【目次】

ショート【3選】


横顔まで美しい「前下がりショート」

「ショートヘアをつくるときに大切なのが、髪と肌の面積のバランスです。エラを隠そうとすると髪の面積が増え、肌の分量が減ってしまうので、少し野暮ったい雰囲気になりがち。エラは気にせず、全体のバランスを重視してつくってあげたほうが、意外と顔型も目立たなくなるんですよ。やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(いつくし 代表 才田とおるさん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>ブローするだけで簡単に決まる!

「ブローすれば収まるようにカットしているので、スタイリングはとても簡単。襟足は、できるだけタイトに仕上げると、メリハリが生まれて頭が小さく見えます。とくに耳の後ろ辺りを押さえるようにブローして」(才田さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>全体をハンドブロー

後ろから前に向かってドライヤーの風を当てながらハンドブロー。襟足はタイトに押さえて。

後ろから前に向かってドライヤーの風を当てながらハンドブロー。襟足はタイトに押さえて。
<STEP.2>表面のみブラシでブロー

内側からブラシを入れ、表面にドライヤーを当ててブローしてツヤを出す。

内側からブラシを入れ、表面にドライヤーを当ててブローしてツヤを出す。
<STEP.3>オイルワックスをなじませる

O-WAY シャビィマッドを使用。ワックスを手のひらにのばし、中間から毛先を中心になじませて整える。

O-WAY シャビィマッドを使用。ワックスを手のひらにのばし、中間から毛先を中心になじませて整える。

「スタイリング剤は保湿力&ツヤが出るオイル系がおすすめですが、重いタイプは時間が経つとベタっとしたり、酸化しやすくなるので、できるだけ軽めのものが◎。ふんわり感がキープできるように、スタイリング剤は根元につけず、前髪はきっちり分けないで」(才田さん)。

いつくし 代表・才田とおるさん。

いつくし 代表 才田とおるさん

肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート

美シルエットでリフトアップ「菱形ショート」

「髪のボリュームが気になる人は、思い切ってショートにするのがおすすめ。髪を短くすると根元が立ち上がりやすくなり、簡単にふんわりとしたボリューム感が作れます。目線が上がるように、髪のボリュームが出る位置を高めに設定してカットすることで、フェイスラインのリフトアップ効果も」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。

完成
サイド
サイド
バック
バック

<スタイリング方法>髪型がメンズライクなので、質感は柔らかさを意識して

「ボリュームを出すことを意識しすぎると、ブローのしすぎや巻きすぎにより、質感が硬い印象になってしまいます。あくまでもサラッと、ブローも巻きも軽めを意識して」(石原さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>後頭部トップにカーラーを巻く
32mmのカーラーで、後頭部トップの髪を毛先から根元まで巻く。
32mmのカーラーで、後頭部トップの髪を毛先から根元まで巻く。
<STEP.2>前髪の分け目にカーラーを巻く
前髪の分け目に立ち上がりを作るように、32mmのカーラーで毛先から根元まで巻く。
前髪の分け目に立ち上がりをつくるように、32mmのカーラーで毛先から根元まで巻く。
<STEP.3>ワックスでサイドをタイトに仕上げる
ワックスを手のひらにのばし、髪の内側につけるイメージで全体になじませる。サイドはタイトに、前髪は額から話して立体的に仕上げて。
ワックスを手のひらにのばし、髪の内側につけるイメージで全体になじませる。サイドはタイトに、前髪は額から話して立体的に仕上げて。

「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。

imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん

菱形ショートなら、面長のたるんだ輪郭をリフトアップ!

美シルエットでリフトアップ「菱形ショート」

髪のボリュームを出すために、毎朝カールアイロンやカーラーで奮闘している人も多いのでは?「トップにボリュームが出にくい方は、後頭部に丸みをつくり、ちょうど耳のあたりが膨らむようにスタイリングをするだけで印象が変わります。スタイリングの時間も短縮できますよ」(MINXplus 流山おおたかの森美容室 代表 花渕慶太さん)。

