大人の女性が試すべきアイメイク方法をまとめました。ただ濃いだけのアイメイクを卒業して、上品ながら目力のある大人のアイメイクの手順やテクニックをマスターしてみてください。

【目次】

長すぎ、太すぎ、派手すぎ…アイラインNG行為6選


1:「長すぎ」

横幅を広く見せたいと目尻ラインを長くのばしてしまうのはNG!

「長すぎ」は黒色が悪目立ちして滑稽顔になってしまいます。

2:「太すぎ」

伏し目にしたときにまぶたが真っ黒…。黒々とした太いラインがNG!
伏し目にしたときにまぶたが真っ黒…。黒々とした太いラインがNG!

「長すぎ」同様に、黒色が悪目立ちしてしまいます。

3:「囲み目」

目を大きく見せたいと黒のラインで囲むのは逆効果、NG!

黒で上下のまぶたの際をぐるりと囲むのは、かえって目が小さく見え、きつく怖い印象になります。

4:「はね上げ」

たるみ目を引き上げようとはね上げると怖い魔女顔になってNG!
たるみ目を引き上げようとはね上げると怖い印象を与えてしまう可能性があるのでNG!

目尻を引き上げようと無理にキュッと上に「はね上げ」れば、横から見たときにラインが際から離れているのでわざとらしい若づくりに映ります。

5:「隙間あり」

際から離れたラインは白い粘膜が目立ち滑稽顔に見えてNG!
際から離れたラインは白い粘膜が目立ち滑稽顔に見えてNG!

「隙間」ができるのは描き方が根本から間違っているせい…。

6:「派手すぎ」

鮮やかなブルーをアイシャドウ並みに。古く野暮ったい顔でNG!
鮮やかなブルーをアイシャドウ並みに、はNG!

派手な色のカラーライナーは引き締め効果が得られないので、大人のアイラインは上まぶたは黒、下まぶたにはネイビーと限定しましょう。

囲み目、はね上げ・・・こんなことしていませんか?NGアイライン6連発!

だれでも描ける!「若返り美ライン」の描き方特訓プロセス


「目を開けた正面顔」がキレイなだけでは若返り効果なし!

伏し目にしたとき、他人の視線は集中するため、目頭側は細く、目尻側は太め、と太さを変えるのが若返りのコツです。横顔の美しさは目尻ラインで決まります。下がりすぎず、はね上げない、8mm長めのラインがベスト。
伏し目にしたとき、他人の視線は集中するため、目頭側は細く、目尻側は太め、と太さを変えるのが若返りのコツです。横顔の美しさは目尻ラインで決まります。下がりすぎず、はね上げない、8mm長めのラインがベスト。

私たちがメイクするときに、目を開けた正面顔しかチェックしていないけれど、他人からは正面だけでなく、目を伏せたときや横顔など、あらゆる角度から見られています。そのことを意識してメイクするのが大人のたしなみ。

アイラインが太すぎれば、伏し目にしたときに真っ黒なまぶたに見えるし、はね上げすぎ、長すぎのアイラインは横顔がまるで魔女のように怖く映ってしまいます。

伏し目も横顔も美しいアイラインに仕上げるには、まつげの隙間をきっちり埋める、そして目頭側は細く繊細に、目尻側は太く、さらに下まぶたラインで引き上げの錯覚効果を演出しましょう。

このポイントを網羅した、だれでも美しいラインが完成する描き方をご紹介します。ルーティンでも描けるくらい練習してみましょう。

NGアイラインにならない、正しい描き方

上まぶたのラインはにじみにくく濃い黒のリキッドが最適ですが、細くまっすぐ引く「ひと筆描き」は必要ありません。左右に小刻みに動かしながら、まつげの隙間の白い粘膜をちょこちょこと埋めていけばいいので不器用な人でも失敗なし。

Step1〜3
Step1〜3

Step1: 黒目の中心から目尻、目尻から中央へと小刻みに埋めながら往復

小刻みに動かしながら、まつげとまつげの隙間を埋めましょう。往復することで2度塗りになり、しっかりと埋まります。

起点は黒目の中心の上。ペン先を当てるのはまつげの上からではなく下から。まつげの上から描くとまつげの隙間が埋まらずNGラインになってしまいます。
起点は黒目の中心の上。ペン先を当てるのはまつげの上からではなく下から。まつげの上から描くとまつげの隙間が埋まらずNGラインになってしまいます。

