【目次】
デトックスとは?
デトックス=ダイエットではない!
まずは、デトックスとは何か?を軽くおさらいしましょう。デトックスとは、「体内に溜まった毒素や老廃物を排出して、心身ともに健康な状態に導くこと」。老廃物が体内に溜まったままになってしまうと、腸内環境が乱れたり、代謝が落ちてしまったりと、体に多くの不調が現れます。これらは便秘や肌荒れのほか、むくみや冷え性の原因になってしまうことも…。体内の老廃物や毒素を排出することで、本来の体のはたらきを取り戻すことが「デトックス」であり、実はこのデトックス、直接的にダイエットの方法を指すものではありません。しかし、デトックスを上手に行うことで新陳代謝を高めたり、冷えを解消したりすることで、結果的にダイエットに対してアプローチできます。
おすすめのデトックス方法【3選】
【1】ハーブティーを飲む
気軽に行いたい、という人におすすめなのが、ハーブティーを飲む毒出し。それぞれのハーブがもつ効能が、デトックスに効果を発揮し、ダイエットをサポートしてくれます。どのハーブティーもホットで飲むのがおすすめです。
【2】デトックススープを飲む
野菜をふんだんに使ったスープを飲んでデトックスする、という話題を耳にしたことはありませんか? これは、デトックスに効果的な野菜をスープに入れて飲み、代謝をあげることで、痩せやすい体質へ導くという効果が期待できるといわれています。
野菜を水で煮込み、最後に鶏ガラやかつおダシ、塩などで味付けするだけで完成です。あまり塩味をつけすぎず、ダシをしっかり活用するのがポイントです。オレガノなどのハーブを入れて風味をつけるのもおすすめです。スープ自体にもデトックスに効く栄養がたっぷり溶け出しているので、しっかりと飲み干してください。しかし、野菜だけではお腹に溜まりづらいのでは? という不安があるのも事実。そんな時は豆類と入れてみましょう。消化が良く良質なタンパク質を摂取することで、満足感だけではなく、アミノ酸が体内の有害物質をつかまえて外に排出してくれる効果も得られます。
【3】入浴をする
入浴が有効といわれているのは、温熱効果による深いリラックス感をはじめ、香りの癒し効果や保湿、デトックス、リフレッシュ、痛みの緩和、免疫力の向上などが、心と体に作用してくれるから。贅沢なバスタイムが今日より明日を快適に導くきっかけにもなるのです。また、眠る2時間前に入浴すると一時的に上昇した皮膚温度と深部体温が徐々に元の体温に戻り、その後深部体温が下がってやがて自然に深い眠りに誘われます。
リラックスして過ごす入浴時に深い呼吸を意識すると、更年期に乱れがちな自律神経を整える効果が高まります。しかもゆっくりと肺をふくらませたり縮めたりすることで呼吸筋が鍛えられ、せき込みや誤嚥を防止できるメリットも。
今夜から始めたい!幸福に満たされる「贅沢なバスタイム」美容に差がつく入浴の仕方とは?
