【目次】
- ほうれい線とシワは「表情筋」の衰えが原因
- 【1】頬を内側からぷくぷくと膨らませるエクササイズ
- 【2】「オトガイ筋」をゆるめてほぐす
- 【3】「大頬骨筋」「小頬骨筋」テニスボール整筋
- 【4】「舌骨下筋群」を鍛える舌まわしエクササイズ
- 【5】「口角挙筋」「口輪筋」「上唇挙筋」を鍛える筋トレ
ほうれい線とシワは「表情筋」の衰えが原因
◆表情筋が衰えリンパの流れが悪くなる

老け感を増長させる「ほうれい線」に大きく関わるのが頬の筋肉。普段あまり意識することはありませんが、ストレスによる食いしばりや、会話が少なく表情筋をあまり動かさない時間が長いと、頬の筋肉は柔軟さを失い、引き上げる力が弱まります。さらに血流やリンパの流れが悪くなることで、皮膚のハリが低下、むくみや脂肪が蓄積することで「ほうれい線」が目立ってしまうのです。
◆口周りや舌の筋肉が硬くなる

食いしばりや加齢によって、口周りや舌の筋肉が硬くなると、顔全体のバランスがくずれやすくなります。というのも表情筋は互いに影響を及ぼし合っているため、一部の筋肉が緊張すると他の筋肉が衰えてしまうこともあり、ほうれい線が片方だけ目立つ、顔が歪むなど、老け見えにつながります。つまり、大人が美人印象を保つためには口元のエクササイズは必須なのです。
ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退
【1】頬を内側からぷくぷくと膨らませるエクササイズ
「口を閉じて空気を含み、頬を内側からぷくぷくと膨らませる」エクササイズ。この動きを繰り返すことで、頬と口元、舌の筋肉の緊張がほぐれ、バランスの取れたフェースラインに!
とてもシンプルな方法なのに、顔全体の筋肉をケアすることができて、ほうれい線の予防・改善につながるだけでなく、口周りの血流がよくなり、唇の縦シワが浅くなる効果も。作業しながらでもできますし、マスクをしていれば移動中でも気にせず続けられますよ。今すぐ、試してみてくださいね!
<STEP.1>左右の頬、唇の上下を同時にぷくぷくと膨らませてほぐす
唇は力を抜いたまま、軽く閉じます。左右の頬、唇の上下に空気を入れるように、口元全体を膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

<STEP.2>左右の頬をぷくぷくと膨らませてほぐす
次に左の頬に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

右の頬も同様に行います。

<STEP.3>唇の上、下を膨らませてほぐす
唇の上に空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

唇の下も空気を入れて膨らませる→しぼめる、をぷくぷくと高速で30秒繰り返します。

慣れてきたら、STEP.1〜3を2回繰り返しましょう。
ほうれい線が消える!?【村木宏衣さん指導】ぷくぷくエクササイズでたるみを撃退
【2】「オトガイ筋」をゆるめてほぐす
あごがシワシワになり「梅干しあご」になるのは、ストレスによる食いしばりや口をすぼめる表情のクセが原因。これによって、あごにある「下唇を上に引き上げるための筋肉=オトガイ筋」を酷使して硬直することで「梅干しあご」が定着すると考えられます。
若々しいか、老けて見えるかの別れ道は口元の印象が大きく影響していることは、コロナ禍のマスク生活で誰もが実感していることでしょう。なので「梅干しあご」が気になっている人は、定着して老け見えする前に、対策が急務です。エイジングデザイナーの村木さんいわく、「オトガイ筋を緩めるケアをすれば、内側からハリが生まれて若々しさが取り戻せる」のだそう。指でほぐすだけの簡単メソッドなので気になっている人は毎日の習慣にしてくださいね。
<STEP.1>圧をかけてほぐす位置を確認
オトガイ筋は下顎の中央部分にある表情筋。これを緩めるために、下唇の下からあごにかけて、左右対称の縦2列を左右各3か所、計6か所をほぐしていきます。
<STEP.2>あごを挟むように固定して、人差し指でほぐす
はじめにマッサージに適した指の形をつくります。こぶしを握り、人さし指を立ててかぎ型に曲げましょう。この第二関節の側面を肌に沿わせてマッサージしていきます。
人さし指の第二関節の側面を下唇の下に当て、親指はあご下の骨に引っかけてあごを挟むように固定を。 それから人さし指の第二関節の側面で「グリグリ」と小さな円を5回描きながら圧をかけます。骨をほぐすようなイメージで、STEP.1で確認した6か所に行いましょう。
【村木宏衣さん直伝】口元が老ける “梅干しあご” を解消するマッサージメソッド
【3】「大頬骨筋」「小頬骨筋」テニスボール整筋
「大頬骨筋」「小頬骨筋」とは、頬骨から口角をつなぐ筋肉。ここが硬く縮むことで、頬の肉を引き上げる力が弱まってしまいます。すると、肉が下がり、その重みでほうれい線の溝がくっきりとしてしまうのです。テニスボールを使ったほぐしワザ。テニスボールは広い面で適度な圧をかけることができるので、痛みもなくリラックスしてできるのがメリットです。
このメソッドは頬の筋肉がしっかりとほぐれてしなやかなハリが復活し、老廃物を流しやすくする効果が。頬がキュッと引き上がるし、顔のコリがすっきり取れて、むくみも解消!ゴルゴラインの緩和にも効果的ですよ。
<STEP.1>頬骨に沿ってほぐす位置を確認
耳たぶの手前あたりから、頬骨沿いに4か所、ほぐしていきます。

