【目次】
「前髪あり」ショートアレンジ【5選】
【1】逆毛を立てて浮き毛をつくる立体フォルムアレンジ



■アレンジ方法
「全体的にはストレートアイロンでふんわり感を出していきますが、ペタッとしがちなトップのみは逆毛でピンポイントにボリューム出しを。逆毛をつくることで、欲しいボリューム感を長時間キープできます」(BEAUTRIUM GINZA スタイリスト 矢作友輝さん)。

STEP.1:ストレートアイロンでふんわりニュアンスを出す

STEP.2:逆毛を立て、ふわっとした浮き毛をつくる

<まとめ!アレンジポイント>
- ショートヘアこそ、骨格や毛量に合わせて毛量調整し、メリハリ出しが必須
- ボリュームが欲しいトップ部分は短い毛をバランスよく仕込み、根元から立ち上がる毛流れを
- トップは程よく逆毛をたてて、毛を自然に浮かせてボリュームアップ!
「スタイリングにはワックスとオイルを併用するのがおすすめ。ふわっとした毛流れはワックスで、毛先や襟足、前髪などツヤを出したい部分にはオイルを」(矢作さん)。
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【2】つむじ割れを防ぐカーラーでトップを立ち上げるアレンジ



■アレンジ方法
「後頭部につむじがあると、ショートの場合はとくにパカッと割れてしまいがちなので、トップはカーラーでふんわりとセットするのがおすすめ。膨らむボリュームは出したくないので、サイドはストレートアイロンを使って中間から毛先にかけて巻くのがポイントです」(MINX ginza ディレクター 河野沙耶佳さん)。

STEP.1:トップはカーラーで、サイドは丸みをつけるようにアイロンを通していく

STEP.2:顔周りはリバース巻きに

〈まとめ!アレンジポイント〉
- 直毛 多毛のショートはバランスのいいすき具合&レイヤーがカギに
- 襟足と正面から見えるサイドの毛先は薄くつくり、抜け感を出す
- カーラーとストレートアイロンを使ってメリハリスタイリング!
「スタイリングには柔らかめのバームがおすすめ。毛束を程よくホールドしながら、ツヤ感も出せます」(河野さん)。
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【3】耳にかけてスッキリさせたあか抜けアレンジ



■アレンジ方法
「ちょこっとストレートアイロンでニュアンスをつけ、サイドは耳かけでボリューム調整するだけ。ひと手間かけるだけで、格段にあか抜け感がアップします」(Violet Aimee 店長 トップスタイリスト Ruiさん)。

STEP.1:トップはドライヤーの熱でボリューム出し

STEP.2:ストレートアイロンで自然な動き&丸みをプラス

STEP.3:耳うしろの内側の毛は耳にかけてボリューム調整

〈まとめ!アレンジポイント〉
- 硬めの直毛の場合、ショートでも長めにカットしながら長短を程よくつけて軽やかな動きをプラス
- すそはすっきりさせてメリハリを出す
- 内側のサイドの髪は、適度に耳かけしてあか抜け感アップ
「スタイリング剤はツヤを出すオイルのほか、やわらかめのワックスなどもおすすめです」(Ruiさん)。
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【4】トリートメントムースをなじませるパーマアレンジ



■アレンジ方法
「根元と前髪だけざっと乾かしておけば、暑い季節は自然乾燥でもOKなのがパーマのラクなところ。バリバリと固まるムース剤は避け、潤いとパーマ感をキープできるトリートメントムースを使うのが今っぽくこなれて見せるコツです」(Rougy スタイリスト 江良栞さん)。

STEP.1:まずは手元にトリートメントムースをとって

STEP.2:毛先にトリートメントムースをなじませる

STEP.3:毛コームにキープ系スプレーを塗布

STEP.4:前髪の毛先の流れをキープするようにコームでなでる

〈まとめ!アレンジポイント〉
- ショートのこなれパーマのベースは、襟足長めウルフショート。くせ毛活かしのカットでおしゃれニュアンスに
- 毛先から中間にかけてのパーマで、スタイリングの手間のない再現性の高いスタイルに
- おでこカバーや小顔を叶える前髪は、毛流れキープのひと手間をプラス
「パーマスタイルにはパーマ用の固まらないタイプのトリートメントムースが断然おすすめです」(江良さん)。
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【5】アイロンで自然な丸みを出すふんわりアレンジ



■アレンジ方法
「ショートヘアにこなれたふんわり感を出すために、洗髪後に乾かすときもひと手間を加えて。分け目がぱっきりしないよう、頭皮をこすりながら360°あらゆる方向からドライヤーの風をあてながら乾かすのがポイントです。乾かすだけでもふわっとしながらまとまりが出るスタイルですが、スタイリングの際にはカーラーやアイロンでさらに立体感をアップさせて」(MINX ginza トップデザイナー 関真吾さん)。

