【目次】
髪の量が多い人がボブするときの注意点
◆髪が多いからといって減らし過ぎるのはNG
ほどよいきちんと感が演出できるボブスタイルですが、毛量が多いと膨らみすぎるし、毛量を調節するために剥くとツヤのないパサパサ髪に。
「40歳を過ぎると髪がパサついてツヤの出にくいエイジング毛が増えてきます。そんな髪にはある程度、重量感が必要です。毛量が多いのですが、剥いたり削ぎすぎたりすると、今度は髪にツヤ感がなくなります。また、毛先を削ぐと貧相に見えるので、仕上げにフォルムを整えるようにカットするのがポイントです」(Velvet on the Beach 代表 桜井章生さん)。
◆表面は長めに残すのが◎
「剛毛で多毛なうえ、はちが張っている場合、表面にレイヤーを入れると頭が大きく見えがち。内側にシャギーを多めにいれてバランスよく毛量を減らしながら、表面はすかずにするっとまとまりやすいシルエットをキープするのがポイント。スタイリングしなくてもおさまりがよくなるよう、すそに段はつけず切りっぱなしに。少しだけサイドパートにして、片側の髪を耳にかけることで顔立ちもすっきりスタイリッシュに見えます」(HONEY-shibuya- スタイリスト 小室里奈さん)。
【うねり解消ヘア】内側がどんなにうねっても大丈夫! 表面さえピンとのばせば大人ボブの完成
髪の毛の量が多い人向け!基本のボブスタイル
◆基本のボブスタイル
ボブが似合うのは、うねりやクセのないサラサラ髪…と諦めていませんか?
「うねって広がりやすい髪でも、毛量の多い硬い髪でも大丈夫。膨らみやすい耳まわりと襟足の毛量をしっかり調整しておけば、大人女性に似合う菱形シルエットのボブは簡単です」(FIX-UP銀座店 ディレクター 高橋紀衣さん)。
【How to style】
髪の根元はしっかり起こし、アイロンで毛先に動きをつけて菱形シルエットをつくるのが大人女性に似合うボブスタイルの鉄則。
「毛量が多いと根元から抑え込みたくなりますが、抑え込むだけでは動きのないのっぺりしたシルエットになります。仕上げのスタイリング剤をなじませるときも、根元からかき上げるようにしてふんわり感をつぶさないようにしてください」(高橋さん)。
■1:ドライヤーをあてながら指の腹で地肌を擦って生えグセを正す
■2:裾の髪をアイロンで1カール外巻きにする
■3:頭頂部の髪を前・中央・うしろに3分割し、それぞれを毛先だけ内巻きに
■4:オイル系のワックスを髪をかき上げるようにしてなじませる
「どんなに毛量の多い方でも、年齢を重ねると頭頂部の髪が細くなって、ボリュームダウンするもの。仕上げのスタイリング剤は、せっかく立ち上げた根元をつぶさないように空気を含ませるようになじませてください」(高橋さん)。
膨らみやすいうねり髪をおとなしく手なずける、大人のボブスタイル
髪の毛の量が多い人向け「前髪なし」ボブスタイル【13選】
【1】生えぐせを味方につけてすっきりシルエット
生えぐせの場所によって分け目ではないところで割れやすかったり、コンパクトに抑えたい部分が膨らみやすかったりします。生えぐせを抑え込むより、逆に生かす方がスタイリングの幅が広がりますよ。
【How to style】
髪の1本1本が太く毛量もあるモデルさんの髪質。「襟足にかなりボリュームがあるのでアップスタイルが似合う髪質です。襟足をただ短く刈り込むのではなく、梳きばさみで毛量を調整しておくと、髪が伸びてきたときも襟足が不自然に浮くことはありません。どんなに毛量が多い方でも、トップのボリュームは出にくいもの。スタイリング剤は毛先2~3cmになじませて、動きをつくってください」(ACQUA omotesando 総店長 熊谷安史さん)。
大人のボブスタイル|何をやっても抑えられない強烈な生えぐせを味方につける!
