【目次】
若く見える髪型【3選】
【1】「うねり」を味方に! くせ毛を生かした髪型
\ACQUA omotesandoの武藤希実彦さんがレクチャー!/
ショート代表:小口麻希子さん(44歳/会社員)のお悩みを解決するには…
髪がうねり始めると、どんなに丁寧なブローをしても、時間が経つとピンピンはねまくるもの。「抑え込まなくちゃ!」と格闘していたうねりを「味方」にしてしまうスタイルを、大人の髪を知り尽くしているACQUA omotesandoのスタイリスト・武藤希実彦さんに教わりました。うねりやすく、根元から立ち上げるスタイリングをしてもするにペタ~ッとなってしまう小口さんの髪。「ボリュームがほしい頭頂部あたりにレイヤーを入れ、襟足をタイトにまとめてメリハリをつけています。うねりやすい髪の場合、クルッとCカールを描く部分でカットすれば毛先が内巻きになるので、まとまりやすくなります」(武藤さん)
<スタイリング方法>ドライヤーを根元からしっかり当て、メリハリスタイルをつくる
タイトにまとめたい襟足部分は抑えるつけるように、立たせたい頭頂部は根元を持ち上げてドライヤーを当てるのがポイント。「まだ髪が濡れているときに、オイルをなじませておくとツヤが出ます。当店ではケラスターゼの『ユイルクロノジスト』を使っています」(武藤さん)
<STEP.1>襟足の髪を毛流れに沿って、なで付けるようにドライヤーを当てる
<STEP.2>頭頂部の髪の根元を起こしながら、根元にドライヤーを当てる
<STEP.3>両手のひらにワックスをのばし、毛先を握るようにしてなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- うねりのCカールを生かしてカット
- 自然乾燥を避け、必ずドライヤーで根元から乾かしてツヤを出す
- 濡れているうちにオイルをなじませてから乾かし、ふんわり感をつくる
うねりを増長するのが自然乾燥。必ずドライヤーの熱を利用して根元から乾かすこと。「そのとき、オイルをなじませておくと、ドライヤーの熱から髪を守ってくれるのはもちろん、保湿しながらツヤ感もプラスできます」(武藤さん)
悩んでいたクセ毛をいい感じの「ふわっとカール」に変える魔法のショートヘア
【2】どこで髪を分けても「白髪」が目立たない髪型
\apish cherieの井原早紀さんがレクチャー!/
ボブ代表:熊本 薫さん(35歳/会社員)のお悩みを解決するには…
ただでさえ頭頂部は髪のボリューム不足が気になるのに、根元の白髪をどう隠せばいいのか悩ましいもの。そんな髪悩みに応えてくれるのが、apish cherie店長の井原早紀さん。「分け目をつくらずに、ふんわり根元を立たせるように髪を分けるスタイルにすれば、頭頂部のボリュームをつくりつつ白髪カバーもできます」(井原さん)その“分ける”テクニックを教わります。
全体的に白髪の量が多い熊本さんの髪。「生え際の白髪をカバーするには前髪があると便利です」(井原さん)。レイヤーはトップの表面に入れ、ウエイトを高めにしているのが特徴。「ウエイト低めのローレイヤーは若い人向き。ウエイトを高めにするとフェイスラインをキュッと引き締め、首のラインをほっそり長めに見せる効果があるんですよ」(井原さん)。
<スタイリング方法>太めカーラー2本で頭頂部をボリュームアップ!