<STEP.2>テニスボールを当てて、小さくクルクル回す
STEP.1の丸印にテニスボールを押し当てて、クルクルと小さく外回しします。各所5回3セット行いましょう。反対側の頬も同様に。

<STEP.3>ボールを当てて、口を「あぐあぐ」する
STEP.1の丸印の位置に、テニスボールを当てて圧をかけたまま「あ」と口を大きく開けます。

次に「ぐ」と口をすぼめるように閉じて、表情筋を動かします。そして位置をずらしながら、口の開閉を各6セットずつ行いましょう。

【4】「舌骨下筋群」を鍛える舌まわしエクササイズ
首を左右にゆっくりと回してみてください。イテテ、とコリを感じている人は要注意。首に負荷がかかりすぎていて、ガチガチに固まっている状態です。放っておくとスマホ首=ストレートネックになる可能性が。これが首コリ、肩コリを悪化させますし、ひどい場合は頭痛やめまいを引き起こすことも…。なので日々のケアで簡単にできる対策術を知っておくといいでしょう。そこで、「舌回し」のエクササイズ。なぜ「舌回し」が効くのかといえば、舌の動きに繋がっている「舌骨下筋群(ぜっこつかきんぐん)」がポイントです。
<STEP.1>まずは首の可動域をチェック
首をゆっくり左右に動かして、首の可動域、コリ具合をチェックしましょう。舌回しエクササイズが終わったら、変化を確認するために、再度可動域をチェックしますよ。
<STEP.2>上下の歯ぐきをなぞるように舌で円を描く
口を閉じたまま、上下の歯ぐきをなぞるように舌で右回りに円を描く。これを20回。このとき、舌の先で内側から押すように行うとほうれい線ケアにも効果的。
左回りも同様に20回行いましょう。最後に首を左右に動かして、可動域をチェックしてみて。初めよりも可動域が広がり、スムーズに動くようになっているはずですよ。
【村木宏衣さん直伝】コリもほうれい線も解消できる「舌回し」エクササイズ
【5】「口角挙筋」「口輪筋」「上唇挙筋」を鍛える筋トレ
口元の老けを解消するにはスキンケアも有効ですが、より早く結果を出したいならば、口元の筋トレがおすすめ。
口元の筋肉を鍛え上げる、割り箸を使ったトレーニング法ならとても簡単! 口角を上げる「口角挙筋」、口を動かす「口輪筋」と、上唇を引き上げる「上唇挙筋」をまとめて鍛え上げることができるので、ぜひトライを。口角がキュッと引き上がることで、笑顔がつくりやすく明るい表情になり、好感度もアップしますよ。
<STEP.1>割り箸を口角に当たる位置に当ててくわえる
割り箸を横にして口角に当たる位置に当て、しっかりとくわえた状態で口を閉じます。できるだけ割り箸を奥に入れると、筋肉に負荷をかけやすくなりますよ。

<STEP.2>「え」の口にして口角を上げる
前歯を全て見せるように、「え」の口にして、口角がいちばん高く上がるところで止めて1分間キープします。きついと感じくらいの位置で止めるようにしましょう。
また、割り箸が斜めになっていると口元の歪みの原因になるので、水平になっていることを鏡で確認しながら行いましょう。

割り箸1本で “下り口角” を引き上げ!【村木さん伝授】口元筋トレが若見えに効く
- TEXT :
- Precious.jp編集部