【2】猫っ毛でも大丈夫な前下がりボブ
カットラインに鋭角をつけて、角のあるシルエットをつくるのがポイントです。菱形シルエットにするとあごのラインがキュッと引き締まって見えるので、小顔効果も狙えます。
【How to style】
どんなに毛量が多くても、ペタッとなりやすいのが頭頂部。「トップの髪を立ち上げておかないと、顔が大きく見える台形シルエットになってしまいます。菱形の突端にあたるトップを根元からブローするだけで、輪郭の引き締まり感がぜんぜん違います!」(sui表参道店 ヘアデザイナー 中村育美さん)。
頭でっかちに見えない大人の前下がりボブ|毛量が多くてまとまらない猫っ毛でも大丈夫!
【3】分け目をいつでも変えてスタイル長持ち
いつも同じ方向に分け目をつくっていると、分けグセがしっかりついています。「ドライヤーをあてながら頭皮を擦って、毛穴の方向をリセットすると逆側に分けやすくなります」(SUNVALLEY みち子さん)。
【How to style】
髪が硬くて毛量もあるモデルさんの髪。「前髪を左右同じ長さに揃えてラウンド気味にカットしておくと、センター分けもできるのでスタイルの幅が広がります」(SUNVALLEY みち子さん)。また、白髪の目立ちを遅らせるには色選びも重要。「白髪の多い方は赤みを抑えた寒色でカラーリングをすると、白髪が伸びてきても目立ちにくい効果があります。アッシュ系の色にバイオレットを加えるとツヤ感がアップするのでおすすめです」(みち子さん)。
根元の白髪が目立ってきた…そんなときは分け目を変えるヘアスタイルで解決!
【4】シンプルこなれボブ
年齢を重ねていくと毛がやせてきてトップはぺたっとしてボリュームが出ないのに、毛量が多い方は中間から毛先がもたつきがちに。毛がゴワつきがちで悪く広がりやすくおさまりが悪く、バランスが悪く見えてしまいます。いつでもさらっとおさまりよく、ボリュームが欲しいところにはボリュームを出し、タイトにおさえた部分はおさえて、バランスよく見えるスタイルをご提案。スタイリングはアイロンではなく、ブラシとドライヤーがあればOK。忙しい日々の中で、手間暇かけず時短でスタイリグがかなうのも魅力のスタイルです。
【How to style】
「ハチより下にボリュームはあるけれど、トップはぺたっとしてボリュームが出づらい髪質。ベースはあご下くらいのボブ。内側の毛量をとってあげて、おさまりがよくなるよう調整しています。一見重ための切りっぱなしボブに見えますが、中のボリュームをとっているのでおさまりがよく、トップにはレイヤーを入れているのでふわっとやわらかな丸みが出やすくなっています。広がりやもたつきが気になる髪も、するっとまとまって、さりげない抜け感も。シンプルなスタイルだからこそ、耳にかけて毛量調整したり、ブラシを使ってブローしてツヤを出したり、ちょっとの工夫でよりあか抜けた印象に」(Sui OMOTESANDO ヘアデザイナー 塩田勝樹さん)。
40代に似合う【シンプルこなれボブ】おさまりよくメリハリも抜け感もかなえるスタイル
【5】クセ毛でもおしゃれに見えるあか抜けロブ
広がりやすいクセ毛はおさめたいけれど、ペタッとする頭頂部には適度なボリュームが欲しい。おしゃれには見せたいけれど、扱いやすいスタイルがいい。大人世代の欲張りなリクエストを叶えるスタイル。洗髪後ざっとドライヤーで乾かすだけでもまとまりがよく、キュッと引き締まった小顔に見せてくれる効果も。まとまりはありながらも抜け感もある今っぽいスタイルです。
【How to style】
「ベースはあご下のロブ(ロングボブ)。切りっぱなしに近いスタイルですが、表面のみ少しレイヤーを入れて調整しています。ざっと乾かすだけで、広がりやすいクセ毛でも外ハネにまとまるようなスタイル。前髪はつくっていませんが、顔周りには短い毛を仕込み、ペタッとしがちな髪にふわっとした立体感を出し、フェースラインにかかる髪があることでさりげなく小顔効果も狙っています」(GARDEN YOKOHAMA est リードデザイナー 豊田 楓さん)。
40代に似合う【ふわっとまとまるあか抜けロブ】クセ毛でも時短スタイリングでおしゃれに見えるスタイル
【6】軽やかニュアンスくびれロブ