デトックスに効く!リンパマッサージ【3選】
【1】凝り固まった腹部=腸をほぐす!簡単テニスボールマッサージ
<STEP.1>初めに圧をかける位置の確認を
うつ伏せになり、床とお腹の間にテニスボールを挟み、圧をかけてほぐしていくマッサージなのですが、まずどの位置を刺激するのか、確認しておきましょう。おへそを中心として直径約15㎝の範囲(写真の●の位置)にテニスボールを当てて圧をかけます。その際、肋骨に当たらないように要注意。肋骨は繊細のなのでひびが入る危険性も! 左側の肋骨よりも下側に2か所、左側の骨盤の腸骨(腰骨)沿いの上側に2か所。右側も同様に行い、計8か所に圧をかけていきます。
<STEP.2>テニスボールを当てて膝を曲げ伸ばしする
うつ伏せになり、テニスボールをStep1の写真の●の位置に当てて、自分の体重で圧をかけます。そして、1か所に当てるごとに膝の曲げ伸ばしを10回繰り返すこと。左側を行っているときは左足の膝を、右側を行っているときは右足の膝を曲げ伸ばしして。ただ当てているだけよりも、深く刺激をすることができて効果的。もし痛い場合は膝を伸ばしたままで10 秒深呼吸をするだけでもいいでしょう。
<STEP.3>膝を曲げた状態で足の指先で円を描くように動かす
次は1か所に当てるごとに、膝を曲げたまま、足の指先で円を描くように回し動かす。1か所につき、内回し3回、外回し3回。これによってテニスボールの圧の角度がStep.2のときと変わるので、あらゆる方向から腸に刺激を与え、しっかりとほぐれることに。自分の体重を使った圧なので、必要以上に負荷がかかり過ぎないのもこのマッサージのいいところ。これもStep.2と同様に、左側を行っているときは左足で、右側を行っているときは右足を使うこと。
【まとめ|硬くなった腸をほぐし、腹部を温めるポイント4か条】
1.硬さも大きさも最適!凝り固まった腹部はテニスボールでマッサージがベスト。
2.腹部にはリンパが集中。ほぐせば代謝が上がり腹部の冷え解消に。
3.腸も筋肉。圧をかけてほぐすと活発に動きだし、便秘解消にも。
4.短時間でしっかりとほぐすためには、膝の曲げ伸ばしや足の回転をすることが大事。
ストレスでお腹が冷える!?テニスボール1個でデトックスできる「腸マッサージ」
【2】むくみスッキリ!鎖骨リセットマッサージ
<STEP.1>鎖骨の手前側の4か所をプッシュしてリンパ節に圧をかける
鎖骨の手前には、大きなリンパ節があります。ここが詰まると顔に血流がいかなくなり、リンパの流れも滞り、むくみやくすみ、肌荒れの原因に。のどぼとけ側から外側に向かって4か所プッシュをして圧をかけるとコリがほぐれて、血流もリンパの流れも改善。さらにここには頭を傾けるはたらきをしている斜角筋があり、これがほぐれることで、首こり解消にもいい。
<STEP.2>プッシュしながらイヤイヤと首を振り、負荷をかけてしっかりとほぐす
STEP.1でプッシュした4か所のうち、痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐしていきます。中指でしっかりと押さえたまま、「イヤイヤ」というように、小さく首を横に振ります。これを5回。さらに負荷がかかるので、コリがしっかりとほぐれて、リンパの流れがさらによくなります。
<STEP.3>プッシュしながらウンウンと縦に首を振り、さらにデトックス効果をアップ
これもSTEP.2と同様に痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐす動作。中指でしっかりと押さえたまま、「ウンウン」というように、小さく首を縦に振ります。これを5回。これでさらなるデトックス効果が。
<STEP.4>仕上げに大胸筋をさすってほぐす
これを体の中心側から行い、次にこぶしの位置を肩側に向かってずらし、同様に行います。写真で示したように3か所に分けて行いましょう。
【まとめ|小顔&美肌になる鎖骨リセットマッサージのポイント 4か条】
1.顔のむくみ、くすみの原因は「鎖骨のリンパ節のつまり」にあり。圧をかけてほぐし代謝アップを。
2.指でプッシュするだけよりも、「イヤイヤ」「ウンウン」の動作を入れると効果倍増。
3.大胸筋をほぐすと姿勢がよくなり、深い呼吸ができるように改善。自律神経のバランスも整いやすい。
4vいつでもどこでも簡単にできるのが利点。首こり解消にもなるので仕事の合間に行ってリフレッシュを。
顔に触れないのに小顔効果絶大!むくみ、二重あごに効く「鎖骨リセット」マッサージ
【3】肌の巡りを高める顔のマッサージ
<STEP.1>額→こめかみ→耳の前→フェースラインと、リンパの流れに沿って軽く圧迫する
顔の中心から外側に向かってなじませてから、額→こめかみ→耳の前→フェースラインと、リンパの流れに沿って軽く圧迫する。
<STEP.2>次に眉頭→眉骨の下→耳の前→フェースラインを軽く圧迫する
次に眉頭→眉骨の下→耳の前→フェースラインを軽く圧迫する。1.のステップとこれを合わせて、2〜3回繰り返す。
8月の“夏バテ肌”を救済!巡りを促す【リンパマッサージ】でデトックスを!
効果的な「食べ物」「飲み物」
1週間のデトックススープでのダイエットで「痩せ体質」に改善!
