LOEWE(ロエベ)の歴史
創業者:エンリケ・ロエベ・ロスバーグ
創業地:スペイン・マドリード
創業年:1846年。同年に、地元職人たちが開いた皮革工房が起源。スペイン王室御用達の称号をもつなど、スペインを代表するラグジュアリーブランド。
スペイン王室御用達の称号を獲得。近年はファッション界でも注目を集めるブランドへ
創業当時のエピソード
1846年に、数名のスペイン人職人たちがマドリードで皮革工房をスタート。当時は、革製品用具入れに限定された製品のみを製造していました。後に、ドイツ人の革職人、エンリケ・ロエベ・ロスバーグがこの工房の職人技に魅せられ参加。この出来事が、現在のロエベの名を冠したブランドへと繋がっていきます。
1905年には、ロエベの顧客であり、宮廷での強い影響力を持つ人物の一人であったコンキスタ公爵夫人の紹介により、ロエベはスペイン王室から認知されることに。これにより、王室での名声を得たロエベは、時のスペイン国王、アルフォンソ13世から王室御用達の称号を賜ったのです。
その後も、アルフォンソ13世はヴィクトリア王妃をともない、マドリードののロエベの店に足繁く通ったのだとか。
スペイン王室とロエベの関係は、1世紀半以上を経た現在も変わることなく続いています。
ブランドの転機
1965年に、ロエベ家の4代目、エンリケ・ロエベ・リンチによりプレタポルテの世界へ参入。これをきっかけに、'70年代より一気にブランドをインターナショナルに展開させていきました。
カール・ラガーフェルドやラウラ・ビアジョッティがレディースを、ジョルジオ・アルマーニがメンズを手がけるなど、当時の一流デザイナーによるラグジュアリーなプレタポルテコレクションが話題を呼びました。
2013年秋には、ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ ディレクターに就任。ブランドの伝統に革新的なアイデアを加えるという彼のデザインアプローチにより、世界中で新たな客層を獲得。現在では、伝統と革新を併せもつラグジュアリーブランドとして、最先端のファッションの世界を牽引しています。
ブランドのアイコン・定番アイテム
ブランドを愛用するセレブリティとエピソード
前述の通り、スペイン王室をはじめとする世界中の貴族たちの御用達ブランドであるロエベ。なかでも、中東・ヨルダンのラーニア王妃は愛用者として特に有名です。
また、アマソナやパズル バッグなどのレザーグッズや、ジョナサン・アンダーソンによるプレタポルテは、歌手のビヨンセや、ハリウッド女優のティルダ・スウィントンなど、各界のセレブリティたちにも愛されています。
ブランドの現クリエイティブ ディレクター
2013年秋にクリエイティブ ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンは、北アイルランド生まれの33歳。
ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、2008年に自身の名を冠したメンズウェアブランドを立ち上げ、ファッションデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。その後、しばらくしてレディースラインも展開し、正確なカッティング技術、伝統とモダンをミックスさせたスタイル、男女間でシェアできるデザインへのアプローチなどで、瞬く間にファッション界の注目の的となりました。
そして、彼が手がけるロエベのコレクションもまた、世界中のファッショニスタからの絶大な支持を集めているのです。