【目次】
「ボリューム不足」を解消
レイヤーとハイライトでメリハリとおしゃれに
【How to style】
「髪1本1本が細くペタッとしてボリュームが出づらいという髪のお悩み。40代以降になるとさらに髪が細く貧弱になりがちなので、レイヤーをバランスよく入れ、エアリーな雰囲気を出しながら自然なボリュームを演出するようなスタイルがおすすめです。さらに白髪が気になるというお悩みにはやはり、昨今大人の女性の間でも人気が高まっているハイライトを。自然に白髪をぼかしつつ全体的にハイトーンに仕上げた髪色も、日差しが強くなる季節にもマッチしますよね。個性を際立たせるスタイル×カラーで大人の女性でもぜひ、思う存分髪のおしゃれを楽しんでいただきたいです」(ZACC raffine スタイリスト テクニカル マネージャー 馬場和浩さん)。
40代に似合う【柔らかエアリーミディアム】レイヤー×ハイトーンカラーで、ペタッとしがちな髪もふんわり華やかに!
全体を菱型シルエットに仕上げる
【How to style】
「髪が細くなるとどうしてもうねりやすくなり、ボリュームも出にくくなります。そんな時は髪全体を菱形シルエットに仕上げて。顔まわりの髪を後ろに流すようにブローすると、根元から立ち上がってふんわり感が出ると同時に、顔まわりが明るくなって若々しい印象になります」(broocH ヘア&メイク 杉山由夏さん)。
40代に似合う【若々しいミディアムレイヤー】美シルエットに仕上げるスタイリング術に注目
さらっと巻くだけでボリュームアップするシンプルヘア
【How to style】
「毛量はあるのですが毛質がやや硬く、ボリュームが出づらいモデルさんの髪。レイヤーを高めに入れてしまうと妙に広がりがちで顔を大きく見せてしまうこともあるので、レイヤーは表面のみに低めの位置で入れ、さらっと軽く巻いたときにニュアンスが出やすいようにしています。前髪はサイドに流した時に顔周りにふんわり感を出しつつも、エラ張りをカバーできる程よい長さに。クール系のお顔立ちなので、華やかさというよりは、こなれた印象に見えるスタイルを目指しました」(joemi by Un ami トップスタイリスト ゆい奈さん)。
40代に似合う【シンプル外ハネふんわりミディ】毛先ワンカールでクール系の顔立ちも引き立つ!
やわらかな印象の華やかヘア
【How to style】
「ミディアムの長さになると、トップや頭のはち周りがぺったりして薄毛っぽく見えてしまうというお悩みを多く耳にします。40代50代になると徐々に髪にハリコシがなくなってきて、ふんわり感が出づらいため、ボブやショートにカットしたいという方も少なくありません。長さをキープしながら、大人の女性らしいかわいらしさや華やかさを出したいという方におすすめしたいのがこちらの”ふんわり華やかくびれミディ”です。レイヤーをやや高めに入れることではち周りにボリュームを出やすく、首周りはくびれたシルエットに整えることで顔周りをすっきりと見せる効果も。さらに毛先はしっかり巻いてふんわり感を出すことで華やかな印象に。メリハリを出し、顔立ちも格段に映えるヘアスタイルです」(Un ami 吉祥寺 トップスタイリスト 澤田杏奈さん)。
40代に似合う【ふんわり華やかくびれミディ】高めレイヤー×巻き髪スタイリングで全方位ふわっと美しく
リバース巻きでエアリーなスタイル
【How to style】
やや硬めの髪でボリュームが多いモデルさんの髪質。「髪が硬く、量が多くてもレイヤーを入れることでシルエットが軽くなるので、すっきりとしたスタイルになります。真逆の髪が細くて毛量の少ない人でも、このスタイルならボリュームを出しやすくなるのでおすすめです」(MINX銀座二丁目店 店長 徳永利彦さん)。
ボリュームが出にくい大人の髪悩みも、くびれをつくればふんわり軽快ヘアに
顔周りのレイヤーでふんわりボリューム
【How to style】
「年齢とともに髪そのものにハリやコシがなくなるため、髪の根元が寝やすく、ボリューム感のないペタッとした印象になりがちです。そこで、トップの毛束を持ち上げて根元を起こすようにドライヤーをあて、立ち上がりをつくります。サイドはアイロンで毛束を横に軽く引っ張りながら巻けば、トップとサイドにふんわりとしたボリュームが生まれ、菱形シルエットになりますよ」(Velvet on the Beach 店長 NOBさん)。
40代に似合う【最旬ミディアムヘア】髪のペタンコ問題を解決して、ふんわりボリューム感を実現!
