【目次】
- 【原因】顔が大きく見えるのはなぜ?
- 【1】顔のたるみをリセット!「顔筋ほぐしマッサージ」
- 【2】エラ張りを解消!「咬筋(こうきん)ほぐしマッサージ」
- 【3】疲れたるみ顔が引き上がる「耳周りほぐしマッサージ」
- 【4】顔のたるみも解消!「頭皮マッサージ」
【原因】顔が大きく見えるのはなぜ?
■表情筋が硬くなっている
口角を上げて笑顔をつくる、頬を持ち上げる表情筋(大頬骨筋、小頬骨筋)と耳周りの筋肉(前耳介筋、後耳介筋、上耳介筋、など)や咬む筋肉(咬筋)は機能的に連結をしています。これらが劣化して硬くなると、たるみが起こる、頬の肉が下がるなど、ほうれい線がどんどん深くなってしまいます。
ほうれい線ができると、シワケアと同様にその部分に美容液やクリームをたっぷりとすりこんでどうにかしよう、と思いがちですが、それでは効果なし。皮膚だけの問題ではなく、耳周りの筋肉、咬筋が硬くなることが大きく影響しているのだから、この筋肉をほぐしてハリを復活させることが得策です。
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■老廃物が溜まっている
耳には耳下腺(じかせん)リンパ節、耳介後(じかいこう)リンパ節など、リンパ節が集まっています。ここが詰まると顔に老廃物がたまってしまい、むくみ、たるみが起こることに…。結果フェースラインが緩んだり、ほうれい線が現れたりします。
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■頭がこっている
頭を覆っている筋肉は、前側にある前頭筋、後ろ側にある後頭筋、両サイドにある側頭筋の3つ。そして、頭頂部は筋肉ではなく、帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という筋膜で覆われていて、前頭筋、側頭筋、後頭筋と繋がっています。
この棒状腱膜が加齢や重力によりたるんでしまうと、前頭筋や側頭筋も下がる。すると連動して、顔の皮膚が下がるのでたるみを引き起こしてしまいます。
また、知っておいて欲しいのが、棒状腱膜は筋肉ではないので、何もしなければ、全く動かないということ。しかも薄くて毛細血管が少なく、すぐに硬くなってしまうので、しなやかなハリのある健康的な状態をキープするには「強制的に動かしてほぐす」マッサージがとても重要です。そして、この棒状腱膜にハリが出れば、てっぺんからぐいっと引き上げられるため、強力なリフトアップ効果が!
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【1】顔のたるみをリセット!「顔筋ほぐしマッサージ」
■ゆがみを矯正し、たるみをリセットする顔筋ほぐし
\このマッサージの効果とポイント/
・顔の歪み、たるみが起こり、それによって老け感が増していく。
・歪みの元凶は、顔の筋肉が硬直して顔を横に引っ張ってしまうこと。
・大頬骨筋、小頬骨筋、側頭筋が交差する頬骨下に圧をかけて緩めていく、という手法が有効。
・頬の筋肉がほぐれて柔軟になると、たるみも歪みも解消されて引き締まったシャープ顔に!
<STEP.1>親指で頬骨下から圧をかけて「あぐあぐ」と口を動かす
・両手を開いて、親指の腹を頬骨の下に置く。
・4本の指は側頭部に添えて位置を固定し、両手で頭を挟むようにする。
・親指のポジションは頬骨から2㎝下あたり。
・親指の腹で斜め上に圧をかけながら、口を大きく「あぐあぐ」と開け閉めする。
・これを6セット繰り返す。
<STEP.2>ほぐす位置は、頬骨下に沿って、耳の手前のくぼみまでの4カ所
・STEP.1の要領で、頬の筋肉を捉えながら、頬骨下に沿って耳の手前のくぼみまで丸印の4カ所をほぐす。
・1カ所につき、「あぐあぐ」という開け閉めを6回行う。
顔のゆがみを矯正!たるみをリセットできる「顔筋ほぐしマッサージ」とは?
