長時間のPC作業やスマホチェックは、集中することで体の上半身を緊張させ、呼吸が浅くなっている状態に。実はこれが体の不調を引き起こすことに…!
原因は、上半身を動かさないでいることで、肋間筋や大胸筋、横隔膜がこり固まってしまうから。呼吸とは肺だけでしているわけではなく、大胸筋や肋骨のまわりにある肋間筋や、その奥の横隔膜も使っているので、これらの筋肉がこり固まると浅い呼吸になってしまいます。
すると肺に取り込める酸素の量が減ってしまい、全身の血のめぐりが悪くなり代謝が落ちて太りやすくなる、自律神経の働きが鈍って睡眠の質が悪くなり疲れやすくなる、さらに冷え、むくみを引き起こすことも。
対処法は、呼吸に関わる上半身の筋肉を緩めるのが先決。村木さんが教えてくれるメソッドは、大胸筋、肋間筋、横隔膜にダイレクトにアプローチできるし、ストレスを溜めにくい体質に整える、最強のリラックス法でもありますよ。
上半身の緊張を解消! 深い呼吸で代謝をアップするメソッド
■Step1:肋骨の間の筋肉を指先でほぐす
右手の人さし指と中指の2本をそろえて垂直に立てて、左側の肋骨と肋骨の間を「うにうに」と揺らすようにほぐします。これを5往復。写真の矢印のように、胸の中心から鎖骨下までまんべんなく行いましょう。反対側も同様に。
■Step2:こぶしで鎖骨下をマッサージし大胸筋をほぐす
右手で左側の鎖骨下に手のこぶしを当てて、左右に2㎝ほどスライドさせながら骨まで圧をかけるようにほぐします。位置をずらしながら、片側3カ所、各10回ずつ行いましょう。反対側も同様に。
■Step3:肋骨の脇をさする
両手で肋骨をギュッとはさみ、前へしごくように3回さする。腹部、みぞおち、胸の高さと、3カ所、それぞれ3セット繰り返して。
■Step4:深く呼吸して横隔膜が横に広がるように動かす
口から大きく息を吐きながら、肋骨を挟むように手で両脇を抑えてキープする。そしてこのまま鼻から大きく吸って、横隔膜が横に広がるのをしっかりと意識しましょう。
【まとめ|上半身の緊張を解消!深い呼吸で代謝をアップするメソッド4か条】
1.長時間のPC作業やスマホチェックで上半身が凝り固まると呼吸が浅くなってしまう。
2.呼吸が浅くなると代謝が落ちる、自律神経のバランスが乱れるなど不調を引き起こす。
3.原因は呼吸に関わる上半身の筋肉がこり固まってしまうから。
4.肋間筋や大胸筋、横隔膜を柔軟にすると呼吸が深くなり、代謝が上がり、不調解消&ダイエットに。
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以上、上半身の緊張を解消!深い呼吸で代謝をアップするメソッドを教えていただきました。
セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は6月20日の更新です。お楽しみに!
- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子