【目次】
- 雨の日のうねり、改善する方法は?
- 【対策1】「パーマ」をかける
- 【対策2】「クセを活かす」スタイリングをする
- 【対策3】「レイヤーカット」でボリュームを調節
- 【対策4】「ウェットヘア」スタイリングをする
雨の日のうねり、改善する方法は?
■梅雨のうねり髪にお悩みなら「ブローの見直し」を
髪の毛が湿度により”膨張したりうねったりする”要因のひとつは、髪を洗ったあとのブローが不完全で髪に水分を残したままだからです。髪の毛は水で濡れると結合が切れ、従来のクセがそのまま出るのが特徴。だからこそ、髪をしっかり乾かすことが大切です。
とはいえ、乾かすだけでは大人のうねりがちな髪はまとまりません。そこで投入すべきなのが、ベース剤と仕上げに使うコーティング剤。まず、ブローをする前にベース剤を全体に塗布してから乾かします。ベース剤は速乾タイプのものを使用するのがおすすめ。ヒートプロテクト処方のものがいいですね。速乾タイプは、髪を乾かす時間も短縮されるし、サラサラと綺麗に仕上がる上、ベタつかない、といいことづくめ。ツヤを出しながら、うねりやくせ防止にひと役買ってくれます。また、お風呂から出たあとに、タオルでターバンのように包み込んで20分程度置くことで、タオルに髪の水分が移行するので、ドライ時間がより短縮できます。
今のドライヤーは頭皮も心地よくドライできるものが多いので、オーバードライにならない程度に、根元もきちんと乾かすようにしましょう。
■湿度を吸わせないためにブロー後には「コーティング」を
そしてブロー後に、湿度を吸わせないためにコーティング剤をプラスして、髪をプロテクトをしましょう。髪がゴワゴワしやすい人はクリームタイプ、そのほかはオイル系のものを。クリームは定着力があり安定が図れるので、重さとしなやかさを出してクセを抑えてくれます。髪がふわっと浮き、雨でゴワゴワする人は、一回クリームで抑えると全然違ってくるはず。オイルやクリームを薄くつけることでフィックスの膜ができるので、水分が入りにくくなり、まとまりのいい髪が維持できます。
アイテムを取り入れても、朝の髪にうねりが出やすい方は、根元や髪の水分が残っている可能性が高いので、ドライの見直しをしてみてください。髪はちょっとテクニックを入れるだけで全然変わってくるので、ぜひチャレンジしてみてください。

