【目次】

「ベースメイク」の順番


崩れにくいベースメイクの塗り方

「化粧崩れがないように…と、ベースメイクに力を入れすぎると厚塗り感が出て、崩れやすくなるのは事実です。化粧崩れを防ぎ、美しい肌印象を持続させるためには、どんなアイテムをどう使うのか…が、鍵になります。

肌悩みが少ない人であれば、BBクリームとフェイスパウダーで仕上げても問題ありませんが、くすみやクマなどの色ムラが気になる大人の肌には、大人の肌用のベースメイクアイテムをセレクトする必要があります。ベースメイクアイテムは毎シーズン進化し続けています。旬な美肌をかなえるためには、最新のベースメイクアイテムを取り入れることが重要です」(ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん)。

Step.1:下地を全体に薄くのばす

ベースメイクアイテムは面積の広いパーツから、内側→外側に向けて広げていくのが基本。
ベースメイクアイテムは面積の広いパーツから、内側→外側に向けて広げていくのが基本。
くずれやすく毛穴が目立つ小鼻のワキなどは、下地を念入りになじませることがマスト。
崩れやすく毛穴が目立つ小鼻のワキなどは、下地を念入りになじませることがマスト。

1円硬貨大の化粧下地を手に取り、くすみの気になる目の下から外側に向けてのばし広げていきます。スキンクリームを塗る要領でしっかり肌になじませます。小鼻のワキや口角の横など、細かい部分は指先を使って小さな縁を描くようになじませます。

Step.2:ファンデーションを塗る

頰を引き上げるようにブラシを動かし、ファンデーションをフィットさせると仕上がりも美しく。
頰を引き上げるようにブラシを動かし、ファンデーションをフィットさせると仕上がりも美しく。

ファンデーションを1プッシュ手にとり、両頬・額・鼻・あごに点置きし、指で軽くなじませてから、ファンデーションブラシで中央から外側に向けて素早く広げ、なじませます。

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。『世界一わかりやすいメイクの教科書』(講談社)も大好評!

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Tip:生え際、フェースラインにはのせないことで厚塗り感を阻止

ファンデーション_3
生え際、フェースラインにはのせないのがコツ。

リキッドファンデーションを頬と額、鼻先、あごにのせてから、中心から外に向かって広げます。そして上下まぶた、フェースラインにはのせずに、薄くのばす程度にするのが厚塗りに見せないコツ。

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ゴルゴラインをカバーするコンシーラーの塗り方

目頭下から斜め45°に伸びる影を「ゴルゴライン」と呼ぶ。
目頭下から斜め45°に伸びる影を「ゴルゴライン」と呼ぶ。

「ゴルゴラインはシワではなく、肌の弾力低下や筋肉のたるみによって現れる、目頭下から斜めに伸びるラインのことです。ゴルゴ線が濃くなると、実年齢よりも老けて見えたり、疲れて見えたりすることが多いので、しっかりカバーしたいですよね。

とはいえ、乾燥しやすい目の下に、カバー力のある固形タイプのコンシーラーを使用することはおすすめしません。マットに仕上がり、厚ぼったい印象になってしまい、美しい仕上がりとかけ離れてしまうからです。おすすめしたいのは、みずみずしいテクスチャーで保湿効果があり、ハイライト効果のあるコンシーラーです」(長井さん)。

目頭下にコンシーラーを

コンシーラーは肌より1〜2トーン明るいカラーを選ぶのが正解。
コンシーラーは、肌より1〜2トーン明るいカラーを選ぶのが正解。
スポンジを目の下にフィットしやすいように二つ折りにして、ていねいに叩き込んでなじませるのがポイント。
スポンジを目の下にフィットしやすいように二つ折りにして、ていねいに叩き込んでなじませるのがポイント。

コンシーラーをチップにとり、目頭下に3本線を引きます。その後、スポンジでしっかりと叩き込み、コンシーラーをなじませます。

涙袋メイクで「ゴルゴライン」をカバー!? 長井流・若見えする目元のつくり方

「チーク&ハイライト」の順番


立体感を生み出すハイライト&チークの塗り方

「ハイライトを入れて鼻筋や頬骨を浮揚させること、骨格が際立つようにチークを入れることで、とても自然に立体感を出すことができます。ポイントは、ハイライトとチークをベースメイクの流れに組み込むこと。リキッドやクリームタイプを選び、肌に溶け込ますように仕込むのがコツです」(長井さん)。