Step2:中心から目頭に向かい、小刻みに動かしながらまつげの隙間を埋める

描くのは目頭から5mmほど空けた、まつげが生えているところまで。目頭まできっちり塗るときつい印象になります。

黒色のライン効果でまつげが増えたように見せる。加齢でまつげがやせたり抜けたりして失われたラインが復活します。
黒色のライン効果でまつげが増えたように見せる。加齢でまつげがやせたり抜けたりして失われたラインが復活します。

Step3:まつげの上から筆先を当てて、中央から目尻に向かって太さと長さを足す

目尻ラインは目のフレームどおりに描かず、真横にスッと描くのがコツ。このと88mmほどはみ出し横幅を広げましょう。

Step4〜6
Step4〜6

Step4:目尻ラインの端から下まぶたラインにつなげるように描き足す

3で描いたラインの端から下まぶたの際に向かって描くと、目尻に小さな三角ができるので、これを塗りつぶします。

たるみまぶたのせいで、アイラインは隠れてしまいがち。これくらい太く長く描かないと引き上げ効果は得られません。
たるみまぶたのせいで、アイラインは隠れてしまいがち。これくらい太く長く描かないと引き上げ効果は得られません。

Step5:下まぶたにはネイビーを。目尻から目頭方向に小刻みに動かしながら塗る

黒よりもやわらかく、白目がキレイに見えるネイビーを目尻側1/3に。きつくならずに目尻がキリッと引き上がります。

下まぶたは目尻側のみ。目頭から目尻まで埋めると、上まぶたラインとつながって目を囲み、きつい印象になるのでNG。
下まぶたは目尻側のみ。目頭から目尻まで埋めると、上まぶたラインとつながって目を囲み、きつい印象になるのでNG。

Step6:アイラインの入れ方次第で自然に引き上がり大きな目に。-10歳の若返り効果あり

ポイントは目頭側はできるだけ細く、目尻側は太く描く、そして下まぶたの目尻側1/3にネイビーをのせること。目が自然と縦に横に大きく変わります。

NGアイラインにならない、正しい描き方特訓プロセス6

「隠しライン」で目元の疲労感を払拭

◆淡いアイカラー使いの不安を払拭!「隠しライン」があれば目は大きく、目力は強調される

「ブロンズオレンジ」の目元を作る際に重要なのが、たるみでぼやけがちな目元をきっちり引き締めるアイライン。ただし太くいれるときつく古い顔になるので、まつげとまつげの間の隙間を埋めて密集まつげに錯覚させる「隠しライン」だけにしておくこと。

これをファーストステップにして目元を引き締めておくとアイシャドウは抜け感のある薄塗りで十分なので、ふんわりと仕上がるブラシ塗りがベストです。

アイホールには「ブロンズオレンジ」、目の際には優しい陰影を生むトープ色を。仕上げにメリハリを生むパール感の強いベージュを目頭側のアイホールに沿ってササッと塗ると光効果で立体感が生まれます。

鮮度のいい3色を使ったアイメイクプロセス

最初に隠しライン
最初に隠しライン
(Dを使用)
 

1. アイラインを最初に仕込む。まつげの下から当てて、目頭から目尻まで、まつげの隙間を埋める
2. ブロンズオレンジでくすみを飛ばす。ブラシでアイホールにワイパー塗りを

(Aを使用
 
(Cを使用)
 

3. マットトープで陰影を。細めブラシで上まぶたの際に中央から目尻、目尻から目頭の順に動かす
4. 輝くノーズライトでメリハリ感を演出。目頭からアイホールに沿って光を取り込むシャドウをのせる

たるみでぼやけがちな目元をきっちり引き締めるアイライン【"無理がないのに新しい"を叶えるメイク アプローチ2】

「目力アップ」と「品格」を両立させる・簡単3ステップ


他人は目の大きさを「まつげからまつげまで」と判断している!