STEP.1:前髪はカーラーでふわっと

STEP.2:サイドは自然な丸みを出すよう、ストレートアイロンの熱を加えて

STEP.3:ワックスは襟足からもみこむようにつける

〈まとめ!アレンジポイント〉
- 大人ショートは、後頭部の丸みが肝。襟足や耳回りはタイトに、メリハリが出るようなカットを
- 長め前髪でおでこやはちを自然にカバーして、若見せもおしゃれ感も両立
- ふわっと感を引き出すスタイリングで骨格&顔立ちまでキレイに
「スタイリング剤はソフトワックスがおすすめ。ふわっとした動きを出しながら、タイトに整えたい部分はボリュームダウンさせ、適度な毛束感を出したり、メリハリのあるスタイルを叶えてくれます」(関さん)。
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「前髪なし」ショートアレンジ【5選】
【1】アイロンで丸みを出すように巻いたふんわりアレンジ



■アレンジ方法
「前髪からトップにかけては、分け目をまたぐように前に流しながらアイロンで内巻きにしてふわっと。サイドに流れる前髪はおろしても、耳にかけても、気分でアレンジを」(LANVERY スタイリスト 菅野太一朗さん)。

STEP.1:前髪は内巻きに

STEP.2:トップも前側に向かって内巻きに

STEP.3:後頭部もアイロンで巻きふんわりと

<まとめ!アレンジポイント>
- レザーカットでショートヘアにやわらかい質感をプラス
- ふんわり長めのサイドに流れる前髪で、ショートのこなれ感を際立たせる
- 分前髪からトップにかけては、前に流しながら内巻きに熱を与えて自然にふんわりスタイリング
「スタイリング剤はワックスがおすすめ。毛先を中心に、全体的にも見込んでエアリー感を出しています」(菅野さん)。
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【2】毛先は手でくしゅくしゅさせて仕上げるエアリーアレンジ



■アレンジ方法
「ぺったりしがちなトップは、カーラーを巻いてボリュームアップ。毛先はアイロンは使わず、手でくしゅくしゅさせながらブローするだけでこなれたニュアンスが出せます」(EMMA GINZA スタイリスト MARIAさん)。

STEP.1:トップ部分は前向きにカーラーを巻く

STEP.2:サイドの毛先は手でくしゅくしゅさせながらスタイリング

STEP.3:カーラーをはずしてオールバックに

〈まとめ!アレンジポイント〉
- レイヤーを程よく入れたマッシュショートで、媚びない女っぽさもボリューム感も両立
- 長め前髪で快活かつ小顔印象に
- スタイリングはアイロンは使わず、カーラーと手ぐしで抜け感をキープ
「スタイリング剤はパウダーワックスや固まらないスプレーなど、トップのボリュームや前髪のニュアンスを自然にキープできるものを」(MARIAさん)。
40代に似合う【ふんわりこなれマッシュショート】ぺったりしやすい髪にもボリューミーなニュアンスを
【3】ハンドブローのみで仕上げるボリュームアレンジ




■アレンジ方法
「サイド分けにすればアシンメトリーに、センター分けにすればノーマルなボブにも見えるスタイルなので、気分やその日の服装に合わせてアレンジが効くのもポイントです。ショートよりは重さ&長さがあるので骨格もうまくカバーできるうえ、上品さを残しつつも少し遊びのあるスタイルなので大人ならではのイメチェンもかないます」(NORI HAIR TOKYO オーナー スタイリスト NORIさん)。

STEP.1:トップの根元には温風+冷風をあててふんわり感をキープ

STEP.2:サイドの毛は手ぐしブローでふんわりと

〈まとめ!アレンジポイント〉
- ぺったりしがちな後頭部は、襟足を絞り丸すカットでボリュームアップ
- アシンメトリーなカットでこなれたおしゃれ感をプラス
- ブラシは使わず手ぐしブローでふんわりと。温風+冷風をうまく使って毛流れをキープ
「中間から毛先にかけてはオイルをなじませてツヤ感アップ。トップがすぐペタッとしてしまう方は、部分的にハードスプレーを使っても」(NORIさん) 。
40代に似合う【程よくモードなアシンメトリーショート】左右非対称のカットで雰囲気自由自在
【4】ピンを使い毛流れをキープする立体アレンジ



■アレンジ方法
「40代50代になるとどうしても髪にハリコシがなくなってきて、トップがぺったりしがちなので、トップをふんわり立ち上げるひと手間が必要不可欠です。まずはトップの髪を持ち上げるようにアイロンを通し、ダッカールというピンで留めて立ち上がりをつくり、ソフトハード系スプレーでホールド。サイドは自然に巻いてふんわり立体感のあるスタイルに」(Sui OMOTESANOD 副店長 中西雄二さん)。

