疲れが抜けない日の新習慣に。耳と顎を動かす「迷走神経」ケア

「迷走神経」とは、脳から心臓、肺、胃腸へとつながり、「休息と回復」を司る部分を担っています。この神経がしっかり働いていると、呼吸は自然に深くなり、心拍が落ち着き、体の中の緊張がゆるんでいきます。

2人の女性 メソッドの指導をしている
 

でも、つねに情報に囲まれ、気を張って過ごす毎日では、この神経の働きが鈍くなりがち。結果、眠りが浅くなったり、疲れが取れなかったりと、慢性的な不調を感じやすくなります。

そして、この「迷走神経」ケアのカギとなるのが耳。

耳には「迷走神経」のセンサーがあり、ここを優しく刺激すると、その信号が脳に伝わり、体がリラックスモードへと切り替わります。

そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが提案するのが、耳を引っ張りながら顎を動かすことで、頭を緩めて「迷走神経」を活性化するメソッド。この動きを取り入れると、頭の中に溜まった「考えすぎの熱」がスッと冷めていくような感覚を覚えるはず。

呼吸が深まりストレスが和らぐだけでなく、慢性的な疲れの軽減、腸内環境の改善、睡眠の質が向上するなどうれしい効果がたくさんあるので、ぜひ習慣化してみてくださいね。

■Step1:右手で右方向に耳を引っ張る

正面を向いて姿勢を正し、右手で右方向に耳を優しく引っ張ります。

右手で右方向に耳を引っ張る
 

■Step2:耳を引っ張ったまま、あごを左右、前後に動かす

 右手で右方向に耳を優しく引っ張ったまま、あごだけを左右に動かします。左右に動かすのを1回とカウントし、5回行いましょう。

耳を引っ張ったまま、あごを左右に動かす
 

次に、あごを前後に動かします。これも前と後ろに動かすのを1回とカウントし、5回行いましょう。

耳を引っ張ったまま、あごを前後に動かす
 

■Step3: 右方向に耳を引っ張ったまま、顔を左に向ける

右方向に耳を引っ張ったまま、顔を左に向けます。

右方向に耳を引っ張ったまま、顔を左に向ける
 

■Step4: 耳を引っ張ったまま、あごを左右、前後に動かす

Step3の状態のまま、あごだけを左右に動かします。左右に動かすのを1回とカウントし、5回行いましょう。

耳を引っ張ったまま、あごを左右に動かす
 

次に、あごを前後に動かします。これも前と後ろに動かすのを1回とカウントし、5回行いましょう。

耳を引っ張ったまま、あごを前後に動かす
 

【まとめ|情報疲れの脳を緩める、自律神経を整える耳ほぐしメソッド4か条】
1)脳がフル回転し続けていると、心身ともに緊張状態になり、体調にも影響が。
2)リラックスのスイッチとなる「迷走神経」の活性化が有効。耳のストレッチがポイントに。
3)「迷走神経」が正常に働くと呼吸が深まり、血流が整い、頭の中のノイズも沈静化。
4)慢性的な疲れの軽減、腸内環境の改善、睡眠の質が向上するなどうれしい効果も。

以上、「情報疲れの脳を緩める、自律神経を整える耳ほぐしメソッド」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月17日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「このメソッドを行うと、頭の重さがふっと軽くなる感覚に。パソコン作業の合間や仕事の切り替えのタイミングに行うだけでも、こわばっていた首やこめかみがゆるむようで、呼吸が深くなるのを感じます。思考がリセットされるようで、隙間時間に取り入れると、集中力が戻りやすくなりますね」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子