白髪染めの回数が増えると髪のツヤが失われがち。「スタイリングの仕上げにオイルをなじませ、髪にテンションをかけるように引っ張りながらとかすと、ツヤが出やすくなります」(井原さん)。井原さんのおすすめは『cocorogami スタイリングオイル』100ml¥2,400(apish)。「ツヤが出ると同時に自然な束感もつくれます。ボディにも使えるので、スタッフも愛用しています」(井原さん)。
<STEP.1>頭頂部の真ん中よりやや後ろの毛束を2本のカーラーで巻く
<STEP.2>髪の表面を引っ張るようにオイルをなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 頭頂部の根元を立たせてボリュームアップと白髪カバーを
- ウエイトは高めにしてあごから首のラインをすっきり見せる
- スタイリングの仕上げにオイルをなじませツヤを出す
「ボブスタイルは動きを出しにくいスタイルなので、ワックスで髪を固めずに、オイルでツヤを出しながらふんわりと仕上げるのがポイントです」(井原さん)。
【3】疲れた印象がなくなる、「パサつき」を解消する髪型
\ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さんがレクチャー!/
セミロング代表:大淵麻衣子さん(43歳/会社員)のお悩みを解消するには…
髪にツヤが欲しいけれど、何をしたらいいのか分からない…とお悩みではありませんか?入浴後にアウトバストリートメントをなじませても、スタイリングの後にオイルをなじませても、ツヤが出るのは塗った直後だけ。ツヤを長持ちさせるにはどうしたら…? そんなお悩みに応えてくれるのが、ACQUA aoyamaのディレクター、伊藤和明さん。「まず、スタイリング剤の量を見直しましょう。それから1種類に限定せず、ツヤを出したい部分によって使い分けると、ツヤ感が長持ちします」(伊藤さん)。
もともとクセがあったのが、加齢とともに髪が細くなり、クセが強くなってしまった大淵さんの髪。「クセでツヤが出にくくなってしまった髪は、髪の面を活かすカットをするとツヤが出やすくなります。髪が長くなるほどポイントが下がって、ちょっと疲れた印象になるので、前髪をつくってウエイトを上に持ってくると若々しく元気な印象になります」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>髪の中間から毛先はクリーム、髪の表面はツヤ出しスプレーを
「クリームは髪の中間から毛先を握るようにしてなじませ、ツヤ出しスプレーは髪の表面全体に吹きつけたら、今度は髪に中間から毛先にスプレーしてください。傷んでパサツつきが目立つ毛先もツヤツヤになります」(伊藤さん)。
<STEP.1>中間から毛先にかけて、毛束を握るようにクリームをなじませる
<STEP.2>髪全体にスプレーしたら、髪の中間から毛先にスプレーする
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- スタイリング剤はケチらずたっぷり使う
- スタイリング剤は髪の上と下とで使い分ける
- クリームはツヤが出にくい毛先を中心になじませること
「クリームを髪の中間から上につけると、重みでペタッとなってしまいます。中間から上はツヤ出しスプレー、中間から毛先はクリームという具合に使い分けてください」(伊藤さん)。
パサつく髪が劇的にツヤめく、とっておきのスタイリング方法とは?
手入れが楽なショート【3選】
【1】パーマをゆるくかけてうねりを生かした、こなれショート
\broocHの杉山由夏さんがレクチャー!/
ショート代表:伊與田愛子さん(40歳/モデル)のお悩みを解決するには…
ただでさえ顔にかかる髪はうねりやすいのに、夏になると汗と湿気でもう手に負えない…とお悩みの方も多いのでは?そんなお悩みにヘアサロン「broocH」の杉山由夏さんがアドバイス!「うねりはアイロンなどで伸ばすより、パーマをかけた方がシルエットに立体感が生まれて華やかな表情になります」(杉山さん)。
今回は、パーマによるうねりを生かしたスタイリング術をご紹介します。毛の1本1本がしっかりとしていて、ボリュームもある伊與田さんの髪。全体にボリュームがあっても、トップだけはペタッとなりがちなのだとか。「うねりが気になる方はもちろん、トップにボリュームのほしい方にも、裾に厚みを残して全体的にゆるく、スパイラル状のパーマをかけるスタイルがおすすめです。立体感が生まれて、トップのぺたんこ感が目立ちにくくなりますよ」(杉山さん)。
<スタイリング方法>ランダムに毛束をつまんで毛先を外はねにする
毛先は内巻きではなく、外巻きにするのがポイント。「内巻きにするとスタイルがまとまりすぎて、こなれ感がありません。外巻きにすることで動きのある大人のカジュアルヘアになります」(杉山さん)。
<STEP.1>毛束をひとつまみ鳥、毛先部分を半カール分【外巻き】にする
<STEP.2>毛先を中心にワックスをつけて揉みこむ
<手入れが楽なショートヘア スタイリングのコツ>
- レイヤーをあまり入れず、毛先に重さを残して立体感をつくる
- 顔まわりのうねりは無理にのばさず、スパイラル状パーマをかける
- 毛先を外はねにして動きを出す
「フェイスラインがスッとシャープな方にもおすすめしたい、このスタイル。うねりは無理に伸ばすより、生かした方がメリットは大きいですよ」(杉山さん)。
40代に似合う【こなれショート】うねりを生かした動きのあるスタイリングを叶えるには?
