【目次】
すっぴん美人になるための「7つの習慣」
【1】「クレンジング」と「洗顔」をしっかり行う
排気ガスや花粉、たばこの煙などに加わり、近年、pm2.5や黄砂など微細な汚れが空中に漂っているため、肌を取り巻く環境は負担が増すばかり。これらの不要な物質が肌上に残っていると、肌内部に炎症性の物質を放出させ、肌トラブルの引き金になってしまう危険をはらんでいるのです。しかも、肌トラブルだけでなく、老化を引き起こす要因とも。毎日のクレンジングや洗顔で必要となってきているのは、メイクや皮脂汚れを落とすだけでなく、これらの不要な物質までもきちんと落としてくれる高性能なアイテムです。肌に優しい優秀な高機能クレンジングと先進の洗顔料で、ぜひケアをしていってくださいね。
暑い日中に受けた汚れとダメージを取り去る「優秀クレンジング&洗顔料」8選
【2】紫外線やブルーライトなどの「光」対策を行う
今まで紫外線というと、日焼けして黒くなったり、赤くなったり、またはシミができたりする原因という認識でした。ですが、紫外線の影響は日焼けやシミだけにとどまらず、シワやたるみといった老化に直結しているのがよくわかります。それだけ影響力の大きい紫外線。ですが、この紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類があり、地表に届いているのはこのうちUVAとUVBの2種類です。波長が短いUVBは日焼けやシミをつくる主な要因に。波長の長いUVAは弾力を司る真皮まで入り込み、シミだけでなく、シワやたるみの大きな要因になっています。でも、それだけではなかったのです! 実は、近赤外線や可視光線のなかのブルーライトはUVAよりも深く真皮の奥まで入り込み、紫外線とは異なるタイミングや時間の長さで老化を促している可能性も考えられているのです。
あまり知られていませんが、地表に届く光のなかで、紫外線はたったの5%、可視光線が40%、赤外線が55%を占めています。紫外線以外の影響も度外視できないのです。肌の老化には紫外線以外にも、ブルーライトや近赤外線などの「光」も深く関わっていることがわかりました。ということは、紫外線をきちんとカットしていても、シワやたるみまで防げていないということに。昨今では、このブルーライトや近赤外線の影響も加味したUVコスメが登場しています。アンチエイジングをしっかり行おうと思ったら、こういった「光」の種類に対応したアイテムを味方につけ、紫外線以外もしっかりカットすることが重要です。
でもその前に、ひとつ盲点が。それは「塗りムラ」です。UVは、厚くしっかりと塗らないと記載されている数値(SPF)の効果が期待できないもの。ですが、昨今のUVはのびがよく、薄くつけてしまいがちで、薄いところとしっかり塗れているところとの差ができていることが。しかも、目や口の周り、小鼻の脇などきちんと塗れていない部分もあったりします。そういった塗りムラをなくすだけでも、シミやシワ、たるみ対策に。今一度見直しを。
シミやシワ、たるみ・・・愕然とするほどの老化っぷりは、紫外線を含む「光」が原因だった!
