【目次】
ショート【2選】
横顔まで美しい「前下がりショート」
\いつくし 代表 才田とおるさんがレクチャー!/
ベース型のショートヘア代表:HINOさん(42歳/モデル)の場合
エラ張りが気になるベース型さんの場合、フェイスラインが出てしまうショートヘアに、苦手意識をもつ人も多いもの。そこで、ショートスタイルを得意とするヘアサロン いつくしの代表・才田とおるさんに、ベース型をカバーできるショートヘアを提案していただきました。「ショートヘアを作るときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視して作ってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ」(才田さん)。また、髪と肌のバランスを考えて作られたシンプルなショートヘアには、もちろん輪郭カバーにつながるカットテクも必須。「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)。
<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!
「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)。
<STEP.1>全体をハンドブロー
<STEP.2>表面のみブラシでブロー
<STEP.3>オイルワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元付近にはスタイリング剤がつかないようにする
- 襟足は押さえてブローし、コンパクトに仕上げる
- 前髪のパートはきっちり取らず、あいまいに
「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がおすすめですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)。
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
広がりを抑えた「美シルエットショート」
\美容室enfleurage青山 マネージャー 生井貴行さんがレクチャー!/
ショート代表:山田里実さん(40歳/会社員)の場合
いつの間にか髪の1本1本が細くなり、頭頂部のあたりにボリュームが足りない…と感じていませんか? 同時に髪が細くなるとうねりやクセが出やすくなり、「こんなところにボリュームはいらない!」という部分が膨らんだり、広がったり。年齢を重ねるごとに、髪悩みが複雑に絡まりあってしまうもの。そんな多重苦のお悩みをスッキリ解決してくれるのが、美容室enfleurage青山のマネージャー、生井貴行さん。「うねりやクセは、1カールしてCの字を描いたところでカットすれば納まりがよくなります」とアドバイス。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)。
<スタイリング方法>トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに
太めのカーラー2本あればスタイリングはOK。「うねりが出やすいつむじの髪を巻き込むように、頭頂部の髪を内巻きに。このとき、毛束を前に引っ張るようにカーラーで巻くと、髪が根元からフワッと立ち上がります。前髪は横から見ても立体的になるように、毛先を内巻きにすれば完成です」(生井さん)。
<STEP.1>太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに
<STEP.2>太めのカーラーで前髪を毛先から巻く
<スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりはCカールに揃える
- ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- 襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)。
ボブ【8選】
丸顔をカバーできる「ショートボブ」
\MINX 銀座二丁目店 代表 木俣 翔さんがレクチャー!/
丸顔のショートボブヘア代表:黒木伴井さん(48歳/サロン経営)の場合
MINX 銀座二丁目店 代表の木俣 翔さんによると、40代にはショートボブがもっともおすすめなのだとか。「髪のボリュームが気になる40代には、カットでふんわり感を出しやすいショートボブがぴったりです。髪の厚み、丸み、ボリューム、毛流れを考えてカットすれば、立体的な菱形フォルムに。これには、顔型をカバーする効果もあります」(木俣さん)。丸顔さんの場合は、「首元に重さのあるボブスタイルは輪郭の丸みを強調してしまうので、首元が軽い縦長の菱形フォルムがおすすめです。顔周りを前下がりにカットしてグラデーションやレイヤーを入れると、前から見たときにボリュームが出る位置が高くなるので、縦長の印象が出せてフェイスラインの丸みをカバーできます。また、前髪を長めに作ると、縦に抜けが生まれ、頬骨の張りもカバーできますよ」(木俣さん)。今回のヘアは、やや前下がりのワンレンベース。「後頭部から放射状にグラデーションを入れて、顔周りにいくにつれてリフトアップさせてレイヤーカットに。レイヤーを入れた毛束の落ちる位置を考え、ドライするだけで菱形フォルムを作れるようにしました」(木俣さん)。
<スタイリング方法>毛先を巻くだけで、さらにふんわりボリュームアップ!