【2】毛先のワンカールパーマ×襟足すっきりの美シルエットショート
\AntiOursのCHIIさんがレクチャー!/
ショートヘア代表:河野りささん(40歳/自営業)の場合
今回は、「顔が縦長に見える」という面長顔さんのお悩みをカバーしつつ、小顔効果も期待できるショートヘアをヘアサロン「AntiOurs」の店長・CHIIさんに教えていただきました。CHIIさんによると、年齢による髪のボリュームダウンは面長顔を強調する原因になるのだとか。「とくにハチまわりがペタンとすると、全体のシルエットが縦長になって面長が強調されます。だから面長顔をカバーするには、耳横にボリュームを出してシルエットに横幅を作ることが重要です。おすすめなのは、毛先にワンカールのパーマをかけること。ニュアンスのあるラフな動きが作れるので、スタイリングも簡単になるし華やかさもアップします」(CHIIさん)。
さらに襟足をすっきりタイトにすれば、美シルエットが完成!「全体のフォルムにメリハリが生まれると、輪郭補整効果もアップします。さらに毛束を下ろした長めの前髪にすれば、抜け感が生まれて小顔効果も期待できますよ!」(CHIIさん)。カットは「レザー(剃刀)を使ったカットで軽い質感を出しながら長さを調整した、グラデーションボブベース。前髪はサイドにつながるように少し重めにカット。耳周りはしっかり間引いて、持ちのいいスタイルに。ハチ上の髪は毛先ワンカールのパーマをプラスして、シルエットとニュアンスを作りました」(CHIIさん)。
<スタイリング方法>ブラッシングで根元をしっかり立ち上げて
「頭皮用ブラシで毛流れに逆らってブラッシングすると、ペタッとしやすい髪の根元が立ち上がります。ブロー前にしっかり根元を立ち上げておくと、ふんわり感が持続しますよ」(CHIIさん)。
<STEP.1>オールバックにブラッシング
<STEP.2>根元を立ち上げながら乾かす
<STEP.3>毛先にムースをもみこむ
<STEP.4>バームで束感を出す
<手入れが楽なショートヘア スタイリングのコツ>
- 髪の根元をしっかり立ち上げる
- 毛先に浮遊感が出るようにカールを出す
- ベースは重めにしつつ、軽さが出るように束感を作る
「スタイリング剤は髪がペタッとしないものをチョイス。ムースとバームは保湿力&トリートメント効果のあるものを使うと重くなり過ぎず、髪に柔らかさと潤いが演出できます」(CHIIさん)。
40代に似合う【ふんわりショート】襟足をすっきり“美シルエット”が完成!
【3】分け目をつくらず、スタイリング楽チン! 短めショートヘア
\ACQUA omotesandoの熊谷安史さんがレクチャー!/
ショート代表:小田志津香さん(43歳/主婦)のお悩みを解決するには…
年齢を重ねると髪にクセやうねりが出て、前髪が割れやすくなるばかりか、トップもペタンコになりがち。特に【ショートヘア】は、そんな複雑な髪悩みが如実に現れてしまいます。このお悩みに応えてくださるのが、「ACQUA omotesando」の総店長、熊谷安史さん。「ショートヘアは、短めの前髪にして分け目を作らないスタイルにすると、割れグセが気にならなくなりますし、トップにボリューム感も生まれます」(熊谷さん)。
今回は、【ショートヘア】の前髪の割れグセも、トップもボリューム不足も解決できるスタイリング術を教えていただきました。ボリュームは問題ないものの、髪が柔らかくペタッとなりやすいという、小田さんの髪質。「トップに白髪のある方は、前髪とトップを長めにすることで白髪をカバーしている方が多いと思います。実はそれが前髪の割れが目立つ原因。前髪とトップを短くすると“割れ”が目立たなくなりますし、根元が立ち上がりやすくなるので白髪が目立たなくなります」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>仕上げのワックスは髪をわしづかみにしてムラなくつける!