年齢を重ねると、トップにボリュームが出にくくなってきたというお悩みが多いです。トップはぺったりするのに、毛先はパサつきやゴワつきが出てきて広がりやすくなり、かといって毛先を内巻きにすると重たく老けた印象に見えてしまうことも…。今回は毛先を外ハネにしてくびれをつくり、軽やかな動きを出したスタイルをご提案。長めのボブはひし形シルエットに整えることで、顔の印象をリフトアップして見せることもできますよ。
【How to style】
「ハリコシがありながらも、トップはやはりぺったりしがちな髪質。内側にレイヤーをつくり、表面にふわっとかぶさるよう、上下にわけてカットしてベースをつくっています。欲しい部分にふんわりとしたボリュームを出しながら、くびれをつくってメリハリをプラス。顔周りは流れやすいよう調整しながら、前髪は長めかつ薄めにつくり、軽やかな抜け感を。程よいレイヤーで動き&ボリュームを出し、今っぽいバランスに仕上げています」(LANVERY ヘアデザイナー 菅野太一朗さん)。
40代に似合う【軽やかニュアンスくびれロブ】ロングボブに程よい動きと抜け感を!
【7】まとまりやすさと、ふんわり感を兼ね備えたメリハリボブ
表面が動くようにレイヤーを入れつつ、グラデーションカットで丸みもプラス。後頭部に丸みが生まれるので、ボリュームアップが叶います。正面からの印象には丸みを与えず、頭のかたちをキレイに見せられますよ。
【How to style】
「ベースはグラデーションカットでまとまりやすく、表面は動きが出るように顔周りにかけてレイヤーを入れています。動かす部分と引き締める部分で、メリハリをつくるのがポイント。ボリュームダウンが気になる方は、トップにパーマをかけてもいいと思います」(GARDEN aoyama スタイリスト 塩見 勇さん)。
丸顔がキレイな卵型に!レイヤーで全お悩みを解消する王道菱形ボブ
【8】ワンレン気味のしなやかこなれボブ
あごくらいの長さのグラデーションボブで、まとまりやすくスタイルにしなやかな動きのあるスタイルに。
【How to style】
「ベースはあごくらいの長さのグラデーションボブ。レイヤーは全体的に少なめ。毛先は微妙にグラデーションを入れることで、毛先に丸みを出しながらもつるっとした面をつくり、ツヤ髪に見えるよう仕上げています。ワンレンっぽく見えますが、顔周りに少しだけ短い毛を仕込み、動きと軽やかさプラス。シャープな切りっぱなしボブとはひと味違う、丸み&しなやかな動きのあるやわらかい雰囲気に。ぺったりしがちなトップは特に、根元をブラシで立ち上げるようにブローするのがポイント。洗髪して乾かす際にも、このひと手間を加えておくと翌朝もスタイリングしやすいはず」(marr 中目黒店 スタイリスト 土田麻美子さん)。
40代に似合う【ワンレン気味のしなやかこなれボブ】分け目ふんわり、気になる生え際も自然にカバー
【9】ゴワつくくせ毛でもゆるふわエアリーボブ
髪質が変わってきたというお悩みをよく耳にします。うねりやくせ、毛先のゴワつきなどが気になる方におすすめなのが、カールアイロンで軽く巻いた風に見せてくれるパーマスタイルです。ぺったりしがちなトップの部分の根元も自然に立ち上がらせ、中間から毛先には柔らかな動きを。濡れた状態でざっと乾かすだけで髪に自然な動きが出せるので、忙しくてスタイリングに手間暇かけていられないという方にもおすすめです。
【How to style】
「毛量はややあるほう、髪1本1本もややしっかりめ。根元はペタッとしがちですが、毛先はゴワついて広がりやすく硬い印象に見えてしまうのがお悩み。カットはワンレンボブをベースに、パーマと連動して動きが出やすいよう、耳うしろあたりの内側にレイヤーを入れています。毛先は厚みを残しつつ、適度に毛束の間に隙間をつくるようにして柔らかな動きが出やすいよう調整しています。パーマは太めのロットでゆるく、まとまり感はキープしながらも自然な動きが出るように中間から毛先を中心に。前髪はリップラインくらいで長めに単独でカットし、顔周りにニュアンスをつくり、フェースラインもキレイに映えるフォルムにこだわっています」(Cocoon 表参道 スタイリスト ヘアケアソムリエ 松村果穂さん)。
40代に似合う【ゆるふわエアリーボブ】ゆるめパーマなら、乾かしっぱなしでも柔らかなニュアンスが!
