揺らぐ “第二のお年頃世代” こそ、もっと「たんぱく質」!

ヨーグルト、卵、胸肉、大豆
 

今、健康づくり界隈では、たんぱく質が空前のブーム。人生100年時代を生き抜くキーワードとして大きな注目を集めています。更年期真っただ中のプレシャス世代は、女性ホルモンの減少による、筋力や骨密度の低下が心配。たんぱく質が気になっている人も多いのではないでしょうか?

今のあなたの食生活にたんぱく質は足りていますか? 考えたこともなかった…、意識はしているが再検証したい、というみなさん。この機会に食生活の見直しを!第二のお年頃の私たちにとって、まぎれもなく大急ぎ案件です。

お話をうかがったのは… 上西 一弘 先生
女子栄養大学教授
スポーツ栄養学の研究やスポーツ選手のサポートなどを行っている。『新しいタンパク質の教科書 健康な心と体をつくる栄養の基本』(池田書店)、『たんぱく質で痩せる&リバウンドSTOP‼ 新ダイエットごはん』(日本文芸社)など、たんぱく質に関する著書多数。

 

【たんぱく質、その正体は?】I am Protein. 私たちはたんぱく質でできている!

たんぱく質不足による不調例
 

体をつくり、維持し、守る。命の源はたんぱく質。

人間の体の60%は水分ですが、残りの約半分はたんぱく質です。次いで、脂質、ミネラル、糖質、という順番。たんぱく質は、筋肉や骨や皮膚など、体をつくります。その筋肉が体を動かし熱を生み出します。酸素を運ぶ血液や、免疫反応をつかさどる抗体や、体内を調整するホルモンも、たんぱく質。生きることのすべてにたんぱく質が関わっています。たんぱく質は、筋トレしている人だけでなく、私たち一人ひとりに最も大切な栄養です。

私たちのたんぱく質はぜんぜん足りていない…

日本人のたんぱく質摂取量は1995年頃をピークに、減少し続けています。現在は戦後まもなくと同じ水準まで低下。理由は、日本人の食事の量そのものが減少しているから。食べる量が減れば、すべての栄養が不足しますが、特にたんぱく質の不足は深刻です。女性の場合は、ダイエットも大きく影響していそう…。年齢的に食が細くなってくるプレシャス世代は、たんぱく質が不足している人が多いかもしれません。

たんぱく質が足りないと、太る、老ける…

プレシャス世代にとってたんぱく質が足りないことの最大のデメリットは、熱を生み出す筋肉が減り、ダイエットしても痩せにくくなること。体重は増えていなくても、筋肉が脂肪に置き換わり、中身が別人になっていることも…。筋肉が減ると、肩こりや膝痛が悪化したり、冷えがひどくなったり…。見た目のうえでは、シミやシワやくすみが目立ち、薄毛や爪が割れやすくなるなど、老け見えが進んでしまいます。

たんぱく質は体だけでなく心もつくっている

たんぱく質がつくるのは体だけではありません。やる気を出すドーパミン、気分をリラックスさせるセロトニン、睡眠に関わるグリシンなどの神経伝達物質も、たんぱく質からつくられます。たんぱく質が不足すると、ストレスを感じたり不眠になったり、集中力や思考力が低下したり、仕事や日常生活に支障をきたすことも…。たんぱく質は心もつくっているのです。日常のメンタルの安定にも、たんぱく質は不可欠です。

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PHOTO :
唐澤光也(RED POINT)
EDIT&WRITING :
木更容子、佐藤友貴絵(Precious)
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