短期間で、デトックスやダイエットの効果を実感したい! という場合にも、デトックススープはおすすめです。
スムージーなどを使ったファスティング(プチ断食)も、効果を実感するには効果的ですが、やはり1週間など継続して行うのは少々ハードルが高いですよね。デトックススープを食べるという方法であれば、満腹感もありつつ無理なくデトックスを継続することができます。もちろん、この際、添加物の摂取は避けるようにしてくださいね。方法としては下記のスケジュールをおすすめします。
\デトックススープを飲む1週間スケジュール/
・開始の24時間前からアルコールは控える。
・1日目はデトックススープとフルーツで過ごす。
・2日目はデトックススープと野菜を食べて過ごす。
・3日目はデトックススープとフルーツ、野菜を摂取。
・4日目はデトックススープのほか、アボカドサラダを食べる。
・5日目、6日目はデトックススープと魚、豆腐などを摂取。
・最終日はデトックススープと玄米を食べて過ごす。
ポイントはデトックススープのみではなく、ほかの食材(野菜、魚など)も、しっかりと摂取すること。極端にタンパク質を落とすことで、筋肉を消費してしまうことを防ぐためです。良質なタンパク質であり、発酵食品の納豆なども付け合わせとしておすすめです。ただ、フルーツに関しては糖質も多くなるため食べ過ぎないように注意しましょう。また、脱水を起こさないよう、水分もしっかり摂取してください。デトックススープはいくら食べてもOK!
ちなみにデトックススープはフレッシュな状態で食べられるよう、できるだけ都度、作って食べるのが理想。余ってしまった、都度つくる時間がないという場合は、冷凍して保存して温めて食べます。この際、電子レンジを使ってしまうと、耐熱容器などの毒素が溶け出してしまうこともあるので、小鍋で温めて食べるようにしてくださいね。
「デトックススープ」におすすめの野菜【6選】
それでは実際に、デトックススープに入れ込むものとしておすすめの野菜は、何なのでしょうか? いくつかご紹介します。農薬自体が毒素として体内に溜まってしまうので、食材を選ぶ際も出来るだけオーガニックのものを選ぶのがポイントです。
【1】キャベツ
キャベツは食物繊維が豊富に含まれており、整腸作用などに効果を発揮してくれます。また92%が水分であるため、カロリーが低く抑えられるのもうれしいポイントですね。調理するとグッと食べやすくなるため、スープにすることでたくさんの量を摂取でき、満足感が高いのもメリットです。
【2】玉ねぎ
デトックススープをつくる際に、ぜひ入れてほしい食材が「玉ねぎ」。キャベツと同じく食物繊維が豊富であるほか、玉ねぎに含まれるケルセチンという成分が内臓脂肪の燃焼を助け、体外に排出するはたらきがあるのです。あらゆる料理に使える玉ねぎは、デトックスの観点からも常に冷蔵庫にストックしておきたい食材です。
【3】ニンジン
ニンジンに含まれるβカロチンは抗酸化作用が高いため、お肌の新陳代謝を高め、肌あれを防いでくれたり、アンチエイジングを助けてくれたりする効果があります。また、カリウムを含むため、余分な水分や塩分を排出してくれる作用があり、むくみの解消にも効果的です。
【4】セロリ
セロリにも食物繊維やカリウムが多く含まれるため、整腸やむくみ解消にぴったり!また、シャキシャキとした食感があることで満腹感アップにもひと役買ってくれます。デトックススープをつくる際には、ちょっと食感を残す程度に煮込むとよいでしょう。
【5】トマト
トマトに含まれる成分として有名なのがリコピン。リコピンには抗酸化作用があり、ニンジンと同じく新陳代謝を高めるはたらきがあります。さらに、トマトは加熱調理することでより栄養価が高まるため、デトックススープに入れ込む具材としてぴったりですね。
【6】ブロッコリー
ブロッコリーの芽に含まれる「スルフォラファン」という成分が、デトックスに効果が高いと言われています。スルフォラファンは聞きなれない名前ですが、解毒作用や抗酸化作用のほか、内臓脂肪の蓄積を予防してくれるという作用も! スープにボリュームを加えられるのもうれしいですね。
