【目次】

炎症の原因に…日焼けを加速させるNG行動


◆紫外線対策をしていない

たとえ、休日でメイクは控えめ…という日でも、日焼け止めはメイクの下地ではなく、スキンケアの仕上げと考え、どんな朝も忘れないでください。光老化を防ぐだけでなく、刺激物質がつくことによる慢性炎症も防ぐので、くすみ対策にもなるからです。休日に肌を休めるためにお化粧を控えたとしても、SPF値は10〜20程度で十分なので、ベースメイクではなくスキンケアの一部にする習慣をつけましょう。

友利 新さん
医師(内科・皮膚科)
(ともり あらた)東京女子医科大学卒業。同大学院の内科勤務を経て、皮膚科へ転科。都内2か所のクリニックに勤務のかたわら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための情報を雑誌、テレビなどで発信中。著書に『肌老化が怖くなくなる本気の肌トレ 炎症ストップケアで肌悩み全解決』(主婦の友社)ほか。

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◆去年の残ったUVを使う

ダメではありませんが、保管状態がよければ…、という条件つきです。使用する前に、異臭がしないか? 変色がないか? 中身が分離していないか? この3つは必ず確認を。開封した化粧品は早めに使いきるのが理想です。特に、日焼け止めは、炎天下の屋外での使用もあり、変質が心配。保管状態に自信がない場合は、新調することをおすすめします。

◆汚い肌を脱ぎ捨てたいから強いピーリングをする

美容皮膚科でも人気のピーリング。酸などの薬剤を用い角質を取り除きます。ピーリングの最大の魅力はザラつきやくすみへの即効的な効果。しかし、肌の最外層には紫外線や乾燥から守る大切な役割もあります。無理に皮膚をはがすと角化異常や肌荒れなどの大きなダメージを与えかねません。夏のピーリングは深追いしないことが第一です。

◆シミが気になるからレーザー治療をする

この時季のレーザー治療はおすすめできません。治療中は肌を紫外線から完璧に防御する必要があるからです。絆創膏や日焼け止めを使うとしても、紫外線量がピークの7~8月は避けたいところ。日差しが弱まる10月以降を検討して。また、シミを濃くしないためにも、新たなシミを増やさないためにも、美白コスメと日焼け止めは絶対に使うべきです。

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日焼けで炎症をおこさないための対策


◆ビタミンAとCを肌に入れて紫外線対策を

「ビタミンCは、シミ対策やターンオーバーの促進、抗酸化作用、コラーゲン生成の促進、角化の正常化など、透明感のある美白肌へ導く作用が備わっている優秀な成分。また、ビタミンC配合のコスメを朝つけると日焼けによるダメージ予防にもなるるので、マストです。ひと口にビタミンCと言っても、ブランドによってアプローチ方法が異なるので、濃度や使用感など、ご自身に合ったビタミンCを見つけていただきたいです。私的には、美容液で使うのが即効性も感じられておすすめ。その場合は、その後に必ず保湿効果の高いクリームで仕上げるとさらに美肌効果が感じられます。また、コスメの“効き”は、使って心地いいこと、ご機嫌でいられることも大切ですので、テクチャーや後肌感など、ご自身の五感を満たすアイテム選びを楽しんでいただきたいです」(美容家 深澤亜季さん)。

 
深澤亜季さん
美容家

美容家歴20年。幼少期をタイで過ごしながらも、現在は透き通るような美白肌の持ち主として数多くのメディアで活動。美白をテーマにした著書は、アジアでも翻訳出版されている。独自のビューティメソッド「ルンルンビューティー(R)」では、年齢や日々溢れている美容情報に惑わされず、自分らしい美しさと自分の“ルンルン” が高まると大好評。