スタイリングの仕上げに使うワックスは、髪全体になじませるのがポイント。
「指先で少しずつ…ではなく、両手のひらにワックスを広げたら、はち(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)より上の髪をわしづかみにして毛束を上に持ち上げてください。この方法だとムラなくなじんで、トップのふんわり感も生まれます」(熊谷さん)。
<STEP.1>頭皮に対して90度にドライヤーをあて、毛穴の向きをフラットにする
<STEP.2>はちより上の髪は、毛先を内巻きにする
<STEP.3>両手のひらに広げたワックスをはちより上の髪になじませる
<手入れが楽なショートヘア スタイリングのコツ>
- 前髪を短くして割れグセを目立たなくする
- 短めのトップで根元からふんわり立ち上がらせてボリュームをつくる
- ワックスは髪全体に広げ、根元には決してつけない
「ワックスが根元についてしまうと、立ち上がりにくくペタッとしたスタイルになってしまうので注意してください。今回は毛先を内巻きにして毛流れをつくりましたが、その日の気分に合わせて毛先をつまんでハネさせるスタイルも楽しめます」(熊谷さん)。
40代に似合う【ショートヘア】前髪の割れグセ防止&トップのボリュームUPを叶えるには?
手入れが楽なボブ【3選】
【1】忙しい大人女性に最適なコンパクトボブ
\KAYAK by HONEYの小室里奈さんがレクチャー!/
ボブ代表:小林有里さん(38歳/ジュエリーデザイナー)のお悩みを解決するには…
40代の髪悩みに多い「何をやってもトップにボリュームが出ない!」問題。トップをふんわりさせたくて、毎朝ドライヤーやアイロンで苦戦していませんか? せっかく根元から立ち上げても、時間が経つとまたペタ~っと寝てしまう…そんな髪悩みに応えてくださるのが、「KAYAK by HONEY」のデザイナー・小室里奈さん。「あえてボリュームをつくらず、ストンと落ちるミニボブならスタイリングの時間からもストレスからも解放されるので、忙しい大人女性にピッタリです」(小室さん)。
今回は、すぐペタッとなる髪質におすすめの【コンパクトなシルエットが魅力のミニボブスタイル】をご紹介します。髪が細くて柔らかいため、ボリュームを出しにくい小林さんの髪質。「ミニボブはすぐペタッとなる髪質におすすめです。襟足をすっきり見せたいので、内側から毛量を調節してコンパクトにまとめています」(小室さん)。
<スタイリング方法>全体の毛先を内巻きに。ただし襟足は首に沿わせるのがポイント
スタイリング時間が短くて済むのがミニボブのメリット。「コンパクトにまとめるにはアイロンの向きが重要です。内側の襟足部分は首に沿わせます。それ以外の毛先は軽く内巻きにして丸みのあるシルエットにすれば完成です」(小室さん)。
<STEP.1>ハチから下のサイドの髪はアイロンでまっすぐ下げて毛先のみ内巻きに
<STEP.2>ハチより下の襟足部分は首に沿わせるようにくびれさせる
<STEP.3>ハチより上の毛束は真横に引っ張り、毛先のみ内巻きにする
<STEP.4>オイルを毛先中心になじませる
<手入れが楽なボブヘア スタイリングのコツ>
- トップの髪が立ちにくいなら、ペタンコ感を生かしたミニボブを選択
- 毛先は軽く内巻きにし、襟足のみ毛先を首に沿わせる
- オイルをなじませるのは耳から毛先にかけてのみ
オイルをなじませるときは毛先を中心に。「髪全体になじませると動きのないベッタリした質感になってしまうので、注意してください」(小室さん)。
40代に似合う【ミニボブスタイル】旬の“コンパクトボブ”は忙しい大人女性に最適!
【2】耳たぶを見せるだけで変わる、ふんわり小顔ボブ
\MAGNOLiA OmotesandoのSHINさんがレクチャー!/
ボブ代表:西田愛理さん(37歳/会社員)のお悩みを解決するには…
全体のシルエットを菱形に整えるのは、バランスのいいスタイルをつくる鉄則。ちょうど耳のあたりに菱形の角がくるように、根元を起こすのがポイントです。大人女性の髪悩みに詳しいMAGNOLiA Omotesando代表のSHINさんは「ただ髪の根元を起こすのではなく、髪の間から耳たぶが見えるようにスタイリングすると奥行き感も出て、あごのラインがすっきり見えます」とアドバイス。瞬時に小顔になるスタイリングテクニックを教わります。髪が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくい西田さんの髪質。「スタイリングで立ち上げてもすぐペタッとなる髪には、小さなロットで根元を立ち上げるプリカールがおすすめ。頭頂部の立ち上がりがキープできるので、思い通りのスタイルが続きます」(SHINさん)。
<スタイリング方法>頭頂部の根元をつまみ上げて立ち上がりをキープ!