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

<スタイリング方法>ハチの下あたりが膨らむように毛先を内巻きにする

「ハチ周りが膨らむから、よけいに頭頂部がペタッとした印象になってしまうんです。ハチの膨らみを抑えて、その下のちょうど耳のあたりを膨らませるようにスタイリングをすると、頭頂部のペタッとした印象がなくなります」(花渕さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>毛先を内巻きに1カール
くるくるドライヤーで髪を軽く引っ張りながら毛先を内巻きに。
くるくるドライヤーで髪を軽く引っ張りながら毛先を内巻きに。
<STEP.2>髪全体にオイルをなじませる
髪全体にオイルをなじませたら、手に残ったオイルをもみあげ部分に重ねづけ。
髪全体にオイルをなじませたら、手に残ったオイルをもみあげ部分に重ねづけ。

毛先に丸みをつくるとき、くるくるドライヤーは髪にもいいとか。「ドライヤーでブローすると乾燥しやすいんです。くるくるドライヤーはドライになり過ぎないメリットがあります。髪の乾燥が気になる方にくるくるドライヤーはおすすめです」(花渕さん)。

MINXplus 流山おおたかの森美容室 代表 花渕慶太さん

トップのボリューム不足をふんわりカバーする、内巻きショートボブ

ボブ【8選】


丸顔をカバーできる「ショートボブ」

「髪のボリュームが気になる40代には、カットでふんわり感を出しやすいショートボブがぴったりです。髪の厚み、丸み、ボリューム、毛流れを考えてカットすれば、立体的な菱形フォルムに。これには、顔型をカバーする効果もあります。丸顔さんの場合、首元に重さのあるボブスタイルは輪郭の丸みを強調してしまうので、首元が軽い縦長の菱形フォルムがおすすめです。顔周りを前下がりにカットしてグラデーションやレイヤーを入れると、前から見たときにボリュームが出る位置が高くなるので、縦長の印象が出せてフェイスラインの丸みをカバーできます。また、前髪を長めにつくると、縦に抜けが生まれ、頬骨の張りもカバーできますよ」(MINX OVER 代表 木俣 翔さん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>毛先を巻くだけで、さらにふんわりボリュームアップ!

「ドライするだけでもキレイに決まりますが、さらに毛先を巻いてあげるのもおすすめ。レイヤーが入っているので、よりふんわりと仕上がります。前髪は外向きに巻くと、頬骨カバー効果がアップしますよ」(木俣さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>サイドを上下にわけて内巻きに

サイドの髪を上下2段に分ける。26mmのヘアアイロンで、下段の髪を毛先から1回転内巻きに。

サイドの髪を上下2段に分ける。26mmのヘアアイロンで、下段の髪を毛先から1回転内巻きに。

上段は下段よりも持ち上げて、同様に巻く。

上段は下段よりも持ち上げて、同様に巻く。
<STEP.2>前髪をリバースに巻く

前髪の分量が多いほうを、毛先から外側に向かって1回転巻く。

前髪の分量が多いほうを、毛先から外側に向かって1回転巻く。
<STEP.3>トップを巻く

髪表面の髪をトップに集めて、毛先から水平に巻き込む。オイルを手のひらに薄くのばして髪全体になじませて完成。

髪表面の髪をトップに集めて、毛先から水平に巻き込む。オイルを手のひらに薄くのばして髪全体になじませて完成。

「スタイリング剤の量が多いとベタッとしてしまうので、少量を均一につけるイメージで。毛束を分けて巻くことでレイヤーが活きてくるので、ひと手間かけてみてください!」(木俣さん)。

MINX 銀座二丁目店 ディレクター/代表・木俣 翔さん。

MINX OVER 代表 木俣 翔さん

丸顔をシャープに見せる、大人のダイヤ型ショートボブ

小顔が叶う「Aラインボブ」

年齢を重ねた髪は根元が立ち上がりにくく、トップのボリュームを出しにくくなります。そんな髪悩みには、「耳の下あたりにボリュームゾーンをつくったAラインのシルエットがおすすめです。このシルエットはエラの張っている方や丸顔の方にもおすすめで、小顔効果もあります」(DIFINO akasaka スタイリスト 重久愛実さん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>トップは太めカーラーで、裾はアイロンで内巻きにしてAラインに

カーラーとカールアイロンで巻いたら、そのあとの「ほぐし」を忘れずに。「巻き終わったら、巻きっぱなしにしないで最後に手ぐしで髪をほぐしてください。このひと手間で、空気感のあるスタイルになります」(重久さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>頭頂部の髪を前後ふたつに分けて、太めカーラーでそれぞれを巻く

