが丸みを帯びているとはいえ、その丸みを目立たせるのはNG。「サイドの毛先を内側に巻くとき、カールをつけすぎると全体のシルエットが横に広がってトップがペタンコに見えてしまいます。巻きすぎを防ぐには、カールアイロンよりストレートアイロンがおすすめです」(井原さん)。
<STEP.1>襟足を押さえた上からドライヤーをあてる
<STEP.2>耳より前の毛束を中間から毛先にかけて内巻きにする
<STEP.3>頭頂部の後ろ寄りの毛束を根元から立ち上げる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 襟足をタイトにまとめてシルエットにメリハリをつくる
- 巻きすぎを防ぐためにストレートアイロンを活用する
- 全体的なシルエットを丸みを帯びた菱形を目指す
「頭頂部の後頭部寄りの毛束を根元から立ち上げておくと、後頭部にも自然な丸みが出て立体的なフォルムになります。ブローでこのシルエットをつくるよりも、ストレートアイロンをサッと通す方が簡単だし早い。忙しい大人世代にピッタリです」(井原さん)。
トップがペタッとなりやすい大人の髪は、襟足の「くびれ」が解決のカギ!
「面長向け」の前髪なしマッシュショート【2選】
【1】自然と視線が上がりリフトアップして見える、マッシュショート
\imaii scaena x coloreの石原治和さんがレクチャー!/
面長のショート代表:三浦まいさん(42歳/主婦)の場合
「縦スライスのショートレイヤー。あごの輪郭にあわせて、サイドのフォルムを作ることで、リフトアップして見えるようにしています。後頭部に向かって引き上げるようなイメージでシルエットを作っているので、横顔も美しく見えますよ」(石原さん)。
<スタイリング方法>髪型がメンズライクなので、質感は柔らかさを意識して
「ボリュームを出すことを意識しすぎると、ブローのしすぎや巻きすぎにより、質感が硬い印象になってしまいます。あくまでもサラッと、ブローも巻きも軽めを意識して」(石原さん)。
<STEP.1>後頭部トップにカーラーを巻く
<STEP.2>前髪の分け目にカーラーを巻く
<STEP.3>ワックスでサイドをタイトに仕上げる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- ナチュラルな仕上がりを目指して、さりげなく
- スタイリング剤は表面につけすぎない
- サイドは耳にかけて立体感アップ
「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。
【2】丸みのあるフォルムで縦長印象を緩和する、マッシュショートボブ
\Cocoon 銀座店のSHUNさんがレクチャー!/
面長のショートヘア代表:鈴木佐知子さん(42歳/パーティプランナー)の場合
Cocoon 銀座店のスタイリスト・SHUNさんによると、面長さんにとってNGなのは「縦長の印象を作ること」と「ペタッとしたフォルム」なのだとか。「ストレートタッチの長め前髪や、丸みのないフォルムは、輪郭をより縦長に見せてしまいます。動きのある毛束を作り、後頭部をふんわりとさせることで、ナチュラルなボリューム感を出して丸みを作ることが大切です」(SHUNさん)。そんな丸みのあるフォルム作りには、パーマを取り入れるのも効果的です。
「全体の毛先にワンカールのパーマをかけてあげるだけで、髪質が柔らかい人でもペタッとなりにくくなり、毛先に自然な動きを出すことができます。オススメは、ダメージの少ないホットパーマ。柔らかい質感に仕上がるので、スタイリッシュな前下がりショートも、女性らしい雰囲気に」(SHUNさん)。また、ベースを前下がりにすると、リフトアップ効果も期待できるそう。「後頭部に向かって上がっていく毛流れが、フェイスラインを引き上げて補整してくれます。でも、ハチ下の毛量を取りすぎると、逆にフォルムが貧相になってしまうので注意して」(SHUNさん)。カットは「前下がりベースのショートスタイル。トップとバックはレイヤーを入れて下段と切り離すことで、動きのある毛束を作っています。もみあげ、トップ、バック、前髪の毛先に、ワンカールのホットパーマをかけ、柔らかな毛流れとふんわり感を出しました。これだけでスタイリングが断然ラクになります」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>横に広げすぎないのがポイント!後頭部の丸みでスタイリッシュに