Step.1:目尻下にリキッドハイライトをオン

目尻下のハイライトは内側に広げすぎないのがポイント。
目尻下のハイライトは内側に広げすぎないのがポイント。
スポンジで擦るとファンデーションがよれるので、ポンポンと叩き込みながらなじませる。
スポンジで擦るとファンデーションがよれるので、ポンポンと叩き込みながらなじませる。

ハイライトとチークはファンデーションを塗ったあとのタイミングで仕込みます。まず、目尻下にリキッドタイプのハイライターを弓形にのせます。目尻下のハイライトは通常、目を囲むようにCの字形に入れますが、上に弧を描く弓形に入れることで、より強い立体感を出すことができます。

Step.2:鼻のつけ根にもリキッドハイライトを薄くのせる

顔の中央部分にハイライトを強く入れると顔が膨張して見える場合があるので、ごく薄くのせるのが正解。
顔の中央部分にハイライトを強く入れると顔が膨張して見える場合があるので、ごく薄くのせるのが正解。

鼻のつけ根にもリキッドタイプのハイライターをT字形に薄くのせ、同様にスポンジで叩き込みなじませます。

Step.3:骨格を意識しながらチークを入れる

チークもハイライター同様に擦らず叩き込むようにしてなじませる。こめかみに向けて気持ち引き上げるようにスポンジを動かすとリフトアップ効果も得られる。
チークもハイライター同様に、擦らず叩き込むようにしてなじませる。こめかみに向けて気持ち引き上げるようにスポンジを動かすとリフトアップ効果も得られる。

クリームタイプのチークを指にとり頬骨の上にのせ、スポンジで内側から外側に向けてタッピングしながらのばしていきます。

のっぺり解消!「浮揚ハイライト+骨格チーク」で自然な立体顔に

透明感がアップするハイライト&チークの塗り方

Step.1:初めにハイライトを頬骨より少し上までのせる

ブラシにとり、小鼻の脇からこめかみ手前まで、 頬骨の上にはみ出すように塗布。目の下のくぼみもふっくら見せる効果が。

Step.2:頬骨の上を中心に楕円形にピンクチークを重ねる

黒目の位置の延長線で小鼻の脇あたりが起点。次にこめかみ手前に向かって、頬骨を中心に楕円形にぼかしていく。

大人はハイライトが必要でした! くすみやたるみを解消する「ピンクチーク」の塗り方とは?

「眉メイク」の順番


透け感眉の作り方

「薄茶」をメインに使い、直線的で太めな眉を形づくるように、眉毛間のベースを埋めること。すると、自眉毛が自然と際立ち、透け感が完成します。ただし、眉毛の上辺には色をのせないで。そこに色をのせると、ペタッとした角張った眉になりがちに。 そのあと、自眉毛の存在感をさらにアップさせるため、眉マスカラで仕上げを。マスカラの使い方のポイントは、眉毛一本一本を360度全方位的に塗り、毛に太さと長さ、艶感を十分に足すこと。最後に色をのせていない眉毛上辺を毛流れでカバーするようにフィックスさせると、抜け感のある「透け感眉」が完成するのです。

Step.1:薄茶を眉中から眉山へ直線的にのせていく

眉_2,アイブロウ_1
上部3分の1には色をのせない。

色をのせる前に、一度スクリューブラシを使って毛を起こすようにして立てる。その後、平ブラシに薄茶をとり、眉頭1cmくらいあけた部分から、平らな面の幅を生かして眉山まで直線的にのせていく。眉毛の上辺はのせないでOK。

Step.2:眉山から眉尻へは細くなだらかに

  • 眉_4,アイブロウ_3
    眉山から眉尻へ。
  • 眉_5,アイブロウ_4
    カジュアルに見せたいなら短めがおすすめ。

眉尻の位置を決めたら(右の写真を参照)、眉山から眉尻にかけては、平ブラシの幅広い面から細い面になるように持ち替え、角度がつきすぎないように気をつけながら眉尻まで色をのせていく。眉尻の最後はスッと力を抜いてのせて。

Step.3:眉頭は眉中から戻るようにしてのせる

眉_6,アイブロウ_5
眉頭も上部1/3には色をのせない。

眉頭は色をのせる塩梅がとても難しい部分。特に眉頭の上部も、眉中から眉尻と同様に色をのせないで。眉頭の下部3分の2のみ、平ブラシの幅広部分を使い、眉中から眉頭へ戻るようにのせる。これは眉頭に不自然に色が濃くのるのを防ぐため。