分け目をまたぐように毛束をとってカーラーで巻くこと。

分け目をまたぐように毛束をとってカーラーで巻くこと。
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1回、内巻きにカールする

トップのカーラーは、毛先を巻き終わるまで、そのままで。

トップのカーラーは、毛先を巻き終わるまで、そのままで。
<STEP.3>カーラーを外し、根元をほぐすようにドライヤーをあてる

手ぐしで髪を左右に振りながら、カールをなじませること。

手ぐしで髪を左右に振りながら、カールをなじませること。

「DIFINO akasaka スタイリスト」重久愛実さん

DIFINO akasaka スタイリスト 重久愛実さん

40代髪のお悩みを解決|トップにボリュームを出して、小顔シルエットを完成させるには?

程よいボリュームの「グラデーションボブ」

「前髪が長めの場合、おでこが目立ってしまい、面長な輪郭をより強調させてしまうことも。そんな時は、長めの前髪をふんわりサイドに流しつつ、耳周りにボリュームをつくって菱形シルエットに。面長な印象を解消できるだけでなく、フェイスラインがキュッと引き締まった印象になります」(Cocoon 銀座店 店長 SHUNさん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>根元を立たせてボリュームアップ

「まずは髪の根元を起こすことが大切。地肌をこすりつつ、まずは後ろから、次に前からドライヤーをあてる。すると、根元が起きてふんわりとしたボリュームが生まれます」(SHUNさん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>根元をこすりながらドライヤーをあてる

まずは下を向いた状態で上からドライヤーをあてる

まずは下を向いた状態で上からドライヤーをあてる。
<STEP.2>手ぐしでうしろに髪を流しながらドライヤーをあてる

ドライヤーは前方からあてるのがコツ

ドライヤーは前方からあてるのがコツ。
<STEP.3>髪全体にワックスをなじませる

髪の内側からつける

髪の内側からつける。
<STEP.4>最後に根元の毛束をほぐして完成

トップの毛束を持ち上げるようにつまんでほぐす

トップの毛束を持ち上げるようにつまんでほぐす。

「スタイリング剤はミルクタイプのワックスがおすすめ。少量を手のひらに伸ばし、髪の内側から全体になじませるとボリュームが出やすく、スタイルの持ちもよくなります」(SHUNさん)。

「Cocoon 銀座店」店長・SHUNさん

Cocoon 銀座店 店長 SHUNさん

40代に似合う【小顔に見えるショートボブ】“小顔見せ” スタイリング術を伝授!

メリハリがポイント!「垢抜けボブ」

「面長さんの場合、まっすぐなボブヘアだと面長がより目立つだけでなく、老けた印象に見られることも。そんな時は、横に少しボリュームを出して菱形っぽく仕上げるスタイルがおすすめです。顔まわりに空間をもたせることで自然な動きが出て、面長感を解消すると同時に、明るく若々しい印象にも見えますよ。顔まわりに空間を作ったら、耳のうしろはボリュームダウンしてシルエットにメリハリを。全体のバランスが整って、よりあか抜けた雰囲気に仕上がります。このボリューム調整は、ヘアアイロンで簡単にできますので、ぜひ試してみてください」(GARDEN YOKOHAMA スタイリスト 塩見 勇さん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>菱形を意識してメリハリをつける

「ヘアアイロンを使って軽く巻いていきます。顔まわりは横にボリュームを出し、耳うしろはおさえる、このメリハリバランスが決め手です」(塩見さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>耳横に空間をつくるイメージでストレートアイロンをかける