目の大きさは上まつげから下まつげまで
目の大きさは上まつげから下まつげまで

そもそも私たちは、目の大きさというと、目のフレームに沿った形だと思いがち。けれど、実は、上まつげの先端から下まつげの先端までを他人は「目」だと認識しているというデータがあるのです。

ということは、アイメイク次第で目を大きく見せることが可能だということ。以下から、目を上品に大きく見せ、目力を効果的にアップさせる方法をご紹介します。

1:水彩画のような透明感のある発色「透かしアイシャドウ」でまつげを際立たせる

若いころの目力が「強さ」だとしたら、大人の今の目力は「繊細さ」で引き出します。繊細さで目力を出すには計算が必要。繰り返しになりますが、目の大きさは上まつげの先端から下まつげの先端まで。そのため、まつげを縦に広げ、最大限に生かします。

そして、そのまつげの存在感が際立つ、透明感のある発色のアイシャドウを選び、まつげの引き立て役に徹底させるのです。最後は、まつげの隙間を埋める点アイライナーでまつげ増毛の疑似効果を出すだけ。それでも、目力は驚くほど宿るようになるのです。

左/透かしアイシャドウの場合…まつげがくっきり!、右/締め色を入れた場合…まつげが目立たない
左/透かしアイシャドウの場合…まつげがくっきり!、右/締め色を入れた場合…まつげが目立たない

目力というと、しっかりとアイシャドウで目元に立体感をつくり、引き締めないと! と思う方が多いのですが、実はこれ、逆効果になることが。冒頭でもお伝えした通り、目の大きさは上まつげから下まつげまでの先端から先端までを意味します。ということは、まつげの存在がしっかり見えないと目力が存分に発揮されないことになるのです。

締め色のアイシャドウをしっかり塗ってしまうと、まつげが濃い色に重なってあまり認識できません。それでも目力は出るかもしれませんが、大人の品格ある目力は宿りにくくなってしまうのです。しかし、この水彩画のような透け感のあるアイシャドウなら、まつげをくっきりと際立たせる効果が出ます。

(1-1)まぶたの中央にアイシャドウをおいてアイホールにのばす

まぶたの中央にアイシャドウを
まぶたの中央にアイシャドウを

塗るとき、まずはアイシャドウを薬指にとります。アイホール全体にのばしていくので、薬指の第一関節分を指にとってみてください。そして、ちょうど黒目の上あたりに薬指をのせましょう。

(1-2)薬指でワイパーのようにしてなじませる

薬指でワイパーのように
薬指でワイパーのように

1で上まぶたにのせた薬指を、ワイパーのように左右に大きく動かしながら、のばしていきます。このとき、黒目の上がいちばん濃く、目頭と目尻に向かうにしたがって自然と淡くなるようにしましょう。すると、自然なグラデーションがついて、肌なじみがアップします。

(1-3)下まぶたにも同じ色をスッとひと筋のせる

下まぶたにも同じ色を
下まぶたにも同じ色を

下まぶた用に、上まぶたにのせたのと同じアイシャドウをチップ、または綿棒にとる。黒目の下におき、目尻側、目頭側へとぼかす。涙袋分の幅になるようにのせるとちょうどよい。

2:「カールマスカラ」でまつげ1本1本をセパレートしながらカールさせて目を縦に大きく見せる

まつげを長く見せるには、もちろんロングラッシュタイプのマスカラが必要不可欠。しかし、それにも増してポイントとなるのがカール力です。

しっかりと根元から立ち上げ、キープする力が大人のまつげにはマスト。カール力、そしてロングラッシュ効果、さらにセパレート力もあったら、大人にとって最強の目力アップマスカラです。

左/カールマスカラの場合…扇状に広がって存在感アップ!、右/ボリュームマスカラの場合…本数が少なく見えて逆効果
左/カールマスカラの場合…扇状に広がって存在感アップ! 右/ボリュームマスカラの場合…本数が少なく見えて逆効果

私たちは、目力のあるまつげ=ボリュームと思いがちです。確かに若いころならいいのかもしれません。ですが、品格のある大人の目力を目指すなら、断然まつげの長さとカールのふたつが必要になります。理由は、まつげ1本1本にはボリュームが出るものの、束になってしまい、まつげの本数が少なく見えてしまうから。

けれども、しっかり根元からカールさせて、まつげに長さを出し、扇状にキレイにセパレートすると、パッと華やいだ印象の、上品な目力がかなうようになります。このとき、下まつげにも長さをしっかり出すように塗ると、より効果的です。

(2-1)上まつげを根元から持ち上げて目頭方向へ

上まつげを根元から持ち上げて
上まつげを根元から持ち上げて

マスカラは、ブラシをよくしごき、液を適度に落としてから塗るのが鉄則。ブラシを中央のまつげの根元に当て、目頭の方向に引くように持ち上げて塗ります。すると、自然と扇状に広がるように。