【10】するんとまとまるワンレンボブ
剛毛で広がりやすい髪質でもすっきりとスタイリッシュなボブにしたいというご要望が、40代50代にものすごく多いです。剛毛&多毛ならカットで毛量調整をして広がりを抑えつつ、表面はスッとまとまるようなシルエットに。ブローして髪に熱を与えることでクセをしっかりのばし、ツヤとまとまりのある仕上がりに。ブローの際にはロールブラシを使うのがおすすめ。しっかりとテンションを与えながら伸ばすことで、するんとまとまりやすくなります。
【How to style】
「剛毛で多毛なうえ、はちが張っているので表面にレイヤーを入れると頭が大きく見えがち。内側にシャギーを多めにいれてバランスよく毛量を減らしながら、表面はすかずにするっとまとまりやすいシルエットをキープしています。前髪は自然に流れるよう、少しだけレイヤーを入れてニュアンスをつけ、全体的にはやや前下がりのボブですっきりクールな印象に仕上げています。スタイリングしなくてもおさまりがよくなるよう、すそに段はつけず切りっぱなしに。少しだけサイドパートにして、片側の髪を耳にかけることで顔立ちもすっきりスタイリッシュに見えます」(ABBEY 取締役 小田嶋信人さん)。
40代に似合う【するんとまとまるワンレンボブ】剛毛多毛でもスタイリッシュなシルエットは叶う!
【11】大人の韓流系あか抜けボブ
昨今、若い世代だけでなく大人世代でも、韓流系のヘアスタイルが気になるという声を多く耳にするようになってきました。大人にもおすすめしたい韓流俳優風ボブ。スタイリングする際の、顔周りのリバース巻きが”韓流風”のポイントです。レイヤーを低めに入れることで、生えグセや髪の重さは残しつつもまとまりやすく調整しているので、ボリュームが出やすく広がりやすい髪の方にもおすすめのスタイルです。
【How to style】
「モデルさんは髪が硬く太めでニュアンスが出づらいうえ、広がりやすくまとまりにくい髪質。鎖骨くらいの長さでカットしローレイヤーを入れることで、髪の重さで自然と程よいまとまりが出るようにしています。生えグセや髪の重さをあえて残しつつ、低めにレイヤーを入れるのがポイントです。顔周りは巻いたときにニュアンスが出やすいよう、バランスよくレイヤーを。生え際に白髪が出てきても目立ちにくいよう、前髪は薄くつくっています。目の下くらいの長さでカットして、こめかみからおでこが自然に隠れる長さに。おでこが全開にならない程度のニュアンス前髪があることで、大人世代が気になるおでこのシワや顔全体のもたつき感もナチュラルにカバーできます」(ROI ディレクター NOGUCHIさん)。
40代に似合う【大人の韓流系あか抜けボブ】顔周りのリバース巻きで抜け感&華やかさをかなえる!
【12】パーマでかなうエアリーなボリュームボブ
ボリュームは欲しいけれど、コテで巻いたりするのは苦手だし時間もない…というお悩みをよく耳にします。そんな方に推したいのが、パーマスタイルです。ペタッとしやすくボリュームが出にくい方、やわらかで自然な動きが出したい方、髪のスタイリングに時間を割くのが難しい方におすすめです。
【How to style】
「カットはあごくらいの長さのフラットなワンレングスをベースに、顔周りと表面にレイヤーを入れてバランスをとっています。パーマは毛先を中心に強くかけすぎないのがポイント。洗髪して濡れている状態でコテで巻いたようなカールが残るくらいのイメージです。濡れている状態だと毛先はくるっとするけれど、そのまま地肌に逆らうように髪を動かしながら乾かすことで簡単に、エアリーなボリュームを出すことができます。毛の根元を起こすような感じで乾かすのがポイント。ペタッとしがちな髪の方でも自然なボリュームが出て、華やかな印象に」(BEAUTRIUM Aoyama 店長 スタイリスト 山本修史さん)。
40代に似合う【パーマでかなうエアリーなボリュームボブ】パーマなら乾かすだけでやわらかな動きのあるスタイルに!