「ドライするだけでもキレイに決まりますが、さらに毛先を巻いてあげるのもおすすめ。レイヤーが入っているので、よりふんわりと仕上がります。前髪は外向きに巻くと、頬骨カバー効果がアップしますよ」(木俣さん)。
<STEP.1>サイドを上下にわけて内巻きに
<STEP.2>前髪をリバースに巻く
<STEP.3>トップを巻く
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛束を分けて巻き、ふんわりと
- 全体は内巻きにして、おさまりのよい菱形フォルムに
- オイルでツヤを出す
「スタイリング剤の量が多いとベタッとしてしまうので、少量を均一につけるイメージで。毛束を分けて巻くことでレイヤーが活きてくるので、ひと手間かけてみてください!」(木俣さん)。
小顔が叶う「Aラインボブ」
\「DIFINO akasaka」のスタイリスト・重久愛実さんがレクチャー!/
ショートボブ代表:荻村恵理子さん(46歳/歯科助手)の場合
年齢を重ねた髪は根元が立ち上がりにくく、トップのボリュームを出しにくくなります。そんな髪悩みには、「耳の下あたりにボリュームゾーンをつくったAラインのシルエットがおすすめです」とアドバイスするのは、「DIFINO akasaka」のスタイリスト、重久愛実さん。「このシルエットはエラの張っている方や丸顔の方にもおすすめで、小顔効果もあります」(重久さん)。
<スタイリング方法>トップは太めカーラーで、裾はアイロンで内巻きにしてAラインに
カーラーとカールアイロンで巻いたら、そのあとの「ほぐし」を忘れずに。「巻き終わったら、巻きっぱなしにしないで最後に手ぐしで髪をほぐしてください。このひと手間で、空気感のあるスタイルになります」(重久さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪を前後2つに分けて、太めカーラーでそれぞれを巻く
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1回、内巻きにカールする
<STEP.3>カーラーを外し、根元をほぐすようにドライヤーをあてる
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先に重みを残したAラインのシルエットにする
- 巻き終わったらカールをほぐすように、手ぐしでブローする
- 毛先に行くほど明るくなるカラーリングで、ツヤ感をプラス
40代髪のお悩みを解決|トップにボリュームを出して、小顔シルエットを完成させるには?
程よいボリュームの「グラデーションボブ」
\Cocoon 銀座店 店長 SHUNさんがレクチャー!/
ボブヘア代表:服部美和さん(43歳/主婦)の場合
今回は、面長顔の方に多い「顔が間延びして見える」というお悩みに、ヘアサロン Cocoon 銀座店の店長・SHUNさんがアドバイス!「前髪が長めの場合、おでこが目立ってしまい、面長な輪郭をより強調させてしまうことも。そんな時は、長めの前髪をふんわりサイドに流しつつ、耳周りにボリュームをつくって菱形シルエットに。面長な印象を解消できるだけでなく、フェイスラインがキュッと引き締まった印象になります」(SHUNさん)。今回のヘアのベースはフラットなグラデーションボブ。「耳後ろのふくらみやすい部分は、セクション毎にレイヤーを入れて骨格や頭の形が綺麗に見えるようにカット。前髪は頬骨下に設定し、サイドへつなげるように調整しています」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>根元を立たせてボリュームアップ
「まずは髪の根元を起こすことが大切。地肌をこすりつつ、まずは後ろから、次に前からドライヤーをあてる。すると、根元が起きてふんわりとしたボリュームが生まれます」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元をこすりながらドライヤーをあてる
<STEP.2>手ぐしでうしろに髪を流しながらドライヤーをあてる
<STEP.3>髪全体にワックスをなじませる
<STEP.4>最後に根元の毛束をほぐして完成
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こしてボリューム感を出す
- ワックスは髪の内側から全体になじませる
- トップは持ち上げながらほぐす
「スタイリング剤はミルクタイプのワックスがおすすめ。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側から全体になじませるとボリュームが出やすく、スタイルの持ちもよくなります」(SHUNさん)。
40代に似合う【小顔に見えるショートボブ】“小顔見せ” スタイリング術を伝授!