(2-2)目尻側はブラシの先端で斜め上へと引き上げる

目尻側はブラシの先端で斜め上へ
目尻側はブラシの先端で斜め上へ

目尻側はブラシの面ではなく、先端を使って、まつげの根元からグッと押し上げるようにしながら塗っていきましょう。目尻側1/3までを、同じように先端で塗っておいてください。

(2-3)下まつげは目尻から中央に寄せるように

下まつげは目尻から中央に
下まつげは目尻から中央に

下まつげに塗るときは、ブラシの先端など細かく塗れる部分を使い、目尻側から中央に向かって寄せるようにして塗ります。下まつげは目尻側に多く生えている場合があるため、下に長さを出すため、中央に寄せると効果的です。

(2-4)最後に下まつげを下に向けて整える

最後に下まつげを
最後に下まつげを

中央から目頭の下まつげを下に向かって引くようにして塗ります。最後にまつげ全体をとかすようにして真下に向かって塗り、毛流れを整えればOK!

3:「点アイライナー」で隙間を埋めてまつげが密集しているように見せる

まつげとまつげの間が抜けて見えると、せっかくの透かしアイシャドウやカールマスカラの効果が半減し、スカッとした弱い印象になってしまいます。そのため、アイライナーで点々と隙間を埋めておくという細部にまで手を加える必要が。それには、ライナーの先端が細いと使いやすく、失敗がありません。

それでは実際、どのように透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使うといいのか? 以下から、具体的なテクニックを伝授していきます。

左/点アイライナーを入れた場合…まつげが増えて見える!、右/点アイライナーを入れていない場合…まつげの隙間が気になる
左/点アイライナーを入れた場合…まつげが増えて見える! 右/点アイライナーを入れていない場合…まつげの隙間が気になる

透かしアイシャドウに、しっかりカールされた長いまつげに仕上がったとしても、それだけでは実は足りません。点アイライナーを入れたほうが目力が強いのは明らかです。まつげとまつげの間に隙間があると、せっかくアイシャドウやマスカラで上品な目力を出していても、少し間が抜けて見えてしまいます。

しかし、しっかりとまつげの隙間を埋めてあると、キュッと引き締まって見え、より目力が強く見えるようになるのです。ここで注意したいのが、ラインの引き方。目の際にラインを引くのではなく、まつげの隙間を埋めるだけのさりげないラインのほうが繊細で品格のある目力が実現します。

(3-1)アイライナーで埋めたい場所はまつげとまつげの間

アイライナーで埋めたい場所
アイライナーで埋めたい場所

顔の斜め下から鏡をのぞき込むと、まつげの隙間がよく見えるもの。このまつげとまつげの間をつなげるようにして、アイラインを入れていくと、まつげが密集して生えているように見えます。

(3-2)小さく左右に描きながら埋めていく

小さく左右に描きながら
小さく左右に描きながら

アイライナーの先端で、まつげの隙間を左右に小さくジグザグさせながら埋めていきます。このとき、アイライナーの先端はまつげの下から差し込むような形で描いていくのがコツ。黒目の上から目尻に向かってまず入れていきましょう。

(3-3)目頭はそっと抜くように最後は細く

目頭はそっと抜くように
目頭はそっと抜くように

黒目の上から目頭に向けては、まつげのある部分を埋めていきます。また、目頭に向かうにしたがって徐々に細くなるように埋められると、自然な印象の仕上がりに。最後のまつげの部分は、スッと力を抜くようにラインを入れてみてください。

ボンヤリ目元が若返る!品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」

アイメイクの迷いを払拭!「マスク美人」になれるアイカラーテクニック


10年前とは塗り方が違います! 大人が迷う「アイカラー」の扱い方

年齢を重ねると、肌がたるんで顔立ちが変わってきます。眉頭や目頭はそのままですが、固定されていない眉尻と目尻は下がってきます。

また目が開きづらくなるためまぶたの面積が広がり、脂肪が減って凸凹が目立ってきたり。メイクした顔を見て感じるなんとなくの違和感は、顔立ちは変化しているのにメイクは同じなので、バランスが崩れていることが原因のひとつなのです。