真下に伸ばすのではなく、少し横へ引き出すようにストレートアイロンを通す。

真下に伸ばすのではなく、少し横へ引き出すようにストレートアイロンを通す。
<STEP.2>ハチ上(頭頂部と耳までの間で出ている骨部分)の髪をワンカール

頭のハチ(頭頂部でカーブが強い部分)の上の髪にもストレートアイロンを通す。ややカールさせるように丸みをつけるのがポイント。

頭のハチ(頭頂部でカーブが強い部分)の上の髪にもストレートアイロンを通す。ややカールさせるように丸みをつけるのがポイント。
<STEP.3>耳うしろはおさえる

耳のうしろの髪は、真下に向けてアイロンを通す。この部分は膨らまないようにおさえるのがコツ。

耳のうしろの髪は、真下に向けてアイロンを通す。この部分は膨らまないようにおさえるのがコツ。
<STEP.4>トップからうしろは持ち上げるようにアイロンをかける

トップの髪は、アイロンを通しながら上に持ち上げ、ふんわりと立ち上げる。

トップの髪は、アイロンを通しながら上に持ち上げ、ふんわりと立ち上げる。
<STEP.5>バームをなじませる

手のひらにバームをつけ、全体になじませる。最後はかきあげるようにして菱形シルエットに整えれば完成。

手のひらにバームをつけ、全体になじませる。最後はかきあげるようにして菱形シルエットに整えれば完成。

「耳うしろをしっかりおさえるとキレイな菱形になります。あごラインや首元がすっきりとした印象になるので、面長カバーに最適です」(塩見さん)。

「GARDEN YOKOHAMA」スタイリスト・塩見 勇さん

GARDEN YOKOHAMA スタイリスト 塩見 勇さん

40代に似合う【あか抜けボブスタイル】若々しく明るい印象が叶う“シンプルボブ”に挑戦

するっとおさまる美形な「丸みボブ」

「年齢を重ねるにつれて髪にクセやうねりが出てきて、おさまりにくくなってきたというお悩みをよく耳にします。そんなお悩みを解消してくれるのが縮毛矯正。最近大人世代の需要が多く、レングス問わず人気です。おすすめの頻度は半年に一度くらい。クセやうねりを抑えながらツヤも出してくれ、スタイリングが時短になる、髪の扱いが圧倒的にラクになった、などのうれしいお声をいただいています。縮毛矯正というとひと昔前はストレートになりすぎてペタッとしてしまうイメージもあったと思いますが、テクニック次第で、柔らかさを残しながらナチュラルな仕上がりに調整も可能です」(ZACC JINGU 代表 伊藤 塁さん)。

40代 髪型_1,ボブ_1
完成
40代 髪型_2,ボブ_2
サイド
40代 髪型_3,ボブ_3
バック

<スタイリング方法>ストレートアイロンでササッと整えるだけでOK

「縮毛矯正をかけているので、手ぐしでササッと整えるだけでもナチュラルにまとまるスタイルではありますが、ストレートアイロンでササッと整えることでさらにツヤを出し、わずか2~3分でも手間暇かけているよそいき感が出せます」(伊藤さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>広がりやすい髪をタイトに整える
40代 髪型_4,ボブ_4
ストレートアイロンを使い、サイドからバックの毛の面を整えるようにのばしていく。広がりやすい髪をするっとおさめたいので、下に引っ張るようなイメージで。
<STEP.2>顔周りはふわっと持ち上げながら
40代 髪型_5,ボブ_5
顔周りはふわっとさせて抜け感を出したいので、毛束を持ち上げながらストレートアイロンで内巻きに。
<STEP.3>前髪がペタッとする場合はカーラーで立ち上げ
40代 髪型_6,ボブ_6
前髪の生え際がペタッとしてしまう場合は、直径40mmくらいの大きめのカーラーを巻いて10分ほどおき、自然な立ち上がりをつくって。

「スタイリングにはオイルがおすすめ。毛先を中心になじませてツヤ仕上げ」(伊藤さん)。

ZACC JINGU 代表 伊藤 塁さん

40代に似合う【するっとおさまる美形な丸みボブ】半年に一度の縮毛矯正で圧倒的に扱いやすい髪へ

スタイリングが楽な「コンパクトボブ」

40代の髪悩みに多い何をやってもトップにボリュームが出ない! 問題。「あえてボリュームをつくらず、ストンと落ちるミニボブならスタイリングの時間からもストレスからも解放されるので、忙しい大人女性にピッタリです」(HONEY shibuya スタイリスト 小室里奈さん)。