菱形シルエットを完成させるには、頭頂部とサイドのスタイリングが決め手に。「トップはつまみ上げて立ち上がりをつくり、耳まわりの髪は横に引っ張って根元を起こせば菱形は簡単につくれます」(SHINさん)。
<STEP.1>頭頂部の根元をつまみ上げ、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>耳まわりの髪を手ぐしで真横に引っ張り根元にドライヤーをあてる
<STEP.3>毛先から中間にかけてムースをなじませる
<手入れが楽なボブヘア スタイリングのコツ>
- トップの髪はプリカールで根元の立ち上がりをキープ
- 耳たぶが見えるようにサイドの髪は根元から起こす
- あえて重さを残し束感で動きをつくる
「乾燥しやすい髪はオイルカラーで染めると、毛の内部までオイルが入り込むのでしっとりとしたツヤ髪に仕上がります。アホ毛対策にもなりますよ」(SHINさん)。
菱形ヘアの間から耳たぶを出すだけでフェイスラインが引き締まって見える「小顔マジック」
【3】うねりの流れにのせてつくる、ナチュラルカールボブ
\naturaの杵淵雅也さんがレクチャー!/
ボブ代表:林村ゆかりさん(39歳/ライバー事務所経営)のお悩みを解決するには…
年齢を重ねて「髪の質が変わった」と感じる人が多いのでは。特に変化が現れやすいのは生え際と前髪ですよね。「うねりや広がりを無理に抑え込むと、ちょっと古くさいスタイルになってしまいます」とアドバイスするのは、natura店長の杵淵雅也さん。「膨らみやすいのは髪の中間部分なので、毛先を外はねにするだけでボリュームを抑えることができます」(杵淵さん)。
そのプロ技をさっそく教わりましょう。1本1本が太くてボリュームもある林村さんの髪質。「この髪質で毛先を内巻きにしたスタイルにすると、よけいに髪が膨らむのでNG。毛先を外はねにして、シルエットにくぼみをつくると似合います。うねりが出ている生え際は、前髪とサイドをつなげるようにカットして動きを出すと、軽さのあるスタイルになります」(杵淵さん)。
<スタイリング方法>髪を後ろへ流すように整えて、後ろに厚みをもたせる
サイドと裾の髪は外はねにし、前髪は内巻きにするのがポイント。「前髪はやや外向きに引っ張りながら内巻きにしてください。扇状にスタイリングすると、変なところでパカッと割れにくくなります」(杵淵さん)。
<STEP.1>前髪はアイロンで斜め前に引っ張りながら毛先を内巻きにする
<STEP.2>手でサイドの髪を後ろに束ね、襟足あたりから首に沿わせるように形を整える
<手入れが楽なボブヘア スタイリングのコツ>
- 前髪とサイドの髪をつなげるようにカットして動きを出す
- 前髪は斜め前に引っ張って、「割れ」を防ぐ
- 毛先を外はねにして、くぼみのあるシルエットをつくる
ツヤもキープ力もあるスタイリング剤として、杵淵さんがすすめるのは『ダンスデザイン チューナー モダンシマー』80g ¥1,980(アリミノ)。「トリートメント効果のあるオイルジェリーなので、しっとりとしたまとまりのある髪になります」(杵淵さん)。
前髪と生え際のうねりは「流れ」にのせてナチュラルなカールに魅せる!