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「パルミチン酸レチノールなどのビタミンAが入った美容液は、SPF効果があるという説もあり。また、抗酸化作用の強いビタミンCも紫外線ダメージを修復しやすくするといわれています。美容成分の「ビタミンA」と「ビタミンC」どちらも紫外線対策に有効なので、化粧品で取り入れるだけでなく、朝食でも積極的に摂取しましょう。「守り」の美容を意識して、習慣にすることが美しさを保つ秘訣だと思います」(医師 友里 新さん)。

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◆しっかり保湿をして日焼けしにくい肌に

夏の肌は想定外に乾いています。汗と一緒に潤いが流されたり蒸発したりで、肌表面は常に無防備な状態に。さらに、日焼けが肌のバリアを脆弱化させ、いっそう乾燥が深刻化し、さらに焼ける、負のループも止まりません。夏は手抜きケアしている場合ではないのです。乳液やクリームまで塗って、まだ乾くようならオイルの投入もあり! オイル100%は重たくても、オイル比率を下げた美容液なら使いやすいはず。乳液やクリームの前に1滴、さらに追いオイル1滴もありです。

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首は体か顔かという2択では、迷うことなく顔の仲間といえます。しかも実は首の皮膚は、顔の普通の部位よりも薄い。なぜならば、頻繁に動く部位だから。動きやすいように皮膚も皮下組織も、動きを邪魔しない構造になっています。つまり目元と同じように、ダメージが現れやすい宿命にあるのです。にもかかわらず、いい加減なお手入れしかしないとどうなるか? 顔との見た目年齢は、年々拡がる一方ということに。優秀な首専用スキンケアがあります。首にも顔用の日焼け止めをつけていると思いますが、その前に、日中のダメージから守る、首専用美容液を塗ること。首肌への負荷は最小限に。

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◆紫外線をカットする日傘

紫外線が気になる季節の日傘はマストアイテム。遮蔽と遮光と遮熱すべての性能を兼ね備えた日傘を選ぶのが理想です。最も高性能なのは「紫外線遮蔽率(UVカット率)99.99%・遮光率99.99%・遮熱効果」と表示のある日傘ということ。

・紫外線遮蔽率とは、その名の通り、紫外線を遮蔽する度合いのことです。UVカット率とも呼ばれます。日傘を選ぶ際には、この紫外線遮蔽率が何パーセントなのかを確認しましょう。数値が上がれば上がるほど紫外線から守られます。

・遮光率とは、可視光線をカットする度合いのことです。多くの販売店が「100%」の表記を許容していないので99.99%が最も高い数値になります。遮光率99.99%のものは、「一級遮光」と呼ばれます。

・遮熱率とは、熱を遮る度合いのことです。選ぶ基準は「遮熱効果」と書かれたものです。「遮熱効果」という表記をする場合、厳格な検査項目をクリアしないと表記ができないので、その日傘は熱をカットする能力も高いと思って問題ありません。色は濃いもののほうが遮熱効果が高いことが多いです。

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日焼け後のケア方法


◆紫外線を浴びたらビタミンCコスメで速攻ケア

「紫外線の悪影響はすぐに肌に現れないため、特別なケアはせずになんとなく放置しがち…。最近はバカンスにも行っていないから平気、という人も、ちょこちょこ浴びていた生活紫外線が貯金のようにたまって、ある日突然シミが出現、なんてことが…。紫外線を浴びた刺激で新しくメラニンがつくられるまでには48時間かかるといわれています。ですので、うっかり日差しを浴びても、炎症を抑える効果の高いビタミンCで、先まわりするのが得策。ビタミンCは、紫外線ダメージによるたるみやシワの予防にも、高い効果が期待できます」(ビューティ エディター 近藤 須雅子さん)。

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◆一気に肌を冷却させる

気温が高い時期は、ただ肌を冷やすだけで、血管に刺激を与えて血流を高める“温冷美容”に。日焼け直後に肌を冷やすとメラニンを刺激するヒスタミンという神経伝達物質を抑えるので、ひんやりコスメはシミ予防にも効果的。温&冷効果で細胞の活性化を。

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この記事の執筆者
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