完成

完成

サイド

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バック

バック

<スタイリング方法>全体の毛先を内巻きに。ただし襟足は首に沿わせるのがポイント

スタイリング時間が短くて済むのがミニボブのメリット。「コンパクトにまとめるにはアイロンの向きが重要です。内側の襟足部分は首に沿わせます。それ以外の毛先は軽く内巻きにして丸みのあるシルエットにすれば完成です」(小室さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>ハチから下のサイドの髪はアイロンでまっすぐ下げて毛先のみ内巻きに

アイロンをまっすぐ下に通して、毛先だけ軽く内巻きに。

アイロンをまっすぐ下に通して、毛先だけ軽く内巻きに。
<STEP.2>ハチより下の襟足部分は首に沿わせるようにくびれさせる

アイロンに挟んだ毛束の毛先を首に沿わせる

アイロンに挟んだ毛束の毛先を首に沿わせる。
<STEP.3>ハチより上の毛束は真横に引っ張り、毛先のみ内巻きにする

毛束の中間まで真横に引っ張り、毛先のみ軽く内巻きにする。

毛束の中間まで真横に引っ張り、毛先のみ軽く内巻きにする。
<STEP.4>オイルを毛先中心になじませる

襟足部分の髪を首に沿わせるようになでつける。

襟足部分の髪を首に沿わせるようになでつける。

オイルをなじませるときは毛先を中心に。「髪全体になじませると動きのないベッタリした質感になってしまうので、注意してください」(小室さん)。

「KAYAK by HONEY デザイナー」小室里奈さん

HONEY shibuya スタイリスト 小室里奈さん

40代に似合う【ミニボブスタイル】旬の“コンパクトボブ”は忙しい大人女性に最適!

生えぐせを活かした「動きのあるボブ」

どうにも押さえ込めない強烈な生えぐせがあると、髪の重みを生かしたミディアムやロングスタイルを選びがちです。「生えぐせの場所によって分け目ではないところで割れやすかったり、コンパクトに抑えたい部分が膨らみやすかったりします。生えぐせを抑え込むより、逆に生かす方がスタイリングの幅が広がりますよ」(ACQUA omotesando 総店長 熊谷安史さん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>襟足の髪をタイトに抑え、毛先を遊ばせれば動きのあるスタイルに

「高山さんは生え際につむじがあるので、前髪を抑え込むのではなく根元を立ち上げたスタイルが似合います。毛束を前に引っ張り、毛先から巻くとペタッとしがちなトップにボリューム感も生まれます」(熊谷さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>襟足を手のひらで押さえながらドライヤーをかけてタイトにまとめる

手のひらで襟足全体をしっかり押さえること。

手のひらで襟足全体をしっかり押さえること。
<STEP.2>カーラーで前髪を内巻きにする

前髪を前に引っ張りながら根元までしっかり巻く。

前髪を前に引っ張りながら根元までしっかり巻く。
<STEP.3>スタイリングジェルを毛先になじませ、軽やかさをつくる

毛束の毛先から2~3㎝あたりにジェルをなじませ、動きを出す。

毛束の毛先から2~3㎝あたりにジェルをなじませ、動きを出す。

「どんなに毛量が多い方でも、トップのボリュームは出にくいもの。スタイリング剤は毛先2~3cmになじませて、動きをつくってください」(熊谷さん)。

ACQUA omotesando 総店長・熊谷安史さん。

ACQUA omotesando 総店長 熊谷安史さん

大人のボブスタイル|何をやっても抑えられない強烈な生えぐせを味方につける!

やわらかさを演出する「ふんわりボブ」

「毛先のラインが輪郭に沿っていると顔の丸みを目立たせてしまうので、沿わせないことがポイントです。シルエットもストレートな印象ではなく、ふんわりと。全体のフォルムは菱形を意識するとキュッと引き締まった小顔に見せることができます。髪の厚みを残しすぎると野暮ったい印象になってしまうので、髪の表面には厚みを残しつつも、ハチの下、とくに耳後ろは厚みを削って前下がりに。すると正面から見たときに、フォルムがスッキリと引き締まった印象に仕上がります。首元がもたついて見える、年齢サインが気になると言う方にもぴったりです」(Cocoon 銀座店 店長 SHUNさん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>根元にはボリューム、毛先にはゆるいカールをつくって!

