「最近なんだか老け顔になったかも」と悩んでいませんか? 誰だって、実年齢より上に見られるのは嫌なもの。ただ、忙しいとなかなかスキンケアに時間もお金もかけられないですよね。
キャリア女性のアンチエイジングは、ながら美容が一番! 今回、アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さんから、お風呂の中でもテレビを見ているときでも手軽にできるような顔筋ケアを教えていただきました。
村木さん曰く、若見せしたいなら、ゆがみを矯正する、たるみを引き上げる、目をぱっちりさせる、の3つがいいとのこと。それぞれのケアにかかる時間は1分。すべて実践してもたったの3分なので、これなら余裕がないときでもできますよね。
しかも、村木さん自身が欠かさず行っている基本のケアだそう。継続すれば、一生自分の老け顔に悩まなくなります。このケアで使うのは、自分の手だけ。ぜひ以下からご紹介する顔の筋肉のケアで習慣にして、根本的なアンチエイジング効果を狙いましょう。
村木さん自身も実践している「基本の若見せ3大ポイントケア」
まずは、ゆがみを矯正する、たるみを引き上げる、目をぱっちりさせる、の3つのケアについて詳しく説明します。時間がないときは、どれかひとつだけでもOK。まずは、気になるポイントからケアを始めてみてください。
■1:ゆがみを矯正する
これは、ほお骨から側頭部につながり、緊張しがちな筋肉をゆるめるケアです。骨格のバランスが整うと、たるみやほうれい線もリフトアップ。ハリのある肌を支える土台をつくるためにも、ぜひ挑戦してみましょう。
■2:たるみを引き上げる
実は、そしゃく筋の咬筋や、あごから首に広がる広頸筋が緊張して硬くなると、顔が横に引っ張られてゆがみ、たるむ原因になるのです。このケアで筋肉をほぐして柔軟性を取り戻せば、口角もキュッと引き上がります。
■3:目をぱっちりさせる
目を開けるとき、無意識におでこの筋肉を使いがち。すると表情筋がうまく使えず、まぶたや顔全体が垂れ下がります。表情筋は意外なほど凝りやすい部分なので、このケアでほぐすだけで顔を楽に動かせるようになりますよ。
お風呂の中でも手軽にできる「若返り顔筋ケア」3ステップ
以下から、若見せの3大ポイントそれぞれの顔筋ケアを写真付きでお伝えします。ぜひこの写真を見ながら、手を動かしてみてください。
■1:ゆがみを矯正する(1分)
ほお骨で交差する複数の筋肉をとらえながら、口を動かしてほぐします。ケアした後は、あごの関節がスムーズに動くことを実感するはず。
(1)両手で頭をはさむようにして親指はほお骨の下に
両手の親指を大きく開いて、指の腹をほお骨の下に置きます。4本の指は側頭部に添えて位置を固定し、両手で頭をはさむようなポジションをつくることがポイントです。
(2)親指で圧をかけながら「あぐあぐ」と口を動かす
ほお骨の先から1.5cmくらい下のところから、親指の腹で斜め上に圧をかけながら、口を大きく「あぐあぐ」と開け閉めして(声は出さなくてOK)、これを6セット繰り返します。4本の指は固定したまま、さらに親指の位置を後ろにずらしながら4か所を同様に行いましょう。
「ほお骨の下から斜め上に押し上げ、親指の腹を骨に引っかけるのがコツ。ほおの筋肉をしっかりとらえながら、ほお骨に沿って、耳の前のくぼみまで4か所に分けてほぐしましょう」(村木さん)
ゆがみの矯正は、「側頭筋(噛む力を生む筋肉)」、「小頰骨筋(上唇を後上方に引き上げる働きをする筋肉)」、「大頬骨筋(口角を上外側に引き上げる働きをする筋肉)」にアプローチすることができます。
■2:たるみを引き上げる(1分)
普段から大きな力が加わり、硬直しやすい咬筋を中心にゆるめます。同時に、あごから首筋の広頸筋もゆるめるケアです。
(1)咬筋に反対側の親指を引っかけて固定する
ほお骨の下にある、口を開閉したときに動く筋肉(=咬筋)のへりのくぼんだ部分を反対の手の親指で押さえます。残りの4本指は軽く握ってエラ骨に引っかけましょう。
(3)筋肉を掴みながら「あぐあぐ」と口を開け閉め
咬筋をしっかりはさみ押さえながら「あぐあぐ」と口を開け閉めして(声は出さなくてOK)、6セット繰り返す。筋肉に沿って親指を下にずらしながら計3か所で行ったら、反対側も同様に行ってください。
「こちらのケアでは、普段から大きな力が加わり、硬直しやすい咬筋を中心にゆるめることができます。特に下側は硬くなりやすいため、意識してしっかり毎日ケアを行うことが大切です」(村木さん)
咬筋は物を食べるときに使われる咀嚼筋のひとつ。硬くなってしまうと、肌のたるみの原因にも。このケアで、ブルドック顔にならないようにしましょう!
■3:目をぱっちりさせる(1分)
頭頂部の筋膜からつながるおでこの筋肉をほぐし、たるみを根本からケア。顔の緊張もやわらぐことで、目がぱっちり楽に開きます。
(1)両こぶしでおでこをクルクルともみほぐす
眉頭の上に、両こぶしの平らな面を当てます。奥にある骨を感じながらクルクルと5回もみほぐし、位置を少しずつ外側にずらしながら、こめかみまで4か所に分けてほぐしてください。さらに、おでこの真ん中、生え際も、顔の中心から外側に向かって同様に繰り返しましょう。
「こぶしをつくったとき、指4本の第一関節から第二関節間の平らな面を使うといいでしょう」(村木さん)
揉むことで、頭頂部の筋膜からつながるおでこの筋肉・前頭筋をほぐし、たるみを根本からケアします。顔の緊張もやわらぐことで、目がぱっちり楽に開き、目ヂカラアップも期待できます。
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どのケアも簡単なので、お昼休みにもできるはず。特にたるみを引き上げるケアは片手でできるので、通勤中や電車やバスの待ち時間に取り入れてもよさそうです。実際にやってみると揉みほぐれて、目や頭などもスッキリします。
村木さんの『一生老化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』には、顔のケアのほかに体のケアや、姿勢やダイエット方法も載っています。どのケアも毎日取り入れることが大切。将来今以上の老け顔で悩まないために、ぜひ今すぐ始めてみてください。
公式サイト
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 藤野綾子