メリハリがポイント!「垢抜けボブ」
\GARDEN YOKOHAMAのスタイリスト 塩見 勇さんがレクチャー!/
面長顔のボブヘア代表:木下美希さん(42歳/自営業)の場合
「面長さんの場合、まっすぐなボブヘアだと面長がより目立つだけでなく、老けた印象にみられることも。そんな時は、横に少しボリュームを出して菱形っぽく仕上げるスタイルがおすすめです。顔まわりに空間を持たせることで自然な動きが出て、面長感を解消すると同時に、明るく若々しい印象にも見えますよ」(塩見さん)。さらに、横にボリュームを出す菱形ヘアは、全体のバランスをみてボリューム調整することが必要なのだそう。「顔まわりに空間を作ったら、耳のうしろはボリュームダウンしてシルエットにメリハリを。全体のバランスが整って、よりあか抜けた雰囲気に仕上がります。このボリューム調整は、ヘアアイロンで簡単にできますので、ぜひ試してみてください」(塩見さん)。カットは表面の角を取るレイヤーとグラデーションカットで、自然な丸みを持たせたボブスタイル。「髪が弱り、ボリュームが減ってくる年齢層では毛量調整は適度にとどめ、バサバサに見えないように注意を」(塩見さん)。
<スタイリング方法>菱形を意識してメリハリをつける
「ヘアアイロンを使って軽く巻いていきます。顔まわりは横にボリュームを出し、耳うしろはおさえる、このメリハリバランスが決め手です」(塩見さん)。
<STEP.1>耳横に空間をつくるイメージでストレートアイロンをかける
<STEP.2>ハチ上(頭頂部と耳までの間で出ている骨部分)の髪をワンカール
<STEP.3>耳うしろはおさえる
<STEP.4>トップからうしろは持ち上げるようにアイロンをかける
<STEP.5>バームをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 顔まわりに空間をつくる
- 耳うしろはおさえて引き締める
- 菱形をイメージしてスタイリング剤で仕上げる
「耳うしろをしっかりおさえるとキレイな菱形になります。あごラインや首元がすっきりとした印象になるので、面長カバーに最適です」(塩見さん)。
40代に似合う【あか抜けボブスタイル】若々しく明るい印象が叶う“シンプルボブ”に挑戦
きれいなツヤが出る「菱形ボブ」
\SUNVALLEY店長 忠本功さんがレクチャー!/
ミディアム代表:中村洋子さん(41歳/PR)の場合
ボブの命といえばツヤ感。とは言え、ツヤを出すためにストレートアイロンをあてると、髪はピンとのびるけれど全体的にペタ~ッとしたスタイルになりそう。「乾かし方次第でボリュームを出しながらツヤも出せます」と、不安を一掃してくれるのがSUNVALLEY店長の忠本功さん。「頭頂部は、根元を立たせながらドライヤーをあてるだけで、ボリュームもツヤも叶います。髪の中間から毛先はストレートアイロンを通せば、毛先に動きを出しながらツヤを出せます」(忠本さん)。カットは「広がりやすいサイドを狭めつつ、ちょうどカチューシャをするあたりのボリュームが出るようにレイヤーを入れている」(忠本さん)そう。「ボブはストンとしたシルエットになりがちですが、耳のあたりがふわっと膨らんで菱形ラインになるようにカットしています」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ドライヤーで根元、ストレートアイロンで髪の中間から毛先のツヤを出す
ドライヤーとストレートアイロンの熱でツヤを出します。「ストレートアイロンに通すとき、毛先は内側に丸めるようにします。毛先を丸めると菱形シルエットが簡単につくれます」(忠本さん)。
<STEP.1>頭頂部の毛束をつかみ、分け目とは逆方向に倒しながらドライヤーをあてる
<STEP.2>毛束の中間から毛先に向かってストレートアイロンを通す
<STEP.3>毛先は内側に丸めるようにアイロンを動かす
<スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部は分け目と逆方向に毛束を倒してドライヤーをあてて根元を立たせる
- サイドや後頭部は毛束を軽く引っ張りながらストレートアイロンを通す
- 毛先は内巻きにして全体のシルエットを菱形に仕上げる
「全体のスタイルを菱形に整えると、小顔効果があるだけでなく、頭頂部のボリューム感も出せます。頭頂部の根元を立たせて毛先を内巻きにするだけで、菱形シルエットは簡単にできます」(忠本さん)。
大人のボブはツヤが命!綺麗にツヤが出る、簡単3ステップとは?
