私たちは日常生活で無意識に体をゆがませているし、悪い姿勢のクセがついている人がほとんど。例えば、エレベーターを待っていたり、信号待ちしているとき、片足重心で立っていたり、足をクロスしていたり…。

また椅子に座るときに、どすんと座って足を前に投げ出す、というのもゆがみを引き起こします。体のゆがみは、さまざまなトラブルを引き起こす要因。

例えば、骨盤がゆがむことで、太ももが横に張り出す、ヒップが下がるなど、ボディラインが崩れて見た目に老けて見えます。さらにむくみが起こる、自律神経のバランスが乱れて血流がダウンするなど体調不良の引き金に…。

誰もが体の動かし方にクセがあり、ゆがんでいない人は一人もいません。そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが指導してくれたのが、立つ、歩く、座るという日常の動作を正すことで、体のゆがみをリセット&予防すること。

意外と知らない正しい歩き方、座り方ですが、あれこれ細かな動作を指示されても、なかなか実践できないもの。村木さん直伝の方法は、覚えておく基本のことはふたつだけ。「正しい立ち方」を覚えて「股関節を意識する」こと。これによって、筋肉の使い方が変わり、歪みにくい体づくりができるのだとか。元気で若々しい体をキープするために、今日から実践してみてくださいね。

■Step1:正しい立ち方を意識する

エレベーターや信号を待っているときは、正しく立つことを意識してみてください。腰幅に脚を開いて立ち、足の人さし指、膝、腰部が一直線になっているのが正しい立ち姿勢です。

正しい立ち方を意識する
 

■Step2:歩くときは股関節を意識する

股関節の位置をご存知ですか?鼠径部の真ん中が股関節の位置。実際は奥にあるので触ることはできないのですが、ここを意識することが大事。

鼠径部の真ん中が股関節の位置
 

歩くときは「正しい立ち方」の状態から、股関節から脚を前に出すように動かしてください。最初のうちは、股関節の位置を指で触れながら歩くと意識しやすくなります。

股関節から脚を前に出すように動かす正しい歩き方
 

■Step3:座るときも股関節を意識する

体を椅子に投げ出すようにどっかりと座るのではなく、「正しい立ち方」の状態から、左右の太ももをピッタリとつけてゆっくりと座ってみてください。

座るときも股関節を意識する
 

足は90度に曲げて、足裏はピッタリと床につけましょう。自然と姿勢が良くなり、胸も開いて呼吸もしやすくなるでしょう。

足は90度に曲げて、足裏はピッタリと床につける
 

【まとめ|体のゆがみをリセット&予防する【村木さん直伝】正しい歩き方&座り方4か条】
1.体のゆがみは、さまざまなトラブルを引き起こす要因。
2.見た目に老けるだけでなく、体調不良の引き金に…。
3.立つ、歩く、座るという日常の動作を見直すことで体のゆがみをリセット&予防に。
4.覚えておく基本のことはふたつ。「正しい立ち方」「股関節を意識する」これで歪みを予防できる。

以上、「体のゆがみをリセット&予防する【村木さん直伝】正しい歩き方&座り方」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は4月8日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:今野和美さん
41歳
「知っているようで実は知らなかった、この正しい立ち方、歩き方、座り方を行うと、ちゃんと全身の筋肉を使っていて、可動域も広がるような気がします。特に正しい座り方は、自然に背筋がスッと伸びてこの方がラクに感じますね。忘れずに意識し続けてゆがみを予防したいと思います」」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子