「カットで自然とフォルムが出るようになっているので、スタイリングはあくまでシンプルに。横にボリュームを広げるのではなく、トップと後頭部にボリュームを出すことを意識すると、サイドもナチュラルにふんわり仕上がります」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元を起こしてドライ
<STEP.2>ワックスを根元からなじませる
<STEP.3>ふんわりと整える
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 根元がつぶれないようにブロー&スタイリングを
- 毛先にワックスをつけすぎない
- 後頭部はふわっとさせる
「とくに髪が細く柔らかい人は、ワックスをつけすぎるとそれだけでボリュームダウンしてしまいます。あくまで根元を起こすことを意識して、毛先にはあまりつけなくてOKです」(SHUNさん)。
「逆三角型向け」の前髪なしマッシュショート【1選】
【1】菱形シルエットで輪郭が目立たない! ふんわり前下がりのマッシュショート
\ZACC raffineの伊藤塁さんがレクチャー!/
逆三角型のショートヘア代表:石井まきさん(40歳/会社員)の場合
「前下がりのベースにレイヤーを入れて、巻いた時に軽い印象になるよう仕上げています。リバース巻きにすることで、前下がりの毛流れの中に後頭部へ流れる毛束が混ざり、全体的に立体感が。360度どこから見ても美しいシルエットになります」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>コテを使って後ろに流れる毛束をつくる!
「コテで巻く時は、毛束の中間だけを巻いて。毛先に向けてコテをすべらせるように引き抜くと、ナチュラルな毛流れになります」(伊藤さん)。
<STEP.1>トップをマジックカーラーで巻いてボリュームアップ
<STEP.2>髪全体をリバース巻きにする
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- トップをカーラーで巻く時は毛先からしっかりと巻き込む
- 毛束の中間だけをコテで巻く
- 毛先は巻き込まない
「仕上げにバームなどのスタイリング剤をなじませるとツヤやかにまとまるのでオススメです。前髪が長めだとスタイリング剤を顔まわりからつける方が多いですが、それはNG。よく手のひらに伸ばして、後頭部からなじませる。最後に手のひらに余ったスタイリング剤で顔まわりを調整するのが正解です」(伊藤さん)。
逆三角顔必見!シャープな輪郭がやさしい印象になる「前下がりショート」
「ベース型向け」の前髪なしマッシュショート【3選】
【1】長め前髪でベース型を和らげる、センターパートのマッシュショートボブ
\kakimoto arms LaLa terrace 武蔵小杉店の林麻美さん、太田桂子さんがレクチャー!/
ベース型のショートボブヘア代表:原田眞美さん(43歳/バレエ教師)の場合
40代がボブスタイルにするときは、「フェイスラインに合わせた長さの設定」と、「トップのボリュームアップ」が重要と話すのは、kakimoto arms LaLa terrace 武蔵小杉店の店長・林 麻美さん。「ボブは顔周りの長さ設定によってリフトアップ効果が出せるので、年齢によるフェイスラインのたるみが気になる方にはおすすめです。また、年齢とともにペタンとしがちなトップも、前髪と表面にレイヤーを入れることで解消できます」(林さん)。
さらに前髪と表面のレイヤーには、ベース型の印象をやわらげる効果も。「顎ラインの延長線上に、レイヤーが落ちるように前髪と表面をカットすることで、エラ部分を目立たせずに小顔効果も狙えます。前髪を流すように作り、エラ周りに華やかな動きを出すことで、ベース型の輪郭を柔らかく見せることができるんです」(林さん)。カットは「前上がりのグラデーションボブに、頭頂部のみレイヤーを入れて表面に軽さと動きをオン。前髪とつながるようにレイヤーを入れることで、リフトアップ効果が出せます」(林さん)。カラーは「表面のレイヤーに合わせて、ハイライトでデザインしました。細くハイライトをブレンドすることで、顔周りの白髪も目立たなくなります」(カラーリスト 太田さん)。
<スタイリング方法>前髪とトップのボリュームがカギ!風を含んでふんわりと