以上のようにおすすめの野菜がある一方、デトックススープにあまり向かない食材もあります。でんぷん質の多い根菜類などは、満足感は得られるものの、デトックススープには不向き。また、豆類と同じく良質なタンパク質である魚に関しても少々注意が必要です。イワシなど良質な脂がのった小魚などはOKですが、体内に水銀などを貯めやすい、マグロなどの大型の魚は避けるようにしましょう。
飲み物【4選】
【1】ハイビスカスティー
ハイビスカスティーは、見た目にも美しい赤と酸味が特徴的なハーブティー。ハイビスカスティーにはカリウムが含まれているため利尿を促す作用があり、便秘の解消にも効果的です。また、ハイビスカスティーの酸味の元であるクエン酸には、疲労回復や新陳代謝を助ける作用があるため、便秘の解消で腸内環境が整うだけではなく、代謝アップをサポートしてくれるという一面も! 代謝の向上は、ダイエットにおいても不可欠。ダイエット中のサポートドリンクとして活躍してくれそうです。
【2】マテ茶
マテ茶は「飲むサラダ」とも言われ、南米では食事中に飲むお茶として、古くから親しまれているハーブティーです。多く含まれるミネラル成分のおかげで新陳代謝がアップするほか、食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果も期待できます。さらに注目したいのが、マテ茶に含まれるゲニポシド酸という成分。コレステロールや脂質の吸収を抑えてくれるとあって、ダイエット中の飲み物にはぴったり! お肉や脂っこい料理が多いイメージの南米で、女性たちがスタイルを維持しているのはマテ茶のおかげもあるのかも!?
【3】ローズマリー
肉料理にも使用されるローズマリー。実はローズマリーもデトックス、またデトックスからアプローチするダイエットに効果的なハーブティーです。もともとは香りが強く、リラックスなどに効果があるとして人気がありますよね。しかしそれだけではなく、ローズマリーにはフラボノイドやファイトケミカルという、便秘解消や脂肪燃焼に効果的な成分があるため、近年ダイエットの観点から注目されています。
【4】緑茶
日本人にとって最も馴染み深い飲み物といえば、緑茶。実は緑茶にもデトックスに効果的なポリフェノールなどがふんだんに含まれているため、抗酸化作用が高く、お肌の新陳代謝を高めてくれるはたらきがあります。また、緑茶に含まれるカテキンやカフェインには、脂質を体外に排出するはたらきがあり、脂肪燃焼をしやすくする効果があります。食事中や運動前に飲むのがおすすめです。緑茶に関しても、季節に関係なく、ホットで体を温めながら飲むとよいですね。
おすすめのハーブと漢方
消化不良などの改善につながるハーブと漢方
梅雨時期の憂鬱な気分や冷え、消化不良などの改善につながるハーブ&漢方。料理のトッピングやホットティーなど手軽な方法で、長く続けたい。
\覚えておきたい!ハーブと漢方の種類・効能/
【1】スペアミント/爽やかな香りがイライラを鎮める。
【2】パクチー/整腸・デトックスに効果的。
【3】玫瑰花(マイカイカ)/甘い香りにはリラックス効果があり、体を温め、血の巡りを整える。
【4】ハトムギ/利尿作用で、むくみを改善。
【5】なつめ/緊張緩和・鎮静・滋養強壮・利尿作用のほか、体を温める効果も。
【6】イタリアンパセリ/豊富なビタミン、ミネラルを含む。カリウムの利尿作用でデトックスし、むくみを改善。
【7】クコの実/ビタミン、アミノ酸、ポリフェノールを多く含み、中国では滋養強壮に効く「不老長寿の薬」とも。
【8】紅花/血液の流れを促して、冷えを改善。健康的な顔色に。
【9】レモンバーム/温かなレモンバームティーを飲むと、発汗を促進し、毒素の排出を助けてくれる。
※妊娠中や服薬中の使用は、専門家の意見を聞いて。
梅雨不調を整える「ハーブティ&バスソルト」体を中から温めて元気に!
関節の平らな部分を使って、前胸部の広く平たい筋肉=大胸筋をほぐしていきます。右手のこぶしで左側の大胸筋をほぐすのですが、こぶしにしっかりと力を入れて骨にまで圧をかけるように、写真のように5〜10㎝の幅で5回スライドさせながらマッサージを。- TEXT :
- Precious.jp編集部