おいしい料理をつくりたいときの頼もしい味方、スーパーマーケット。利用するとき、近所だからといって、うっかり気を抜いてしまっていることはありませんか? 無意識のうちに、大人の女性として恥ずかしいマナー違反をしてしまっている可能性に、思い当たることはありませんか?

そこで今回は、マナースクール・ライビウム代表の諏内えみさんに、意外とやってしまいがちだけれど、実はあまり好まれない「スーパーマーケット内での所作」について教わりました。どれも、品格のある女性なら、やらないことばかり。周囲に不快感を与える前に、気をつけていきましょう。

みっともないのでやめた方がいい「スーパー内でのNG所作」7選

■1:商品を奥の方から取って「陳列を崩す」

他の利用者のことも考えて商品をとろう

商品を選ぶ際、いくつかを比較したり賞味期限を確かめたりと、陳列を崩してしまうことはありませんか? 「近所の嫌な客」認定されたくないなら、これはやめましょう。

諏内さん曰く、「品物を吟味した際にもし陳列が崩れてしまった場合は、元に戻してから去るのが当然のマナーです」とのこと。日常でよくあるシーンかもしれませんが、品格ある大人の女性の振る舞いを、十分心得ていたいものですね。

■2:カートを押しながら、狭い通路で立ち止まって商品を選ぶ

無意識に通せんぼはしないように!

たくさん買い物があるときは、カートを使用することも多いですよね。その際に気をつけたいのが、こんなマナー。

「狭い通路でカートで品物を選ぶ際は、周辺に注意を向けられている方が多いと思いますが、余計なトラブルを招かないためには、”前後を俯瞰的に見る”ことをおすすめします。特に、後方ですね。後ろから人が来たときに気づかず、『すみません』などと言われてしまわないよう、カートは常に通路のどちらか片方側に寄せておいたり、置くようにして、通路中央を占拠してしまわないようにしましょう」(諏内さん)

カートを押している場合は特に、導線で邪魔にならないように気をつけましょう。

■3:試食を黙って食べる

スーパーでよくあるのが試食コーナー。何個も食べるなどの”試食荒らし”はもってのほかですが、ほかにも大人のマナーとして、あまりよくない例もあるようです。

「黙って食べて黙って去るのは、マナーとしていかがなものでしょうか? 『ありがとう』『ごちそうさま』など、ひと言あるだけで、店員の方への印象がずいぶんと違います。口に合わなかった場合も、『すみません、残してしまいました』と伝えるなどのコミュニケーションが大切ですね。また、2つ3つと黙ってたくさん食べるのはあまり好ましくないですが、『小さくてお味がわからなかったので、もう1個いいですか』などと断れば、試食担当の方と、感じがよいコミュニケーションができますね」(諏内さん)

お店側が、おすすめしたいからこそせっかく提供してくださる試食。上手にコミュニケーションを取りながら、気持ちよく、おいしくいただきたいですね。

■4:レジ待ちの際、後ろの人に声をかけずにその場を離れる

一声かけないのはマナー違反

レジ待ちで並んでいる際、「あっ、あれ入れ忘れた……!」なんてこと、よくありますよね。あきらめるか、その場を離れて取りに行くか。いったん並びの列を離脱して列に戻ってくるときは、大人の女性として、周囲への気遣いを忘れないようにしたいもの。

「後ろで待っている方に、ひと声かけることを忘れていませんか? そのひと声があるだけで、不在時に列が前に進んだら、ちょっとカートやカゴを押しておいてあげよう、という気にもなりますよね。カートなどを置いたまま、黙っていなくなったら、抜かしていいのか、前に進めておけばいいのか、後ろの人もどうしていいかわからない。このひと声が、大人のコミュニケーションマナーです」(諏内さん)

大切なのは、言葉を交わすひと手間と勇気。小さなやりとりだけで、周囲からの印象がぐっと変わります。

■5:会計時になってからお財布を探す

混んでいるレジ待ちのときは、お財布を出すタイミングも重要。

「駅の改札しかり、流れを止めないことが大事ですので、後に待っている方がいる場合、レジで慌ててお財布を出すのはNGです。あらかじめ、行列中にお財布を出して準備しておくのがマナー。また、小銭支払いにこだわりすぎて待たせるのも、混んでいて並んでいるときには、いかがなものでしょうか。常に自分を俯瞰的に見られるかどうかが大事です。

ただ、何らかの事情で支払いに時間がかかってしまった際は、『すみません、お待たせしました』と後ろの方におっしゃるべき。レジの方が、野菜などの商品の値段を『確認してまいります』といって離席され、時間がかかることもありますが、そういった自分の責任ではなく遅れてしまったときでも、後ろの方にひと言伝えてみてはいかがでしょう? やはり大切なのはコミュニケーションです」(諏内さん)

流れを止めないこと、また止めてしまってもコミュニケーションでカバーすること、これが会計時の大人のマナーなんですね。

■6:声かけしてくれた店員に、会釈もしない

スーパーでは、入店時や会計時など、店員さんから「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など、声をかけられることが多いですよね。そういったとき、どのように対応しているでしょうか?

「スタッフの方から声かけをいただいたら、こちらも言葉を返す。商品を受け取ったらお礼を伝える、またはアイコンタクトや会釈を向ける。こういったコミュニケーションが行われると、お互い心地よくすごせますよね」(諏内さん)

確かに、店員さんの「いらっしゃいませ」に「こんにちは」など挨拶を返す人って、あまりいないですよね。笑顔で会釈するなど、もっと気軽に、さわやかにコミュニケーションが取れたら、とても気持ちがいいことかもしれません。

■7:スペースを陣取って商品をカゴから移し替える

買い物台は、他の人も利用することを考えよう

会計が終わり、作業台でカゴから商品を袋やエコバッグに移し替えるとき、何も考えずにスペースを陣取っていませんか?

「レジ袋に詰め替える際、台の配分をまったく気にしない方がいらっしゃいますが、少し詰めればもうひとり使える場合も少なくありません。電車の席の座り方と一緒ですね。こちらも、周りを見ることが大切です」(諏内さん)

最後まで気を抜かず、常に周囲を見て動きたいものですね。

以上、意外とやりがちなスーパーマーケット内での好ましくない所作を7つ、ご紹介しました。「ちょっとしたコミュニケーションが大人のマナー」と諏内さんは言います。近所だからと気を抜かず、品格ある大人の女性として、美しい所作で気持ちよく利用しましょう。

諏内えみさん
マナースクール ライビウム代表
(すない えみ)結果を出すスクールとして、日本全国はもとより海外から通う受講生も多く、その指導には定評がある。婚活やビジネス向けのプライベートレッスンをはじめ、フランス料理、和食、アフタヌーンティー、立食パーティの「テーブルマナー講座」や、「ハッとさせる 美しい立ち居振る舞い」「また会いたいと思わせる 会話力アップ」の講座は毎回キャンセル待ちとなる人気。映画やドラマでの女優のエレガント所作や男優のスマート所作指導でも活躍中。また、「ホンマでっか!?TV」「あさイチ」「中居正広の 身になる図書館」などメディア出演も多く、各界から注目を集めている。有名小学校や名門幼稚園への高合格率を誇る「親子・お受験作法教室」の代表でもある。『世界一美しい 振る舞いとマナー』(高橋書店)、『オトナ女子のための 美しい食べ方マナー』(三笠書房)他著書多数。
マナースクール ライビウム

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2018.10.23 更新
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WRITING :
こばやしあさみ
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