【目次】

【原因】どうして、エラは張るの?


■食いしばりで「咬筋(こうきん)」が硬くなる

頬骨からフェースラインに存在する「咬筋(こうきん)」を使いすぎているかも?

咬筋とは、いわゆる「エラ」と呼ばれている場所の筋肉で、手で触れるとわかるのですが、奥歯を噛み締めたときにポコッと盛り上がる筋肉のこと。集中して作業をしているときに、イライラしているけれどグッと我慢しているとき、私たちは無意識にグッと奥歯を噛み締めています。ストレスによる歯ぎしりや食いしばりがクセになっている人は、頬骨からフェースラインに存在している咬筋(こうきん)が硬くなり、エラ張りを引き起こたり、顔が歪んだり…。

さらに咬筋は首の筋肉とも繋がっているので、硬くなることで首コリ、寝違えを起こす原因にもなるので、日常生活のパフォーマンスを上げるためにも、こまめにケアをしておく必要があります。顔の輪郭がもったりしてきた、と感じているなら、まずは咬筋が硬くなっていないかチェックしてみましょう。

10秒で完了!エラ張り、歪みに効く【村木宏衣さん考案】シャープ顔に変える咬筋ほぐし

■咬筋が硬くなると「ほうれい線」にも影響が

表情筋の劣化でほうれい線が深くなる

口角を上げて笑顔をつくる、頬を持ち上げる表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)と耳周りの筋肉(前耳介筋、後耳介筋、上耳介筋、など)や咬む筋肉(咬筋)は機能的に連結をしています。れらが劣化して硬くなると、たるみが起こる、頬の肉が下がるなど、ほうれい線がどんどん深くなってしまいます。

こほうれい線ができると、シワケアと同様にその部分に美容液やクリームをたっぷりとすりこんでどうにかしよう、と思いがちですが、それでは効果なし。皮膚だけの問題ではなく、耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているのだから、この筋肉をほぐしてハリを復活させることが得策です。

たった10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、簡単「耳ほぐし」マッサージとは?

【対策】咬筋をほぐす「3つのマッサージ」

【1】顔の歪みやコリをほぐす「エラ張り解消マッサージ」

\このマッサージの効果とポイント/
・咬筋とは、いわゆる「エラ」と呼ばれている場所の筋肉。
・歯ぎしりや食いしばりがクセになっている人は、この咬筋が発達して硬くなっている。
・エラが張ったり、顔が歪んで見えたりするのでケアが必須。
・咬筋ほぐしは首コリ、寝違え予防にも効果があるので継続して行うのがおすすめ。

<STEP.1>咬筋の位置を確認

・頬骨弓(きょうこつきゅう)と下顎骨(かがくこつ)をつないでいるのが咬筋。咀しゃく筋のひとつで、上下の歯を咬み合せる働きを行っている筋肉。
・頬骨の下あたりの指を置いて、グッと食いしばったときに、ボコッと盛り上がったところが咬筋です。

咬筋の位置を確認
 

<STEP.2>咬筋を2本指で優しくほぐす

・小さく円を描くように、約10秒間ほぐしましょう。左右同時に行っても大丈夫。
・強く刺激しすぎないように、イタ気持ちいいくらいの圧で行いましょう。

ールを当てて、口を「あぐあぐ」する

・STEP1の丸印の位置に、テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。

テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。
 

・次に「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします。
・そして位置をずらしながら、口の開閉を各6セットずつ行いましょう。

「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします
 

むくみ&歪みを解消!【村木宏衣さん考案】咬筋ほぐしマッサージ

【3】ほうれい線も薄くなる「耳ほぐしマッサージ」

\このマッサージの効果とポイント/
・ほうれい線は「皮膚だけの問題ではない」のでスキンケアだけでは解決しにくい。
・ほうれい線が深くなるのは耳周りの筋肉、「咬筋が硬くなる」ことが大きく影響しているから。
・耳周りの筋肉、「咬筋をほぐして弾力を復活させる」ことが解決の近道に。
・耳を手で覆い外回しに円を描くようにマッサージを。頬がキュッと引き上がり、ほうれい線が消え小顔効果も。

<STEP.1>手を軽く丸めて、耳全体を覆うように当てる

・親指の付け根はエラの位置。
・人さし指、中指、薬指、小指の4本の指が耳を覆う。
・手のひらでフェースラインを押さえる。

少し圧をかけるくらいの力加減で覆いましょう。片側ずつでも、両側同時に行ってもどちらでもOK。
少し圧をかけるくらいの力加減で覆いましょう。片側ずつでも、両側同時に行ってもどちらでもOK。

<STEP.2>外回しに円を描くように手を動かす

・1の状態から、外回しに15回、円を描くようにマッサージ。
・このとき、ぽかんと軽く口を開ける。
・人さし指、中指、薬指、小指の腹で耳周りの筋肉をほぐし、手のひらで咬筋とフェースラインをマッサージする感じで。

食いしばりがクセになっている人は、噛み合わせ位置からフェイスラインにかけて走っている咬筋が固まりがち。口を軽く開けることで、その筋肉が緩みやすくなります。
食いしばりがクセになっている人は、噛み合わせ位置からフェイスラインにかけて走っている咬筋が固まりがち。口を軽く開けることで、その筋肉が緩みやすくなります。

たった10秒で完了! ほうれい線を消して小顔になる、簡単「耳ほぐし」マッサージとは?

【応用編】横に広がった顔を小さくする「エラ下プッシュ」


■シャープな小顔に「エラ下プッシュ」

\このマッサージの効果とポイント/
・年齢を重ねるとむくみとたるみで顔が大きく横に広がりやすい。
・特にフェースラインがもったりするのは、「顎二腹筋」が硬くなっているため。
・「顎二腹筋」は、食いしばりなどでも硬くなりやすく、輪郭に大きく関わる筋肉。
・「顎二腹筋」をほぐせば、引き締めと老廃物を流す効果で輪郭がスッキリ小顔に。

<STEP.1>「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認

・「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。
・「後腹」をゆるめるので、エラの内側あたりとその手前の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。
・右側も同様の位置をプッシュします。

「顎二腹筋」をほぐすポイントの位置を確認
 

・あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込むようにプッシュしましょう。

あごの骨の内側のイタ気持ちいいと感じるところに、親指をグッと指し込む
 

<STEP.2>ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす

・声は出さなくてもOKです。ポイント1か所につき、6セットずつ行います。

ポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を動かす
 
教えてくれたのは:村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 

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