「宗家 源 吉兆庵(そうけ みなもと きっちょうあん)」は、1946年から今まで試行錯誤を続け、和菓子の魅力を日本全国、さらには世界にまで広めてきた老舗。商品の品質を高めるだけでなく、さまざまな挑戦をしてきたからこそ、今の姿があります。

本記事では、もっと宗家 源 吉兆庵を深く知ることができる、ここだけのお得な情報を広報担当者にお伺いしました。

「宗家 源 吉兆庵」の知ってお得な「とっておき情報」4選

■1:本店のカフェレストランで果実をのせたメニューが食べられる  

カフェレストラン
カフェレストランの内観。ビルの3Fの様子  

宗家 源 吉兆庵は、菓子販売だけでなく、昨年10月に、東京・銀座本店上階にカフェレストラン「K.MINAMOTO」(※)をオープンしていることをご存知ですか?

カフェレストラン
5Fにある個室の様子

「果実をのせたカレーや果実のプリンアラモードなど、すべてのメニューにこだわりの果実を使用しております。平日限定のランチメニューは¥1,100(税込)でお手頃な日替わりパスタやランチカレーなどをお楽しみいただけます」(広報担当者)  

フルーツカレー
「果実を乗せたTHE HOUSEカレー」¥1,760(税込)
フルーツプリン
「果実のプリンアラモード」¥1,760(税込)

「フルーツカレー」と「プリンアラモード」、どちらのメニューも和菓子からは離れていますが、フルーツが主役のような盛りつけであるところが、季節のフルーツを使った和菓子を得意とする宗家 源 吉兆庵らしいですね。

銀座を訪れた際にはぜひ寄りたいお店です。

※レストランは、現在新型コロナウイルスの影響で閉店中です。緊急事態宣言が解除され次第、再開予定。詳しい日程については公式HPをご確認ください。

■2:年に4回、数量限定でバウムクーヘンを販売!  

いちごのバウムクーヘン
「いちごのバウムクーヘン」¥1,512(税込)

実は宗家 源 吉兆庵の直営店舗で、日頃の感謝の気持ちを込めて年に約4回だけ、感謝祭が行われています。その時期にのみ、数量限定でバウムクーヘンを特別に販売しているそうです!(2020年度の4月は新型コロナウイルスの影響で中止。夏は開催予定)

過去には、桜、栗、紅茶などのフレーバーを販売しており、1台¥1,500ほどの値段で購入できます。(税込・価格は変動あり)

「なかでも、『いちごバウムクーヘン』は大変人気です。細かくすりつぶした苺を生地に練り込み焼き上げ、ホワイトチョコレートでコーティングし、フリーズドライの苺を散りばめた、食べ応えのあるボリューミーな商品となっております」(広報担当者)

年4回の数量限定でしか食べられない貴重さ。和菓子屋のつくるバウムクーヘンのお味、気になりますね! 店頭のチラシのみでの告知となっているそうなので、感謝祭の開催時期を逃さないようにこまめにチェックしてみてください。

■3:「陸乃宝珠」は収穫時期によって味の変化が楽しめる  

ぶどうの和菓子
「陸乃宝珠」1個 ¥303、6個入 ¥1,944、8個入 ¥2,592、12個入 ¥3,888、20個入¥6,480 ほか(すべて税込)

“ブドウの女王”と言われている、岡山県産の「マスカット オブ アレキサンドリア」をまるごとひとつ贅沢に使用している「陸乃宝珠」。しゃりっとする砂糖をまとった薄い求肥の中からあふれだす、マスカットの瑞々しい果汁が特徴で、宗家 源 吉兆庵の人気ナンバーワンのお菓子です。

4月下旬から9月中旬にかけて販売されていますが、収穫時期によってマスカットの食感や風味などが異なるそうです。

「4月下旬頃に収穫されるマスカットは、程よい酸味とお口の中でプチッとはじける食感をお楽しみいただけます。また、9月頃に収穫されるマスカットは、甘く実が熟しているのが特徴です。収穫時期によって、ひと味違った『陸乃宝珠』をお楽しみいただけます」(広報担当者)

人気の秘密は、この異なる味が楽しめるからかもしれません。違いを確かめるべく、何度も食べたくなりますね。

■4:「吉兆庵美術館」で工芸菓子展がみられる  

美術館
2019年の8月に吉兆庵美術館で開催された「お菓子でできた果実と花と生き物展」の様子

宗家 源 吉兆庵は、岡山に「吉兆庵美術館」も展開しており、開催月は不特定ですが、四季に合わせて年に4回ほど企画展、8月下旬には工芸菓子展と、合計年5回の企画展を開催しているそうです。

「おもに日本の食文化と工芸美術をご紹介しています。料理人として活躍した北大路魯山人の器や、日本の伝統文化を伝える漆器、江戸の女性を飾ったくしやかんざしなど、多くの皆様に日本の文化を知る場としてご来場いただけたらと思っております」(広報担当者)

また、宗家 源 吉兆庵では、工芸菓子職人が和菓子の「美」の魅力を届けるような作品を日々制作しているそうです。工芸菓子とは、製菓材料を使って日本の四季や花鳥風月を写実的に表現した鑑賞用のお菓子のこと。

その起源は江戸時代の大奥で愛された「献上菓子」とも言われていて、江戸時代から現代へ、年月を重ねるごとに緻密で立体的に本物により近いものとなり、より美しく鮮やかになっていきました。  

すずめと花の工芸菓子
すずめとお花。これもすべてお菓子でつくられています
フルーツバスケットとクワガタ
タイトルは「フルーツバスケット」。小さな実やりんごのむいた皮、クワガタムシなど、緻密につくられた作品

「子どもたちに和菓子への関心を深めていただきたいという思いから、美術館では、夏休み期間中には工芸菓子展(※)を開催しております」(広報担当者)

美術館に足を運ぶと、お菓子以外に、伝統工芸にもより興味がわき、知識の世界が広がるかもしれませんね。

※2020年度の工芸菓子展は新型コロナウイルスの影響で中止。企画展は開催未定。美術館は、緊急事態宣言が解除され次第、再開予定。

 感謝祭でバームクーヘンを販売したり、レストランや美術館を展開したりと、和菓子を販売するだけにとどまらず、進化を続ける宗家 源 吉兆庵。これからもどんな挑戦をみせてくれるのか、楽しみですね。

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WRITING :
宮平なつき