【目次】

艶肌を生み出す「スキンケア」


■“年齢印象”をよくするスキンケアメソッド

【1】「プレ美容液」で肌をほぐし、水分の入りやすい肌に

肌の水分がなくなってくると、肌は硬くゴワつき、くすんだ印象になってしまいます。そんな肌にローションで水分を与えても、なかなか入っていきづらいのが現実…。そこで、まずはプレ美容液で肌をほぐしながら潤し、水分が入っていきやすい通り道をつくってあげることが先決です。いつものスキンケアに取り入れやすい、洗顔後すぐに使うアイテムでもあるので、ぜひ毎日のお手入れに組み込んで、肌をほぐす習慣づくりを。

<STEP.1>手のひらに出し、のばし広げておく
プレ美容液を手のひらに適量出す。手のひら全体にのばし広げておくと、肌をこすったり、引っ張ったりせず、負担なくのばすことができます。
プレ美容液を手のひらに適量出す。手のひら全体にのばし広げておくと、肌をこすったり、引っ張ったりせず、負担なくのばすことができます。
<STEP.2>顔の内から外へ塗り広げる
STEP.1でのばし広げた手のひらを使い、顔の内から外へ向かってのばしていきます。肌を引っ張らないように注意しながら、優しくのばすのがポイントです。
STEP.1でのばし広げた手のひらを使い、顔の内から外へ向かってのばしていきます。肌を引っ張らないように注意しながら、優しくのばすのがポイントです。

【2】「サラサラ化粧水」で肌の水分量を満タンに!

プレ美容液で水分の通り道ができたら、あとは化粧水で水分をたっぷりと与えていくだけ。ここでは化粧水のタイプが重要なポイントになります。保湿力の高いとろみタイプが40代・50代女性には人気ですが、水分にこだわるとそれでは足りないのです。そこで選ぶべきはサラサラとした水っぽい化粧水。水を感じながら、肌がたっぷり水分を含むまで、何度でも重ねづけをしてみてください。コットンよりも手のほうが肌がモチッと水分を含むのが確認しやすいので、おすすめです。

<STEP.1>顔全体にローションを塗布
手のひらに適量のローションをとり、顔の内から外へと、手のひらで押さえるように塗ります。小鼻や目の周りなど、塗り残しのないように。
手のひらに適量のローションをとり、顔の内から外へと、手のひらで押さえるように塗ります。小鼻や目の周りなど、塗り残しのないように。
<STEP.2>重ねづけしてから押し込む
肌に水分を貯蓄できるよう、再度ローションを手にとり、重ねづけを。最後に手のひら全体で水分をギュッと押し込んで。
肌に水分を貯蓄できるよう、再度ローションを手にとり、重ねづけを。最後に手のひら全体で水分をギュッと押し込んで。
<STEP.3>手の甲で満タンになったかチェック
肌の水分量が満タンになるまで重ねづけを繰り返す。手の甲で頬などに触れ、ひんやりしていたら、満タンになった証拠。最後に確認を。
肌の水分量が満タンになるまで重ねづけを繰り返す。手の甲で頬などに触れ、ひんやりしていたら、満タンになった証拠。最後に確認を。

【3】「オイル」で疑似皮脂を増やし、やわらかさ&艶をアップ

たっぷりと水分を含んだ肌に、次はオイルで油分をチャージ。年齢とともに水分だけでなく、皮脂量も減ってくるので、オイルはアラフォー・アラフィフ女性が積極的に取り入れたいアイテムのひとつです。オイルの油分は瞬時に疑似皮脂となって肌をやわらかく、艶やかに見せてくれる効果が。化粧水のあと、また乳液のあとなどにも使えるので、いつものスキンケアのなかで使いやすい順序で取り入れてみてください。

<STEP.1>適量は全顔で1~2滴
オイルはつける量が多すぎると、テカリになってしまうので、1~2滴が適量に。足りないと思っても、足すのはあと1滴が限度です。
オイルはつける量が多すぎると、テカリになってしまうので、1~2滴が適量に。足りないと思っても、足すのはあと1滴が限度です。
<STEP.2>指先に塗り広げてスタンバイ
STEP.1で出したオイルを指の第二関節のあたりまでに塗り広げておきます。手のひら全体に塗り広げると細かい部分に塗りにくいので注意。
STEP.1で出したオイルを指の第二関節のあたりまでに塗り広げておきます。手のひら全体に塗り広げると細かい部分に塗りにくいので注意。
<STEP.3>「塗る」のではなく「おく」のがコツ
STEP.2で塗り広げた部分で、艶を出したい頬骨の上あたりや乾燥する目元、口元などに押さえるようにしてオイルをおいていきます。
STEP.2で塗り広げた部分で、艶を出したい頬骨の上あたりや乾燥する目元、口元などに押さえるようにしてオイルをおいていきます。