スタイリングが楽な「コンパクトボブ」
\KAYAK by HONEY デザイナー 小室里奈さんがレクチャー!/
ボブ代表:小林有里さん(38歳/ジュエリーデザイナー)の場合
40代の髪悩みに多い「何をやってもトップにボリュームが出ない!」問題。トップをふんわりさせたくて、毎朝ドライヤーやアイロンで苦戦していませんか? せっかく根元から立ち上げても、時間が経つとまたペタ~っと寝てしまう…そんな髪悩みに応えてくださるのが、「KAYAK by HONEY」のデザイナー・小室里奈さん。「あえてボリュームをつくらず、ストンと落ちるミニボブならスタイリングの時間からもストレスからも解放されるので、忙しい大人女性にピッタリです」とおすすめしてくれました。ということで今回は、すぐペタッとなる髪質さんに似合う【コンパクトなシルエットが魅力のミニボブスタイル】をご紹介します。
<スタイリング方法>全体の毛先を内巻きに。ただし襟足は首に沿わせるのがポイント
スタイリング時間が短くて済むのがミニボブのメリット。「コンパクトにまとめるにはアイロンの向きが重要です。内側の襟足部分は首に沿わせます。それ以外の毛先は軽く内巻きにして丸みのあるシルエットにすれば完成です」(小室さん)。
<STEP.1>ハチから下のサイドの髪はアイロンでまっすぐ下げて毛先のみ内巻きに
<STEP.2>ハチより下の襟足部分は首に沿わせるようにくびれさせる
<STEP.3>ハチより上の毛束は真横に引っ張り、毛先のみ内巻きにする
<STEP.4>オイルを毛先中心になじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- トップの髪が立ちにくいなら、ペタンコ感を生かしたミニボブを選択
- 毛先は軽く内巻きにし、襟足のみ毛先を首に沿わせる
- オイルをなじませるのは耳から毛先にかけてのみ
オイルをなじませるときは毛先を中心に。「髪全体になじませると動きのないベッタリした質感になってしまうので、注意してください」(小室さん)。
40代に似合う【ミニボブスタイル】旬の“コンパクトボブ”は忙しい大人女性に最適!
生えぐせを活かした「動きのあるボブ」
\ACQUA omotesando 総店長 熊谷安史さんがレクチャー!/
ボブ代表:高山明日香さん(44歳/メンタルコーチ)の場合
どうにも押さえ込めない強烈な生えぐせがあると、髪の重みを生かしたミディアムやロングスタイルを選びがちです。大人女性のさまざまな髪悩みに詳しいACQUA omotesandoの総店長 熊谷安史さんは「生えぐせの場所によって分け目ではないところで割れやすかったり、コンパクトに抑えたい部分が膨らみやすかったりします。生えぐせを抑え込むより、逆に生かす方がスタイリングの幅が広がりますよ」とアドバイス。髪の1本1本が太く毛量もあるモデルさんの髪質。「襟足にかなりボリュームがあるのでアップスタイルが似合う髪質です。襟足をただ短く刈り込むのではなく、梳きばさみで毛量を調整しておくと、髪が伸びてきたときも襟足が不自然に浮くことはありません」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>襟足の髪をタイトに抑え、毛先を遊ばせれば動きのあるスタイルに
「高山さんは生え際につむじがあるので、前髪を抑え込むのではなく根元を立ち上げたスタイルが似合います。毛束を前に引っ張り、毛先から巻くとペタッとしがちなトップにボリューム感も生まれます」(熊谷さん)。
<STEP.1>襟足を手のひらで押さえながらドライヤーをかけてタイトにまとめる
<STEP.2>カーラーで前髪を内巻きにする
<STEP.3>スタイリングジェルを毛先になじませ、軽やかさをつくる
<スタイリングのコツ3か条>
- つむじや生えぐせは無理に抑え込まない
- 襟足の毛量が多い場合は量を調整してタイトにまとめる
- スタイリング剤は毛先になじませて動きをつくる
「どんなに毛量が多い方でも、トップのボリュームは出にくいもの。スタイリング剤は毛先2~3㎝になじませて、動きをつくってください」(熊谷さん)。
大人のボブスタイル|何をやっても抑えられない強烈な生えぐせを味方につける!
