【目次】
- ファンデに頼らず美肌をつくる「コンシーラーの使い方」
- ナチュラルに仕上がる「ベースメイクの方法」
- 透明感を生み出す「ハイライト&チークの塗り方」
- 今どき顔に変わる抜け感のある「眉の描き方眉&眉マスカラの塗り方」
- 目元美人になる「アイラインの引き方」
- 目力をアップさせる「アイシャドウ&マスカラの塗り方」
- 若々しい口元をつくる「リップの塗り方」
ファンデに頼らず美肌をつくる「コンシーラーの使い方」
■美肌に見えるコンシーラーの塗り方
<目の下>シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に
目の下のクマはもちろん、シワ、キメの乱れもミクロな影となってくすんだ印象に。そこで、リキッドコンシーラーで目頭の下から3方向にラインを引き、範囲を広げないようにしながら、スポンジでトントンと優しくなじませて。
<ほうれい線>ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー
ほうれい線の影は小鼻脇がいちばん深くなっているので、小鼻脇の上の方から順にのせていきます。ほうれい線と垂直になるように、短めにラインを引くのがコツ。厚めに塗るとヨレやすくなり、たまってしまうので、薄く塗ります。小鼻の丸みに沿って、スポンジでよくたたき込んで。
<眉間>眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ
表情によって現れる眉間の縦ジワ。この縦ジワに対しても、ほうれい線と同様に、垂直になるようにラインを引きます。表情でシワが動くので、ヨレないように、スポンジで上に向かってなじませながら、よくたたき込んで。鼻筋の立体感も出てメリハリ顔に仕上がります。
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ナチュラルに仕上がる「ベースメイクの方法」
■崩れにくいナチュラルベースメイクの方法
肌悩みが少ない人であれば、BBクリームとフェイスパウダーで仕上げても問題ありませんが、くすみやクマなどの色ムラが気になる大人の肌には、大人の肌用のベースメイクアイテムをセレクトする必要があります。
<STEP.1>下地を全体に薄くのばす
1円硬貨大の化粧下地を手に取り、くすみの気になる目の下から外側に向けてのばし広げていきます。スキンクリームを塗る要領でしっかり肌になじませます。小鼻のワキや口角の横など、細かい部分は指先を使って小さな縁を描くようになじませます。
<STEP.2>下地を全体に薄くのばす
ファンデーションを1プッシュ手にとり、両頬・額・鼻・あごに点置きし、指で軽くなじませてから、ファンデーションブラシで中央から外側に向けて素早く広げ、なじませます。
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■崩れないフェースパウダーの塗り方
近年のフェースパウダーは、丁寧な重ね塗りを実現させる凹凸補正機能、キメ復元効果などの秀逸機能を搭載。パサつかずにマスクの色移りも最小限に抑え、下地とコンシーラーだけの薄塗り状態を生かしながら、毛穴や小ジワの凹凸だけをカバーできるのだから使わない手はありません。
注意点としてはパフで塗ると肌のキメがつぶれやすく、せっかくつくった艶が消えてしまうので、ふんわりつくブラシ塗りが鉄則。そしてこまめにリタッチしやすいように、フェースパウダーもブラシも携帯しやすいタイプがおすすめです。
<STEP.1>頬骨のいちばん高い位置から、耳の手前へ塗布する
起点は頬骨のいちばん高い位置。そこから耳の手前へ移動。次に頬骨ラインに沿って中央へ。そのままジグザグを描くように口角下まで塗布。
<STEP.2>パウダーをつけ足して、ブラシを左右に往復させながら額に塗布する
パウダーをつけ足して、ブラシを左右に往復させながら額に塗布する。このときブラシは寝かせ気味にすると、一気に塗れて手早く完了
<STEP.3>ブラシの先端を使い、鼻周りに塗布する
ブラシの先端を使い、額から鼻を通って、鼻先に向かってブラシを移動させる。そのまま小鼻わきにも塗布し、皮脂くずれを防止。
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透明感を生み出す「ハイライト&チークの塗り方」
■リフトアップに効果的なチークの塗り方
頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです。
<STEP.1>ハイライトを頬骨より少し上までのせる
黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。
●色はブラシの側面全体につける
ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。
<STEP.2>頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる
頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。
<STEP.3>光をプラスしてさらに「上げ」
さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。
●NGメイク例
左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。
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■自然な血色感をつくるリキッドチークの塗り方