【2】エラ張りを解消!「咬筋(こうきん)ほぐしマッサージ」
■咬筋マッサージで、顔のコリをほぐして小顔に
\このマッサージの効果とポイント/
・食いしばりのクセによって咬筋が硬くなってエラ張りが起こり、顔が大きくなる。
・咬筋が硬くなると老廃物が溜まり、むくみが起こることも。
・顔の大きさや歪みは筋肉のコリが大きく関与しているから、ほぐすメソッドが有効。
・小さく外に円を描くように咬筋をマッサージすれば、むくみまでスッキリして小顔に!
<STEP.1>咬筋の位置を確認
・頬骨弓(きょうこつきゅう)と下顎骨(かがくこつ)をつないでいるのが咬筋。
・咀しゃく筋のひとつで、上下の歯を咬み合せる働きを行っている筋肉。
・顔を挟むように、頬骨の下あたりの指を置いたまま、グッと食いしばりましょう。
・このときにボコッと盛り上がったところが咬筋です。
<STEP.2>小さな円を描き、咬筋をマッサージしてほぐす
・こぶしをつくり、指4本の第1関節〜第2関節の平な部分を使って行います。
・両側から咬筋を挟み、圧をかけた状態で円を描くようにマッサージします。
・このとき、口元に力が入らないように口をぽかんと開けた状態にしておくこと。
・クルクルと小さく外に円を描くように、写真で示した4か所をマッサージします。
・これを各5回ずつ行いましょう。
食いしばりによる「エラ張り」を解消!顔の歪みやコリをほぐす2ステップのマッサージ
【3】疲れたるみ顔が引き上がる「耳周りほぐしマッサージ」
■リンパの詰まりを解消して、フェースラインが引き締める!
\このマッサージの効果とポイント/
・ストレスや食いしばりなどで、リンパの流れが滞り、むくみやたるみを引き起こす。
・リンパの詰まりを放っておくとたるみが定着するので要注意。
・耳には耳下腺(じかせん)リンパ節、耳介後(じかいこう)リンパ節など、リンパ節が集中。
・耳の前後をV字を描くようにさすると、むくみが解消されてフェースラインが引き締まる!
<STEP.1>耳の手前、後ろをV字を描くように、上から下にマッサージする
・人さし指と中指をこめかみの少し下において。これがスタート位置。
・耳のキワを通りながら上から下に下ろします。乳液やクリームをつけて行うと滑りが良くなります。
・人さし指と中指で、耳の手前、耳の後ろをそれぞれ上から下へ、V字を描くようにマッサージする。各20回行いましょう。
・これで耳下腺(じかせん)リンパ節、耳介後(じかいこう)リンパ節を刺激して老廃物を一掃。むくみ解消につながります。
耳をさするだけ!?「疲れたるみ顔」がシュッと引き締まるマッサージとは?
【4】顔のたるみも解消!「頭皮マッサージ」
■頭皮がほぐして顔をリフトアップ!
\このマッサージの効果とポイント/
・頭に薄く広がる棒状腱膜が硬くこわばるとたるみを引き起こす。
・帽状腱膜は何もしなければ動かず、すぐに硬くなるので、マッサージでのケアが必須。
・骨から筋膜をはがすようにマッサージをするのが効果的。
・頭皮がほぐれてハリが出ると顔の皮膚がぐっと持ち上がり、たるみ解消に。
<STEP.1>指の腹で骨から筋膜を剥がすように揉みほぐす
・帽状腱膜のこわばりをほぐしていきます。指を広げて、指の腹で生え際から後頭部に向かって、シャンプーをする感じでジグザグと指を動かしていきます。
・このとき、指はミリレベルで小刻みに動かしましょう。1ライン約10秒くらいのペースで行って。
<STEP.2>頭頂部をつかみ上げるようにして刺激を与える
・両手の指が交差するように、指の腹を当てます。
・そして、ボールを掴む要領で、骨から筋膜を掴みあげるように中央に寄せ、そのままの状態で、首を「うんうん」「いやいや」と縦2回、横2回、振りましょう。これを10回行ってください。
・指の位置をずらし掴む位置を変えて、3か所くらい、同じように行ってください。
・このとき爪を立てないように気をつけましょう。
村木宏衣さん指南|たるみ解消に効く!リフトアップする頭皮マッサージのコツとは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部