【目次】

【1】頬を引き上げ、ほうれい線が浅く変化「耳回し」


耳のうしろから首にかけて走る胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は、顔の側面からあごのラインを支える構造と密接に関わっています。この筋肉が縮こまると、顔全体が側頭部ごと引き下げられ、たるみやほうれい線をより深く見せてしまうことがあるといいます。

ポイントとなるのが耳周りで、頬を引き上げながら耳にアプローチするメソッドが有効。顔と耳のつながりを活かして、耳周りの筋肉の緊張をほぐしながら自然なリフトアップを促します。

この耳周りをほぐすメソッドは、片側だけ行って鏡で見比べると、施術した側の頬が引き上がり、ほうれい線が浅く見えるほどの変化が。続けることで、疲れて下がった顔の印象が変わり、フェースラインが引き締まった印象に変わるので、ぜひ、毎日のルーティンに取り入れてみてくださいね。

■STEP.1:左手の親指を右頬のほうれい線に置く

鼻の脇、ほうれい線のあたりに左手の親指の腹をおきます。

■STEP.2:親指を耳の手前までゆっくり引き上げるようにずらす

STEP.1の親指を、頬骨下のラインに沿って耳の手前まで引き上げるようにゆっくりとずらします。強く擦らず頬を優しく持ち上げるように行いましょう。そしてこの状態をキープします。

親指を耳の手前までゆっくり引き上げるようにずらす
 

■STEP.3:STEP.2の状態をキープしたまま、耳を真横に引っ張る

STEP.2の状態を保ちながら、右手の親指と人さし指で耳の上端部分をつまみ、真横(外側)に向かってやさしく引っ張ります。

Step2の状態をキープしたまま、耳を真横に引っ張る
 

■STEP.4:STEP.3の状態を保ちながら、耳をうしろ回しで10回、回す

STEP.3の状態のまま、つまんだ耳をうしろ方向に小さくゆっくりと10回、回します。左側も同様に行いましょう。

Step3の状態を保ちながら、耳を後ろ回しで10回、回す
 

\このメソッドのポイントと効果/
1)疲れや食いしばりで顔の筋肉がこわばると、ほうれい線が深くなりやすい。
2)耳へのアプローチが顔まわりの筋肉の緊張をほどく。
3)頬を引き上げながら耳を外側に引っ張り、うしろ回しで10回回すだけ。
4)ほうれい線が浅く変化し、フェースラインが引き締まりリフトアップ効果あり。

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【2】リフトアップと小顔効果が得られる「咬筋ほぐし」


咬筋は、頬骨の下から下あごにかけて位置する咀嚼筋(そしゃくきん)のひとつで、顔まわりの筋肉のなかでも特に大きく力の強い筋肉。フェースラインのフォルムにつながるさまざまな筋肉や組織と隣接しているため、咬筋の状態が顔全体の印象に影響しやすいのです。

日常的な食いしばりや片側噛み癖が続くと、咬筋が慢性的な過緊張状態になりやすく、左右で硬さに差が出ることも少なくありません。そして咬筋が肥大・硬化すると、顔の下半分が四角く見えたり、頬が下がって見えたり、フェースラインが緩んだ印象になりやすくなります。さらに、筋肉のこわばりが血流やリンパの流れを滞らせ、むくみにつながり、顔が四角く大きく見えることも…!

そこで、咬筋をほぐすとても簡単なマッサージ。咬筋の過緊張をゆるめ、顔まわりの血流とリンパの流れを促します。

試しに片側だけ行って鏡で見比べると、施術した側のフェースラインがすっきり引き上がって見えるほど、変化を実感しやすいのがこのメソッド。続けることでフェースラインが自然にリフトアップした印象になり、小顔効果も期待できます。ぜひ、日々のケアに取り入れてみてくださいね。

■もみあげ前の凹みに人さし指を当て、上下にやさしく揺らす

耳たぶのやや前、もみあげの生え際のすぐ前に、ほんの少し凹んでいる部分があります。奥歯を軽く噛みしめると動きを感じるところが目安です。そこに人さし指1本の腹をそっと当て、肌に触れたまま上下に小刻みにやさしく動かしましょう。ぐりぐりとこすらず、揺らすようなイメージで20秒行います。反対側も同様に行いましょう。