「根元にボリュームがないと、ふんわりとした印象にならないだけでなく、ハチの張りも目立ってしまいます。頭頂部に高さを出すことで頭の形もきれいに。このひと手間で女性らしいニュアンスも生まれます」(SHUNさん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>根元にボリュームを出す

地肌を指の腹でしっかりと擦るようにドライ。

地肌を指の腹でしっかりと擦るようにドライ。
<STEP.2>ホットカーラーで巻く

カタチがつきやすいのでホットカーラーがおすすめ。前髪と頭頂部の毛束を根元から巻き込んで。

カタチがつきやすいのでホットカーラーがおすすめ。前髪と頭頂部の毛束を根元から巻き込んで。
<STEP.3>指で摘むようにワックスをつける

ワックスを指先になじませたら、巻いた髪をほぐすように指でつまむ。束感を作るようなイメージでつけるのがポイント。

ワックスを指先になじませたら、巻いた髪をほぐすように指でつまむ。束感をつくるようなイメージでつけるのがポイント。

「ハードな質感と少量でスタイルがキープできるワックスがおすすめ。重いものよりも軽いテクスチャーを選ぶと、油分の重みでスタイルが潰れる心配がありません」(SHUNさん)。

Cocoon銀座店スタイリストSHUNさん。

Cocoon 銀座店 スタイリスト SHUNさん

根元のボリューム感とふんわり流れる前髪が決め手!丸顔が小顔になる「菱形ボブ」

ミディアム【3選】


レイヤーカットが際立つ「菱形ミディアムヘア」

毛量が多いと広がりやすくなるという髪へのお悩み。さらに年齢を重ねると、クセやうねりが加わり、ますますまとまりにくく、しかもスタイリングに手間と時間がかかってしまうことも。「スタイリングで髪を抑えつけてしまうと、広がりは解決してもペタ~っとした動きのないスタイルになってしまいます。そんな時は、シルエットにくびれをつくって菱形にすると、メリハリ効果で広がりが目立ちにくくすることができますよ」(sui 副店長 中西雄二さん)。

完成
完成
サイド
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バック
バック

<スタイリング方法>トップをふんわり立たせてどこから見ても立体的な菱形をつくる

「毛量が多いほど髪の重さでトップがペタッとなりがちなので、ドライヤーで乾かす段階から、頭頂部は抑えつけないこと。トップをふんわり立ち上げることで、立体感のある菱形になります」(中西さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>指で頭皮を擦りながら、真上からドライヤーをあてる
生えグセを正すように、頭皮を擦りながらドライヤーをあてる。
<STEP.2>頭頂部の毛束を真上に持ち上げながら毛先をワンカール内巻きにする
毛束を多く取りすぎると頭頂部のボリュームが出すぎるので、10cm幅くらいの毛束を取って。
<STEP.3>カールアイロンで裾の毛先をワンカール外ハネにする
毛束の中央からアイロンを滑らせるように動かし、ワンカール外巻きにする。

「裾の毛先を外巻きにすると、首が細く見えるメリットもあります。カールアイロンに毛束を挟んだら首のラインに沿わせるようにアイロンを動かすとスタイルにメリハリが生まれますよ」(中西さん)。

sui 副店長 中西雄二さん

40代に似合う【レイヤーカットが際立つミディアムヘア】美映え間違いなし!大人可愛いスタイルを伝授

輪郭をカバーする「レイヤーミディアム」

梅雨は特に髪がうねって広がりやすく、パサついてツヤも出にくくなる。さらに、度重なるパーマやカラーリングで傷んでいる髪は切れやすく、アホ毛も目立ってきます。「頭頂部の短い切れ毛は、ストレートアイロンの角度さえ注意すれば、立たなくなります。うねって広がる髪には、首に沿わせるように毛先を1回カールすれば、まとまりのあるスタイルになりますよ」(SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん)。

完成
完成
サイド
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バック
バック

<スタイリング方法>ストレートアイロンはカーブを描くように毛束に通すのがポイント!