【13】ハイライトで自然な立体感際立つワンレンボブ
40代50代のお客様に多いのが、髪のうねり、広がりが気になるようになってきたというお悩み。とはいえ、髪が細くなり、ボリュームも出づらくなるので、立体感は欲しい。ぼわっとした広がりは抑えたいけれど、柔らかい動きや自然な立体感のあるスタイルはキープしたいというご要望が多いです。でも”広がり”と”立体感”って、紙一重なんですよね…。そんな一筋縄ではいなかいニーズに対応するのが、ハイライトです。40代50代に人気のシンプルなワンレンボブに、ハイライトでさりげない動き&立体感を添えたスタイルをご提案。
カットはあくまでもシンプル、ハイライトははち上の表面のみにうっすらと。白髪ぼかしとしてハイライトは昨今大人気ですが、このスタイルは本当にさりげないハイライトなので、全体に入れるのには抵抗がある方、ハイライト初心者の方にもおすすめです。
【How to style】
「毛量はやや多め、加齢によるうねりが少し出てきて、髪の広がりが気になるようになってきたというモデルさん。毛質・毛量的にレイヤーを多く入れてしまうと余計に広がりやすくなってしまうので、レイヤーは入れずにほぼ平行のボブにしてまとまりやすさをキープ。内側をそぎすぎるとパサつきが気になりがちなので、毛先中心に少しグラデーションを入れてボリューム調整をしています。カットでは気張ったことはせずあくまでもシンプルに、自然な立体感が出るようハイライトを施しています。はち上の毛の表面のみにうっすらと、大量にいれすぎず、髪の柔らかな立体感が際立つような明るさで極細で入れるのがポイント。カットだけでなく、カラーも含めてトータルで”自然な立体感”を追求したスタイルです」(Sui OMOTESANDO 副店長 中西雄二さん)。
40代に似合う【ハイライトで自然な立体感際立つワンレンボブ】ふんわりまとまってさりげなくおしゃれ!
髪の毛の量が多い人向け「前髪あり」ボブスタイル【9選】
【1】うねりを活かした長めボブ
うねりや広がりを無理に抑え込むと、ちょっと古くさいスタイルになってしまいます。膨らみやすいのは髪の中間部分なので、毛先を外はねにするだけでボリュームを抑えることができます。
【How to style】
「この髪質で毛先を内巻きにしたスタイルにすると、よけいに髪が膨らむのでNG。毛先を外はねにして、シルエットにくぼみをつくると似合います。うねりが出ている生え際は、前髪とサイドをつなげるようにカットして動きを出すと、軽さのあるスタイルになります」(natura 店長 杵淵雅也さん)。
前髪と生え際のうねりは「流れ」にのせてナチュラルなカールに魅せる!