切れ毛も活かして動きを出す
【How to style】
年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)。
大人の髪型「根元を立ちあげない・毛流れに逆らわない」…これがボリュームアップの新常識
「顔型・フェースライン」の悩みを解消
【逆三角形顔】トップとあご横にボリュームを出してシャープさをカバー
【How to style】
「ROI」ディレクターのNOGUCHIさんによると、逆三角顔さんにとってNGなのが、シャープな印象のストレートヘアなのだそう。「直線的なデザインは、逆三角な輪郭のシャープさを強調してしまいます。顔型カバーのために重要なのが、あご横の位置にボリュームと動きを作ること。あご横の髪にボリュームを出して輪郭のバランスを取ってあげると、華やかさもアップします」(NOGUCHIさん)。このスタイルは、髪が細くなり、ボリュームダウンが気になる40代にぴったりなのだそう。「顔まわりをリバース(外巻き)に巻いて動きを出し、ペタンとしがちなトップはカーラーでしっかりボリュームを出すと若々しい印象に。そんなスタイリングが簡単にできるように、トップや顔まわりにレイヤーを入れています」(NOGUCHIさん)。
逆三角形顔カバーヘア|40代髪のボリュームダウン改善!華やかミディアムスタイル
【ベース型】ベルのようなフォルムで菱形に見せる
【How to style】
「エラは隠すのではなく、顔周りの髪で補整してあげましょう。サイドの髪をエラの角度より上げることで、フェースラインが上がって見えます。さらに前髪を内側に一度くびれさせれば、菱形フォルムが作れます」(Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長 石橋千紘さん)。40代になって顔周りがボリュームダウンすると、動きが出にくくなります。「菱形フォルムになるように段をつけてカットすると、顔周りに動きが出て華やかな雰囲気に」(石橋さん)。
顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
【面長】軽やかなのにツヤがある、センターパート×菱形ミディ
【How to style】
kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 店長・林 麻美さんが提案してくれたのは、面長でも楽しめるセンターパートのミディアムスタイル。「面長さんは、顔の縦幅を強調するセンターパートに苦手意識のある人も。そんなときは、前髪にレイヤーを入れてサイドに流れるシルエットを作ると◎。横に広がりが生まれるので、縦の印象を軽減できます。全体のシルエットも、トップにボリュームを出しつつ、横幅も強調できる菱形シルエットにすると、さらに顔型がキレイに見えます」(林さん)。
カラーのポイントはハイライト。「ツヤ感とふんわり感を両立するには、ハイライトを入れるといいですよ。一色でカラーリングすると、ツヤは出るものの少し重い印象になってしまいますが、同系色のハイライトを入れることでツヤを残したまま軽やかさを出すことができます。ちょっと明るめのカラーリングは、服の色が暗くなり質感も重くなる秋冬にぴったりです」(カラーチーフ 太田桂子さん)。
カギは菱形シルエットにあり!「面長」でも似合うセンターパートのミディアムスタイル
【面長】後れ毛であどけなさをプラスするセミロング
【How to style】
縦長の印象が強くなるセミロングは、面長を強調しやすいレングス。AFLOAT D’Lのヘアクリエーター 井上晃輔さんによると、「さらにセンターパートにすると、より面長感が出る」のだとか。では40代の面長さんが、センターパートのセミロングにするときのポイントは?「シルエットに横幅をもたせるため、サイドにふんわりボリュームを出しましょう。肩上の髪は軽めにして、ややタイトに仕上げるとメリハリが生まれて輪郭カバー効果がアップします。また、ペタッと分けるのは絶対にNG。一度オールバックにするとトップに程よいボリュームが出ます。こめかみから前髪を引き出して、頬にかかる髪を作ってあげると、輪郭をぼかしつつ柔らかい印象に」(井上さん)。
秘策は頬にかかる後れ毛!面長の大人印象にあどけなさをプラスするセミロング
【フェースラインのたるみ】菱形シルエットですっきり見え
【How to style】