手入れが楽なミディアム【3選】
【1】アイロンのW使いでツヤを生み出す、華やかなミディアム
\SUN VALLEYのみち子さんレクチャー!/
ミディアム代表:柴田弘美さん(46歳/フォトグラファー)のお悩みを解決するには…
年齢を重ねるごとに増えてくる、大人の髪悩み。多く耳にするのが、梅雨は特に髪がうねって広がりやすく、パサついてツヤも出にくくなる。さらに、度重なるパーマやカラーリングで傷んでいる髪は切れやすく、アホ毛も目立ってきます。そんな“大人の暴れ髪(!)”を知り尽くしているのが「SUNVALLEY」の副店長、みち子さん。
「頭頂部の短い切れ毛は、ストレートアイロンの角度さえ注意すれば、立たなくなります。うねって広がる髪には、首に沿わせるように毛先を1回カールすれば、まとまりのあるスタイルになりますよ」(みち子さん)。
今回は、ストレートアイロンとカールアイロンをW使いして、【うねりと広がり対策だけじゃない!アホ毛も防止できるストレートアイロン術】をご紹介します。毛の1本1本がしっかりしていて、毛量も多い柴田さんの髪質。「レイヤーを入れすぎるとよけいに広がりやすくなるので、毛量は内側で調整します。今回のスタイルは、毛先に厚みがほしいので、髪の根元から中間あたりでボリュームを調整するとメリハリのあるシルエットになります」(みち子さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンはカーブを描くように毛束に通すのがポイント!
度重なるパーマやカラーリングで傷んでいる大人の髪は切れやすく、アホ毛になりやすいもの。
「切れ毛は無理に抑え込むのではなく、ほかの髪に紛れ込ませるのがおすすめの解決法。ストレートアイロンを毛束に通すとき、アイロンをまっすぐ下ろすと、短い毛は重さがないのでツンと立ちやすくなってしまいます。カーブを描くように下ろすと、ほかの髪に紛れて目立ちにくくなりますよ」(みち子さん)。
<STEP.1>髪の根元からカーブを描くようにストレートアイロンを通す
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1回、外巻きにカールする
<手入れが楽なミディアムヘア スタイリングのコツ>
- ストレートアイロンはカーブを描きながら毛束を引っ張る
- カールアイロンは下に引っ張りながら毛先を巻く
- 毛先を厚めに残してシルエットにメリハリをつくること
「肩のラインに外はねカールがちょうど届くくらいのスタイルに仕上げれば、歩くたびに髪が揺れて、表情も柔らかい印象になります。髪質が1本1本しっかりしている、硬い髪の方にもおすすめです」(みち子さん)。
40代髪悩みを解決【ミディアムヘア】切れ毛・クセ毛が目立ったら「ヘアアイロン」で華やぎスタイリング!
【2】ペタンコ髪をボリュームアップさせる、外ハネミディアム
\DIFINO akasakaの槌田美希さんレクチャー!/
ミディアム代表:宇野泰子さん(41歳/会社員)のお悩みを解決するには…
うねって広がりやすい髪に梅雨の湿気は大敵。そんな大人女性の髪悩みに的確なアドバイスをしてくれるのが「DIFINO akasaka」の副店長、槌田美希さん。「うねりやクセのある髪を真っ直ぐにのばすのは時間と手間がかかって大変!うねりが目立つ顔周りにはレイヤーを入れて動きをつくり、毛先は1回外巻きにカールして、シルエットにメリハリをつければ、うねりもクセも目立ちにくくなりますよ」(槌田さん)。
さっそく、梅雨シーズンにおすすめの、うねりやクセを生かしたスタイリング術をご紹介しましょう。毛量は十分にあるものの、髪質が柔らかく1本1本が細いため、ボリュームが出にくい宇野さんの髪質。「トップのボリュームが出にくい髪質なので、分け目は少しだけサイドに寄せ、根元が起きやすいように分け目部分だけ短めにすると、ふんわりとした自然な立ち上がりが生まれます」(槌田さん)。
<スタイリング方法>トップの毛束を太めカーラーに乗せて、ドライヤーをあてて根元を起こす!
トップの根元はしっかり立ち上げたいけれど、毛先は巻きたくないというときは、トップの毛束にカーラーに乗せて、根元にドライヤーをあてて根元を起こすようにスタイリングを。「根元を立ち上げるには細いカーラーではなく、直径5~6cmの太めのカーラーを使います。20秒ほど温風をあてれば、ふんわりとした立ち上がりがつくれます」(槌田さん)。
<STEP.1>トップの毛束を太めカーラーに乗せ、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>カーラーを外し、毛束の内側を狙ってスタイリング剤をスプレー
<STEP.3>毛先をカールアイロンで1回、外巻きにカールする
<手入れが楽なミディアムヘア スタイリングのコツ>
- うねりやクセは無理にのばさず、スタイリングに生かす
- 頭頂部はカーラーで巻かず、カーラーに毛束を乗せて根元を起こす
- 毛先は1カール外はねにして動きをつくる
「スタイリング剤のオイルは毛先を中心に、髪の内側からなじませてください。前髪を除いて、はち部分より上にオイルは厳禁です。せっかく立ち上げた根元が、オイルの重みでつぶれてしまいます。前髪は手に余ったオイルで形を整えてください」(槌田さん)。
40代【ミディアムヘア】のお悩み解決:毛先の広がりを抑え、ペタンコ髪のボリュームをアップ!