今の時期必見! 梅雨のうねり髪にお悩みなら「ブローの見直し」を!
【対策1】「パーマ」をかける
■酸性ストレートパーマ


先天的なくせ毛、加齢による髪質の変化で現れるうねり…etc. 程度は違えど日本人の約7割の人がくせ毛だそうです。ストレートパーマやくせ毛矯正は、施術後のダメージがネックになっていましたが、「酸性ストレートパーマ」という新しいメニューの登場により、ダメージを気にせず艶やかストレートヘアを手に入れる(または取り戻す)ことができるようになりました。
「ストレートパーマやくせ毛矯正は、アルカリの薬剤でキューティクルをこじ開け、髪内部のたんぱく質の結びつきを変えることで、くせをのばしていきます。キューティクルが開いた際に内部の水分や栄養が流出するため髪が傷むのです。一方、酸性領域の薬剤を使うとキューティクルが引き締まるため、成分の流出を防ぐことができます」(AMATA 店長 ERIさん)。
40代が悩む【髪のうねり、くせ毛】を解消!「傷まないストレートパーマ」であの頃のサラサラヘアに!
■ストレートパーマとデジタルパーマのいいとこどり
「雨の日や梅雨の時期に気になるのが、湿気による広がりや、クセのうねり、髪のチリつきですよね。朝セットしても夕方までスタイルをキープできないというお声も耳にします。その悩みに効果的なのがストカールです。根元のクセはストレートパーマで抑え、毛先にはデジタルパーマで動きとボリュームをプラス。スタイリングの持ちが良く、クセでスタイリングを楽しめない方や、ふんわりとしたシルエットが作れないという方、エイジング毛に悩んでいるお客様にとても好評です」(MAGNOLiA Omotesando デザイナー KAYOさん)。
<スタイリング方法>トップの根元と裾にはボリュームを!ハチはキュッと抑えて引き締まった印象に
「トップに分け目を作らないことが大切です。分け目があると前髪や頭頂部がつぶれて見えてしまいます。ドライヤーでしっかりと根元を起こすように乾かしましょう」(KAYOさん)。
<STEP.1>トップの根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>ハチは抑える
<STEP.3>毛先を握りながらボリュームアップ
「根元を起こすときは、真上から熱をあてないで。トップが潰れてしまい、ハチ張りの原因になります。頭頂部の髪を左右に振りながら、ドライヤーを横からあてるのが正解です」(KAYOさん)。
【丸顔もカバー】ストカールでつくる、湿気に負けないふんわりシフォンボブ
【対策2】「クセを活かす」スタイリングをする
■クセとうねりを活かすスタイリング
クセやうねりを無理に押さえつけたり引っ張ったりすると、髪が全体的にペタ~っとして、寂しい印象になりがち。そんな髪悩みには、「クセやうねりを生かしたスタイリングがおすすめです。カールアイロンでふんわりカールをつくるスタイルはトップにボリュームを出しやすく、小顔に見せる効果もあります」(apish cherie、apish並木通り 店長 井原早紀さん)。髪が細くうねりやすいモデルさんの髪。「広がりを抑えるように全体を長くすると動きが出しにくいので、トップにレイヤーを入れています。ただし、毛先まで軽くするとパサついて見えるので、裾を重くするとツヤを出しやすくなります」(井原さん)。
<スタイリング方法>前髪からトップは根元を立ち上げるように巻いて動きを出す
「毛先を外ハネにするだけでスタイリングを終わらせる人が多いのですが、それだと顔が長く見えてしまいます。頭頂部の髪を立たせるように巻くと、シルエットに動きが出て、軽さも演出できます」(井原さん)。
<STEP.1>サイドからバックは毛先をワンカール外ハネにする
<STEP.2>前髪から頭頂部は根元を立ち上げるようにうしろ向きに巻く
「全体のシルエットが菱形になるようにすると、あごのあたりが引き締まって見えるので小顔効果があります。スタイリングの最後にオイルをなじませると自然なツヤ感が出るので、髪がパサつきやすい方は、ぜひお試しください」(井原さん)。
■クセを活かしたゆる巻きヘア



「大人世代になってくると、髪にクセが出てきてまとまりにくくなってきた、というお悩みをよく耳にします。ボリュームも多くクセがあって広がりやすい髪をまっすぐにのばそうとするのは大変なので、あえてクセを活かした巻き方をご提案させていただいています。さらっと軽く巻くだけでもまとまりやすく、絶妙なニュアンスが出やすいようカットで調整を。メリハリを適度に出しながらボリュームを調整することで、顔周りのみササッと巻くだけでも映えるスタイルをかなえます」(NORA KICHIJOJI 店長 花輪京市さん)。
<スタイリング方法>顔周りを中心に巻き、しなやかにまとまるイメージに
「毛先と顔周りをサラッと巻いてニュアンス出しを。手軽なスタイリングで、まとまりがありながらもこなれた印象をかなえます!」(花輪さん)。
<STEP.1>毛先は外巻きに

<STEP.2>顔周りはリバース巻きに

<STEP.3>もみあげ部分の“うきグセ”にもあえてニュアンスを出す

<STEP.4>耳横の毛は耳にかけつつ、ひと束のみ残す

「スタイリング剤はやわらかめのバームがおすすめです。オイルのようなツヤを出しながら、広がりを適度におさえる効果も」(花輪さん)。

40代に似合う【クセ活かしのゆる巻きロング】広がりやすいクセ毛は毛質を活かした巻き方で
■ムースをつけてクセ毛を活かす



「段のないロングヘアだと重心が下に来て、顔立ちがたるんで老けた印象に見えてしまうことも…。毛量が多く広がりやすいとなおさら、重く冴えない雰囲気に見えてしまいがちに。今回はロングヘアでも重心を適度に上げ、動きを出しながら顔立ちまでキュッとフレッシュな印象に見せるスタイルをご提案します。ポイントは毛先&顔周りにバランスよく入れた段。顔周りに表情を出しながら、こなれ感もアップして見せる効果があります」(TWIGGY. スタイリスト 松尾美聡さん)。
<スタイリング方法>前髪はストレートに、毛先は動きを出してメリハリを
「クセがあり浮きがちな前髪はストレートアイロンでキレイにスタイリングを。毛先はクセ活かしで動きのあるスタイルに」(松尾さん)。
<STEP.1>前髪はストレートアイロンでまっすぐに