大人がメイクで最もミスしやすいのがチーク。アイテム選びものせる位置も若い頃のまま、更新されずに間違っている人が多いもの。まずアイテム選びは、カサついてしぼんだ頬をふくらませる艶やかなリキッドが正解。のせる位置ですが、今まで “にっこり笑ったときにいちばん高くなるところ” と教わってきましたが、これだと真顔になったときに下にズレるため、たるみを強調。正しいのは、頬骨よりも上で、黒目の少し外側の延長線のところ。こんなに上?と思うかもしれませんが、ここを中心に指でぼかし広げていくと頬がキュッと上がったような錯覚効果が。これが「大人の正しい位置」なのです。
<STEP.1>手の甲にとり、指で色素の粒々をつぶし、ジェルと色素を混ぜる
<STEP.2>黒目の少し外側の下、頬骨よりも少し上の位置にチョンとのせる
<STEP.3>指の腹を使い軽い力でトントンと叩きながらなじませる
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今どき顔に変わる抜け感のある「眉の描き方」
■脱・明るめ眉! 今どき大人眉の描き方
茶髪ブームのときに『眉は髪よりワントーン明るく』と言われていましたが、その名残なのか、髪色は落ち着いた今でも明るめ眉をキープしているアラフォー世代の方をよくお見かけします。髪のトーンに合わせて、眉の色もトーンダウンさせるのが正解です。自眉と同じグレーもしくはダークブラウンのペンシルで、足りない部分を描き足してから、明るいパウダーを重ねてほんのり明るさを出すのが鍵。色を重ねることで、眉に自然な立体感と抜け感も加味されます。
<STEP.1>足りない部分に眉を描き足す
アイブロウペンシルのスクリューブラシで眉の毛流れを整えから、欠けた部分や足りない部分をペンシルで描き足していきます。
<STEP.2>左右交互に整えていく
どちらか片方を仕上げて、もう片方を描き始めるのはNGです。同時進行で、左右交互に描き進めていくのが、左右対象に仕上げる秘訣。ペンシルで描き終えたら、再度スクリューブラシでとかし、眉をぼかしながら肌に定着させます。
<STEP.3>パウダーをのせる
使用したアイブロウパウダーにアイホールにも使用したオレンジのパウダーを混ぜてアイブロウブラシにとり、眉にふんわり重ねます。まぶたの色を眉にもほんのり感じさせることで目元が締まり、抜け感もアップ。
■大人眉がうまくいく眉マスカラの使い方
洗練された自然な太眉を作れて、ワンランク上の仕上がりを叶えてくれる眉マスカラ。簡単3ステップでご紹介します。
<STEP.1>眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
眉をペンシルやパウダーで整えてから眉マスカラを。眉マスカラをよくしごいて、ブラシにつく量を調節。毛流れに逆らうようにして、眉尻から眉頭に向かって梳かすように塗っていく。毛を起こしながら毛先を中心に塗る。
<STEP.2>眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
眉頭は眉の立体感を出し、若々しさを演出する要。下から上へブラシを動かし、眉幅からはみ出るくらいにしっかりと毛を立たせて毛流れも整えておく。
<STEP.3>最後は毛流れをさばきながら整えて
眉頭から自然につながるように、眉山まで斜め上に上辺から毛が出るくらい立ち上がらせて整える。眉山から眉尻は斜め下に向かって梳かす。ただし、眉尻側は眉幅より下に毛がはみ出しそうなときは平行に流して。
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目元美人になる「アイラインの引き方」
■ブラウンでナチュラルに引き締める描き方
年齢と共にどうしても弱くなってくる目力。とはいえ、目元を強調しようとして、アイラインをしっかり引いてしまうと、メイク感が出すぎてしまいます。かといって、まったくアイラインを引かないというのも、プレシャス世代だと目元がぼんやりしてしまうのも事実。 そこで提案したいのが、まつげとまつげの隙間を埋めるライン。密集したまつげに見せるための隠しラインです。入れるアイライナーの色を黒ではなく、ブラウンにしておくと、より自然で柔らかな印象に仕上がります。
<STEP.1>事前にまつげの根元をアップ
隠しラインを入れる前に、ビューラーでまつげの根元をカールしておくと、引きやすくなる。根元からしっかりと挟んで、立ち上がらせておいて。
<STEP.2>まつげの下からジグザグ埋める
ブラウンのライナーで、まつげの下からペンシル先を入れ、小さくジグザグさせながらまつげの隙間を埋める。黒目の上をまず埋め、目尻から黒目へ、その後、目頭を埋めてつなげると自然な仕上がりに。
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■カーキラインで目力アップする描き方
たるみ目尻を引き上げたいと、黒のリキッドアイライナーで目の際から離れるほど目尻ラインを大胆にハネ上げるのがお約束、という人は要注意。きちんとメイクしているのに、古くさい老け顔になっている可能性大! 大人は、加齢目元を強調する黒ライナーからは脱却し、思い切ってカラーライナーにチェンジを! 色の効果で老け感も失敗も目立ちにくく、定番のブラウンアイシャドウですら新鮮でおしゃれ。
<STEP.1>芯先を小刻みに動かしてまつげの間を埋める
<STEP.2>下まぶたラインの延長線になるように目尻ラインを描く
失敗しても大丈夫。【乳液をつけた綿棒】で修正を!