STEP.1:トップの髪は根元から持ち上げるようにアイロンを通し、自然なふんわり感を出す

STEP.2:サイドは内巻きにワンカール

STEP.3:分け目をまたぐようにダッカールで留め、ソフトハード系スプレーでキープ

「トップ部分には固まりすぎずに程よくホールド感のあるソフトハード系スプレーを、サイドには毛先を中心にオイルをなじませてしっとりとしたツヤ感を出して」(中西さん)。
40代に似合う【ハイライトで自然な立体感際立つワンレンボブ】ふんわりまとまってさりげなくおしゃれ!
【5】立ち上げながらワックスをなじませるふんわりアレンジ



■アレンジ方法
「根元を起こすようにドライヤーをあて、ワックスを根元部分に、立ち上げるようになじませれば完成です。少しずつではなく、大胆にスタイリングしてください」(natura クリエイティブディレクター 内藤新士さん)。

STEP.1:頭頂部の根元を起こすように4本のカーラーで巻く

STEP.2:頭頂部の根元をつまむように、ドライヤーをあてる

STEP.3:トップの毛束を持ち上げるようにワックスをなじませる

〈まとめ!アレンジポイント〉
- 後頭部も丸みのあるシルエットにすること
- スタイリングの最初にカーラーで根元からしっかり立ち上げること
- ワックスはなでつけず、立ち上げながらなじませること
「ワックスをなじませるとき、なでつけるようにしてしまうと、せっかくのボリューム感が失われる原因に。毛束を持ち上げるようになじませると、根元からふんわり自然に立ち上がりますよ」(内藤さん)。
40代に似合う【ふんわりショートヘア】トップをボリュームアップさせる【スタイリング術】を伝授
不器用でもできる簡単アレンジ【1選】
【1】2回「くるりんぱ」するだけ!短くてもできるハーフアップ



■アレンジ方法
「頭頂部の毛束をバランスよく引き出すことで、頭の形がより綺麗なシルエットに。束感やニュアンスを出すことで、ただ結ぶだけよりも、こなれた印象になります。さりげなくインナーカラーを仕込むと、メリハリ、立体感も生まれ、より今っぽくなりますよ」(LANVERY 代表 菅野太一朗さん)。
STEP.1:ハチ上の毛束をとってゴムで結ぶ

STEP.2:結んだ毛束でくるりんぱ

STEP.3:ハチ下とこめかみの毛束をとってゴムで結ぶ

STEP.4:結んだ毛束をSTEP.2と同じようにくるりんぱ

STEP.5:頭頂部の毛束をつまんで引き出す

〈まとめ!アレンジポイント〉
「くるりんぱの結び目は、ふたつとも同じ高さにするのがポイント。きっちりと結び過ぎてしまうと古臭い印象になってしまうので、程よくゆるく、ざっくりとまとめてください。下準備として、アレンジ前にヘアクリームをなじませるのもおすすめ。髪の内側、根本にもなじませれば、ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(菅野さん)。
使うのはゴムだけ!「くるりんぱ」でつくる、ボブスタイルのハーフアップ
結婚式におすすめのアレンジ【2選】
【1】ウェットな艶感を出したかきあげスタイル





■アレンジ方法
印象を変えることができるポイントはふたつ。「ひとつ目は髪の質感を変える。質感をウェットにするだけでも大きく印象は変わります。ふたつ目は前髪を上げる。普段おろしていることが多い前髪をかき上げるだけでも別人のような印象に仕上がります。
ベースは丸いフォルムのマッシュ。前髪をおろしていると可愛らしい雰囲気ですが、かき上げるとクールな雰囲気にも。ウェットな質感によって、ゆるくかかっているパーマの存在感も増し、色気もグッと増します。様々な表情を楽しめるのがこのアレンジの特長です」(Cocoon スタイリスト 泰斗さん)。
STEP.1:ワックスを根元から全体に揉み込む


STEP.2:前髪をかき上げる

STEP.3:バランスを見て整える

〈まとめ!アレンジポイント〉
「スタイリングするときは、ある程度ラフさを残すように心がけて。濡れた髪質でビシッと整えてしまうと、強い印象になるだけでなく古臭い感じになることも。パーマのニュアンスを活かすように意識してください」(泰斗さん)。
【2】着物にも似合う、上品なオールバック
■アレンジ方法
pinceau代表の山岸亜由美さんは、「カーラーで巻いて毛先に動きを出しておくと、マニッシュなスタイルでも上品な大人の女性らしいスタイルになります」と言います。頭頂部にボリュームがない髪でも、「頭頂部から後頭部にかけて根元を立たせるようにカーラーで巻いておけば、ボリューム感が出せます。トップがペタンコになりやすい方にもおすすめのスタイルです」(pinceau 代表 山岸亜由美さん)。
STEP.1:前髪は斜めにリバース巻きにする
STEP.2:頭頂部から後頭部、両サイドを根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
STEP.3:髪をかき上げるようにスタイリング剤をなじませる
STEP.4:サイドの髪をなでつけるようにとかす
着物にも似合う!トップのふんわり感をつぶさない、大人世代のオールバック
- TEXT :
- Precious.jp編集部