【目次】

【1】フェースラインがシャープに整う「広頚筋」ストレッチ


村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

フェースラインや首元のたるみ。その原因のひとつが「広頚筋(こうけいきん)」の衰えです。広頚筋は、あご下から首、胸元までを覆う薄い筋肉で、表情筋の一部として、皮膚のハリを下から支える役割を担っています。年齢を重ねることで筋力が落ち、支えを失った皮膚が下垂。結果、二重あごや首のシワ、フェースラインのゆるみという「老け見え」につながってしまうのです。

STEP.1:あご下のほぐすポイントを確認

あご下のほぐすポイントを確認
左側はこの4か所。右側も同様に4か所ほぐしていきます。
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STEP.2:鎖骨のくぼみとあご下を押さえながら、上下に引っ張り合う

鎖骨のくぼみとあご下を押さえながら、上下に引っ張り合う
左手の人さし指と中指で鎖骨のくぼみを垂直に押さえながら、あご下のほぐすポイントを押さえ、軽く引っ張り合います。

STEP.3:首を縦と横に振って刺激を与える

首を縦と横に振って刺激を与える
STEP.2の状態のまま、「うんうん」「いやいや」と首を縦2回と横2回振振ります。これを5回繰り返しましょう。そして、STEP.1で示したポイントを左側4か所、右側4か所、行ってください。

【まとめ|たるみ、二重あご、首のシワに!広頚筋ストレッチでまとめてリセット4か条】
1)フェースラインのゆるみ、首のシワは「広頚筋」が大きく関与。
2)広頚筋は、首の前面に位置し、あご下から胸元にかけて広がる筋肉。
3)フェースラインや首元のハリを内側から支えている部位なので劣化するとたるみが進行。
4)「広頚筋ストレッチ」を行えば、輪郭が引き締まり、横顔がシャープに整い、見た目年齢がぐっと若返る。

初出:たるみ、二重あご、首のシワに!【村木宏衣さん指導】広頚筋ストレッチでまとめてリセット

【2】むくみ&眼精疲労がスッキリ「頭蓋骨」マッサージ


「ラムダ縫合」とは、後頭部で左右の頭頂骨と後頭骨が交わるつなぎ目のこと。頭蓋骨はひとつの塊ではなく、複数の骨が縫合によって精巧に組み合わされています。その周囲には血管やリンパの通り道、さらには目に関わる神経が走っており、全身の巡りや感覚とも密接に結びついているのです。そのため、この部位が硬くこわばったり歪んだりすると、骨やその周囲の組織が本来の位置から微妙にずれ、血流やリンパの流れが滞りがちに。老廃物が排出されにくくなり、目の疲れや顔のむくみといった不調が現れやすくなるのです。

STEP.1:頭蓋骨のつなぎ目「ラムダ縫合」の位置を確認

頭蓋骨のつなぎ目「ラムダ縫合」の位置を確認
耳のうしろの乳様突起から後頭部の中央に向かってなぞると、指先に小さなくぼみを感じる場所があります。この乳様突起からくぼみを繋いでいるラインが左右の頭頂骨と後頭骨のつなぎ目で、「ラムダ縫合」と呼ばれます。

STEP.2:指の腹を使ってシャンプーするようにマッサージする

指の腹を使ってシャンプーするようにマッサージする
「ラムダ縫合」の周辺を、人さし指、中指、薬指、小指の4本を使って、シャンプーをするときのような動きで、30秒間マッサージします。

STEP.3:ラムダ縫合の上の左右の頭頂骨を挟んで持ち上げる

ラムダ縫合の上の左右の頭頂骨を挟んで持ち上げる
両手で左右の頭頂骨を挟んで持ち上げたまま、10秒キープ。左右の頭頂骨と後頭骨を引き剥がすイメージで。これを3回行いましょう。