もみあげ前の凹みに人差し指を当て、上下にやさしく揺らす
 

\このメソッドのポイントと効果/
1)ストレスにより食いしばりによって咬筋は固くなりやすい。
2)咬筋が硬化すると輪郭がゆるみ、リンパの滞りでむくみも生じる。
3)人さし指1本をもみあげ前の凹みに当て、上下にやさしく揺らすだけで簡単にゆるむ。
4)咬筋が緩むと頬と輪郭が引き締まり、リフトアップと小顔効果が得られる。

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【3】輪郭がスッキリ小顔に「顎二腹筋ほぐし」


「顎二腹筋」とは、あごの下のフェースラインに沿うように位置し、食いしばりで硬くなりやすい筋肉です。パソコン作業中や寝ている間など、ストレスが多い人ほど無意識に、グッと奥歯を噛み締めてしまいがち。これによって「顎二腹筋」は硬くなってしまうのですが、意識したことも、ケアしたこともない人は多いのではないでしょうか。しかも、これを放置すれば、顔は大きくもったりとした老け顔になってしまうので、対策は知っておくベきです。

「顎二腹筋」とは「前腹」と「後腹」の2種類あり、ケアするのは「後腹」。エラの下あたりを親指でプッシュして、「あむあむ」と口を動かすことで、奥深くにある「顎二腹筋」の「後腹」にしっかりと刺激を与えるというメソッドです。

「顎二腹筋」がほぐれることで、ゆるんだフェースラインがハリを取り戻し、血流とリンパの流れが改善されることで老廃物が流れやすくなり、むくみを一掃。シャープな小顔になるだけでなく、下あごの動きがよりスムーズになり滑舌がよくなるというメリットも。いつでもどこでもできるので、こまめにやってみてくださいね。

■STEP.1:「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認

「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。今回は「後腹」をゆるめるので、エラの内側あたりとその手前の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。右側も同様の位置をプッシュします。

「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認
 

あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込むようにプッシュしましょう。

あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込む
 

■STEP.2:ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす

親指でSTEP.1のポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を開け閉めします。声は出さなくてもOKです。ポイント1カ所につき、6セットずつ行います。

ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす
 

\このメソッドのポイントと効果/
1)年齢を重ねるとむくみとたるみで顔が大きく横に広がりやすい。
2)特にフェースラインがもったりするのは、「顎二腹筋」が硬くなっているため。
3)「顎二腹筋」は、食いしばりなどでも硬くなりやすく、輪郭に大きく関わる筋肉。
4)「顎二腹筋」をほぐせば、引き締めと老廃物を流す効果で輪郭がスッキリ小顔に。

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ケアするのは「前腹」で、奥深くにある筋肉にしっかりと刺激を与えることでハリが復活!たるみが引き締まり、フェースラインがシャープに変わっていきます。

また「顎二腹筋」の「前腹」は口の開閉、舌骨の位置に関わるので、このメソッドによって呼吸がしやすくなるし、滑舌もよくなるというメリットも。できれば毎日ケアするのがおすすめですよ。

■STEP.1:顎二腹筋をほぐすポイントの位置を確認

「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。「前腹」をゆるめるので、フェースラインに沿ったあご下部分の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。右側も同様の位置をプッシュします。

顎二腹筋をほぐすポイントの位置を確認
 

あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込むようにプッシュしましょう。

親指をグッと指し込むようにプッシュしている
 

■STEP.2:ポイント押さえながら、「あむあむ」と口を動かす

親指でSTEP.1のポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を開け閉めします。声は出さなくてもOKです。ポイント1カ所につき、6セットずつ行います。

ポイント押さえながら、「あむあむ」と口を動かしている
 

\このメソッドのポイントと効果/
1)老け見えする2重あごの原因は、長時間のうつむきや食いしばりなど、日常のクセが関与。
2)あご下がゆるむ原因は舌骨筋群のひとつである「顎二腹筋」が硬くなること。
3)「顎二腹筋」の「前腹」をほぐして柔軟性を取り戻すことが解決に。
4)さらにこのメソッドを行うことで呼吸がしやすくなり、滑舌も向上するというメリットもあり。

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【4】たるみ頬をリフトアップ「小頬骨筋、上唇挙筋ほぐし」


ほぐすポイントとなるのが、頬骨から口角をつなぐ筋肉である小頬骨筋(しょうきょうこつきん)や大頬骨筋(だいきょうこつきん)、そして、ほうれい線に関わる「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」です。

食いしばりや口をあまり動かさない「口元の運動不足」が原因で、これらの表情筋は硬く縮んでしまい、頬の肉を引き上げる力が弱まるのです。さらに血流やリンパの流れが悪くなり、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積…。頬のたるみ、ほうれい線の出現につながります。

