本来、首と肩の境目はなだらかに傾斜しながらも、すっきりしているのが理想です。しかし、そこにこんもりとお肉がのっているように見える「肩の盛り上がり」に悩む女性が急増中。その原因は、猫背や巻き肩といった姿勢の崩れや、肩甲骨周りが固くなって起こる肩こりによるものなんだとか。

そこで、肩コリを解消し、肩まわりをすっきりとさせる方法をモデルでボディメイクトレーナーの佐々木ルミさんに教えていただきました。

肩がムキっと盛り上がっていると、首が短くごつく見え、女性らしさも半減。しかも、老け見えする要因にも…。ストレッチとエクササイズで、本来のしなやかで美しいショルダーラインを取り戻しましょう。早速ご紹介します。

佐々木ルミさん
モデル&ボディメイクトレーナー
(ささき るみ)全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルトレーナー、日本ウォーキングスペシャリスト協会認定ウォーキングスペシャリスト(R)。高校時代にバレーボールで国体優勝を果たすなど、アスリートとして実績を残したあと、ファッションモデルに転身。海外や国内でショーや雑誌・CMなどのモデルとして幅広く活躍する一方、ボディメイクトレーナーとしての活動を開始。エクササイズでマインドもハッピーに変わった自身の経験をベースに、適度な運動で健康的な毎日を送るウェルネスエイジングを提唱している。著書に『キレイをかなえるデトックスウォーター』(宝島社)、『イルミネートボディ・ダイエット』(サンマーク出版)がある。
「佐々木ルミYouTubeチャンネル」

いかつい肩とおさらば!「美しいショルダーラインを作るエクササイズ」

「肩がこんもりと盛り上がってしまうのは、猫背や巻き肩など姿勢の崩れや、肩甲骨周りが固まって起こる肩コリ。また、運動不足による消費カロリーの低下や代謝の衰えなど、余計な脂肪が肩の上についてしまうことも原因です。年齢とともに筋肉は硬くなりやすいのですが、肩甲骨まわりを動かさないでいると、どんどん肩の筋肉はコリ固まってしまいます。コリがあると血流やリンパの流れが滞り、老廃物が排出されにくくなるので、脂肪もつきやすくなります。

そこで、はじめに肩のコリをほぐす2つのストレッチ『スキャプラストレッチ』と『ショルダーサークル』で肩甲骨と肩周りの動きを良くしてから、次に、肩周りの筋肉を鍛えるエクササイズ『シュラッグ』を取り入れて、肩の盛り上がりを取り除いていきましょう」(佐々木さん)

「美ショルダーを作るエクササイズ」を動画でチェック!

\エクササイズはこちらの3つ/

■1:肩甲骨周りの動きをよくする「スキャプラストレッチ」

右の手のひらを上に向け、右腕を左側へ遠くに伸ばして、手の甲、肩、頭をマットにつけます。左肘を曲げて、手の甲を腰につけて胸の部分をひねるようにストレッチしましょう。
右の手のひらを上に向け、右腕を左側へ遠くに伸ばして、手の甲、肩、頭をマットにつけます。左肘を曲げて、手の甲を腰につけて胸の部分をひねるようにストレッチしましょう。

1.両手は肩の真下、膝の間にこぶし一つ分のスペースを開け、つま先を立てて四つん這いの姿勢になります。
2.右の手のひらを上に向けて、左手の手首の内側から、右腕を左側へ遠くに指先を伸ばして、手の甲、肩、頭をマットにつけます。
3.左手を天井に伸ばしたら、手のひらを後ろ側に向け、肘を曲げて、手の甲を腰につけます。
4.左の肩を後ろへ、肩甲骨を背骨へと寄せるように胸を開き、その状態で30秒〜1分間キープ。左の手を顔の前のマットに置いて、四つん這いの状態に戻ります。
5.反対側も同様に、30秒〜1分間ストレッチしましょう。

「すっきりとしたショルダーラインをキープするためにも、肩や背中に疲れを感じた時は、回数を気にせず、いつでもこまめにストレッチを行ってみてください。肩コリの予防にも役立ちます」(佐々木さん)

■2:肩のコリをほぐす「ショルダーサークル」

あぐらをかいて座り、両手の指先を肩に置きます。
あぐらをかいて座り、両手の指先を肩に置きます。
息を吸って、吐きながら、肘を前後に大きく回します。
息を吸って、吐きながら、肘を前後に大きく回します。

1.お腹に力を入れ、骨盤をしっかりと立てて、あぐらをかいて床に座ります。椅子に座ってもOK。
2.両手の指先を肩に置いて、息を吸って、吐きながら、肘を前後に大きく回します。
3.前回しを10回。後ろ回しを10回。同様に2〜3セット行います。

「肩を回す時は、鎖骨と肩甲骨から腕が動いていることを意識しながら行いましょう。ストレッチで肩の盛り上がりを解消すると、首が長く見えるようになるので、小顔効果も期待できますよ」(佐々木さん)

■3:肩の上の筋肉を鍛えるトレーニング「シュラッグ」

両手にペットボトルもしくはダンベルを持ち、脚を腰幅に開き、まっすぐに立ちます。
両手にペットボトルもしくはダンベルを持ち、脚を腰幅に開き、まっすぐに立ちます。
息を吐きながら、肩を上にあげて、ストンと落とします。
息を吐きながら、肩を上にあげて、ストンと落とします。

1.両手にダンベル、もしくはペットボトルを持ち、膝は少しだけ緩めた状態で、まっすぐに立ちます。椅子に座ってもOK。ただし、椅子に座る場合は、両腕が横に伸ばせるよう、肘掛けのない椅子に座って下さい。
2.脚を腰幅に開き、骨盤を立て、肩はラクに下ろした状態で、後ろに少し引くようにして肩甲骨を寄せます。
3.息を吐きながら、肩を上にあげて耳に近づけたら、ストンと落とします。
4.肩の上げ下げを15回繰り返します。同様に2〜3セット行います。

「1.5~2キロのダンベルを用意します。ダンベルがない場合は、500mLのペットボトルでOK。肩が前に出ないよう、肩甲骨を寄せ気味にして行うのがポイントです」(佐々木さん)


肩の筋肉が盛り上がっていると、いかつい印象に見えてしまうもの。ストレッチとエクササイズで、本来のしなやかで美しい、華奢なショルダーラインを取り戻しましょう。

次回は、内もものたるみを引き締めるエクササイズをご紹介します。お楽しみに!

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この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
小池田友紀