【目次】
- ほうれい線などのシワは「表情筋」の衰えが原因
- 【1】「咬筋」「頬筋」「広頚筋」「口角挙筋」「口輪筋」の5つを鍛えて、口元老化を一気に防ぐ
- 【2】「口輪筋」と「眼輪筋」をまとめて鍛える目&舌まわしエクササイズ
- 【3】「頭筋」マッサージで顔の印象が10歳若返る
- 【4】「フェイスライン」のもたつきを解消する舌スイングエクササイズ
- 【5】「上唇挙筋」と「上唇鼻翼挙筋」に効く深層リンパケア
- 【6】「咬筋」を徹底的にほぐすリフトアップメソッド
ほうれい線などのシワは「表情筋」の衰えが原因
ほうれい線や下がり口角などの「老け影」は、エイジングの代表的な悩み。ほうれい線の原因となるのは加齢だけでなく、姿勢の影響や肌の乾燥・ハリの低下など、毎日の表情やスキンケア、ライフスタイルがほうれい線の原因となっています。 そして口周りをはじめとする表情筋の衰えが、たるみやほうれい線などのしわをさらに定着させて「老け顔」を加速させることに。
さらに、その顔の筋肉は首の筋肉や鎖骨にまでつながっています。肩が内側に巻いて猫背になっていたり、首が前に出ていたりと姿勢が悪くなると、体の前側の筋肉が縮んでしまいます。その影響で顔の筋肉まで下に引っ張られてしまうので、よりほうれい線が目立つ結果になるのです。
エクササイズによって顔の表情筋やその周りの筋肉を刺激し、少しずつでも固くなった筋肉をほぐしてリセットしてあげると、徐々にほうれい線が解消され、肌と筋肉にもハリと弾力が蘇るので、毎日こつこつほうれい線解消エクササイズを続けることが大切です。
【1】「咬筋」「頬筋」「広頚筋」「口角挙筋」「口輪筋」の5つを鍛えて、口元老化を一気に防ぐ
唇の周辺にあり、口元を支えている「
口周りの表情筋を動かすことが、「唇老化」防止に役立ちます。
STEP1:噛み合わせ部分の「咬筋(こうきん)」をほぐす準備運動をする

奥歯を強く噛むと、ボコッとふくらむところが咬筋。まずはこの部分に手のひらを当てて、ゆっくりと円を描くように回します。1回転に5秒くらいかけて3回行ってください。
STEP2:「頬筋(きょうきん)」を鍛える
頬筋とは、頬の脂肪を支える筋肉。これがたるめば頬の脂肪が下がることで、ほうれい線が深くなり、口角も下に引っ張られます。

上の歯と下の歯を当てないようにして、少し歯を見せるくらいに口を軽く開きます。

口の両端と頬を思いっきり上げた状態で5秒微笑み、ゆっくりと元に戻しましょう。
STEP3:「広頚筋(こうけいきん)」を鍛える
下あごから首につながる広頚筋は、口を開けるための筋肉。ここがたるむと下に引っ張られ、口角下がりになります。

背筋を伸ばし、頭をまっすぐにして、「れっ」と言い、その口の形を保ちます。

口角を横に引っ張るように意識し、首に筋が出るくらい力を入れ5秒キープしましょう。
STEP4:「口角挙筋(こうかくきょきん)」を鍛える
上唇をキュッと上に持ち上げているのが、表情筋です。ここがゆるむと口角が下がり、鼻の下が伸び、山がつぶれることになります。

上の歯と下の歯を当てないようにして、唇を閉じる。舌は上の歯の裏に当てます。

口の両端を頬を思いっきり引き上げて5秒間微笑み、ゆっくりと元に戻しましょう。
STEP5:「口輪筋(こうりんきん)」を鍛える
口輪筋は、唇の開閉の役目を担う筋肉。口角下がりだけでなく、上唇にできる梅干しジワも口輪筋の衰えによるものです。

上の歯と下の歯を当てないようにして、唇を閉じる。舌は上の歯の裏に当てます。

唇を「チュー」の形にし、唇の周り(口輪筋)に力を入れて5秒キープしましょう。
初出:1日2分でOK!恐怖の口元老化が食い止められる「表情筋トレーニング」習慣
【2】「口輪筋」と「眼輪筋」をまとめて鍛える目&舌まわしエクササイズ
口内からほうれい線の解消を目指すのが、「目&べろ回しエクササイズ」。口の中で舌を回すと、口の周りにある「口輪筋(こうりんきん)」がダイレクトに刺激でき、血流がアップします。
また同時に目も回すと、口輪筋とつながっている目の周りの「眼輪筋(がんりんきん)」も鍛えられ、しわやたるみの出やすい口元&目元を一緒に効率よく改善可能になります。さらに、口内の唾液の分泌も促され、口腔内の健康にも役立って一石二鳥です。
STEP1:眼球と舌を同時に1周させる

姿勢を正して座り、顔を正面に向けます。舌先を上唇と歯茎の間にしっかりと入れ、眼球と一緒に舌をゆっくりと1周させます。時計回りと反時計回りを各3回、行ってみてください。
STEP2:口角の斜め上を舌で3秒押す