肌の水分と油分のバランスが整うと、肌のコンディションがよくなるので、透明感やハリ感もアップ。水分をたっぷり与えて、栄養をプラスする、そんな土壌を整える基本的なケアがいくつになっても重要なのです。

始めた人から-5歳!「美ほっぺ」ケアで若返り【スキンケア編】

ヘルシーな艶肌をつくるための「生活習慣」


ブラウス¥110,000(ミカコ ナカムラ 南青山サロン〈MIKAKO NAKAMURA〉)、 リング¥75,900(ヒロタカ 表参道ヒルズ〈Hirotaka〉)

■紫外線対策を常にする

室内でも紫外線対策は必要です。紫外線は窓ガラスをおよそ70%も透過します。若干ですが壁や床に反射したぶんも届きます。もしも短時間であってもテラスに出たり外出するのなら、そのときは鉄壁の紫外線対策が必要です。曇りでも晴れの約65%、雨でも約20%、あなどれない紫外線が降り注いでいます。リモートワークでもすっぴんは危険です。

■去年使ったUVを使わない

去年のUVはダメではありませんが、保管状態がよければ…、という条件つきです。使用する前に、異臭がしないか? 変色がないか? 中身が分離していないか? 必ず確認を。開封した化粧品は早めに使いきるのが理想です。特に、日焼け止めは、炎天下の屋外での使用もあり、変質が心配。保管状態に自信がない場合は、新調することをおすすめします。

■夏の強いピーリングが要注意

美容皮膚科でも人気のピーリング。酸などの薬剤を用い角質を取り除きます。ピーリングの最大の魅力はザラつきやくすみへの即効的な効果。しかし、肌の最外層には紫外線や乾燥から守る大切な役割もあります。無理に皮膚をはがすと角化異常や肌荒れなどの大きなダメージを与えかねません。夏のピーリングは深追いしないことが第一です。

■レーザー治療も夏はNG

夏のレーザー治療はおすすめできません。治療中は肌を紫外線から完璧に防御する必要があるからです。絆創膏や日焼け止めを使うとしても、紫外線量がピークの7~8月は避けたいところ。日差しが弱まる10月以降を検討して。また、シミを濃くしないためにも、新たなシミを増やさないためにも、美白コスメと日焼け止めは絶対に使うべきです。

“去年使ったUV”に“強ピーリング”etc.|ご用心!やってはいけない4つの夏美容【家でも日焼け止めは必要?去年の残りは使用NG?】

発光しているような艶肌をつくる「ベースメイク」


長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

■内側から発光しているような大人の艶肌は、化粧下地選びが勝負!

ツヤ感不足で平坦なイメージのセルフメイクから、ツヤを効かせたメリハリとフレッシュさのある長井メイクへ。
艶感不足で平坦なイメージのセルフメイクから、艶を効かせたメリハリとフレッシュさのある長井メイクへ。

「大人の艶肌に欠かせないのは、肌に上質な艶をもたらす下地です。肌そのものが輝きを宿しているような質感に仕上げること、艶を部分的に効かせて顔にメリハリを与えることがマストです。上に重ねるファンデーションは、大人の肌を厚塗り感なく美しく見せてくれる、適度なカバー力と透け感をあわせもつもの。そしてパウダーは部分使いすること。この3点を押さえておけば、肌そのものが発光しているような、上品な艶を演出することができます」(ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん)。

【大人の艶肌をかなえるベースメイクプロセス】

<STEP.1>下地を額と両頬に置く

・艶系の下地を適量手に取り、おでこ、両頬になるとのようにクルクル円を描きながらのせる。
・なると置きには、厚塗りやムラ塗りを防ぐ効果がある。

下地をのせた部分のツヤ感がもっとも強くなるので、ツヤ感を出したいおでこと頬骨の上に下地をオン。
下地をのせた部分の艶感がもっとも強くなるので、艶感を出したいおでこと頬骨の上に下地をオン。
<STEP.2>下地を広げ、なじませる

