身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムをピックアップする連載「156cmのインテリア」。実際に見て・触れて・座ってレポートすることで、リアルな声をお届けしている人気コンテンツです。

今回はそのなかから、憧れのイタリアブランドが手掛ける一人がけチェアにフォーカス。スタイリッシュなデザインと、天国気分に導いてくれる座り心地が共存する5点をまとめてご紹介します。

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■1:ポルトローナ・フラウの「アーチボルト」

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耳たぶのように柔らかな感触にこだわったアームも特徴。

1912年に革職人レンツォ・フラウによりトリノで創業した「ポルトローナ・フラウ」。最大の特徴のひとつでもある“ペレ・フラウ”と呼ばれるうっとりとするような手触りの革は色も美しくやわらか。その革の魅力を最大限に生かしたデザインが、職人たちの確かな縫製技術によってふっくらとした風合いの家具に仕立てられます。

なかでも不動の一番人気を誇る椅子が「アーチボルト」です。たっぷりと寄せられた背中のドレープとパンっと張られた座面クッション、たゆんとした垂れ耳を彷彿とさせるアーム先の脱力感…。それらはすべて腰を下ろしたときの心地よい感触につながるデザイン。まさに“ペレ・フラウ”の魅力を思う存分味わうために作り上げられた名品といえます。

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■2:ポルトローナ・フラウの「マルタ」

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まるでオーダーメードの洋服のように体にぴったり合いながら支えてくれる座り心地。

こちらも同じく「ポルトローナ・フラウ」の一人がけアームチェア「マルタ」。まるで花びらように丸みを帯びた可憐な佇まいが印象的で、座面と一体型の肘掛から背面が生えているようなデザインが特徴。接続部分は見た目ではわからない収まり方になっています。

座ったときに沈み込みすぎないのは、革の厚みのなじみ具合と柔らかなパディングが心地よくお尻を受けとめてくれるから。また膝裏の当たりも心地よく、正しい姿勢が一番楽な姿勢でいられる稀な一脚です。

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■3:フレックスフォルムの「レダ」

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ひと匙のクラシックなニュアンスが、現代の日本の住宅にもしっくりとなじむバランス感。

1959年にガリンベルティ兄弟が立ち上げた家具工房からスタートし、1970年に創業した「フレックスフォルム」。展開するアイテムのほとんどをイタリアを代表するデザイナー、アントニオ・チッテリオ氏が手掛けています。

ラウンジチェアの「レダ」もそのひとつ。スカンジナビアの伝統的なデザインをエッセンスとして取り入れたエレガントで合理的なフォルムの木脚と、クラシカルな香りのする美しいシルエットが印象的です。くつろぐ姿が崩れすぎない寸法体系で、底付き感なくフンワリとしたまま、いい高さで心地よく着地させてくれます。

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■4:デパドヴァの「アルベルタ」

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ベルベットのしっとりとした質感はフェミニンな味付けに。

1956年にデ・パドヴァ夫妻によって設立された「デパドヴァ」。インテリアの中心地・ミラノでは絶対に外せないハイセンスなブランドとして知られています。

一人がけソファの「アルベルタ」は、クラシカルなカーブを描きながらも全体の印象はどこかシンプルで、今っぽい抜け感がある絶妙なバランス。さらに特筆すべきは、座面クッションが前面をカバーするように垂れ下がる形状になっていて、ふくらはぎまでフェザー100%の柔らかさを享受できること。エラが張ったような形状の背クッションも、ほかにはない“囲まれ感”を演出してくれます。

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■5:ミノッティの「テープ」

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背クッションの内部には重しが入っていて、勝手にずれることなく自立するので快適。

1948年にイタリアの高級家具産地として知られるメーダで創業した「ミノッティ」。新進デザイナーがプロジェクトに参画するなど、新風を取り入れながら革新し続けるイタリア最高峰ブランドです。ころんと丸みを帯びたフォルムが愛らしい一人がけソファ「テープ」もそのひとつで、佐藤オオキ氏を中心とするデザインオフィス「nendo(ネンド)」が手掛けました。

包まれるようにカーブを描いた背面の内側には、マシュマロのようなクッションが。しっかり奥まで座っても膝裏が圧迫されない絶妙な高さと形状をした座面クッションは、フワッという第一印象から沈みすぎない高さでキープする座り心地が極上。お尻のカーブを潰さない程度に中央部は柔らかく、外側は手を置いて立ち上がれるよう固めに仕上げられているのも秀逸です。

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以上、人気連載「156cmのインテリア」から5つの傑作チェアをピックアップしました。「詳しい記事はこちら」ボタンから、それぞれの魅力を深掘りしたレポートもぜひご覧ください!

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