切れ毛は無理に抑え込むのではなく、ほかの髪に紛れ込ませるのがおすすめの解決法。ストレートアイロンを毛束に通すとき、アイロンをまっすぐ下ろすと、短い毛は重さがないのでツンと立ちやすくなってしまいます。カーブを描くように下ろすと、ほかの髪に紛れて目立ちにくくなりますよ」(みち子さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>髪の根元からカーブを描くようにストレートアイロンを通す
アイロンをまっすぐ下に下ろさないこと。
アイロンをまっすぐ下には下ろさないこと。髪の根元からカーブを描くように、アイロンを通して。
<STEP.2>カールアイロンで毛先を1回、外巻きにカールする
カールアイロンをまっすぐ下に引っ張りながらカールするのがポイント。
カールアイロンをまっすぐ下に引っ張りながらカールするのがポイント。

「肩のラインに外ハネカールがちょうど届くくらいのスタイルに仕上げれば、歩くたびに髪が揺れて、表情も柔らかい印象になります。髪質が1本1本しっかりしている、硬い髪の方にもおすすめです」(みち子さん)。

SUNVALLEY トップスタイリスト みち子さん

40代髪悩みを解決【ミディアムヘア】切れ毛・クセ毛が目立ったら「ヘアアイロン」で華やぎスタイリング!

エレガントな「大人のふんわりヘア」

年齢と共に髪のトップのボリュームが出にくくなり、ヘアスタイルが決まりにくくなります。顔のフレームでもある髪は、ふんわり適度なボリューム感を保っていることが、若々しさやエレガントさ、あか抜けの鍵になります。エイジングによるハリ・コシの低下で、トップにボリュームが出にくくなった大人の髪に必要なのは、根元を立ち上げるためのスタイリングテクニックを身に付けることと、頭皮という土台ケアの見直し。

ヘアケア_4,ヘアアレンジ_4,ブラウス_1,ピアス_1
完成
ヘアケア_5,ヘアアレンジ_5
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ヘアケア_6,ヘアアレンジ_6
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<スタイリング方法>「ストレートアイロン」で根元をしっかり立ち上げる

レイヤー少なめのミディアムはボリュームと動きが出にくいため、タイトになりやすく、寂しげに。ストレートアイロンを投入してボリュームと動きの両方をプラス。まず、先に中間~毛先の動きを。トップにボリュームを出すのはそのあと。順番を逆にしてしまうとスタイリングの途中でトップがつぶれてしまいます。

ヘアケア_1,ヘアアレンジ_1
スタイリング前
<STEP.1>中間~毛先のスタイリングを
ヘアケア_2,ヘアアレンジ_2
まず、動きが欲しい中間~毛先のスタイリングを。ストレートアイロンで挟み、動かしたい方向に毛先を向けてアイロンを滑らせると毛流れが生まれる。動かしたい方向に向かってアイロンを滑らせる。
<STEP.2>根元を挟んで立ち上げる
ヘアケア_3,ヘアアレンジ_3
分け目をまたぐよう毛束を引き上げ、アイロンで根元を挟む。アイロンを数cmだけ毛先側に動かし根元を立ち上げてからオフ。熱が冷めるまで触らないこと。熱が冷めるまでは、せっかく立ち上げた根元を崩さないよう気をつけて。

教えてくれたのは:Sui 表参道店 店長 坂口勝俊さん

「ストレートアイロン」でつくる、大人のふんわりヘア|簡単にボリュームと動きの両方をプラス

ロング【2選】


面長をカバーする「菱形シルエットロング」

「タイトなストレートは縦の印象が強く、面長を強調することになります。とくにストレートパーマはNG。ボリュームダウンしがちな髪がさらにペタッとなり、毛先がバサバサして乾燥感も出やすくなります。面長カバーには菱形シルエットがベター。カットでふんわり感が出るようにしつつ、スタイリングでトップのボリュームとサイドの丸みを出しましょう。全体に柔らかい印象が出るようにカラーリングするのもおすすめです」(Un ami omotesando 店長 増永剛大さん)。

完成
完成
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バック
バック

<スタイリング方法>トップとサイドをふんわりさせて菱形に

「輪郭が菱形シルエットになるよう、ストレートアイロンで顔まわりにゆるくカーブをつけましょう。トップはボリュームが出るように、サイドから分けるのがポイントです」(増永さん)。

