会議前や午後の倦怠感に。脳の血流をアップするツボでリフレッシュを

ツボとは、東洋医学において気や血の流れが交わる要所。経絡と呼ばれるエネルギーの道に存在し、刺激することで心身の調和を取り戻すとされています。自律神経や血流に作用し、気分の切り替えやメンタルの安定に役立つセルフケアです。

 

今回は、エイジングデザイナーの村木宏衣さんに、疲労感で集中力が途切れたときに、短時間でリフレッシュできるツボ押しを教えてもらうことに。

おすすめのツボはふたつあり、ひとつ目は「中泉(ちゅうせん)」。手の甲側の人さし指と中指の間を手首に向かってたどったくぼみにあるツボで、ここをプッシュすると呼吸が深まり、乱れがちな自律神経が整う効果があります。ストレスによる緊張やざわざわしていた心が静かに整うのを感じるでしょう。

もうひとつのツボは「中衝(ちゅうしょう)」。中指の爪の付け根、親指側の角にあるツボで、脳の血流を促進し、特に記憶の中枢である海馬への栄養と酸素供給を高める働きがあると考えられています。

ここを押すと少し刺激を感じるかもしれませんが、頭のモヤが払われるような感覚に。会議やプレゼンの直前、気持ちを切り替えて集中したいときにもおすすめです。少し強めにプッシュすることで、瞬時に思考が冴えるような感覚を得られるでしょう。

ツボを押すときは、ゆっくりと圧をかけながら、深呼吸をしながら行うと効果的。集中力をキープし、ケアレスミスを防ぐためにも覚えておいてくださいね。

■Step1:「中泉」「中衝」のツボの位置を確認

「中泉」は手の甲側の人さし指と中指の間を手首に向かってたどったくぼみにあり、「中衝」は中指の爪の付け根、親指側の角にあるツボです。

「中泉」「中衝」のツボの位置を確認
 

■Step2: 指の腹を使ってプッシュする

指の腹を使ってゆっくり押します。5秒かけてじんわりと圧をかける、5秒かけてゆっくり力を抜きながらはなす、を3〜5回を繰り返します。

 

【まとめ|集中力が途切れたらプッシュ!思考をクリアにするツボ押し4か条】
1)ツボとは気や血の流れが交わる要所。刺激することで心身の調和を取り戻す。
2)「中泉」のツボは呼吸を深め、自律神経のバランスを穏やかに導く効果あり。
3)「中衝」のツボは頭に血流が行き渡りやすくなり、疲労感をスッキリとさせる。
4)集中力が途切れたときのリフレッシュ習慣のひとつとしておすすめ。

以上、「集中力が途切れたらプッシュ!思考をクリアにするツボ押し」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は9月6日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「ちょっとした隙間時間にできるのがいいですね。慌ただしいときにプッシュすると気持ちが少し落ち着きますし、リフレッシュ効果も感じますね。目を閉じて行うと、視覚から情報を遮断して深く呼吸がやすくなるので、より疲労感が軽減されるよう。ツボ押しをきっかけにしっかりと休憩できるので、その後の集中力が高まった気がします」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子