2時と10時の方向に筋肉のつなぎ目があり、血流が悪くなりがちなので、その場所のみ1周させる途中で、3秒間舌先で押し続けます。
STEP3:首の筋肉を優しくさする

舌を動かし続けると首のあたりまで負荷がかかるので疲労感を覚えるもの。耳の下あたりから首の前側まで数回優しくさすり、クールダウンしておきましょう。
【3】「頭筋」マッサージで顔の印象が10歳若返る
ほうれい線が目立つ「老け顔」の悩みを解消するカギは「頭筋(とうきん)」にあり。ほうれい線やたるみなど、老け顔の悩みは頭の筋肉と直結しています。顔の筋肉を支えている側頭部の筋肉を刺激するとエクササイズやマッサージの効果が特に高く現れやすいのです。

STEP1:「側頭部」の筋肉を刺激してフェイスラインを引き上げる
ほうれい線やフェイスラインのたるみ、口角の下がりを引き起こしているのが側頭部のコリ。ここのコリの大きな要因は食いしばりなど、奥歯をかみしめるクセだそう。そのため、我慢強い人やストレスフルな人は特にコリやすいとのこと。
5本の指で適度な圧をかけながら側頭部をしっかりほぐせば、「フェイスラインのたるみ」や「ほうれい線」「口角の下がり」など、顔全体の印象を左右するエイジングサインに働きかけてくれますよ。顔の印象が10歳は若返ります。
【4】「フェイスライン」のもたつきを解消する舌スイングエクササイズ
「舌スイングエクササイズ」は、舌を思いっきり出し、虹を描くようにスイングさせるエクササイズ。舌の根元はあごの組織とつながっているため、舌を出して動かすことであごまでも鍛えられるのです。すると、自然とフェイスラインのもたつきもすっきり解消! しかも、口角から鎖骨につながる筋肉もしっかり伸ばせるので、年齢とともに気になる首のしわにも効果てきめんです。
STEP1:舌をしっかり伸ばして左右にスイング

両手を胸の前でクロスさせ、首の前側を伸ばして反らせます。
STEP2:舌を出してスイングを8回繰り返す
舌を思いっきり出し、目とともに虹を描くようにスイングさせます。8回行ったら舌を引っ込めて正面を向き、手を下ろしましょう。
初出:ほうれい線解消エクササイズ|ほうれい線のケアに効果的なエクササイズ&グッズまとめ
【5】「上唇挙筋」と「上唇鼻翼挙筋」に効く深層リンパケア
筋肉と同じ深さにある深層リンパを流し、コスメがより効きやすい肌に整えていく方法です。深層リンパは、筋肉が硬くなると流れづらくなります。そこで、使いすぎていて硬くなっている筋肉をほぐし、使えていない筋肉を刺激してリフトアップへと誘導していきます。
多くの人が使いすぎなのが、大頬骨筋と小頬骨筋。逆に使えていない筋肉が「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」と「上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)」。この使えていないふたつの筋肉が頬を持ち上げる役割を果たしています。2週間も続けると、ほうれい線が薄くなるのを実感できるはず。肌の奥からパンとしたハリ感が出てきます。
STEP1:食いしばりの「凝った筋肉」をほぐす

リラックスして、口の力を抜き、半開きに。手をグーにして、下の点の部分におき、自然な呼吸をしながら、1か所につき、外回しを10回行いましょう。このとき、肩や首に力が入らないように気をつけてください。

STEP2:鼻の下の伸びた筋肉を縮める

「口輪筋(こうりんきん)」という、口をぐるっと囲んでいる筋肉に対し、垂直になるように指2本をおき、指を小さく上下させて、筋肉を刺激しましょう。10往復繰り返して。この筋肉に弾力が戻るとほうれい線が薄くなります。

STEP3:ほうれい線をつくるコリをほぐす

人さし指でカギ形をつくり、ほうれい線の始まり部分から横に小さくスライドさせましょう。10往復行ってください。顔の内側から外側に向かって移動させながら、同様に行っていくことがポイント。骨をほぐすようなイメージでやってみましょう。

STEP4:リンパを流してすっきりシャープにする

しっかりほぐし終わったら、人さし指でカギ形をつくり、最後に頬骨(きょうこつ)の下に沿わせながら、耳たぶの下を通り、鎖骨までリンパを流していきましょう。最後にコレを行うか否かで、顔のスッキリ感が違ってきます。

初出:真皮がふっくら弾力アップ!2週間で「ほうれい線が薄くなる」簡単マッサージ
【6】「咬筋」を徹底的にほぐすリフトアップメソッド
ふだんから大きな力が加わっている「咬筋(こうきん)」は、硬くなりがち。ここを中心にゆるめていくのがポイント。特に頬の下のほうが硬くなりやすいので、そこを意識的にしっかりゆるめると効果的です。
STEP1:咬筋に反対側の親指を引っかけて固定し、咬筋に沿って上から下へ3か所行って

STEP2:咬筋をとらえながら口を「あ」と開ける

STEP3:咬筋をとらえたまま口を「ぐ」と閉じる

初出:ほうれい線、二重あご、目尻の小ジワ…。「スマホたるみ」を解消する顔筋メソッド4選
- TEXT :
- Precious.jp編集部