【3】質の高い「睡眠」を意識する
肌のためには、規則正しい睡眠が不可欠です。体に備わった体内時計の働きを正常に保つため、就寝、起床時間は毎日同じ時間にするのが理想的。休日でも1時間以上前後しないようにするとよいでしょう。寝だめをしても、睡眠時間に比例して肌のターンオーバーが進むわけではないので、あまり意味がありません。また、体内時計が乱れることで不眠や浅い眠りになってしまい、肌の再生が滞ってしまいます。どうしても睡眠時間が取れない場合は、いつもの時間に起きてから、午後に1時間以内の昼寝をするようにしましょう。
個人差はありますが、睡眠時間は6時間以上が理想です。肌細胞の修復には最低でも、6時間の睡眠が必要となってくるからです。人は眠っているときに肌や内臓に血液がいきわたり、酸素や栄養が届けられます。また、肌のターンオーバーは加齢に伴い低下してしまうため、睡眠不足だと肌に影響が表れます。スキンケアに時間をかけるよりも、睡眠を優先してしっかり寝るようにしたほうが、美しい肌づくりに効果的です。「睡眠も、取りすぎるとあまりよくありません。寝過ぎると体が無駄に疲れてしまい、長すぎる眠りが記憶力や意思決定能力、認知機能の低下を招くことが明らかになっています。適切な睡眠時間を心がけましょう」(飛田さん)。
効果的なアンチエイジングとは?|食事法、美容ケア、生活習慣から運動・睡眠まで徹底解剖
【4】フルーツを積極的に食べる
「フルーツは種類によって栄養価の特徴が異なりますが、主要なものとして、ビタミンC、食物繊維、カリウムが挙げられます。ビタミンCは、抗酸化作用のほか、お肌のハリや弾力を作るコラーゲンの生成を助ける働きがあるといわれています。また、適度に熟したフルーツに含まれる食物繊維は、ペクチンという水溶性のもので、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きが。そして、カリウムは塩分の排出を助けるため、外食やコンビニごはん、濃い味が好きで塩分を摂りすぎてしまいがちな方は特に意識をして摂るべき栄養素だといえます。いずれも女性の美容・健康維持に効果的な栄養素なので、フルーツは積極的に摂取したいところです。
なお、厚労省が策定した国の総合的な健康政策である『健康日本21』では、2022年までに1日の果物摂取量100g未満の者の割合を30%に減らすことを目標としています。これをふまえると、まずはフルーツを食べる習慣がない方は、1日100g以上摂ることを目指しましょう。また、厚労省と農水省が共同で策定した『食事バランスガイド』では、1日あたり200gを目安に食べることを推奨しています。この200gというのがどれくらいかというと、農水省が示している基準によれば、みかんなど小さめのフルーツで2個、りんごなど大きめのフルーツで1個です。ただ、一口にみかんやりんごといっても、個体によって大きさや重さは区々なので、この基準は参考程度にとどめるとよいでしょう。さきほどお伝えしたように、フルーツは種類によって、栄養価の特徴が異なるので、偏りを防ぐには、できれば1種類のフルーツばかりを摂るのではなく、複数の種類を食べることを意識してみてください」(藤橋さん)。
管理栄養士に聞く!フルーツの効果的な摂り方、NGな摂り方は?
【5】タンパク質、ビタミンA・B・D、亜鉛を摂る
「皮膚の代謝を上げて、できてしまったシミを早く追い出すことも大切です。新しいキレイな皮膚をどんどんつくって、シミの溜まってしまっている古い皮膚を追い出してしまいましょう」(柴さん)。それには、タンパク質、ビタミンB、亜鉛、ビタミンD、ビタミンAが最低限必要なのだそうです。これらが全部入っており、いちばん効率的なのが「赤いお肉」。そして、ヘム鉄を摂るならレバーが最もおすすめだそうです。「赤ければ赤いほど、栄養がギュッと詰まっています。霜降りやバラやカルビよりも、赤身のお肉を選んでくださいね」(柴さん)。
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【6】腸内環境を整える
【7】入浴して身体を温める
「ただでさえ年齢的に代謝が下がっているのに、冷たい風に晒される冬場はさらに体の中から冷えやすく、血液循環が滞りがち。そうすると、むくみやくすみが肌に顕著に出てしまいます。そこで私は予防的に、バスタイムを大切にするようにしています。昔はからすの行水でも平気だったのですが、40代に入ってからは明らかに顔色や肌の質感が違うと感じるように。体全体の循環を良くするためにバスソルトを入れて、お風呂のフタで首まで覆ってサウナ状態にして入浴しています。しっかり発汗することで体全体のむくみがとれ、顔のくすみや濁り感も一掃。入浴後のスキンケアの吸い込みもよくなるような感じがして、化粧水と美容液、クリームを使い、水分と油分をバランスよく入れ込んでちゃんとラップすることを意識しています」(真樹さん)。
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【すっぴん美人になる方法1】美しい肌をつくるスキンケア
■クレンジング
