昨日公開された【キャリア編】では、42歳で起業し社会人デビュー、「HACCI」の成功の裏側にあったストーリーを語ってくれた、HACCI’s JAPAN CEO 水谷 仁美さん。【リモートワーク編】の今回は、リモート時のワークスペースや愛用しているコミュニケーションツールなどについてうかがいました。2018年〜2019年にかけて、リモートに必要なシステムがちょうど整ったところでコロナ禍となり、リモートワークはスムーズに取り入れることができたのだそうです。

 
水谷 仁美さん
HACCI’s JAPAN C.E.O
(みずたに ひとみ)1962年生まれ。100年以上続く老舗養蜂園の長女。2004年、専業主婦2人だけで「HACCI」ブランドを設立。ロングセラーアイテム「ビューティーハニー」や「はちみつ洗顔石けん」で、はちみつの持つポテンシャルを最大限に引き出し「はちみつの美容革命」を起こした。食品、化粧品、サプリメントに至るまで、自由で斬新な発想で、ラグジュアリーでありながら遊び心あふれる独自の商品を世界に発信している。
HACCIホームページ

「HACCI=人生」としてアクティブに働く彼女の素顔が垣間見られる、プライベートについてもご紹介します。

はちみつビューティブランド「HACCI」CEO 水谷 仁美さんへ10の質問

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HACCI’s JAPAN CEO 水谷 仁美さん PHOTO:黒石あみ(小学館)
──Q1:自宅のワークスペースについて教えてください。

あえて寝室の一角をワークスペースにしています。完璧に働く環境を整えるというよりは、自分らしくリラックスできる、居心地のいい場所として寝室を選びました。庭が見える、窓際の一番気持ちのよいスペースです。

ときにはテラスのハンモックで仕事をすることも。気の知れたスタッフとのウェブ会議だとお互いに背景を工夫して、楽しんでます」

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風通しのいい窓際に設けたワークスペース
──Q2:モーニングルーティンは?

「ベッドの上でストレッチした後、庭に出て温かいはちみつレモンを飲みながら、犬と一緒に自分の時間を過ごします。メディテーションをするなどのルールは決めず、自由な時間を楽しみます」

──Q3:ナイトルーティンは?

「ネットフリックス鑑賞です。子供たちのおすすめを含め、ヒットしているものは全部観るようにしています。ヒットする要素を仕事にひもづけて考えることも。ただ、寝る前なので、重い話じゃなくて、ハッピーエンドの内容を好んで観ています」

──Q4:ワークライフバランスの取り方は?

「私の人生がHACCIなので、24時間HACCIと共にあり、実は趣味を挙げるのさえ難しいです…。

起業して17年が経ちましたが、最初の10年くらいはプライベートを分ける、ということはできませんでした。ここ5年くらいはずいぶん切り替えができるように。とはいえ、やっぱり経営者なので、ずっと頭の片隅にはあります。今は難しいですが、子供と旅に出るのが一番の切り替えになります」

百貨店クローズ時、リモートワークに救われた

──Q5:リモートワークのプラス点とマイナス点は? 

「プラス点は、いろいろなことが合理的に進み、スピーディに仕事がこなせることです。また、百貨店が一時クローズしてしまった時期は、特に販売員は『この先どうなるのだろう』と不安に感じていたと思いますが、リモートワークによってコミュケーションを取ることができ、お互いに励まし合うことができたので、すごく助かりました。

マイナス点は、温もりがないので、寂しく思うこともあります。直接会うことができれば、マスクをしていても感じられるものがありますから」

──Q6:withコロナで取り入れた新しい生活様式は?

「植物などの自然に触れる時間が多くなりました。緑から優しい癒しをもらうと、コロナのような見えない脅威に対する恐怖心がやわらぎますよね。庭の木を植え替えたりもしました。土を触れる機会もずいぶん増えたかな!

不思議なんですけど、コロナ禍になってから色がはっきり見えて、心に入ってくるようになりました。

そして、パンデミックで自分がいつどうなるかわからない、周りの人も次回会えるかわからない…そんな状況からか、ちょっと照れてしまうようなことも、大切な人には伝えたいことはちゃんと伝えるようになりました」

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朝のひとときも過ごす、自宅の庭
──Q7:リモートワーク時のランチタイムについてお聞かせください。

「3食しっかり食べますが、その分ワークアウトをします。これまでは出勤の際、スタッフと一緒に近況報告会も兼ねて出かけるようにしていましたが、この時期はテラスで空を眺めたり、好きな音楽を流し、ゆっくりランチタイムを取るようになりました」

ウェブ会議はコミュケーションの訓練の場

──Q8:在宅ファッションのこだわりは?

「私の場合は在宅時もファッションはあまり変わりません。朝起きたら、メイクして着替えて、仕事のスイッチを入れます。

私の母は、髪やメイク、服もいつも完璧な状態で過ごしていました。パジャマっぽい格好でウロウロしたり、ノーメイクで過ごしているのを見たことがないんです。そんな母の姿をお手本にしています」

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「家でもいつもきちんとしていた母の影響が大きいです」と水谷さん
──Q9:リモートでのコミュニケーションについて聞かせください。

ツールは『ハングアウト』を愛用しており、Zoomも使用します。ウェブ会議では、急に社員の家に宅配便が来ていつもクールな人が慌てたり、会社では見られない、素の顔が垣間見られたりしますよね(笑)

ウェブ会議は、ものを正確に伝えるという練習になると思います。現在は出社している人の割合が増えましたが、密にならないよう同じ空間に集まらず、ツールを使ってのコミュニケーションを続けています。直接会えば伝わることも画面越しだと誤解を生むことも。日本語って真意をちゃんと伝えるのが難しかったりするので、いい訓練ですね」

──Q10:通勤時間にあてていた時間を有効利用されていますか?

「通勤時間は車で10分ほど。リモートの際もメイクも着替えも同じなので、時間的にはあまり変わらないんですよね」


以上、HACCI’s JAPAN CEO 水谷 仁美さんにうかがった、リモートワークについての10の質問でした。

実は1回目の緊急事態宣言のとき、誰も出社していないなか「家より会社のほうが、今後どうするかを考えやすかったので、ゴーストタウンのような青山のオフィスに通勤していました」と語っていた水谷さん。いかなるときも真摯に仕事に向き合う姿が印象的でした。

アフターコロナを迎え、さらにアクティブに世界中を飛び回る彼女から生まれる、アイデアいっぱいの新しいHACCIが楽しみですね!

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この記事の執筆者
立教大学法学部卒。ドイツメーカーにパーチェイサーとして勤務後、2009年に渡米し音楽修行。ジュリアード音楽院、マネス音楽院にて研鑽を積む傍ら、2014年ライターデビュー。2018年春に帰国し、英語で学ぶ音楽教室「epiphany piano studio(エピファニーピアノスタジオ)」主宰。ライターとしては、ウェブメディアを中心にファッション、トレンド、フェミニズムや音楽について執筆している。
公式サイト:epiphany piano studio
PHOTO :
黒石あみ(小学館)
EDIT&WRITING :
神田朝子