【2】毛先ワンカールだけで柔らかな大人のボブ
どんなに毛量のある方でも、トップだけペタッとなる方が多いんです。スタイリングする前に、頭皮の毛穴を起こすようにドライヤーをあて、根元から立ち上がりやすい状態にするのがポイントです。
【How to style】
髪が太くて硬いうえに、ボリュームもあるモデルさんの髪。「とてもしっかりした髪質なので、パツンと切りそろえると毛先がはねやすく、収まりにくくなります。毛先で毛量が調整できるレザーカットにすると、重ためのボブでも柔らかな雰囲気に仕上がるのでおすすめです」(Rougy トップスタイリスト 江良栞さん)。
髪が硬くて毛量が多くても、毛先ワンカールだけで柔らかな大人のボブに
【3】シースルーバングのナチュラル&フェミニンボブ
40代50代は毛髪にコシがなくなり、こめかみ部分にボリュームが出ずペタッとしてしまい、顔の印象まで貧弱に見えてしまうというお悩みが…。ポイントとなるのは顔周り。適度な動きや立体感を加えることで、大人世代にも似合う華やかさを出すことができます。薄毛が気になるという方も、顔周りがふわっとするだけで地肌の透け感を和らげることができるので、フレッシュで若々しい印象に見せることができます。さらに薄く透けるような少量の前髪をつくることで、小顔効果&抜け感もプラス。
【How to style】
「ドライヤーでざっと乾かしてもまとまりが出やすいようカットしていますが、軽く巻くことを想定し、ベースはあご下3cmくらいのやや前下がりのボブに。全体的にレイヤーは入れず切りっぱなしに近いスタイルにしています。顔周りのみ、動きや立体感を出したいのでレイヤーをバランスよくプラス。前髪は眉間の毛くらい、少量でつくり、重めのボブに程よい抜け感が出るよう調整を。アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪も柔らかい印象に。毛先と顔周りをササッと巻くだけで格段に、華やかさとこなれ感が出せます」(土田さん)
40代に似合う【シースルーバングのナチュラル&フェミニンボブ】透け前髪と顔周りの毛束でフレッシュな印象度アップ
【4】レイヤー×前髪で軽やかひし形ボブ
大人世代には、カラーリングはせず黒髪のままヘアスタイルを楽しみたいというニーズも多々。黒髪だからこそフォルムにこだわったボブレイヤーをご紹介。
【How to style】
「ベースは鎖骨くらいの長さのボブベース。顔周りは特にレイヤーを多めに入れ、ひし形のシルエットに。黒髪でも重たく見えず、動きがありやわらかいニュアンスを演出しています。首元にくびれをつくることで女性らしい柔らかさやさりげない抜け感も。ボリュームが出づらくぺったりしてしまいがちなトップ部分は、分け目をジグザグにとり、ふわっと立ち上がるように調整。前髪は少なめにシースルーっぽくつくり、軽やかな印象を助長させながらバランスをとっています」(marr 自由が丘店 スタイリスト AKiKOさん)
40代に似合う【黒髪でも軽やかひし形ボブ】バランスのいいレイヤー×前髪で動きのあるこなれスタイルに
【5】うねりヘアを抑えた大人のボブ
髪がうねって広がりやすい髪質でもボブスタイルは楽しめます。レイヤーを入れすぎるとパサついて見えるので、表面を長めに残したボブがおすすめです。
【How to style】
「髪の内側がうねって広がりやすい方は、表面を長めに残して、重さで落ち着かせるスタイルがおすすめです。大人女性は前髪の内側もうねりやすくなっているので、ここも減らさず、長さを残した方が扱いやすくなります」(HONEY-shibuya- スタイリスト 小室里奈さん)。
【うねり解消ヘア】内側がどんなにうねっても大丈夫! 表面さえピンとのばせば大人ボブの完成
【6】トップにレイヤーを入れてウエイト高めのボブ
ウエイト低めのローレイヤーは若い人向き。ウエイトを高めにするとフェイスラインをキュッと引き締め、首のラインをほっそり長めに見せる効果があるんですよ。
【How to style】
「スタイリングの仕上げにオイルをなじませ、髪にテンションをかけるように引っ張りながらとかすと、ツヤが出やすくなります」(apish cherie apish並木通り 店長 井原早紀さん)。
【7】しなやかにまとまる品格ボブ
毛髪にコシがなくなりボリュームが出にくいというお悩みと同じくらい、剛毛でまとまりが出にくいというお悩みも40代50代には実は多いんです。髪が硬く毛量が多い方こそ、毛質的に立体感が出しやすいのでボブがおすすめです。髪が硬い方は毛先にボリュームが出やすいので、少しウェイトを上に持ってきて菱形シルエットになるようにカット。重心が上がることで、フェースラインがキュッと引き締まった印象に見せる効果も! スタイリングは扱いやすく巻きやすいストレートアイロンを使うのがおすすめです。生えグセをのばしながら内巻きにすることで、剛毛の方でもしなやかなまとまりが簡単に出せます。
【How to style】
「1本1本がしっかりとしていて太くて硬め、ヘアスタイル次第では広がりがちで扱いにくいモデルさんの髪。どうしても耳下にボリュームが出てしまうので、やや高めからレイヤーを入れて菱形シルエットに。ウェイト(重さを感じる部分)を上に持ってくることで髪の中間部に程よい丸みが出てふわっと柔らかい立体感が出せるうえ、フェースラインをキュッとリフトアップした印象に見せてくれる効果も。すそにはグラデーションを入れ、アイロンなどで巻いたときに丸みが出やすいよう調整しています。前髪はニュアンス程度に薄めにつくり、40代50代に似合う品のあるかわいらしさも演出」(SUNVALLEY みち子さん)。
40代に似合う【しなやかにまとまる品格ボブ】リフトアップも叶える菱形シルエットとストレートアイロン使いが決め手!