やわらかさを演出する「ふんわりボブ」
\Cocoon銀座店スタイリストのSHUNさんがレクチャー!/
ボブヘア代表:服部美和さん(41歳/主婦)の場合
顎先でパツッと切り揃えるボブスタイルは、丸い輪郭を強調してしまうことも。野暮ったく見えがちな前髪長めのボブでも、スッキリとした印象に仕上げることはできるのでしょうか? 「毛先のラインが輪郭に沿っていると顔の丸みを目立たせてしまうので、沿わせないことがポイントです。シルエットもストレートな印象ではなく、ふんわりと。全体のフォルムは菱形を意識するとキュッと引き締まった小顔に見せることができます」と話すCocoon銀座店 スタイリストのSHUNさん。「髪の厚みを残しすぎると野暮ったい印象になってしまうので、髪の表面には厚みを残しつつも、ハチの下、とくに耳後ろは厚みを削って前下がりに。すると正面から見た時に、フォルムがスッキリと引き締まった印象に仕上がります。首元がもたついて見える、年齢サインが気になると言う方にもぴったりです」(SHUNさん)。ゆるっと流れる前髪でふんわりとした印象を作りつつ、首元はスッキリとタイトに! このメリハリが輪郭の丸みをカバーする決め手と言うわけです。
<スタイリング方法>根元にはボリューム、毛先にはゆるいカールを作って!
「根元にボリュームがないと、ふんわりとした印象にならないだけでなく、ハチの張りも目立ってしまいます。頭頂部に高さを出すことで頭の形もきれいに。このひと手間で女性らしいニュアンスも生まれます」(SHUNさん)。
<STEP.1>根元にボリュームを出す
<STEP.2>ホットカーラーで巻く
<STEP.3>指で摘むようにワックスをつける
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こすときは地肌を擦るように!
- ホットカーラーで頭頂部と前髪のボリュームを出す
- 指で摘むように束感を作る
「ハードな質感と少量でスタイルがキープできるワックスがおすすめ。重いものよりも軽いテクスチャーを選ぶと、油分の重みでスタイルが潰れる心配がありません」(SHUNさん)。
根元のボリューム感とふんわり流れる前髪が決め手!丸顔が小顔になる「菱形ボブ」
ミディアム【2選】
広がりをセーブした「ツヤ感ミディアム」
\FIX-UP OMOTESANDO ディレクター 宮﨑陽平さんがレクチャー!/
セミロング代表:仲田真紀子さん(38歳/主婦)の場合
髪にうねりが出やすくなると、ツヤのないパサパサな状態になりがち。収拾がつかなくなって、ひとつに束ねるまとめ髪にしている…という人も多いのでは? うねって広がらないようにレイヤーを入れる手もありますが、まとめ髪もできる長さも欲しい、こんなワガママを叶えてくれるスタイルをご紹介します。フェイスラインの髪を長めに残しているので、まとめ髪もビシッと決まるのがこのスタイル。「もともとあるクセを生かせば、うねりは目立たなくなります。サイドを長めにしているぶん、額の中央にかかる髪はちょっと短めにして、立ち上がるようにしているのがポイントです。頭の鉢のあたりにボリュームが出やすい方でも、このスタイルなら落ち着くはず」(宮﨑さん)。
<スタイリング方法>分け目から立ち上げ、根元からカールアイロンでツヤを出す
「スタイリングするときは一旦、中央に分け目をつくって、根元にドライヤーをあてます。これが立ち上がりのベースになって、いつも通りの右分けにすると根元から立ち上がるんです」(宮﨑さん)。ツヤを出す決め手になるカールアイロンは、「分け目を中心に根元から毛先に向かって髪を伸ばしてください。ツヤが欲しいのはトップなので、根元を伸ばしたら、真ん中あたりから毛先は毛束を逃がすようにするのがポイントです」(宮﨑さん)。
<STEP.1>普段の分け目より中央よりに分け目をつける
<STEP.2>分け目にドライヤーをあて普段の分け目に戻す
<STEP.3>根元を中心にアイロンで伸ばす
\動画でチェック!/
<スタイリングのコツ3か条>
- アイロンでトップにツヤを出す
- 分け目を立ち上げて立体感を出す
- フェイスラインにかかる髪を長くして白髪の生え際をカバー