まずは今の顔立ちでの正しい描き位置と塗り位置をアップデートしていきましょう。

昔覚えた手順で今も正確? 「塗る順番」

■Step1:目の形がはっきり! アイラインを最初に仕込む

アイラインを最初に仕込むことで、アイカラーのむだ塗り防止にもなる。

まつげの本数が少なくなった大人世代は、アイラインは2度入れるのが基本です。アイメイクの最初に行う「仕込みライン」は、目頭から内目尻までのまつげの隙間を埋めるように描きます。

ここで大切なのはアイライナー選びです。色は黒。それも限りなく濃密な黒で落ちにくいタイプのものを使いましょう。またアイカラーで隠れてしまっても気にしないで。想定内です。

■Step2:厄介な「まぶたくすみ」は先にとる

指塗りでアイカラーの粉を落ち着かせて。

大人のメイクはすべて「仕込みメイク」→「おしゃれメイク」、それが基本セオリーです。まぶたの仕込みは、くすみを消すこと。

ベースカラーやライトカラーといわれる色を指の腹にとり、まぶたの中央へ。アイホール全体に、優しく外側へ、内側へと軽く押さえるようにしながらスライドし、指の温かさで、肌にお粉をなじませていきます。

まぶたがゆるんで広がって…。「塗るべき範囲」

下がり続ける目尻と、眉尻のあるべき位置を知ることが重要!

目尻と眉尻のあるべき位置

眉尻の長さは、口角→外目尻の延長線上と、鼻の脇→外目尻の延長線上の範囲内にあれば適切といえます。

範囲内で位置決めに迷う場合は、より長めになる鼻の脇からの線上にするのが正解。ゆるんだ輪郭とのバランスがとれるので、頬のたるみを感じにくくなります。

アイカラーを塗ってみると…

アイカラーを塗る範囲

まずはアイホール全体に、明るい色を塗り、まぶたのくすみ感を消します。最も迷うのは、ミディアムカラーを塗る範囲です。

目を開いたときに、二重まぶたの人は目の縁から眉までの距離の1/3から1/2まで、一重の人は1/3までというのが目安。ダークカラーは最後に目の際にライン状に入れていきます。

色で分けるのが正解?アイカラーの小道具の 「使い方」

アイシャドウ_1
パルファン・クリスチャン・ディオール サンク クルール クチュール 649 ¥8,360

名品と呼ばれるアイカラーセットに入った小道具は、極めて優秀。上手に使いこなさないともったいないというものです。

『サンク クルールクチュール』の場合、太細のチップと、毛量がたっぷりの両端ブラシが付いています。特にこの斜めカットのブラシが素晴らしい。

塗る幅をきめるのが難しいミディアムカラーを、迷うことなく入れることができます。ブラシを縦に使えば二重の幅に、横に寝かせれば一重の人にも。

名品小道具を上手に使いこなして、目指す目力を確実に手に入れてください。

「ふんわり色がのる」ブラシの使い方

毛量がたっぷりの両端ブラシ
毛量がたっぷりの両端ブラシ

1. 太ブラシ「アイホール全体にライトカラーをつける」

ライトカラー(右上)を含ませて、含み具合を手の甲で確認してからまぶたへ。目の際に近い部分においてから外側に広げていく。
ライトカラー(右上)を含ませて、含み具合を手の甲で確認してからまぶたへ。目の際に近い部分においてから外側に広げていく。

2. 角ブラシ「ミディアムカラーの幅が、もれなくきまる完璧シェイプ」

アクセントカラー(左下)をとり、目の縁に沿ってつける。このブラシは形が計算し尽くされているので、ただつけるだけで完璧に。
アクセントカラー(左下)をとり、目の縁に沿ってつける。このブラシは形が計算し尽くされているので、ただつけるだけで完璧に。

「しっかり色がのる」チップの使い方

太細のチップ
太細のチップ

1. 太チップ「下まぶたのくすみとりは、太チップを肌に沿わせて」

太チップの先から中ほどにミディアムカラー(左上)をとり、下まぶたの際に先端が当たるようにおく。中央から目尻へ、中央から目頭へと色をのせる。
太チップの先から中ほどにミディアムカラー(左上)をとり、下まぶたの際に先端が当たるようにおく。中央から目尻へ、中央から目頭へと色をのせる。

2. 細チップ「目の際のライン入れは、細チップを寝かせて」

ダークカラー(右下)をアイラインのように入れるときに使う。チップを斜めにしてパウダーをとり、先端が目の際に当たるイメージで、中央から目尻、中央から目頭まで、5mmくらいずつ刻みながら、ムラにならないようにつけていく。
ダークカラー(右下)をアイラインのように入れるときに使う。チップを斜めにしてパウダーをとり、先端が目の際に当たるイメージで、中央から目尻、中央から目頭まで、5mmくらいずつ刻みながら、ムラにならないようにつけていく。