Step.4:眉山の下側に濃い茶でひと筋のラインを

眉_7,アイブロウ_6
 

眉山の下辺りがアーチになっていて、直線的な太眉を描くには毛の存在感がなく心もとない場合は、薄茶だけでは下辺はカバーしづらい場合も。地毛の色に近い濃い茶で平ブラシの細い面を使って、直線的に1本ラインを引いて補っておく。

Step.5:薄茶をのせた上辺部分だけをブラシでぼかす

眉_8,アイブロウ_7
 

薄茶で描いた部分をなじませるため、色をのせた上辺のみ、スクリューブラシでスッとぼかしていく。ブラシでとかす回数が増えると、色のパウダーが落ちていくので、1か所1〜2回程度に留めておくのがポイントに。やりすぎ注意。

Step.6:眉頭は眉マスカラのブラシで真下へ塗る

眉_10

眉マスカラは、毛をしっかりと立たせ、際立たせることが役割なので、しっかりと毛の360度につくように塗るのがコツ。まずは眉頭から。毛流れに逆らって、上から下へしっかりとブラシで数回繰り返しながら塗る。

眉_11

眉中から眉尻は斜め45度に下げながら。

Step.7:今度は眉頭の毛を下から持ち上げつつ塗る

眉_13,アイブロウ_10
パウダーをのせていない上辺をカバーするように毛を立たせる。

眉毛の表側の面にもマスカラを塗っていく。毛流れを整えながら、眉頭上辺の薄茶を塗っていない部分を覆うようにしっかり毛を立たせるように塗る。ここも毛がフィックスするように数回繰り返して。

Step.8:眉中から眉尻は斜め45度に上げながら塗る

眉_14,アイブロウ_11
上辺から毛が出るくらい思い切り立ち上がらせる。

眉中から眉尻も薄茶をのせていない上辺を眉毛が覆えるように、しっかりと毛を立たせながら塗っていく。斜め45度に上げながら、数回繰り返し塗る。全体を塗り終えたら、眉毛が1か所に固まっていないかをチェックしながら整えて。

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「アイメイク」の順番


アイシャドウの基本の塗り方

顔そのものと、流行の変化に合わせて、アイメイクはシーズン前にアップデートが必要。とはいえ、これから先も変わらないことがあります。上まぶたはアイホールにライトカラーをのばしたあとは、アイライナーを除き、濃い色から順に塗ること。また、下まぶたも上まぶたと同様に、必ずミディアムカラーを加えることです。

Step.1:ダークカラーを際に塗る

アイカラーセットのなかで最もダークな色は、目の際に太めのアイラインの感覚で塗ります。目力を上げるためには、決して省いてはいけない重要なステップです。

Step.2:二重ラインの上まで、ミディアムカラーを重ね塗る

二重の人は、目の際から二重の線までの2倍強が塗る目安です。2倍ぴったりでは目を開いたときに隠れてしまいます。二重の幅にもよりますが、メイク効果はゼロに等しくなります。

Step.3:下まぶたの際に、ライン状に塗る

アイメイクは目本体を印象的に見せる額縁です。上まぶたにつけたら、下まぶたにもつけないとアンバランスに。薄くていいので、下まぶたメイクはマストと心得て。

10年前とは違います! この冬、マスク美人になれる「アイカラー」の色選びと塗り方

大人が迷う「アイカラー」の扱い方

年齢を重ねると、肌がたるんで顔立ちが変わってきます。眉頭や目頭はそのままですが、固定されていない眉尻と目尻は下がってきます。また目が開きづらくなるためまぶたの面積が広がり、脂肪が減って凸凹が目立ってきたり。メイクした顔を見て感じるなんとなくの違和感は、顔立ちは変化しているのにメイクは同じなので、バランスが崩れていることが原因のひとつなのです。まずは今の顔立ちでの正しい描き位置と塗り位置をアップデートしていきましょう。

Step.1:目の形がはっきり! アイラインを最初に仕込む

アイラインを最初に仕込むことで、アイカラーのむだ塗り防止にもなる。
アイラインを最初に仕込むことで、アイカラーのむだ塗り防止にもなる。

まつげの本数が少なくなった大人世代は、アイラインは2度入れるのが基本です。アイメイクの最初に行う「仕込みライン」は、目頭から内目尻までのまつげの隙間を埋めるように描きます。ここで大切なのはアイライナー選びです。色は黒。それも限りなく濃密な黒で落ちにくいタイプのものを使いましょう。またアイカラーで隠れてしまっても気にしないで。想定内です。

