【目次】
すっぴん美人になるための「6つの習慣」
【1】「クレンジング」と「洗顔」を見直す
スキンケアコスメのなかでも「個体差=製品のよし悪し」が激しいのが“落とすコスメ”。どうせ洗い流すものだから洗浄力重視で選ぶ、という人は、必要な皮脂まで取り去り、角質層=バリア機能を傷めている可能性が。すると肌の奥の真皮層にまでダメージが伝わり、シワ、たるみを引き起こしてしまいます。特に繊細な大人肌は、クレンジング剤、洗顔料選びが重要なのです。
そもそも洗い流すものであるクレンジング剤、洗顔料になぜ美容成分が入っているのか…? その理由は角質層の性質にあり。角質層は必要なものは取り入れて、不要なものは入れない、という取捨選択性があり、洗浄成分は入っていかないが、美容成分はしっかりと肌に届く。つまり美容成分が多い上質なものを使えば高い美肌効果が期待できるということ。しかも肌が濡れているときほど美容成分の吸収がよくなるので、実は“落としているとき”こそ、絶好のエイジングケアのタイミングということを覚えておきたいものです。
「落とすコスメ」の選び方しだいで、シミやたるみの改善につながる!|ミクロの汚れを一掃しながら潤い力を高めて
【2】紫外線やブルーライトなどの「光」対策を行う
今まで紫外線というと、日焼けして黒くなったり、赤くなったり、またはシミができたりする原因という認識でした。ですが、紫外線の影響は日焼けやシミだけにとどまらず、シワやたるみといった老化に直結しているのがよくわかります。それだけ影響力の大きい紫外線。ですが、この紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類があり、地表に届いているのはこのうちUVAとUVBの2種類です。波長が短いUVBは日焼けやシミをつくる主な要因に波長の長いUVAは弾力を司る真皮まで入り込み、シミだけでなく、シワやたるみの大きな要因になっています。でも、それだけではなかったのです!
実は、近赤外線や可視光線のなかのブルーライトはUVAよりも深く真皮の奥まで入り込み、紫外線とは異なるタイミングや時間の長さで老化を促している可能性も考えられているのです。
あまり知られていませんが、地表に届く光のなかで、紫外線はたったの5%、可視光線が40%、赤外線が55%を占めています。紫外線以外の影響も度外視できないのです。肌の老化には紫外線以外にも、ブルーライトや近赤外線などの「光」も深く関わっていることがわかりました。ということは、紫外線をきちんとカットしていても、シワやたるみまで防げていないということに。昨今では、このブルーライトや近赤外線の影響も加味したUVコスメが登場しています。アンチエイジングをしっかり行おうと思ったら、こういった「光」の種類に対応したアイテムを味方につけ、紫外線以外もしっかりカットすることが重要です。
でもその前に、ひとつ盲点が。それは「塗りムラ」です。UVは、厚くしっかりと塗らないと記載されている数値(SPF)の効果が期待できないもの。ですが、昨今のUVはのびがよく、薄くつけてしまいがちで、薄いところとしっかり塗れているところとの差ができていることが。しかも、目や口の周り、小鼻の脇などきちんと塗れていない部分もあったりします。そういった塗りムラをなくすだけでも、シミやシワ、たるみ対策に。今一度見直しを。
シミやシワ、たるみ・・・愕然とするほどの老化っぷりは、紫外線を含む「光」が原因だった!