肌をこすることなく、深く圧をかけるのがポイントのメソッド。硬直した頬骨周りの筋肉を気持ちよくほぐすことできますし、頬がふっくらと引き上がる効果が。ほうれい線が浅く変化するし、顔のコリも取れて、笑顔が美しく表情が豊かに! 見た目印象がパッと明るくなるので、会食前やプレゼン前にもおすすめですよ。

■STEP.1:小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる

テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみ=「小指球(しょうしきゅう)」を頬骨の下に当てます。手に頭の重さをのせるようにし、目線は下を向いたまま、ゆっくり深呼吸をしましょう。これを15秒間×2回行ってください。

小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)で頬骨を押し上げる
 

■STEP.2: 目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる

STEP.1の状態から顔を上げて目線を正面にします。そして、小指球で頬骨の内側を押し上げるように圧をかけましょう。顔が斜めになっていると歪みを引き起こすこともあるので気をつけて。鏡を見ながらまっすぐ正面をキープしてください。このときも深呼吸は続けて、15秒間×2回繰り返しましょう。

目線を正面に向け、もう一度、頬骨を押し上げる
 

STEP.1、STEP.2ともに、圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の部分。左右均等に圧をかけるように意識しましょう。

圧をかけるのは、色で示した「頬骨」の位置
 

■STEP.3:3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける

まず、左手の人さし指と中指の腹で左頬を押さえます。右手の人さし指と中指、薬指を鼻の側面にあてて、鼻の付け根から掘り起こすように圧をかけましょう。これを5秒×3回行ってください。反対側も同様に行います。

3本の指で鼻を付け根から掘り起こすように圧をかける
 

色で示した、鼻の付け根の脇に圧をかけるように行いましょう。ほうれい線に大きく関わる、上唇挙筋にもアプローチできます。

鼻の付け根の脇に圧をかける 色でその位置を示している
 

\このメソッドのポイントと効果/
1)頬のたるみは、頬骨に付着する表情筋が大きく関与。
2)特に食いしばりがクセの人、口をあまり動かさない人は、表情筋が硬くなっている。
3)頬のたるみには大頬骨筋や小頬骨筋、上唇挙筋をほぐすことが効果的。
4)刺激の強いマッサージではなく、深く圧をかけてほぐすメソッドが有効。

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【5】フェースラインもたつきを解消「舌トレーニング」


口元のたるみや印象の変化には、加齢だけでなく「筋機能の低下」が関与していると考えられます。特に舌は、口腔内だけでなく顎下や首まわりの筋群と連動する重要な存在。舌の位置が下がり、十分に機能しなくなると、口周りやフェースラインを内側から支える力が弱まり、たるみや輪郭の曖昧さにつながります。

また、舌や口唇の筋肉は表情筋とも連動しており、そのバランスが崩れると、ほうれい線や口角の印象にも影響を及ぼします。こうした背景から、舌の筋機能を整えることは、顔全体の土台にはたらきかけるケアのひとつに。

そこで、「舌先キープトレーニング」。舌先を上唇に軽く当てて30秒キープするだけですが、舌や口唇周囲の筋肉が適度に刺激され、口角がキュッと引き上がり、フェースラインのもたつきもシャープに。継続することで、口元の印象が引き締まり、表情全体にすっきりとした変化が現れることでしょう。

また、舌先に意識を集中させることで感覚刺激が生まれ、あくびが止まる効果もあります。リフレッシュ効果も感じられるので、日中のパフォーマンス維持にも役立つ習慣といえそうです。

■舌先を上唇に当てて30秒キープする

あごを手で押さえて安定させた状態にします。舌先を軽く尖らせ、上唇の中央あたりにそっと触れさせたまま30秒キープを。口元や顎に余計な力が入らないよう注意しながら、鼻呼吸を意識して行います。首が前に出ないように姿勢を整えることで、より安定した状態で舌の位置をキープできます。

\このメソッドのポイントと効果/
1)舌の筋機能低下は、口元のたるみや印象変化に関与する可能性がある。
2)舌先を上唇に当てることで、舌と口唇周囲の筋肉に適度な刺激が入る。
3)継続することで口角が引き上がり、フェースラインがシャープに。
4)舌先に意識が集中することで刺激となってあくびが止まり、リフレッシュ効果も。

教えてくれたのは:村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

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この記事の執筆者
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