フェースラインのたるみを気にする方のお悩みに、ヘアサロン「KAYAK by HONEY」のデザイナー・小室里奈さんがアドバイス。「最近はゆるく巻くスタイルが主流ですが、巻きがゆるすぎると大人女性の場合『お疲れモード』に見えることも。ゆるさも残した、しっかり巻きなら、きちんと感が出せるうえにフェースラインが引き締まって見えますよ。また、乾燥が進んでいる髪をゆるく巻くと、パサつきがよけいに目立ちます。顔まわりに入れたレイヤー部分をしっかり巻くと華やかさが出て、パサつきが目立たなくなります」(小室さん)。
40代に似合う【ミディアムヘア】フェイスラインがすっきり!“華やかレイヤースタイル”を伝授
【フェースラインのもたつき】外はねの毛先で軽やかに
【How to style】
ボリュームのないペタンコな頭頂部と動きのない重たい毛先は、フェースラインのゆるみをいっそう強調します。suiの副店長 中西雄二さんは「頭頂部は根元から髪を立ち上げ、毛先を外はねにしてメリハリをつけると軽さが生まれ、フェースラインも引き締まって見えます」と断言! 「毛先に影響が出ないように、内側でしっかり毛量を調整しておくと、ご自身でもスタイリングしやすくなります。また、髪の表面にレイヤーを入れることでシルエットにくびれがつくりやすくなり、毛量が多くても重たい印象になりません」(中西さん)
髪を首に沿わせるだけで、もたついて見えるフェイスラインがすっきり!
「うねり、広がる」悩みを解消
硬い髪でもやわらかく見えるくびれヘア
【How to style】
SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
重さを残して湿気やうねりに負けないヘア
【How to style】
朝、きちんとスタイリングしても汗や湿気を含んだ途端、くねくねとうねったり、ブワッと膨らんだりしていませんか? そんな髪悩みを解決できるスタイルを提案してくれるのが、Velvet on the Beachのデザイナー、Kimikaさん。「ご自身のスタイリングだけで柔らかさを表現するのはすごく難しい髪質です。膨らみを抑えるためにベースを重めに残し、トップにレイヤーを入れておくとまとまりやすくなります。髪にクセやうねりがあるとパサつきやすいですよね。カールアイロンでくびれをつくようにスタイリングをすると、広がりが抑えられると同時に髪にツヤ感が生まれてきちんと感をアピールできます」(Kimikaさん)。
悩ましい顔まわりのうねり髪は「くびれ」をつくってきちんと感をアピール
分け目の根元を立ち上げて動きを出す
【How to style】
毛量が多いと、広がりを抑えるために髪をコンパクトにまとめたくなるもの。「タイトにまとめてしまうとスタイルに動きがなくなって寂しい印象になります」と、ACQUAの総店長、熊谷安史さん。では、毛量を抑えつつ、動きのあるスタイルを実現するためにはどうしたら良いのでしょうか? 「ちょうど分け目のあたりの髪をつまんで根元を立ちあげるだけで、動きのあるスタイルになります」(熊谷さん)。毛量が多く、1本1本が太くてしっかりした髪質のモデルさん。「モデルさんの髪はクセやうねりがないので、レイヤーを入れずにカットするとヘルメットをかぶったように膨らんでしまうんです。レイヤーを顔周りにしっかり入れて、毛先が動きやすいようにすると軽さが表現できます」(熊谷さん)。
毛量が多くて広がる髪もトップの「ひとつまみ」で理想の菱形シルエットに!
くびれを作って菱形シルエットにまとめる
【How to style】
毛量が多いと広がりやすくなるという髪へのお悩み。さらに年齢を重ねると、クセやうねりが加わり、ますますまとまりにくく、しかもスタイリングに手間と時間がかかってしまうことも。そんなお悩みにヘアサロン『sui』の副店長・中西雄二さんがアドバイス。「毛量が多くてクセのある髪は無理に抑え込むより、バランスのきれいな菱形にした方が時間も手間も省けます。顔まわりにレイヤーを入れると菱形になりやすくなるだけでなく、動きも出せるので、空気感のあるスタイルになります」(中西さん)。スタイリングで髪を抑えつけてしまうと、広がりは解決してもペタ~っとした動きのないスタイルになってしまいます。「そんなときは、シルエットにくびれをつくって菱形にすると、メリハリ効果で広がりが目立ちにくくすることができますよ」(中西さん)
40代に似合う【レイヤーカットが際立つミディアムヘア】美映え間違いなし!大人可愛いスタイルを伝授
- TEXT :
- Precious.jp編集部