【まとめ|むくみ&眼精疲労がスッキリ!頭蓋骨マッサージ4か条】
1)「ラムダ縫合」とは頭蓋骨の後頭部のつなぎ目で、神経や血流に深く関わるところ。
2)この部位を優しくマッサージすると血流やリンパが促され、眼精疲労の軽減効果あり。
3)朝のむくみを流しフェースラインをすっきり整えるので、リフトアップ効果も。
4)夕方の目の重さや疲れを感じたときにも有効で、リフレッシュ効果の高いケア。

初出:むくみ&眼精疲労がスッキリ!【村木宏衣さん指導】頭蓋骨マッサージ

【3】首コリも二重アゴも解消「首回し」舌トレーニング


舌の正しいポジションをご存知ですか? 舌の基本位置は、口を閉じているとき舌が上アゴにピタッとくっついている状態が正解です。けれども舌の筋肉(舌骨筋群[ぜっこつきんぐん])が加齢で衰えてしまうと、無意識に舌が口の奥でだらんと垂れ下がることに…。これが表情筋に影響を及ぼし、上下左右のバランスが崩れて顔のゆがみやたるみを引き起こしたり、むくみによる二重あごも加わり、フェースラインがもたつくことに…。

STEP.1:下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す

下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す
舌トレーニングを行うとき、つい首が前に出てしまいがちですが、まずは真っすぐの姿勢でいることが基本です。そして下の歯につかないようにしながら、舌をグッと前に出します。

STEP.2:天井を見上げる姿勢で、首をゆっくりと回す

天井を見上げる姿勢で、首をゆっくりと回す
STEP.1の状態のまま天井を見上げ、首をゆっくりと右回りで10回、回します。次に左回りで同様に10回、回しましょう。舌を出さずに行うのと比べて、舌を出して行うと喉の奥(首の内側)にしっかりと効いているのを感じるでしょう。

【まとめ|首コリも二重アゴも解消!「首回し」舌トレーニングメソッド4か条】
1)舌の基本位置は、口を閉じているとき舌が上アゴにピタッとくっついている状態が正解。
2)舌骨筋群が衰えると舌が口の奥で下がってしまうが、これがたるみ、むくみ、二重アゴに。
3)この舌トレーニングは、舌骨筋群を鍛えながらコリ固まった首の筋肉を内側からほぐす効果も。
4)アゴ下だけでなく、首ラインもスッキリ!フェースラインがシャープに変わる。

初出:首コリも二重アゴも解消!【村木さん考案】「首回し」舌トレーニングメソッドとは?

【4】エラ張り、歪みに効く!10秒で簡単「咬筋ほぐし」


集中して作業をしているときに、イライラしているけれどグッと我慢しているとき、私たちは無意識にグッと奥歯を噛み締めています。これによって、頬骨からフェースラインに存在している咬筋(こうきん)が硬くなり、エラ張りを引き起こたり、顔が歪んだりしてしまうのだとか。さらに咬筋は首の筋肉とも繋がっているので、硬くなることで首コリ、寝違えを起こす原因にもなるので、日常生活のパフォーマンスを上げるためにも、こまめにケアをしておく必要があります。顔の輪郭がもったりしてきた、と感じているなら、まずは咬筋が硬くなっていないかチェックしてみましょう。

STEP.1:咬筋の位置を確認

咬筋の位置を確認
頬骨弓(きょうこつきゅう)と下顎骨(かがくこつ)をつないでいるのが咬筋。咀しゃく筋のひとつで、上下の歯を咬み合せる働きを行っている筋肉。頬骨の下あたりの指を置いて、グッと食いしばったときに、ボコッと盛り上がったところが咬筋です。

STEP.2:咬筋を2本指で優しくほぐす

咬筋を2本指で優しくほぐす
小さく円を描くように、約10秒間ほぐしましょう。左右同時に行っても大丈夫。強く刺激しすぎないように、イタ気持ちいいくらいの圧で行いましょう。