【3】質の高い「睡眠」を意識する
美容には、睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンが不可欠。成長ホルモンは、新陳代謝を促し、日中に浴びた紫外線や、外気などのダメージを修復する働きをもち、この成長ホルモンの分泌を促進するには、メラトニンをきちんと分泌させることが大切です。メラトニンは体内時計のリズムを司り、睡眠を促して体を休ませ、良質な睡眠をもたらす効果があるからです。
これらの恩恵を得るためには、眠りはじめ3時間に深い睡眠をとることがカギ。寝る前の準備をしっかり整えていくことが『美容睡眠』の第一歩です
【4】フルーツを積極的に食べる
「フルーツは種類によって栄養価の特徴が異なりますが、主要なものとして、ビタミンC、食物繊維、カリウムが挙げられます。ビタミンCは、抗酸化作用のほか、お肌のハリや弾力を作るコラーゲンの生成を助ける働きがあるといわれています。また、適度に熟したフルーツに含まれる食物繊維は、ペクチンという水溶性のもので、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きが。そして、カリウムは塩分の排出を助けるため、外食やコンビニごはん、濃い味が好きで塩分を摂りすぎてしまいがちな方は特に意識をして摂るべき栄養素だと言えます。いずれも女性の美容・健康維持に効果的な栄養素なので、フルーツは積極的に摂取したいところです。
なお、厚労省が策定した国の総合的な健康政策である『健康日本21』では、生活習慣病の予防の観点か適切量を検討、1日200g以上摂ることを目標値としてして設定しています。この200gというのがどれくらいかというと、農水省が示している基準によれば、みかんなど小さめのフルーツで2個、りんごなど大きめのフルーツで1個です。ただ、一口にみかんやりんごといっても、個体によって大きさや重さは区々なので、この基準は参考程度にとどめるとよいでしょう。さきほどお伝えしたように、フルーツは種類によって、栄養価の特徴が異なるので、偏りを防ぐには、複数の種類を食べることを意識してみてください」(藤橋さん)。
管理栄養士に聞く!フルーツの効果的な摂り方、NGな摂り方は?
【5】腸内環境を整える
腸と肌は密接な関係があり、実は肌ケア以上に大事なのが腸のケア。便秘になると、溜まった便が腸の中で腐敗して有害なガスを出し、それが腸から血液にのって、全身に広がっていくので、肌にも影響を及ぼします。きちんと排便できる健康な腸には、肌と同じく、常在菌のバランスがカギです。腸内を善玉菌優位の環境にすれば、きちんと排便が促されて、免疫も上がります。
【6】入浴して身体を温める
「ただでさえ年齢的に代謝が下がっているのに、冷たい風に晒される冬場はさらに体の中から冷えやすく、血液循環が滞りがち。そうすると、むくみやくすみが肌に顕著に出てしまいます。そこで私は予防的に、バスタイムを大切にするようにしています。昔はからすの行水でも平気だったのですが、40代に入ってからは明らかに顔色や肌の質感が違うと感じるように。体全体の循環を良くするためにバスソルトを入れて、お風呂のフタで首まで覆ってサウナ状態にして入浴しています。しっかり発汗することで体全体のむくみがとれ、顔のくすみや濁り感も一掃。入浴後のスキンケアの吸い込みもよくなるような感じがして、化粧水と美容液、クリームを使い、水分と油分をバランスよく入れ込んでちゃんとラップすることを意識しています」(真樹さん)。
美容モデルが実践中!冬の美肌の土台をつくる、40代からの温活美容
【すっぴん美人になる方法1】美しい肌をつくるスキンケア
■クレンジング
メイクや汚れを落とすことに必死になる「こすりすぎ」。これもバリア機能を壊す原因のひとつなのは周知の事実。でも「こすりすぎ」の自覚はないし、自分は間違った落とし方をしていない、と思っていませんか? ここではプロは当たり前に行っているけれど、私たちには初耳の“落とすワザ”のポイントを解説します。
<STEP.1>リムーバーを含ませたコットンをのせて1、2、3とカウント
<STEP.1>残ったマスカラは綿棒で除去をする
〈クレンジングのポイント〉手先を動かすのではなく肘から動かす
なめらかな質感なので、つい力を入れてマッサージしたくなりますが、その刺激がたるみの原因に。力が入らないようにするためには、手先だけを動かすのではなく、肘を動かすのがポイント。さらに手は肌から1mm浮かすつもりで、クレンジング剤を揺らすようにメイク汚れをなじませればスッキリと落とせる。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