スタイリング前
スタイリング前
<STEP.1>ドライヤーでトップの分け目をなくす
トップが真ん中でぱっくり分かれないように、ドライヤーの風をサイドから根元に当て、トップが立ち上がるように乾かす。
トップが真ん中でぱっくり分かれないように、ドライヤーの風をサイドから根元に当て、トップが立ち上がるように乾かす。
<STEP.2>ストレートアイロンでサイドをふんわり
ストレートアイロンを中間から毛先にすべらせ、顔まわりのサイドの髪にゆるくカーブをつける。
ストレートアイロンを中間から毛先にすべらせ、顔まわりのサイドの髪にゆるくカーブをつける。
<STEP.3>スタイリング剤を内側からつける
シアバターを手のひらにのばし、内側からなじませる。髪を下に引っ張らず、外に弧を描くイメージでふんわりと仕上げて。
シアバターを手のひらにのばし、内側からなじませる。髪を下に引っ張らず、外に弧を描くイメージでふんわりと仕上げて。

「手のひら全体にスタイリング剤をしっかりつけて、髪全体にまんべんなくなじませて。スタイリング時はソフトなシアバターがおすすめ。均一にのびて軽く、保湿力もあるので、しっとりまとまりつつ表面はふんわり仕上がります」(増永さん)。

Un ami omotesando 店長 増永剛大さん

大人ヘア|菱形シルエットで面長をカバー!ふんわり上品なストレートロング

トップのボリュームを残した「レイヤーロング」

「ボリュームが出にくいトップではなく、耳からアゴあたりのサイドにレイヤーを入れてボリューム感を出し、全体を菱形のバランスにしてあげるのがオススメです。自然とトップのボリュームダウンも目立たなくなりますし、菱形シルエットによる顔型補整効果もありますよ。40代になると、ただのAラインロングは、少しさみしい印象に。ハチ上にレイヤーを入れてウエイトを上げると、ふんわり感もアップします」(MAISON TSUMUGI オーナークラフトマン 吉沢ジュンさん)。

完成

完成

サイド

サイド

バック

バック

<スタイリング方法>つむじと耳周りにボリュームを出して!

「菱形シルエットをつくるには、耳周りのボリュームが肝心。さらに、気になるトップがふんわりと仕上がるようなスタイリングで、自然なボリューム感を出しましょう」(吉沢さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>つむじに向かって乾かす

全体をドライ。トップを乾かす時は、つむじに向かって風を当てるイメージで、全方向から乾かしてボリュームアップ。

全体をドライ。トップを乾かす時は、つむじに向かって風を当てるイメージで、全方向から乾かしてボリュームアップ。
<STEP.2>アイロンで巻く

サイドの髪は左右に分けて、それぞれをまとめて取り、毛先から内側に1回転の平巻きに。次にハチ上の髪を取り、少し持ち上げて、毛先から中間まで内側に巻き込む。顔周りはリバースに巻いて華やかに。

サイドの髪は左右に分けて、それぞれをまとめて取り、毛先から内側に1回転の平巻きに。次にハチ上の髪を取り、少し持ち上げて、毛先から中間まで内側に巻き込む。顔周りはリバースに巻いて華やかに。
<STEP.3>ワックスをなじませて振る

保湿バーム系のワックスを手のひらにのばし、毛先になじませたら、根元近くに指を通して全体をバサバサと振る。

保湿バーム系のワックスを手のひらにのばし、毛先になじませたら、根元近くに指を通して全体をバサバサと振る。
<STEP.4>つむじ周りとサイドをふんわりさせる

トップがふんわりするように、つむじに向かって髪を押し上げてボリュームを出す。耳周りの髪をつまみ、サイドに広げる。

トップがふんわりするように、つむじに向かって髪を押し上げてボリュームを出す。耳周りの髪をつまみ、サイドに広げる。
<STEP.5>顔周りの髪を目尻~頬を通るようにつくる

前髪は、目尻~頬骨を通るイメージで、毛束をつまんでスタイリング。

前髪は、目尻~頬骨を通るイメージで、毛束をつまんでスタイリング。

「レイヤーを入れているので、アイロンで巻くときは細かくブロッキングしなくてもOK。保湿力のあるバームを使うと、ふんわり感が続く上、ツヤ感もキープできますよ」(吉沢さん)。

MAISON TSUMUGI オーナークラフトマン・吉沢ジュンさん。

MAISON TSUMUGI オーナークラフトマン 吉沢ジュンさん

菱形フォルムで面長をカモフラージュ!ふんわり感が魅力のレイヤーロング

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。