Step.2:厄介な「まぶたくすみ」は先にとる

指塗りでアイカラーの粉を落ち着かせて。
指塗りでアイカラーの粉を落ち着かせて。

大人のメイクはすべて「仕込みメイク」→「おしゃれメイク」、それが基本セオリーです。まぶたの仕込みは、くすみを消すこと。ベースカラーやライトカラーといわれる色を指の腹にとり、まぶたの中央へ。アイホール全体に、優しく外側へ、内側へと軽く押さえるようにしながらスライドし、指の温かさで、肌にお粉をなじませていきます。下がり続ける目尻と、眉尻のあるべき位置を知ることが重要!

眉尻の長さは、口角→外目尻の延長線上と、鼻の脇→外目尻の延長線上の範囲内にあれば適切と言えます。範囲内で位置決めに迷う場合は、より長めになる鼻の脇からの線上にするのが正解。ゆるんだ輪郭とのバランスがとれるので、頬のたるみを感じにくくなります。

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「下まぶた」メイクも忘れずに

下まぶたに黒のアイラインを入れる、白のハイライトを目頭にのせる…。昔覚えた下まぶたメイク技はすべてNG。上まぶたはいつものブラウンでOKですが、下まぶたはパールオレンジのアイシャドウに加え、ブラウンのアイライナーを。ライン状に引くのではなく、点で描くのがポイント。ヌケ感をつくり、きつい老け顔に見せないワザです。

チップの先端だけに色をとると、涙堂の幅=5mm幅に自動的に描ける

下まぶたメイクで最も重要なのがとり方。チップの先端にアイシャドウをチョンチョンとつけるとこれくらいのつき具合に。

Step.1:色をとったチップを、下まぶたの中央→目尻→中央→目頭の順に動かす

目頭や目尻の端部分からのせはじめると、アイシャドウがたまりやすいので中央から、が正解。この順番で塗るとなじんで自然に。

色をとったチップをそのまま下まぶたに当てて塗布。チップは寝かせずに立てて、アイシャドウがついている先端部分だけを当てる。

Step.2:ブラウンのアイライナーで下まぶたの際に4つの点を描き、フレームを自然に強調

写真の丸の位置に3mmくらいの幅で描く。先端を使ってなるべく細いラインで仕上げたいので、ペンシルは寝かせずに立てて。

4つの点で描く理由は、ライン状に描くと、「いかにも引きました」という印象になり、きつい老け顔になるから。あえて隙間をつくるのが正解。

Step.3:目尻から目頭に向かってブラシを動かし、目尻側に寝ている毛を起こすように塗布

ブラシの先端を使って塗布。ブラシ先端にマスカラ液がつき過ぎているとダマになるので、軽くティッシュオフしてから。

次に毛の真ん中から毛先だけでいいので、下向きに方向づけるように塗布。そして根元にブラシを当て、根元から毛先に向かって重ね塗りを。

たるんだ頬を引き締める!「パールオレンジ」アイシャドウを使った「下まぶたメイク」

目の存在感を強化するアイラインの描き方

まつげと黒目を強調するならインサイドライン。ダークブラウンでまつげの根元を埋めるだけで目力アップ。

ブラウントーンメイクの女性の目元
 

Step.1:ビューラーはアイラインの前にするのがいい

いつもはマスカラの前にするビューラー、これからはぜひインサイドラインの前にして。まつげの根元が見えやすくなり、インサイドラインを入れやすくなります。

Step.2:インサイドラインでまつげを増やし黒目を大きく

苦手という人も多いインサイドライン。一筆書きの必要はなく、まつげの生え際を裏側から点で埋めるだけ。指でまぶたをしっかり持ち上げると描きやすくなります。色はダークブラウン。

Step.3:インサイドの次はアウトサイド。眼差しをグッと印象的に!

今度はまぶたの表から目の際に細くダークブラウンのアイシャドウでラインを。Wラインにすることで、インサイドラインのガタつきが解消され、一体感がアップ、目のフレームも強化されます。

目力増強メイク【黒は逆効果、ブラウンこそ大きく見せる色】メイクテクを伝授!