<STEP.2>毛先はムースをつけてクセ毛を活かす

<STEP.3>サイドの毛は耳にかけてボリューム調整

「スタイリングにはクセ毛のニュアンスを程よく出してくれる固まらないムースとジェルがおすすめ。動きを出したい毛先を中心に塗布して」(松尾さん)。

40代に似合う【フレッシュ見せ段ありロング】顔周りと毛先の段でメリハリをつけてこなれ感をプラス
【対策3】「レイヤーカット」でボリュームを調節
■ローレイヤーでアレンジ自在
「ワンレングスのボブをベースに、低い位置と顔周りにレイヤーを入れています。これにより、内巻きボブスタイルも、外ハネレイヤースタイルも楽しめるように。毛先はあまり梳かずパサつきが出ないようにしているので、動きの出るスタイリングでも、軽やかさはありつつ、しっとり落ち着いた雰囲気に仕上がります」(tricca daikanyama クリエイティブディレクター 小走祥菜さん)。
<スタイリング方法>ヘアアイロンで毛先に軽やかさをオン!カジュアルな外ハネスタイル
<STEP.1>前髪とトップにカーラーを巻く
<STEP.2>毛先を外ハネに巻く
<STEP.3>顔周りはリバース巻きに
<STEP.4>バックは内巻きにしてふんわり
<STEP.5>シアバターを揉み込んで束感をつける
「分け目は日によって変えてあげると、ボリュームダウン防止にも。スタイリング剤は、表面につくとオイリーになりやすいので、内側からつけ始めるように意識しましょう。束感が出ると、よりカジュアルな印象に仕上がります」(小走さん)。
上品ボブを外ハネでカジュアルに!アレンジしやすいローレイヤーミディ
■顔まわりのレイヤーで菱形シルエット
「スタイリングで髪を抑えつけてしまうと、広がりは解決してもペタ~っとした動きのないスタイルになってしまいます。そんな時は、シルエットにくびれをつくって菱形にすると、メリハリ効果で広がりが目立ちにくくすることができますよ。毛量が多くてクセのある髪は無理に抑え込むより、バランスのきれいな菱形にした方が時間も手間も省けます。顔まわりにレイヤーを入れると菱形になりやすくなるだけでなく、動きも出せるので、空気感のあるスタイルになります」(sui omotesando 副店長 中西雄二さん)。
<スタイリング方法>トップをふんわり立たせてどこから見ても立体的な菱形をつくる
「毛量が多いほど髪の重さでトップがペタッとなりがちなので、ドライヤーで乾かす段階から、頭頂部は抑えつけないこと。トップをふんわり立ち上げることで、立体感のある菱形になります」(中西さん)。
<STEP.1>指で頭皮を擦りながら、真上からドライヤーをあてる
<STEP.2>頭頂部の毛束を真上に持ち上げながら毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.3>カールアイロンで裾の毛先をワンカール外ハネにする
「裾の毛先を外巻きにすると、首が細く見えるメリットもあります。カールアイロンに毛束を挟んだら首のラインに沿わせるようにアイロンを動かすとスタイルにメリハリが生まれますよ」(中西さん)。
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【対策4】「ウェットヘア」スタイリングをする
■ジェルでかき上げヘアに

ジェルを使って顔周りの髪をうしろに流した「かき上げウエット」。全体的にほんのり濡れ感を与えることで、モード感とハンサムさが加味。がっちり固めてしまうと女性らしさが損なわれてしまうので、ジェルをつけすぎず、トップにエアリー感を残すのがコツ。
<スタイリング方法>
<STEP.1>大豆2粒大のジェルをとる

<STEP.2>両手で顔周りの髪をかき上げる

<STEP.3>襟足の内側から手ぐしを入れる

<STEP.4>毛先に手ぐしを入れて外ハネに

大人女性の髪型をモード&スタイリッシュに仕上げる【ウエットヘア】テクニックを公開!
■バームとオイルでウェットヘアに

<スタイリング方法>
<STEP.1>中間〜毛先にオイルを塗布する

<STEP.2>トップをバームで立ち上げる

読者が挑戦!大人女性に似合う【旬のウェットヘア】ショートボブを “トップふんわり&毛先しっとり” に!
- TEXT :
- Precious.jp編集部