【まとめ|エラ張り、歪みに効く、シャープ顔に変える咬筋ほぐし】
1.咬筋とは、いわゆる「エラ」と呼ばれている場所の筋肉。
2.歯ぎしりや食いしばりがクセになっている人は、この咬筋が発達して硬くなっている。
3.エラが張ったり、顔が歪んで見えたりするのでケアが必須。
4.咬筋ほぐしは首コリ、寝違え予防にも効果があるので継続して行うのがおすすめ。

初出:10秒で完了!エラ張り、歪みに効く【村木宏衣さん考案】シャープ顔に変える咬筋ほぐし

【5】二重あごをピタッと引き締める「あご下プッシュ」メソッド


老け見えしやすい二重あごの原因は、加齢によるたるみだけでなく、スマートフォンによる長時間のうつむきや、ストレスによる食いしばりなど、日常のクセが大きく関与しています。特に、あご下がタプタプとゆるむ原因は舌骨筋群のひとつである「顎二腹筋(がくにふくきん)」がガチガチに固まることにあり。そこで今回、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのはあご下を親指でプッシュして、「あむあむ」と口を動かし、顎二腹筋をほぐすメソッドです。「顎二腹筋」とは「前腹(ぜんぷく)」と「後腹(こうふく)」の2種類あり、今回ケアするのは「前腹」で、奥深くにある筋肉にしっかりと刺激を与えることでハリが復活!たるみが引き締まり、フェースラインがシャープに変わっていきます。

STEP.1:顎二腹筋をほぐすポイントの位置を確認

顎二腹筋をほぐすポイントの位置を確認
「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。今回は「前腹」をゆるめるので、フェースラインに沿ったあご下部分の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。右側も同様の位置をプッシュします。
親指をグッと指し込むようにプッシュしている
あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込むようにプッシュしましょう。

STEP.2:ポイント押さえながら、「あむあむ」と口を動かす的

ポイント押さえながら、「あむあむ」と口を動かしている
親指でSTEP.1のポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を開け閉めします。声は出さなくてもOKです。ポイント1か所につき、6セットずつ行います。

【まとめ|たぷたぷ二重あごをピタッと引き締める!あご下プッシュメソッド4か条】
1)老け見えする2重あごの原因は、長時間のうつむきや食いしばりなど、日常のクセが関与。
2)あご下がゆるむ原因は舌骨筋群のひとつである「顎二腹筋」が硬くなること。
3)「顎二腹筋」の「前腹」をほぐして柔軟性を取り戻すことが解決に。
4)さらにこのメソッドを行うことで呼吸がしやすくなり、滑舌も向上するというメリットもあり。

初出:たぷたぷ二重あごをピタッと引き締める【村木さん考案】 あご下プッシュメソッド

【6】顔のむくみがスッキリ!リンパを流す「ツボ押し」メソッド


エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、顔のむくみには顔のリンパが心臓へ流れる通り道にある、耳たぶの裏側にあるツボ・翳風(えいふう)をプッシュするのがおすすめなのだそう。

翳風は耳下腺リンパ節に近く、刺激することで顔のリンパの流れが促されて顔のむくみがスッキリと解消されます。こまめにプッシュしていれば、横顔もキリリとシャープな美人顔になりますよ。

■耳たぶの裏側にある「翳風」をプッシュする

「翳風」は耳たぶの裏側にあり、口を開けるとくぼむ部分。
「翳風」は耳たぶの裏側にあり、口を開けるとくぼむ部分。
耳たぶの裏側にある「翳風」をプッシュする
「翳風」に人さし指と中指を押しあてて、10〜12回、円を描くように優しく刺激をしましょう。
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【顔のむくみがスッキリ!リンパを流すツボ押しメソッド】
1.まぶたが腫れたり、フェースラインがぼやけたりする原因はむくみ。
2.血流とリンパの流れを改善するのが最善策。
3.リンパドレナージュ効果のある翳風のツボをプッシュするのが効果的。
4.翳風は耳下腺リンパ節に近く、顔のリンパの流れがよくなりむくみがスッキリ。

初出:顔のむくみがスッキリ!【村木宏衣さん指導】リンパを流すツボ押しメソッド

この記事の執筆者
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