「根元がペッタリとしないように、髪を乾かすときは下を向いて根元から風を送り込んで。スタイリング剤も、下から持ち上げるようにもみこむと、ふんわりと仕上がります」(林さん)。
<STEP.1>前髪とトップにカーラーを巻く
<STEP.2>毛先全体を内巻きにする
<STEP.3>スタイリング剤をもみこんでほぐす
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 根元をしっかり起こして乾かす
- 巻いた髪は下から手ぐしを入れてほぐす
- スタイリング剤は柔らかい質感のものを選んで
「レイヤーが入っているので、毛先を巻くだけで動きが出せます。ふんわり感が重要なので、スタイリング剤は柔らかいテクスチャーが◎。トリートメント効果のあるものだと、ほんのりツヤも出ておすすめです」(林さん)。
エラ張りをごまかしながらリフトアップ!「軽やかボブ」で理想の卵型に
【2】輪郭周りをふんわりとさせた、マッシュショートボブ
\DIFINO aoyamaの山口祐亮さんがレクチャー!/
ベース型のショートヘア代表:寶玉宮子さん(38歳/音楽家)のお悩みを解消するには…
根元からふんわりさせようと、毎朝時間をかけて巻いたり立ち上げたりしていませんか? そんな朝のスタイリング時間を短縮するテクニックがあるとか。DIFINO aoyama店長の山口祐亮さんは「全体のシルエットを菱形に近づけるだけで印象は変わります。頭頂部でも真上ではなくちょっと後ろ寄りの毛束を根元から立ち上げるように巻いて、耳のあたりをふんわりさせるだけでバランスのいい菱形シルエットになります」とか。髪が細く柔らかい寶玉さんの髪は「スタイリングをしてもすぐに寝てしまう髪質なので、スライドカットで内側から立ち上がりやすいようにしています。また、表面を短くするとつやが出にくくなるのでレイヤーを入れず、すべて内側で調整しています」(山口さん)。
<スタイリング方法>頭頂部の後ろ寄りの髪を巻いて根元を立ち上げて菱形をつくる
トップがペタッとなると後頭部まで膨らみにくくなるもの。「頭頂部の後ろ寄りの髪を根元から巻いて、後頭部にふわっとかぶせるようにすると、頭頂部の立ち上がりが生まれるだけでなく、後頭部にも丸みが生まれます。1つのプロセスで2つの髪悩みがカバーできるんです」(山口さん)。
<STEP.1>地肌をこすりながらドライヤーを根元にあてる
<STEP.2>くるくるドライヤーで頭頂部の後ろ寄りの毛束を内巻きに
<STEP.3>ワックスを髪の中間から毛先にかけてなじませる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを菱形に近づける
- 頭頂部の真ん中ではなく後頭部寄りの根元を起こす
- スタイリング剤はバームではなくワックスでスタイルをキープ
「バームはつやは出るのですがテクスチャーが重いので髪がペタッとなります。ワックスの方がふんわり感を1日キープできます」(山口さん)。
猫っ毛でもふんわりとした華やかな印象になれる「ショートボブ」
【3】エラを縁取りコンパクトに見せる、マッシュショート
\いつくしの才田とおるさんがレクチャー!/
ベース型のショートヘア代表:HINOさん(42歳/モデル)の場合
エラ張りが気になるベース型さんの場合、フェイスラインが出てしまうショートヘアに、苦手意識を持つ人も多いもの。そこで、ショートスタイルを得意とするヘアサロン いつくしの代表・才田とおるさんに、ベース型をカバーできるショートヘアを提案していただきました。「ショートヘアを作るときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視して作ってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(才田さん)。
髪と肌のバランスを考えて作られたシンプルなショートヘアには、もちろん輪郭カバーにつながるカットテクも。「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)。これには、横から見た時の印象をグッと高めてくれる効果も!スタイリングも簡単なのが嬉しいところ。シンプルで美しいショートスタイル、ぜひ挑戦してみてください。カットは「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(才田さん)。
<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!