【8】しなやか&アクティブな丸みショートボブ
40代以降はツヤ、ボリューム、1本1本の太さも、髪質に変化を感じやすい世代。さらに毎日忙しく過ごしていらっしゃる中で、スタイリングに時間をかけられないので、手間暇かけずすぐにまとまるスタイルがいいというニーズも多いです。なので、まとまりやすさ&適度なボリュームのあるフォルムをカットでつくり、毎日ラクでおしゃれに見えるスタイルをご提案しています。今回は前から見たときは短めのボブに見えながらも、うしろはすぼまったシルエットで快活な印象のショート、絶妙なバランスにこだわったショートボブをご紹介。このスタイルなら大人世代でも、ツヤもボリュームも、欲しいところにかないます。
【How to style】
「カットのポイントは、後頭部に丸みを出すようなフォルムにこだわったことです。ぺったりしやすいところにしっかりとボリュームが出るようにして、膨らみやすい部分はボリュームを抑えるように、バランスをとっています。サイドは長め、全体的にグラデーションカットでフォルムをつくっています。顔周りは長めに残すことで、サイドの内側の白髪も目立ちにくくする効果が。前から見たときは短めのボブのようなイメージですが、後頭部は丸みを出しながらももたつきやすい襟足部分はスッキリとさせてメリハリを。前髪は薄めで流すようにして、奥行きを出しています」(PEEK-A-BOO NEWoMan新宿 シニアスタイリスト 高﨑 葵さん)。
40代に似合う【しなやか&アクティブな丸みショートボブ】時短スタイリングでするんとまとまるスタイル
【9】クセ毛生かしのくびれボブ
40代以降になると加齢によるうねりも出てきやすくなり、広がってまとまりにくくなった、というお悩みをよく耳にします。うねって広がりやすいクセ毛こそ、クセ毛を活かしてカットを施したヘアスタイル&スタイリングがおすすめです。さらに気になる白髪はハイライトで解消。白髪染めの頻度が高くなるとダメージによってさらにパサつきやまとまりにくさも助長させてしまうので、適度に入れたハイライトで白髪ぼかしながらふわっとした動きを演出するカラーも、大人髪をおしゃれに見せるカギに。
【How to style】
「ベースはあごくらいの長さのボブ。中間から毛先は広がりやすいクセ毛でありながら、トップはぺったりしやすい髪質なので、ハチ上のみにレイヤーを入れ、トップにはふんわり感と動きを出しやすく。レイヤーを入れることでサイドから見たときのシルエットも美しく映え、広がりやすい髪も締まるよう調整しています。さらに前髪のクセに合わせ、クセ毛でも斜めに自然に流しやすいカットを施しています。さらに白髪ぼかしのハイライトもこのヘアスタイルのポイント! 白髪が目立ちやすいトップと顔まわりに集中的に細めにハイライトを入れ、白髪をぼかしながら、自然な動きと立体感を演出しています。ハイライトを入れることで白髪が目立ちにくくなるので、白髪染めの頻度も少なく済み、忙しい方でもおしゃれな印象を2~3か月はキープできます」(AIR GINZA スタイリスト 岡田有加さん)。
40代に似合う【クセ毛生かしのくびれボブ】うねって広がりやすい髪でも、いつでも映えるスタイルに
- TEXT :
- Precious.jp編集部