これだけは変わらない! 「基本の塗り方」をおさらい

顔そのものと流行の変化に合わせて、アイメイクはシーズン前にアップデートが必要だといいました。とはいえ、これから先も変わらないことがあります。

上まぶたはアイホールにライトカラーをのばしたあとは、アイライナーを除き、濃い色から順に塗ること。また下まぶたも上まぶたと同様に、必ずミディアムカラーを加えることです。

■Step1:ダークカラーを際に塗る

アイカラーセットのなかで最もダークな色は、目の際に太めのアイラインの感覚で塗ります。目力を上げるためには、決して省いてはいけない重要なステップです。
アイカラーセットのなかで最もダークな色は、目の際に太めのアイラインの感覚で塗ります。目力を上げるためには、決して省いてはいけない重要なステップです。

■Step2:二重ラインの上まで、ミディアムカラーを重ね塗る

二重の人は、目の際から二重の線までの2倍強が塗る目安です。2倍ぴったりでは目を開いたときに隠れてしまう。二重の幅にもよりますが、メイク効果はゼロに等しくなります。
二重の人は、目の際から二重の線までの2倍強が塗る目安です。2倍ぴったりでは目を開いたときに隠れてしまう。二重の幅にもよりますが、メイク効果はゼロに等しくなります。

■Step3:下まぶたの際に、ライン状に塗る

アイメイクは目本体を印象的に見せる額縁です。上まぶたにつけたら、下まぶたにもつけないとアンバランスに。薄くていいので、下まぶたメイクはマストと心得て。
アイメイクは目本体を印象的に見せる額縁です。上まぶたにつけたら、下まぶたにもつけないとアンバランスに。薄くていいので、下まぶたメイクはマストと心得て。

10年前とは違います! この冬、マスク美人になれる「アイカラー」の色選びと塗り方

「くすみ」「たるみ」「小じわ」をカバーする最旬アイメイク


くすみ&たるみを感じさせない今どきアイメイクプロセス

1.コントロールカラーを目まわりにのせる

ピンク下地の部分使いは、肌悩みの多い大人女性の強い味方に。
ピンク下地の部分使いは、肌悩みの多い大人女性の強い味方に。
力を入れずに優しくなじませて。
力を入れずに優しくなじませて。

ピンクのコントロールカラーを、少量手に取り、目のまわりに点置きして、指で目のまわりにクルクルと円を描きながら広げます。

2.プレストパウダーをオン

目のキワなどの細かい部分は、パフを折って使用するのがコツ。
目のキワなどの細かい部分は、パフを折って使用するのがコツ。

プレストパウダーをパフにとり、目のまわりにタッピングしながら薄く広げます。厚塗りはヨレやアイメイクくずれの原因になるので注意しましょう。

3.アイシャドウをのせる

目のキワから上向けて広げてナチュラルなグラデーションに。
目のキワから上向けて広げてナチュラルなグラデーションに。
上に重ねるオレンジのシャドウはふわっと優しくのせるのがポイント。
上に重ねるオレンジのシャドウはふわっと優しくのせるのがポイント。

アイシャドウの左のダークブラウンをブラシにとり、アイホールのやや内側に薄く広げます。まぶたに彫りを仕込んでおくことで、目元に立体感が出ます。アイホール全体(ダークブラウンのアイシャドウから少しオーバーさせるよう)に、オレンジのアイシャドウを重ねます。

4.上まぶた目のキワにアイラインを引く

長井さんイチオシの、黒ほど主張なく品よく目元を引き締めるグレーのアイライナー。
黒ほど主張なく品よく目元を引き締めるグレーのアイライナー。

アイライナーを上まぶた目のキワに引き、目元を締めます。黒やブラウンのアイラインよりも優しくこなれた印象の目元に。

【BEFORE→AFTER:明るくハリのある若々しい目元に】

くるみやたるみを感じさせない、トレンド感のあるフレッシュな目元に。
くるみやたるみを感じさせない、トレンド感のあるフレッシュな目元に。

目まわりの「くすみ」と「たるみ」は、最旬アイメイクでカバーできる!