■洗顔
<洗顔のポイント>手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がす
指先でこするのは刺激になるので、人差し指、中指、薬指の第三関節まで使うこと。さらに1mm程度浮かして泡を転がすのが正解で、肌に指が触れなければ、スピーディに手を動かしてもOK。手早く汚れを引き出しましょう。
そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
■保湿(化粧水)
「化粧水は、これ以上は吸い込まないという限界まで、入れ込む。それが、圧倒的なハリとツヤとなって表面に漲ってきます。具体的には、初めに、コットンを使い顔全体に押し込むようになじませます。次に、指先でトントンしながら水分をなじませる。さらに、手の平全体で一滴残らず押し込むイメージです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田 啓蔵さん)。
化粧水がしっかりなじんだら、いよいよ首の詰まり流し。「マッサージといっても難しいことはなにひとつないんです。顔周りのいらないものを耳の下に集めて首に流すだけ。リンパマッサージを正しくやろうと思っても、忙しい朝にできる人は少ないですよね。それなら、耳から下に流す1アクションだけ、毎日やってほしい。それだけで、朝の顔のむくみがとれ、本来の骨格が甦ります」(黒田さん)。
<STEP.1>限界まで吸わせて極限まで張らせる
<STEP.2>顔周りのいらないものを耳の下に集める
<STEP.3>首に沿って下に流して骨格出し
超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん琉「化粧水メソッド」|たまった詰まりを流して、整える
【すっぴん美人になる方法2】すっぴん風美人に見せるメイク
すっぴん風美人に見せるには、「肌」と「眉」が鍵に
ベースのつくり方
■ノーファンデでも美肌が叶う「リキッドコンシーラー」テクニック
ポイントメイクがミニマムなときほど、肌の粗に目がいくもの。特に、目の下のクマやシミ、ほうれい線、眉間のシワなど、影に見える部分は年齢を感じさせてしまいます。でも、おうちフェースなので、肌全体をきっちりとファンデーションなどで覆って隠すのではなく、あくまでも自然にカバーしたいところ。そのため、UVカット効果のある日中用クリームや下地などを顔全体に塗ったあとに、光感のあるリキッドコンシーラーで影を消すラインを入れていくのがおすすめです。影を消すには、光の拡散効果を使って、明るくとばしてカバーしてくれる筆ペンタイプのリキッドコンシーラーがベスト。影になっている部分のみに光のラインを引いてなじませるだけ。影が消え、立体的にも見えて美人顔に。
[目の下]シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に
[ほうれい線]ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー
[眉間]眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ
最後にベージュのフェースパウダーで清らかな統一感のある肌に。
ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に
■たるみ老け顔が引き上がるクリームファンデーション塗り方
\オイルをプラスして立体艶肌に/
大人の乾き肌には、やや粉体が多めのクリームファンデーションの場合、肌になじまずムラづきしてしまうことも…。その解決策としてプロのヘア&メイクが取り入れているのが顔用の美容オイルを混ぜること。のびがよくなり保湿力もアップし、乾き肌にもしっとりとなじみます。
そして塗り方も大事で、最初につけたところに多くつくので、明るく見せたいところにいちばん先にのせるのが鉄則。まずはくすんだ下まぶたと、たるみの影ができるほうれい線にのせるのが正解で、頬に直角ラインで塗布し、のばし広げる…、これが最もリフトアップ効果が得られる塗り方です。
<STEP.1>クリームファンデーションを肌に溶け込ませるために美容オイルを混ぜる
のびをよくして保湿力をアップさせるために、クリームファンデーションに美容オイルを混ぜますが、多く混ぜすぎるとカバー力がダウンするので量に注意を。全顔分のクリームファンデーションの量はあずき粒大。それに対して、美容オイルは1滴が目安。ゆるすぎずしっとりとフィットする最適量です。
<STEP.2>生え際、フェースラインには塗らないこと