「うねりやすい人は頭頂部にボリュームをつくると、よけいに髪が広がってしまいます。分け目を立たせて、あとは自然にフェイスラインに沿うようにすれば、広がりを押さえ込まなくても落ち着きますよ」(宮﨑さん)。
【ミディアムヘア】うねりやすくパサつく髪は根元アイロンでツヤを出す!【40代女性の髪型】
輪郭をカバーする「レイヤーミディアム」
\ZACC raffine副店長の馬場和浩さんがレクチャー!/
丸顔のミディアムヘア代表:口行慶子さん(45歳/飲食)の場合
どの世代からも人気を集めるレイヤースタイル。40代が気をつけるポイントは?ZACC raffine副店長の馬場和浩さんは「無駄に量を取りすぎないこと」だと言います。「ベースの重さはしっかりと残しつつ、トップ、ミドルにレイヤーを入れて毛量を調整。段のズレを利用して軽さを表現します。毛先の髪をすき過ぎてしまうと一昔前の印象になるので注意してください」(馬場さん)。馬場さんが提案するレイヤースタイルは丸顔の欠点もカバーできると言います。「レイヤースタイルは全体のフォルムを縦長に見せることができるので、丸い輪郭が目立ちません」(馬場さん)。
<スタイリング方法>顔まわりの毛束を動かし、軽やかに!
「ドライする時は根元をしっかりと乾かすのがポイント。毛先に熱を与えすぎると、パサっとした印象になるので注意して。乾かす前にトリートメントをなじませると、ブローした時にツヤがアップ。乾燥や広がりを抑えることもできますよ」(馬場さん)。
<STEP.1>根元をしっかりと乾かす
<STEP.2>前髪をブローする
<STEP.3> 毛先をワンカール
<スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーで根元から髪を立たせる
- ブローでふわっと立ち上がる前髪を作る
- 仕上げにワックスをなじませるとツヤ感アップ
「髪のダメージや乾燥、広がりが気になる方は仕上げにワックスをなじませて。小指の爪くらいの量を手のひらによくなじませて、毛先を中心に揉み込む。ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(馬場さん)。
ロング【3選】
レイヤーで軽さを出した「大人のストレートロング」
\FIX-UP銀座店のディレクター 中山みほさんがレクチャー!/
今井美緒さん(40歳/看護師)の場合
大人のストレートは、「自然の成り行き任せでただ髪を伸ばしただけ」ではダメ。FIX-UP銀座店のディレクター、中山みほさんによると、「顔まわりは短くレイヤーを入れて、グラデーションをつけること。顔まわりに髪がかかりすぎると重たく見えて、フェイスラインも締まらなくなります。毛先も伸ばしっぱなしにはしないで、厚みをとって、自然に内に入るようにカットにすると全体のバランスもきれいにまとまります」(中山さん)。また、毛量は髪の表面ではなく、内側で調整。「今井さんはクセもかなりあるのでストレートパーマをかけています。が、ピンと伸ばしすぎると大人の髪には不自然なので、ほどよくツヤが出る程度の強さがおすすめです」(中山さん)。
<スタイリング方法>髪の内側と表面にヒートブラシを通すだけでストレートに!
アイロンが上手く使えない…という人におすすめなのが、ブラシにヘアアイロンのような電熱を内蔵したヒートブラシ。「毛束の毛先を引っ張りながらブラシを通すだけなので、とても簡単。うねりやすい方、ブローが苦手な方におすすめしたいですね」(中山さん)。
<STEP.1>髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す
<STEP.2>髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す
<スタイリングのコツ3か条>
- ストレートパーマをかけるときは、ピンと伸ばしすぎに注意
- 野放図にただ伸ばすのではなく、顔まわりにレイヤーを入れて軽さを出す
- うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケア
大人のストレートロングヘア|年齢を重ねた髪でもレイヤーの入れ方次第で似合う!