【3】毛流れに沿って整えるだけでOK! 内巻きミディアム
\naturaの玉山智士さんレクチャー!/
ミディアム代表:友澤あみさん(46歳/会社員)のお悩みを解決するには…
年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」(玉山さん)。
逆説的なスタイリング術をご紹介します。もともと髪の量が多かったのに切れ毛が増え、ボリュームが出にくくなってしまった友澤さんの髪。「切れ毛でほどよくレイヤーが入っている状態なので、全体的に微調整すればバランスよくまとまります。生え際の髪も切れて短くなっているので、前髪はあえて作らないスタイルがおすすめです」(玉山さん)。
<スタイリング方法>根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに
スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」(玉山さん)。
<STEP.1>アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに
<STEP.2>頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに
<STEP.3>顔周りの髪はねじって動きを作る
<手入れが楽なミディアムヘア スタイリングのコツ>
- 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
- 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
- アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない
「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」(玉山さん)。
大人の髪型「根元を立ちあげない・毛流れに逆らわない」…これがボリュームアップの新常識
手入れが楽なロング【3選】
【1】髪が長くても重さを感じさせない、大人のロングヘア
\natura トップスタイリスト・鈴木みちるさんレクチャー!/
ロング代表:石田祥子さん(42歳/フリーランスPR)のお悩みを解決するには…
髪のエイジングが進むとツヤが失われがち。そんな大人女性の悩みに応えてくれるのが、naturaのトップスタイリスト、鈴木みちるさん。「トリートメントをこまめにするなど普段からのヘアケアも大切ですが、スタイリングでもツヤを出す方法はあります。人の視線が集まりやすいトップはドライヤーで、傷んでツヤが失われやすい毛先はアイロンでスタイリングすれば、ツヤ髪に仕上がります」(鈴木さん)。
髪の質感が変わるテクニックをご紹介します。もともと髪が硬く、広がりやすい石田さんの髪質。うるおいが足りず、パサついていた髪がサロントリートメントでツヤ髪に。「カラーリングした後は、必ずサロンでトリートメントしてください。それだけでも髪が扱いやすくなります」(鈴木さん)。
<スタイリング方法>耳まわりの髪を根元から立ち上げてシルエットにメリハリをつくる
ロングヘアは髪の重さでトップから中間にかけてペタンコになりがち。「スタイリングの前にトップをブラッシングしながらドライヤーをあてると、ツヤもボリュームも出せます」(鈴木さん)。中間部分はロールブラシでボリューム感をアップ。「直径2~3㎝のロールブラシは細かな部分を立ち上げたいときにすごく便利。おすすめです」(鈴木さん)。
<STEP.1>ドライヤーをあてながら、つむじに向かってブラッシング
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1.5カール外巻きにする
<STEP.3>ロールブラシで耳まわりの髪の根元を立ち上げ、下からドライヤーをあてる
<手入れが楽なロングヘア スタイリングのコツ>
- 頭頂部はドライヤー、毛先はアイロンでツヤを出す
- バルーンシルエットでトップから中間にボリュームをつくる
- 耳まわりの髪は立ち上げ、その下の髪は首に沿わせてメリハリを出す
「カールアイロンで毛束の中間あたりから巻いてしまうと、フェミニンな印象になりすぎて大人の女性には似合いません。毛先を中心に巻くスタイルがおすすめです」(鈴木さん)。
軽やかロングの決め手はツヤにあり!髪が長くても重さを感じさせない大人へア
【2】ゆるふわ感をつくる、Aラインシルエットのロングヘア
\ACQUA omotesandoの古本慶次さんレクチャー!/