間延びを縮めるマスカラの塗り方

上下まつげの存在感をアップさせることで、上まぶたと頬の間延びを解決することができます。まず上まつげですが、しっかりと根元からカールアップさせてから長さを出し、扇状に広げて、上まぶたの間延びを縮めていきます。また、下まつげは、そこにまでマスカラを塗る人がもともと少ないため、きちんとマスカラを塗ると、想像以上に存在感が出て、頬の間延びを効果的に縮めることが可能に。下まつげは塗りにくいかもしれませんが、ブラシが小さめでストレートなマスカラを選ぶと解消されます。ていねいに塗ってみて。

Step.1: 上まつげは、カール&扇状が決め手に

マスカラ_2

上まつげは根元からビューラーでしっかり立ち上げておく。マスカラを根元からしっかりと塗り、目尻、目頭までていねいに塗る。扇状になるようにキレイなセパレートを心がけて。

Step.2:下まつげは起こして、存在感をアップ

マスカラ_3

マスカラを縦にして持ち、左右に小さく振るように動かしながら、下まつげにマスカラを塗っていく。すると、寝ていたまつげを起こして浮かす役割になり、存在感が増す。

Step.3:下まつげの長さを出して、頬の間延びを狭める

マスカラ_4

ブラシを横に持ち替え、下まつげを下に向かって引くようにし、今度は長さを出すように塗っていく。最後に、下まつげもきちんとセパレートするように整えておくことが肝心。

まぶたのたるみをカバー! 目元の間延びを縮める「全方位マスカラ」3ステップ

「リップメイク」の順番


リップを塗る前に「リップペンシル」を仕込んでふっくら唇に

リップペンシルは、後退して消えた唇の赤みを描き足し、ふくよかな唇につくり変えるのが役目。唇の地色に近いサーモンピンク系が定番色だと多くの人が思い込んでいるけれど、大人のくすみ唇には明るすぎて引き締まらず、唇の輪郭を描き変えるまでには至らない。

パウダリーな濃いブラウンなので、唇はもちろん顔色まで暗く沈みそうと思うかもしれませんが、実は唇に立体感をつくる影を演出するベストカラー。細く引いたあとに、指で軽くなでてぼかすというのが正しい使い方で、特に下唇は底辺より1〜2mm下まで描き足せば、簡単に厚みを演出。理想のふくよか唇につくり変える優秀アイテムです。

Step.1:下唇は約1〜2mm下まではみ出して厚みをつくる

ややオーバー気味に描く

Step.2:指で優しく擦り、描いたラインを唇と肌になじませて影をつくる

指でなじませる

気になるリップを【理想の “ふくよか唇”】に! 唯一無二の「メイクアップフォーエバー」リップペンシルに注目

リップのきれいな塗り方

唇の上でとろけるタイプや、レッドやブラウンなどしっかり発色するタイプの『こっくり系』のリップが人気続行中ですが、塗るのが難しいという声をよく聞きます。みなさん、リップを塗るときはスティックの面を使って塗っていると思いますが、こっくりリップの場合、その塗り方でははみ出しやつきすぎの原因になります。ぜひスティックの角を使って、唇をかるくさするように塗ってみてください。『さすさす塗り』なら、テクニックなしで、こっくりリップをきれいに塗ることができるはずです。

Step.1:コンシーラーで唇の色を抑える

コンシーラーは軽くポンと置くようにのせる。厚塗りはNG。
コンシーラーは軽くポンと置くようにのせる。厚塗りはNG。
コンシーラーを指で叩き込んで広げ、なじませる。ほんのり赤みを抑える程度にとどめて。赤みを抑えておくことで、リップの塗りすぎを防止。

コンシーラーを唇にポンポンとのせる。指で叩き込んでなじまて、もとの唇の赤みを抑えます。唇の色が薄い人はこちらのプロセスを飛ばしてOK。

Step.2:唇をさするようにリップを塗る

リップと唇が触れる程度に軽いタッチで。

リップの角を使って、唇を軽くさするように外側から順に少しずつ色をのせていきます。

Step.3:リップをなじませる

色がはみ出ないように「んー」はやや浅めに。
輪郭をぼかすことで自然なグラデーションが生まれ、表情に柔らかさと抜け感が加わる。

「んー、パッ」のあと、綿棒で輪郭をぼかして塗ったカラーをなじませることで、仕上がりのこなれた感が一層アップします。

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。『世界一わかりやすいメイクの教科書』(講談社)も大好評!

旬のこっくりリップを綺麗に仕上げる、長井かおり流「さすさす塗り」とは?

Tip:最後にミストをスプレーすれば崩れにくく、色移りしにくい

メイクの最後に仕上げのミストをスプレーして。崩れやすいTゾーンと頬を中心に使うのがポイント。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。