面長をカバーする「菱形シルエットロング」
\Un ami omotesando 店長 増永剛大さんがレクチャー!/
面長のロングヘア代表:清水朋子さん(49歳/主婦・モデル)の場合
今回、面長さんにおすすめのロングヘアを提案してくれたのは、Un ami omotesandoの店長 増永剛大さんです。増永さんによると、面長さんにとってNGなのがタイトなストレートヘアなのだとか。「タイトなストレートは縦の印象が強く、面長を強調することになります。とくにストレートパーマはNG。ボリュームダウンしがちな髪がさらにペタッとなり、毛先がバサバサして乾燥感も出やすくなります」(増永さん)。では面長さんがストレートタッチにするときのポイントは?「面長カバーには菱形シルエットがベター。カットでふんわり感が出るようにしつつ、スタイリングでトップのボリュームとサイドの丸みを出しましょう。全体に柔らかい印象が出るようにカラーリングするのもおすすめです」(増永さん)。
<スタイリング方法>トップとサイドをふんわりさせて菱形に
「輪郭が菱形シルエットになるよう、ストレートアイロンで顔まわりにゆるくカーブをつけましょう。トップはボリュームが出るように、サイドから分けるのがポイントです」(増永さん)。
<STEP.1>ドライヤーでトップの分け目をなくす
<STEP.2>ストレートアイロンでサイドをふんわり
<STEP.3>スタイリング剤を内側からつける
<スタイリングのコツ3か条>
- ロングでもトップをふんわりさせる
- スタイリング剤は内側からつける
- パサつき防止&ツヤが出るスタイリング剤を使う
「手のひら全体にスタイリング剤をしっかりつけて、髪全体にまんべんなくなじませて。スタイリング時はソフトなシアバターがおすすめ。均一にのびて軽く、保湿力もあるので、しっとりまとまりつつ表面はふんわり仕上がります」(増永さん)。
大人ヘア|菱形シルエットで面長をカバー!ふんわり上品なストレートロング
トップのボリュームを残した「レイヤーロング」
\MAISON TSUMUGI オーナークラフトマン・吉沢ジュンさんがレクチャー!/
面長のロングヘア代表:本田陽子さん(43歳/主婦)の場合
「髪のぺたんこ感に悩む40代女性からの、トップにボリュームを出したいというオーダーは多い」と教えてくれたのは、MAISON TSUMUGIのオーナークラフトマン 吉沢ジュンさん。しかし、とくにロングヘアの場合、髪の重みがある分、トップにしっかりボリュームを作るのは難しいのだとか。「ボリュームが出にくいトップではなく、耳からアゴあたりのサイドにレイヤーを入れてボリューム感を出し、全体を菱形のバランスにしてあげるのがおすすめです。自然とトップのボリュームダウンも目立たなくなりますし、菱形シルエットによる顔型補整効果もありますよ」(吉沢さん)。これは面長カバーにも効果大! また、レイヤーを入れることで、リフトアップ効果も期待できるのだとか。「40代になると、ただのAラインロングは、少しさみしい印象に。ハチ上にレイヤーを入れてウエイトを上げると、ふんわり感もアップします」(吉沢さん)。
<スタイリング方法>つむじと耳周りにボリュームを出して!
「菱形シルエットを作るには、耳周りのボリュームが肝心。さらに、気になるトップがふんわりと仕上がるようなスタイリングで、自然なボリューム感を出しましょう」(吉沢さん)。
<STEP.1>つむじに向かって乾かす
<STEP.2>アイロンで巻く
<STEP.3>ワックスをなじませて振る
<STEP.4>つむじ周りとサイドをふんわりさせる
<STEP.5>顔周りの髪を目尻~頬を通るように作る
<スタイリングのコツ3か条>
- 表面の質感をキレイに保つ
- 菱形になるように意識する
- 顔周りも菱形にして小顔感を出す
「レイヤーを入れているので、アイロンで巻くときは細かくブロッキングしなくてもOK。保湿力のあるバームを使うと、ふんわり感が続く上、ツヤ感もキープできますよ」(吉沢さん)。
菱形フォルムで面長をカモフラージュ!ふんわり感が魅力のレイヤーロング
- TEXT :
- Precious.jp編集部