「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)。
<STEP.1>全体をハンドブロー
<STEP.2>表面のみブラシでブロー
<STEP.3>オイルワックスをなじませる
<黒髪のマッシュショート スタイリングのコツ>
- 根元付近にはスタイリング剤がつかないようにする
- 襟足は押さえてブローし、コンパクトに仕上げる
- 前髪のパートはきっちり取らず、あいまいに
「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がオススメですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)。
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
「ストレート」の前髪なしマッシュショート【3選】
【1】耳下をタイトに絞ったメリハリシルエットのマッシュショート
\natura Aolaniの鈴木みちるさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:大村香織さん(39歳/フリーランスPR)の場合
「シャンプー後にしっかり乾かさなくても、朝、ブローすればいいや」なんて思っていませんか? 実は、眠る前にきちんと乾燥させておくだけで、翌朝のツヤとハリが変わってくるのです! natura Aolani副店長・鈴木みちるさんは「自然乾燥がいちばん髪によくありません。髪を引っ張りながらドライヤーをあてるだけで、翌朝、スタイリングしやすい髪になります」と力説します。ぶきっちょさんでも、トップにボリュームのあるツヤツヤ髪になれる秘訣を教わります。トップのボリュームの少なさがちょっと気になっているという、大村さんの髪。「うねりやすいのですが、表面をふんわりさせて、毛先を内巻きにするだけでうねりが目立たなくなります」(鈴木さん)。全体のシルエットに丸みを持たせているので、後頭部もすごく立体的!「トップに立ち上がりをつくり、視線が上に来るようにすると、若々しい印象になります」(鈴木さん)。
<スタイリング方法>ドライヤーで立ち上げ、アイロンでツヤを出す
このスタイルのポイントは、メリハリ感。「全体的に丸みを持たせたら、襟足部分を引き締めるように、首筋に沿うようになでつけて、タイトにまとめてください」(鈴木さん)。
<STEP.1>分け目の逆方向からドライヤーをあてて髪の根元を起こす
<STEP.2>髪を2ブロックに分け、カールアイロンで内巻きに1カール
<STEP.3>裾の髪を握りながら首筋に沿わせる
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- シャンプー後は自然乾燥せず、ドライヤーで乾燥させる
- カールアイロンを通してツヤを出す
- トップにボリュームを出したら裾は引き締めメリハリをつくる
「ツヤ感を出すには、カラー選びにもポイントがあります。濃いめのブラウンでは重たい印象になるので、ブラウンにアッシュを加えた色で染めると、軽やかで艶やかな髪色になります」(鈴木さん)。
おばさん見えする「ツヤなしペタンコ髪」が、若々しい立体ヘアになる3ステップ
【2】もみ込んでつくるしなやかな流し前髪
\BEAUTRIUM PENINSULA店の山根純平さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:椿原順子さん(47歳/アクセサリーデザイナー)の場合
「ショートカットにすると頭が大きく見える」。そんな悩みを抱えているなら、それは頭の型が原因かも。どんな髪型でも似合う卵型ですが、頭の型が悪いと、似合う髪型が限られてしまうこともあります。BEAUTRIUM PENINSULA店のスタイリスト・山根純平さんに聞くと、日本人に特に多いのが“ハチ張り絶壁”なのだそう。「ハチ張り」とは、頭部のサイドが角ばったように張っているため、頭が横に広がって見えること。「絶壁」は、後頭部に丸みがなく、横から見ると直線的に見える、というもの。「顔が卵型でも、ハチが張っていることで頭が大きく見えてしまう、絶壁で頭のシルエットがきれいに見えない、という悩みをよく聞きます。頭が大きく見える場合は、張っているハチの髪だけを梳いて、悪目立ちしないように収める。絶壁は、頭頂部に高さを出しながら後頭部を丸くカットすることで、カバーできますよ」(山根さん)。