目尻ラインの角度がずれたり、長くしすぎたりしたら綿棒で修正を。ただし乾いた綿棒でこすると、かえって色を広げ、キレイに除去できないばかりか刺激で赤みや乾燥、シワの原因になるので要注意。必ず乳液や目元美容液を含ませた綿棒で拭き取るのが鉄則。
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目力をアップさせる「アイシャドウ&マスカラの塗り方」
■ブラウンパレットで簡単に立体目元にする塗り方
肌そのものをすぐに若返らせるのは難しいけれど、緊急対策としてメイクの錯覚効果をうまく操るのが大人の美容。まつげの存在感をアップさせることで、頬の間延びを解決。
<STEP.1>明るいベージュでまぶたのくすみを払う
重く被った腫れまぶたのメリハリづくりに有効なのは、やはり定番のブラウンアイシャドウ。けれども若い頃に覚えた、目のフレームどおりに際から濃い色=締め色、次になじませ色を重ねていく横塗りはたるみ目を強調するだけ。この世代のブラウンアイシャドウは縦塗り限定です。
<STEP.2>上下のまぶたの際にライン状にのせる
そして、 この縦塗りに適しているのがのブラウン系パレット。パールやラメを含まず、まぶたにちりめんジワがあっても鱗のようにならない大人向き。まずは明るいベージュでまぶた全体のくすみを払い、中央を外して目頭側と目尻側にベージュブラウンを重ねると丸みを帯びた立体目元に。加えて上下の際に淡いブラウンをライン状に入れるだけのシンプル手順。なのに印象的な眼差しになる、一生使える正解の塗り方です。
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■目力アップする全方位マスカラの塗り方
肌そのものをすぐに若返らせるのは難しいけれど、緊急対策としてメイクの錯覚効果をうまく操るのが大人の美容。まつげの存在感をアップさせることで、頬の間延びを解決。
<STEP.1>上まつげは、カール&扇状が決め手に
上まつげは根元からビューラーでしっかり立ち上げておく。マスカラを根元からしっかりと塗り、目尻、目頭までていねいに塗る。扇状になるようにキレイなセパレートを心がけて。
<STEP.2>下まつげは起こして、存在感をアップ
マスカラを縦にして持ち、左右に小さく振るように動かしながら、下まつげにマスカラを塗っていく。すると、寝ていたまつげを起こして浮かす役割になり、存在感が増す。
<STEP.3>下まつげの長さを出して、頬の間延びを狭める
ブラシを横に持ち替え、下まつげを下に向かって引くようにし、今度は長さを出すように塗っていく。最後に、下まつげもきちんとセパレートするように整えておくことが肝心。
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若々しい口元をつくる「リップの塗り方」
■肌映えするリップの塗り方
ベージュのリップペンシルで唇にベースを仕込むことで、肌なじみもキープ力も格段に上がり、華やぎシーンも心おきなく楽しめます。
<STEP.1>ベージュのペンシルで素の唇を整える
ベージュ系のリップペンシルで唇全体を塗りつぶします。このひと手間で、もともとの唇の色の悪さや形を修正でき、上に塗るリップの発色もアップ、なじみやもちもよくなります。
<STEP.2>濃密リップも直塗りOK
唇にベースを仕込んでいるので、リップは直塗りでOK。唇の中心を最も濃密にするため、上下唇の中央にしっかりと色をおきます。ここではエッジまできっちり塗りません。
<STEP.3>指でなじませてフィックスさせる
唇の中央にのせた色を指先で輪郭までなじませます。ポンポンと軽く叩き込むように。エッジはハッキリさせすぎないのが今どき。唇の山も尖らせず丸いフォルムを意識します。
ホリデーメイクの決定版!【美貌リップ】テクニックをヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さんがレクチャー
■ふっくら唇に見えるリップティントの塗り方
色移りしにくく落ちにくいマットリップ。大人はシワが目立つから、と敬遠している人が多いですが、昨今はテクスチャーが進化し、ほのかな艶のあるものも多く登場しています。とはいえ、色が均一にのりやすくベタッと平面的になるのが欠点。そこでふっくらとした立体唇に仕上げるためのコツを伝授。
<POINT>唇の山の真下の 延長線の2か所、下唇の中央1か所に重ね塗りを
唇全体に薄く塗ったあとに、上唇の山から下に向かった延長線の2か所、下唇の中央の1か所に重ね塗りすること。これは美容医療の “唇のヒアルロン酸注入” がヒントでこの部分が濃くなることで上唇の山、下唇の底辺が明るく強調されることでふくよかな唇に見せる錯覚効果が! プロが大人女優にメイクするときのとっておきのワザなのです。
中心の色が濃くなり上唇の山、下唇の底辺が明るく強調され、立体的なふっくら唇に!
「NARS」リップティントを使って【メイクさんが女優さんに施す “ふっくら唇にするワザ”】を伝授!
- TEXT :
- Precious.jp編集部