ロング代表:斉藤紫さん(41歳/会社役員)のお悩みを解決するには…
40代の【ロングヘア】の方に多いお悩みのひとつが「うねってパサついた髪が広がって、落ち着かつかない!」問題。うねりもパサつきも、もともとは水分不足が原因に。「エイジングな髪質になると水分を十分に保てなくなります。うねりを伸ばすために毎日アイロンをあてて髪を乾燥させるより、パーマをかけた方がスタイリングの時間を減らせますし、髪のダメージも防げます」とアドバイスするのは、「ACQUA omotesando」のスタイリスト・古本慶次さん。今回は、うねりとパサつきをコントロールする【ロングヘア】スタイリング術を教わりました。
ボリュームがしっかりあり、広がりやすい斉藤さんの髪。「表面にレイヤーを入れることで毛先が軽くなり、裾広がりのAラインにしても重たい印象になりません。また、頬からあご下にかけて大きなカールのパーマをかけるとウェーブが均一になり、広がりが抑えられてうねりも目立たなくなります」(古本さん)。
<スタイリング方法>前髪が頬にかかるように毛先を巻いてフェイスラインを引き締める
裾広がりのAラインにすると、フェイスラインまで下ぶくれな印象になりそう。そんな不安は前髪のスタイリングで解決できます。「前髪を頬のあたりで流すように毛先を巻くと、リフトアップ効果が生まれます」(古本さん)。
<STEP.1>濡れた毛束を外側にねじりながらまとめ、ドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先だけ1カール、ランダムに巻く
<STEP.3>前髪の根元を立ち上げながらカールアイロンで後ろ向きに巻く
<手入れが楽なロングヘア スタイリングのコツ>
- 表面にレイヤーを入れて軽やかさを出す
- 大きめカールのパーマでうねりを目立たなくする
- 前髪を頬にかけてフェイスラインの引き締め効果を狙う
「パサつきがひどくて乾燥が進んでいる方は、水分と油分を補う髪質改善のトリートメントをおすすめします。1.5~2か月に1度のサロントリートメントでパサつきが抑えられ、まとまりのいい髪になります」(古本さん)。
40代に似合う【ロングヘア】Aラインシルエットで重くならない “ゆるふわ髪”に!
【3】ヒートブラシを通すだけ! ストレートロング
\FIX-UP銀座店の中山みほさんがレクチャー!/
今井美緒さん(40歳/看護師)のお悩みを解消するには…
大人のストレートは、「自然の成り行き任せでただ髪を伸ばしただけ」ではダメ。
FIX-UP銀座店のディレクター、中山みほさんによると、「顔まわりは短くレイヤーを入れて、グラデーションをつけること。顔まわりに髪がかかりすぎると重たく見えて、フェイスラインも締まらなくなります。毛先も伸ばしっぱなしにはしないで、厚みをとって、自然に内に入るようにカットにすると全体のバランスもきれいにまとまります」とか。
大人のストレートをさっそくチェック! 髪が硬くボリュームもある今井さんの髪。「毛量は髪の表面ではなく、内側で調整しています。クセもかなりあるのでストレートパーマをかけています。が、ピンと伸ばしすぎると大人の髪には不自然なので、ほどよくツヤが出る程度の強さがおすすめです」(中山さん)。
<スタイリング方法>髪の内側と表面にヒートブラシを通すだけでストレートに!
アイロンが上手く使えない…という人におすすめなのが、ブラシにヘアアイロンのような電熱を内蔵したヒートブラシ。「毛束の毛先を引っ張りながらブラシを通すだけなので、とても簡単。うねりやすい方、ブローが苦手な方におすすめしたいですね」(中山さん)。
<STEP.1>髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す
<STEP.2>髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す
<手入れが楽なロングヘア スタイリングのコツ>
- ストレートパーマをかけるときは、ピンと伸ばしすぎに注意
- 野放図にただ伸ばすのではなく、顔まわりにレイヤーを入れて軽さを出す
- うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケア
今井さんは白髪の量が全体の50%と多めなのに、カラーリングはしていないとか。「そう頻繁にサロンへいらっしゃれない方も多いですよね。濃いめの色で染めてしまうと根元との差がハッキリ出てしまうので、ブラウンの色味をベースにマニキュアをしています。白髪が伸びてきても、そんなに気になりませんよ」(中山さん)。
大人のストレートロングヘア|年齢を重ねた髪でもレイヤーの入れ方次第で似合う!