まぶたのたるみを解消するアイシャドウ&アイラインの引き方テクニック

【たるんだまぶたをすっきり見せるアイシャドウの塗り方&アイラインの引き方プロセス3】

1:ブラウンのアイシャドウで陰影をつける

締め色を使って、まぶたに影を仕込みます。目の際から上向きにアイシャドウを広げ、自然なグラデーションに。
締め色を使って、まぶたに影を仕込みます。目の際から上向きにアイシャドウを広げ、自然なグラデーションに。
ブラウンシャドウ効果で腫れぼったいまぶたが引き締まり、奥行きが生まれました。
ブラウンシャドウ効果で腫れぼったいまぶたが引き締まり、奥行きが生まれました。

ブラシにブラウンのアイシャドウをとり、アイホールよりやや広めに広げて、まぶたに影を仕込み、奥行きを出します。

2:ニュアンスカラーを重ねる

寒色系のニュアンスカラーを選ぶと、すっきり洗練された印象に。
寒色系のニュアンスカラーを選ぶと、すっきり洗練された印象に。

ありがちなブラウンメイクで終わらせないために、上にニュアンスカラーを重ねます。指にミントグリーンのアイシャドウをとり、ブラウンシャドウのやや内側にオン。ポンポンと軽く置くようにのせるのがコツ。

3:目の際にアイラインを

アイラインは黒ではなく、目元に自然になじむダークブラウンを。ブラシの毛足が短いタイプを選ぶとブレずにきれいなラインが引けます。
アイラインは黒ではなく、目元に自然になじむダークブラウンを。ブラシの毛足が短いタイプを選ぶとブレずにきれいなラインが引けます。

まぶたを指で引き上げ、皮膚がピンと張った状態でリキッドアイライナーでアイラインを。目尻を少し跳ね上げて、リフトアップ効果を目ざして。

【完成!仕込みアイシャドウとはね上げラインで、すっきりとした目元に】

仕込みシャドウで腫れぼったい目元に奥行きが生まれ、すっきりとした印象に。目尻をはね上げたアイラインのリフトアップ効果でたるみを感じさせない目元に変身。
仕込みシャドウで腫れぼったい目元に奥行きが生まれ、すっきりとした印象に。目尻をはね上げたアイラインのリフトアップ効果でたるみを感じさせない目元に変身。

「まぶたのたるみ」を解消!仕込みアイシャドウ&アイラインの引き方テクニック

【悩みレスな目元に仕上げるメイクプロセス】

1. 目元にバームを塗る

バームには、保湿効果のほかに肌にツヤ感をもたらす効果も。
バームには、保湿効果のほかに肌にツヤ感をもたらす効果も。

バームをごく少量(両側で米半粒分)を指にとり、乾燥が気になる目の下にのせ、こめかみに向けて引き上げ塗りを。

2.パウダーでくすみを補正

余分なパウダーを落としてから、力を入れずに優しくのせるのがコツ。
余分なパウダーを落としてから、力を入れずに優しくのせるのがコツ。

パウダータイプのコンシーラーをブラシにとり、くすみが気になる部分にふんわりとのせます。

3.ブラウンのアイシャドウを目のキワに

目のキワから上に向けてチップを動かすと、自然なグラデーションに。
目のキワから上に向けてチップを動かすと、自然なグラデーションに。

アイシャドウのブラウンをチップにとり、目のキワにのばします。

4.まぶたにパープルをのせる

指でラフに広げるのが、こなれて見える仕上がるのコツ。
指でラフに広げるのが、こなれて見える仕上がるのコツ。

アイシャドウパレットのパープルを指にとり、アイホール全体にひろげます。目のキワのブラウンの上にもパープルを重ねます。

黒ではなく、パープルと相性のよいグレーのアイライナーを使うことで、目元に抜け感を出すことができます。
黒ではなく、パープルと相性のよいグレーのアイライナーを使うことで、目元に抜け感を出すことができます。

上まぶた目のキワにアイライナーを引きます。片手でまぶたを引き上げ、目尻を少し跳ね上げるように引くのがこつ。

【BEFORE→AFTER:目元の悩みを感じさせない今どき顔に】

目元に色みをプラスするだけで、ここまで若々しくフェミニンな印象に。
目元に色みをプラスするだけで、ここまで若々しくフェミニンな印象に。

40代の目元の「小じわ」と「くすみ」をカバーして、若見えするアイメイク

※商品の価格はすべて税込です。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。