スキンケアのなかで、最も肌の負担となるのが、クレンジングと洗顔です。特にクレンジングは、落とし方によって、肌へのダメージが変わってくるもの。なので、正しい落とし方を今一度、ここでしっかり確認しておきましょう。落とし方の基本は、メイクをしっかり浮き上がらせることです。ゴシゴシするのではなく、桃の表面をなでるかのように優しく、肌に触れるか触れないかくらいの力加減で行います。ここでもうひとつポイントとなるのが、なじませる時間です。短すぎてもメイクがきちんと浮き上がらないですし、長すぎてもメイク汚れがずっと肌上にあることになり、どちらも肌にとっては負担に。時間は1分くらいが目安です。
そのほか、洗い流すタイプは、しっかりと乳化させてから流すと、ベタつきがなく、すっきりと落とすことができます。拭き取りタイプは、こすらないように、優しく拭き取るように心がけましょう。上手にメイクが落とせると、それだけで透明感がアップしてきます。
\はじめに「アイメイクをオフ」/
<STEP.1>アイメイクをオフするためにパールひと粒分を手にとる
<STEP.2>指の第二関節までにのばし広げる
<STEP.3>目元にのせて優しくクルクルとなじませる
<STEP.4>濡れコットンでいったん、優しく拭き取る
\次に「顔全体をオフ」/
<STEP.5>全顔用にさくらんぼ大を手にとる
<STEP.6>目元以外の顔全体にのせる
<STEP.7>小さくクルクルさせながらメイクとよくなじませる
<STEP.8>小鼻は上下に小さくスライドさせる
<STEP.9>フェイスラインも忘れずにのばしてなじませて
\最後は「クレンジングバームをオフ」/
<STEP.10a>[洗い流すタイプ]よく乳化させてから十分に洗い流して
<STEP.10b>[拭き取りタイプ]ホットタオルでこすらないように優しく拭き取る
肌がしっとり、くすみも解消!クレンジングバームの使いこなし術10ステップ
〈クレンジングのポイント〉手先を動かすのではなく肘から動かすと不思議と手に力が入らない
なめらかな質感なので、つい力を入れてマッサージしたくなりますが、その刺激がたるみの原因に。力が入らないようにするためには、手先だけを動かすのではなく、肘を動かすのがポイント。さらに手は肌から1mm浮かすつもりで、クレンジング剤を揺らすようにメイク汚れをなじませればスッキリと落とせる。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
■洗顔
<洗顔のポイント>手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がす
指先でこするのは刺激になるので、人差し指、中指、薬指の第三関節まで使うこと。さらに1mm程度浮かして泡を転がすのが正解で、肌に指が触れなければ、スピーディに手を動かしてもOK。手早く汚れを引き出しましょう。
そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
■保湿(化粧水)
「化粧水は、これ以上は吸い込まないという限界まで、入れ込む。それが、圧倒的なハリとツヤとなって表面に漲ってきます。具体的には、初めに、コットンを使い顔全体に押し込むようになじませます。次に、指先でトントンしながら水分をなじませる。さらに、手の平全体で一滴残らず押し込むイメージです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田 啓蔵さん)。
化粧水がしっかりなじんだら、いよいよ首の詰まり流し。「マッサージといっても難しいことはなにひとつないんです。顔周りのいらないものを耳の下に集めて首に流すだけ。リンパマッサージを正しくやろうと思っても、忙しい朝にできる人は少ないですよね。それなら、耳から下に流す1アクションだけ、毎日やってほしい。それだけで、朝の顔のむくみがとれ、本来の骨格が甦ります」(黒田さん)。
<STEP.1>限界まで吸わせて極限まで張らせる
<STEP.2>顔周りのいらないものを耳の下に集める
<STEP.3>首に沿って下に流して骨格出し
超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん琉「化粧水メソッド」|たまった詰まりを流して、整える
■保湿(美容液)
<STEP.1>とにかくケチってはダメ!メーカー推奨量「+1プッシュ」を
美容液は、メーカー推奨量+1プッシュをたっぷりと手に取りましょう。まずは顔に丹念に、そして顔の肌につながるアゴ下から首やデコルテ、耳の後ろから首筋を通り肩までしっかりとなじませる。ここまでやることを考えると、メーカー推奨量ではまったく足りないからです。美容液のリフトアップ効果を倍増させるためには、とにかく「ケチってはダメ」だということを、忘れないでください。
<STEP.2>指の腹全体を使い、ひたすら下から上へとなじませる
顔の肌は、鼻筋から顎関節へ向けて斜め下に毛穴が開いています。しかし、顔の深部は、頭頂からアゴ先に向けてゆるんで下がっていくのです。そこで、毛穴対策のためのリフトアップを目指すなら、圧を加えながら頭頂へ押し上げるようにして、美容液をつけていきましょう。ポイントは、指の腹全体を使って下から上へとなじませていくことです。
■保湿(クリーム)
<STEP.1>これまでの「5点おき」に左右の輪郭をプラスして
大人のたるみ対策は、隣接する首や耳の後ろまでしっかりケアするのが基本です。そのため、これまでのスキンケアの基本であった「5点おき」に加え、左右の輪郭にもクリームをおいていきましょう。量が足りないとせっかくのケアが水の泡となってしまうので、少し多めの「10mmパール粒大」ほどがおすすめです!