顔全体に均一の厚さで塗るのはNG。塗るべき場所、塗らなくていい場所があり、プロはそれを意識して自然な美肌に仕上げています。顔の中心とこめかみには塗布して艶と明るさを強調し、厚塗り感が出やすい生え際、フェースラインは塗らないこと。この法則を守るとメリハリ感が生まれ小顔効果も得られます。
<STEP.3> ”直角のせ”でたるみ、凹みの影を消す
リフトアップ効果が生まれるかどうかは塗り方しだい。まずはくすみと影を消して明るくすべき場所、下まぶたラインとほうれい線のラインに、美容オイルを混ぜたクリームファンデーションをのせる、これが最大のポイント。
そしてこするとヨレの原因になるのでNG。指の腹で軽くたたきながらフィットさせて。
<STEP.4>目の下の三角ゾーンに重ねづけ。コンシーラーいらずでカバー効果&メリハリ強調に
顔の中心を明るくすることで中高い顔になりメリハリ効果が。そこでクリームファンデーションをあずき粒半分の量をとり、目の下の三角ゾーンに重ねづけを。
<STEP.5>さらに指に残ったもので目尻や小鼻をカバー
<STEP.6>仕上げにフェースパウダーをサッと塗布
クリームファンデーションのムラづきを解決! プロが指南する【塗り方&美容オイル術】
■アイブロウの描き方
まず行うことは、「薄茶」をメインに使い、直線的で太めな眉を形づくるように、眉毛間のベースを埋めること。すると、自眉毛が自然と際立ち、透け感が完成します。ただし、眉毛の上辺には色をのせないで。そこに色をのせると、ペタッとした角張った眉になりがちに。その後、自眉毛の存在感をさらにアップさせるため、眉マスカラで仕上げを。マスカラの使い方のポイントは、眉毛一本一本を360度全方位的に塗り、毛に太さと長さ、艶感を十分に足すこと。最後に色をのせていない眉毛上辺を毛流れでカバーするようにフィックスさせると、抜け感のある「透け感眉」が完成するのです。
\抜け感のある「透け感眉」をつくるには/
<STEP.1>薄茶を眉中から眉山へ直線的にのせていく
色をのせる前に、一度スクリューブラシを使って毛を起こすようにして立てる。その後、平ブラシに薄茶をとり、眉頭1cmくらいあけた部分から、平らな面の幅を生かして眉山まで直線的にのせていく。眉毛の上辺はのせないでOK。
<STEP.2>眉山から眉尻へは細くなだらかに
眉尻の位置を決めたら(右の写真を参照)、眉山から眉尻にかけては、平ブラシの幅広い面から細い面になるように持ち替え、角度がつきすぎないように気をつけながら眉尻まで色をのせていく。眉尻の最後はスッと力を抜いてのせて。
眉尻の決め方は口角→目尻の延長線上で
カジュアルで軽やかな印象に見せたい「透け感眉」の場合は、短めの眉尻がおすすめ。口角から目尻を通る延長線上を眉尻に設定しましょう。
<STEP.3>眉頭は眉中から戻るようにしてのせる
眉頭は色をのせる塩梅がとても難しい部分。特に眉頭の上部も、眉中から眉尻と同様に色をのせないで。眉頭の下部2/3のみ、平ブラシの幅広部分を使い、眉中から眉頭へ戻るようにのせる。これは眉頭に不自然に色が濃くのるのを防ぐため。
<STEP.4>眉山の下側に濃い茶でひと筋のラインを
眉山の下辺りがアーチになっていて、直線的な太眉を描くには毛の存在感がなく心もとない場合は、薄茶だけでは下辺はカバーしづらい場合も。地毛の色に近い濃い茶で平ブラシの細い面を使って、直線的に1本ラインを引いて補っておく。
<STEP.5>薄茶をのせた上辺部分だけをブラシでぼかす
薄茶で描いた部分をなじませるため、色をのせた上辺のみ、スクリューブラシでスッとぼかしていく。ブラシでとかす回数が増えると、色のパウダーが落ちていくので、1か所1〜2回程度に留めておくのがポイントに。やりすぎ注意。
<STEP.6>眉頭は眉マスカラのブラシで真下へ塗る
眉マスカラは、毛をしっかりと立たせ、際立たせることが役割なので、しっかりと毛の360度につくように塗るのがコツ。まずは眉頭から。毛流れに逆らって、上から下へしっかりとブラシで数回繰り返しながら塗る。
<STEP.7>今度は眉頭の毛を下から持ち上げつつ塗る
眉毛の表側の面にもマスカラを塗っていく。毛流れを整えながら、眉頭上辺の薄茶を塗っていない部分を覆うようにしっかり毛を立たせるように塗る。ここも毛がフィックスするように数回繰り返して。
<STEP.8>眉中から眉尻は斜め45度に上げながら塗る
眉中から眉尻も薄茶をのせていない上辺を眉毛が覆えるように、しっかりと毛を立たせながら塗っていく。斜め45度に上げながら、数回繰り返し塗る。全体を塗り終えたら、眉毛が1か所に固まっていないかをチェックしながら整えて。
- TEXT :
- Precious.jp編集部