・スキンケアクリームを広げる要領で下地を両手で素早くのばし広げ、ハンドプレスして肌になじませる。

スキンクリームをのばすように、円を描きながら外側に向けて下地を広げるのがコツ。
スキンクリームをのばすように、円を描きながら外側に向けて下地を広げるのがコツ。
手の圧と体温で下地が肌になじみ、肌そのものの艶やかさもアップ。
手の圧と体温で下地が肌になじみ、肌そのものの艶やかさもアップ。
<STEP.3>ファンデーションも3か所に置き、広げる

・ファンデーションも、下地同様に額と両頬になるとのようにクルクルと円を描きながらのせ、斜め上に引き上げるように素早く広げる。

厚塗り、ムラづきを防ぐために、ファンデーションも3点になると塗りを。
厚塗り、ムラづきを防ぐために、ファンデーションも3点になると塗りを。
引き上げながらファンデーションをのばすと、肌に上向きの均一な膜が張られハリ感がアップする。
引き上げながらファンデーションをのばすと、肌に上向きの均一な膜が張られハリ感がアップする。
<STEP.4>細かい部分は指先で塗り込む

・小鼻のわきや目の下など、細かい部分や崩れやすい部分は指先を使って、指先でファンデーションをなじませまる。

小鼻のわきは、毛穴にファンデーションを押し込むように圧をかけるのがコツ。
小鼻のわきは、毛穴にファンデーションを押し込むように圧をかけるのがコツ。
目の下は力を入れずに優しくタッピング。
目の下は力を入れず、優しくタッピング。
<STEP.5>部分的にパウダーをオン

・仕上げにフェースパウダーを、くずれやすい小鼻のわきや目の下のキワなどのくずれやすい部分のみにポイントで重ねます。

マットな質感になりすぎないように、保湿力の高いしっとりタイプのパウダーを選ぶことも大切。
マットな質感になりすぎないように、保湿力の高いしっとりタイプのパウダーを選ぶことも大切。

上品でヘルシーな大人の艶肌に

肌そのものが輝きを宿しているような清潔感のある上品なツヤ肌に。
肌そのものが輝きを宿しているような清潔感のある上品な艶肌に。

大人の肌をヘルシー&上品に見せる「正しい艶肌」のつくりかた

くすみレスな艶肌をつくる「ハイライトメイク」


■下地とハイライトで「くすみを吹き飛ばす」方法

しっかりベースメイクしているものの、目まわりのくすみを隠しきれていないセルフメイクから、薄塗りでありながらくすみをまったく感じさせない長井メイクへ。
しっかりベースメイクしているものの、目まわりのくすみを隠しきれていないセルフメイクから、薄塗りでありながらくすみをまったく感じさせない長井メイクへ。

「まず、くすみを隠す…ではなく、カムフラージュするという発想に切り替えて。そうすると、カバー力のあるファンデーションもコンシーラーも必要なくなります。大切なのは、下地とハイライト。まず、下地で肌トーンを整え透明感を与え、その上にくすみ飛ばし効果絶大なピンクのハイライトを仕込めばOK。簡単にくすみを感じさせない明るい艶肌がかないます。」(長井さん)。

【くすみのない艶肌をかなえるベースメイクプロセス】

<STEP.1>全顔に下地を薄く塗布

・艶感の出る下地を顔全体に薄く伸ばす。
・カバーしたい目の下から、外側に向けて広げていくと自然な仕上がりに。

下地を塗る前に、スキンケアでしっかり保湿しておくこともマスト。
下地を塗る前に、スキンケアでしっかり保湿しておくこともマスト。
<STEP.2>目の下にハイライトを重ねる

・リキッドタイプのピンクのハイライターを少量目の下にのせ、ムラにならないよう素早く広げる。

こめかみに向けて引き上げるようにのばすと、リフトアップ効果も。
こめかみに向けて引き上げるようにのばすと、リフトアップ効果も。

くすみを感じさせない明るい透明肌に

艶感アップの下地とピンクのハイライトでくすみがカムフラージュされただけでなく、肌のハリ感もアップ。
艶感アップの下地とピンクのハイライトでくすみがカムフラージュされただけでなく、肌のハリ感もアップ。

コンシーラー不要!くすみを飛ばす、艶肌作りの極意とは?

この記事の執筆者
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