<STEP.2>手のひら全体を使って、しっかりと引き上げる
内側から外側へクルクルとクリームを塗り広げる方が多いかもしれませんが、実はそれはNGなんです。リフトアップのための正しいクリームの使い方は、顔の肌は頭頂部へ向けて、首は上から下へ向けて一方通行に塗っていくこと。その際、手のひら全体を使ってしっかりと引き上げていきましょう。
【すっぴん美人になる方法2】すっぴん風美人に見せるメイク
すっぴん風美人に見せるには、「肌」と「眉」が鍵に
ベースの作り方
■ノーファンデでも美肌が叶う「リキッドコンシーラー」テクニック
ポイントメイクがミニマムなときほど、肌の粗に目がいくもの。特に、目の下のクマやシミ、ほうれい線、眉間のシワなど、影に見える部分は年齢を感じさせてしまいます。でも、おうちフェースなので、肌全体をきっちりとファンデーションなどで覆って隠すのではなく、あくまでも自然にカバーしたいところ。そのため、UVカット効果のある日中用クリームや下地などを顔全体に塗ったあとに、光感のあるリキッドコンシーラーで影を消すラインを入れていくのがおすすめです。影を消すには、光の拡散効果を使って、明るくとばしてカバーしてくれる筆ペンタイプのリキッドコンシーラーがベスト。影になっている部分のみに光のラインを引いてなじませるだけ。影が消え、立体的にも見えて美人顔に。
[目の下]シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に
[ほうれい線]ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー
[眉間]眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ
最後にベージュのフェースパウダーで清らかな統一感のある肌に。
ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に
■ファンデーションの塗り方の「5つのポイント」
「すっぴん風メイク」を目指すうえで、最も重要なのがベースです。メイク歴が相当長くなった40代・50代の女性は、もはやファンデーションを塗る手の動きはルーティーン化し、「我流塗り」になっていませんか? いくら最新でも、雑な塗り方ではだいなしです。ファンデーション選びと同等に、塗り方にも気を使ってみませんか?ベースメイクはカバー力こそ大事、という思い込みが「厚塗り肌」を招く原因。カバー力を高めるために、つい塗り重ねてしまいがちですが、今のファンデーションは光ワザに優れているので、むしろ少量のほうがベスト。
そもそも私たちの肌トラブルをすべて、パーフェクトに隠すファンデーションはありえないし、むしろカバー力は8割程度のほうが自然です。それよりも頬に艶を与えてメリハリ感をつくる、毛穴やシワを目立たせない、などいかに若々しい印象に仕上げるか?が肝心。そのためには正解の使用量、しっかりと塗るところと薄く塗るところを把握すること、塗り始めの位置、指&スポンジ使い、仕上げのブラシ使いという5つの塗り方ポイントをもう一度、確認しておきましょう。
【POINT1】のびがいいので少なめで十分。一度に塗るのではなく、半顔ずつ塗ること
カバー効果を高めたいとつい多めにとりたくなりますが、これが厚塗り、ムラづきの失敗のもと。何度もいいますがファンデーションのテクスチャーも粉体も進化しています。のびはいいし、光反射効果に優れ、薄くてもアラはしっかりと隠せますから、少なめで十分。パフやスポンジにとる場合は半分くらい、リキッドなら米粒大をまず片頬、額、鼻の半顔に塗る。次にもう1度同じ量をとって、片頬、口元を塗り、その残った分でまぶたを塗る。足りなければ後から重ね足すこともできるので、まずは少量から始めて。
【半顔に使用する正解の使用量】
2回に分けて、半顔ずつ塗布
線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいのではじめは少量を心がけて。
【POINT2】しっかり塗るところ、薄く塗るところ、塗らないところを知ること!
ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、艶感を強調。フェースライン、生え際は塗らない。それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。
【POINT3】どのタイプのファンデーションも塗り始めが肝心。頬骨の高い位置からのばす
ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、艶が欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然だし、小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これを気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。
【正しい塗り方の手順】
1. 頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
2. そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
3. ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
4. そのまま口周りを仕上げる。
5. まぶたは残った分を塗布する。
6. 最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。
【POINT4】グイグイと力まかせに塗らないこと。指、スポンジの使い方も気をつけて
時間がない朝は、とにかくファンデーションをすばやくのばしたい。だからといって皮膚が大きく動くほど、グイグイと力まかせに塗るのは厳禁。早くのばせるわけでも、カバー力が増すわけでもないし、その刺激の積み重ねが肌にダメージを与えている可能性も! プロにメイクをしてもらうとわかるのですが、まるで羽根が触れるような、ソフトタッチが基本。プロ並みの仕上がりを目指すなら、優しいタッチでスタンプ塗り、もしくはスポンジを滑らすのを心がけて。
【POINT5】ブラシでトントン、クルクル。このひと手間でより美しい仕上がりに
ブラシを使うと、指やスポンジよりもムラなく密着させることができるので、カバー効果を高めたいときの重ねづけに最適。特に毛穴カバーはブラシづけがベスト。下から上へと動かしやすく、クルクルと小さく円を描きながら塗布すると、下向きのたるみ毛穴にファンデーションを押し込むことができ、ふんわりと自然に隠すことができます。さらに密着力も高まるので、メイクもちが格段にアップするのも利点。おすすめはクルクルと円を描くように塗布しやすい、下の3本のようなカット面が大きい、カブキブラシタイプです。
【ファンデーションの塗り方NG例】
適量が多すぎる、塗る方向が違う!ファンデーションの「老ける塗り方」を見直す5つのポイント
■アイブロウの描き方
「まずは眉カットをやめて、自眉をのばしましょう(笑)。伸びるまでの間は、自眉の根元部分と同系色のグレーのアイブロウペンシルで、移植するように1本ずつ描き足すこと。ブラウンのペンシルで描き足す人が多いですが、ブラウンでは書き足した部分が目立ってしまうので注意しましょう。グレーで不足部分を補ったあとに、ブラウンのアイブロウパウダーでトーンアップ。これが、まるで自眉のような自然な仕上がりをかなえるポイントです」(長井さん)。
■自眉のように自然に仕上がる眉の描き方「3つのステップ」
<STEP.1>スクリューブラシで眉をとかす
・スクリューブラシで眉をとかし、眉の欠けた部分を見つけやすいように毛流れを整えておきます。
<STEP.2>足りない部分をペンシルで描き足す
・アイブロウペンシルで、足りない部分に毛を移植するように1本ずつ書き足していきます。
・ラインで縁取らないよう注意して。
<STEP.3>全体に明るいパウダーをオン
・アイブロウパウダーのブラウンをとったブラシを肌に押し当て、肌を染めるようにパウダーをのせます。
・仕上げに再度スクリューブラシで眉をとかし、描き足したアイブロウをぼかしながら、肌に描き足した部分を定着させます。
【BEFORE→AFTER:描き足した部分が目立たないナチュラルな眉に】
【実例4】「短くカットしすぎた眉」をナチュラル眉に描く方法の詳細はこちら
- TEXT :
- Precious.jp編集部