それでは、頭が大きく見えず、後頭部のシルエットが丸く美しい、“ハチ張り絶壁”を解消するお手本スタイルを拝見しましょう。「髪の量が多く、ハチが張って見えるのが悩み」だという椿原さん。「ボリュームが欲しいので髪の表面にレイヤーを入れ、襟足はグラデーションカットで首に沿わせるようにカットしています。このスタイルは、髪を根元からしっかりと立ち上げることが最も重要。頭頂部がペタッとしているとハチの張りが目立ち、全体のシルエットが四角くなってしまいます。トップの髪を起こすことで、菱形になるように気をつけましょう」(山根さん)。
<スタイリング方法>ドライヤーで根元を立たせ、ワックスで「シルエットをつくり込む」のが成功の秘訣
「スタイリングは、ドライヤーで髪の根元をしっかりと立ち上げることが大切。いつもの分け目の逆に向けて髪を乾かしたり、いつもの分け目のさらに奥の髪の毛を持ってくるなど、分け目を気にせず、さまざまな方向からドライヤーの熱を当てると根元が立ち、いつもの分け目も目立たなくなります。根元を立ち上げたら後頭部と頭頂部にワックスをしっかりともみ込んで、シルエットをつくり込めば完成です」(山根さん)。
<STEP.1>ドライヤーで髪の根元を立ち上げたら、襟足はタイトに抑える
<STEP.2>後頭部の髪にワックスをもみ込む
<STEP.3>フロントの髪をかき上げながらワックスをつける
<STEP.4>頭頂部の毛を立たせるようにワックスをもみ込む
<STEP.5>襟足をワックスで抑える
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- 髪を左右前後に降って根元を立たせる
- 後頭部、フロント、頭頂部にワックスをもみ込んでシルエットを作る
- 襟足はしっかりと抑える
「ドライヤーでしっかりと根元を立たせないと、ワックスをつけてもペタッとしてしまいます。ドライヤーで癖をつけて、ワックスで立っている髪を補強するようなイメージでシルエットをつくってください。最後に襟足を抑えると、立体感とメリハリが出て、後頭部の丸いシルエットが際立ちます」(山根さん)。
「頭が大きく見える」を解消!ハチ張り絶壁に似合うショートヘア
【3】首やデコルテが美しく見える「内巻きショート」
\enfleurage青山の生井貴行さんがレクチャー!/
ショートヘア代表:山田里実さん(40歳/会社員)の場合
いつの間にか髪の1本1本が細くなり、頭頂部のあたりにボリュームが足りない…と感じていませんか? 同時に髪が細くなるとうねりやクセが出やすくなり、「こんなところにボリュームはいらない!」という部分が膨らんだり、広がったり。年齢を重ねるごとに、髪悩みが複雑に絡まりあってしまうもの。そんな多重苦のお悩みをスッキリ解決してくれるのが、美容室enfleurage青山のマネージャー、生井貴行さん。「うねりやクセは、1カールしてCの字を描いたところでカットすれば納まりがよくなります」とアドバイス。そのプロ技をご紹介します。
もともとのクセもあり、汗や湿気で広がりやすい山田さんの髪。「Cの字を描くところでカットすると、ちょうど毛先が内巻きになるので納まりがよくなります。S字を描く長さになると毛先がはねて、広がりやすくなるんです」(生井さん)。さらにボリュームを出すところと絞るところとで、メリハリをつくるのもポイントなのだとか。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)。
<スタイリング方法>トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに
太めのカーラー2本あればスタイリングはOK。「うねりが出やすいつむじの髪を巻き込むように、頭頂部の髪を内巻きに。このとき、毛束を前に引っ張るようにカーラーで巻くと、髪が根元からフワッと立ち上がります。前髪は横から見ても立体的になるように、毛先を内巻きにすれば完成です」(生井さん)。
<STEP.1>太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに
<STEP.2>太めのカーラーで前髪を毛先から巻く
<前髪なし×マッシュショート スタイリングのコツ>
- クセやうねりはCカールに揃える
- ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- 襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)。
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- Precious.jp編集部