【目次】
くびれボブが大人におすすめの「理由」
くびれボブはたるみ顔を引き上げて若見えが叶う!

実は40代以上の大人世代には、重めの台形ボブはあまりおすすめできません。なぜなら、動きのない重めのボブは、ボリュームが出づらくなった髪、逆に広がりやすくなった髪、たるみが気になり始めた顔…、といったエイジングサインをすべて強調してしまうから。
「重めの台形ボブは、髪質がダイレクトに現れるのでボリュームやフォルムの調整が困難に。さらに、ウエイトが毛先にきてしまうことで、顔のパーツやフェースラインまで下がって見えてしまいます。リフトアップさせるなら、髪のウエイトを上げ、ひし形にシフトを」(ABBEY代表取締役 松永英樹さん)。
その際のポイントは3点。まずトップとサイドにボリュームが出るように顔型や髪質に合わせて、顔周りにレイヤーを入れること。ウエイトは全体の長さに対し、トップから3分の2の位置にもってくること。そしてバックは毛先にグラデーションを入れ、襟足にくびれをつくること。
ウエイトを上げるだけで、目元や頬、口角などの顔のパーツが引き上がりフェースラインもすっきり。大きく長さを変えることなく、若見えがかなうひし形ボブへ、今すぐシフトすべし!
\重心高めのひし形ボブで顔のパーツと輪郭を引き上げ/

トップとサイドにふんわりとボリュームをもたせ、ひし形に変えるとウエイトが上がり、目元や頬位置までリフトアップ。フェースラインもすっきり引き締まって見えます。
断然若見え!たるみ顔を引き上げる「ひし形ボブ」のつくり方とは?
「丸顔」前髪なし×くびれボブ【5選】
【1】小顔効果バツグンのコンパクトなくびれミニボブ



「うしろを襟足ギリギリくらいで切りそろえたボブ。切りっぱなしにしておしゃれな印象に。表面だけでに少しだけレイヤーを入れ、程よい柔らかさと扱いやすさを加えています。
顔周りは鎖骨下くらいの長さにカットし、うしろに自然に流れやすいよう調整を。全体的にレングスが短いので、根元やつむじにボリュームが出ずぺったりしてしまいがちな方でも、ふんわり立ち上がりやすいスタイルです。カラーはピンクベージュのハイライトを入れ、ヘアスタイルに立体感と柔らかさを、さらに白髪ぼかし効果も狙っています」(TOAR by grico 店長、スタイリスト バタコさん)
<スタイリング方法>トップはふんわりと、毛先はアイロンで外ハネにしてアクティブに。
「おさまりがいいスタイルなので、乾かすだけでも自然にまとまりますが、ドライヤー&アイロンのひと手間でよりおしゃれな印象に」(バタコさん)。

<STEP.1>トップは根元から立ち上げるように乾かす

<STEP.2>毛先はアイロンで外ハネに

<STEP.3>サイドの毛はバランスを見ながら耳にかけつつうしろに流す

40代に似合う【ハンサム&おしゃれ見えなミニボブ】ボリュームアップ&小顔をかなえるコンパクトなボブ
【2】リフトアップして見せるこなれた印象のくびれロブ



「ハリコシがありながらも、トップはやはりぺったりしがちな髪質。内側にレイヤーをつくり、表面にふわっとかぶさるよう、上下にわけてカットしてベースをつくっています。欲しい部分にふんわりとしたボリュームを出しながら、くびれをつくってメリハリをプラス。
顔周りは流れやすいよう調整しながら、前髪は長めかつ薄めにつくり、軽やかな抜け感を。程よいレイヤーで動き&ボリュームを出し、今っぽいバランスに仕上げています」(菅野さん)。
<スタイリング方法>アイロンでメリハリを出し、トップはロールブラシでふわっとした丸みをプラス。
「ざっと乾かすだけでもさらっとまとまりのいいスタイルですが、ひと手間加えるとよりおしゃれ度がアップします。毛先はアイロンで外ハネに、サイドの表面は軽く内巻きにし、トップはロールブラシを使ってブローを」(菅野さん)。

<STEP.1>毛先は外ハネに

<STEP.2>表面の毛は前に引っ張りながら内巻きに

<STEP.3>トップはロールブラシで丸みを出すようにブロー

40代に似合う【軽やかニュアンスくびれロブ】ロングボブに程よい動きと抜け感を!
【3】ふんわりとすっきりを兼ね備える、丸い輪郭を補正するくびれボブ



「丸顔さんがボブヘアにパーマをかけるときには、注意が必要。髪のボリュームダウンが気になり、パーマをかける40代の方は多いです。ですが、ボブヘアの場合、パーマのかけ方によっては全体が四角いシルエットになり、頭が大きく見えやすくなるという面も。より丸顔が強調されてしまうことになります」(ANTI表参道 副店長 MASAさん)。
では、丸顔を強調させずにパーマをかけるポイントは?
「丸顔さんには、メリハリと立体感のあるデザインがおすすめ。ハチ(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)上にレイヤーを入れてパーマでくびれをつくり、ボリュームをコントロールして縦長感をプラス。毛先はハネ過ぎると横に広がるので、軽く外へ逃がす程度にしましょう」(MASAさん)。それでは、パーマのメリハリと立体感で縦長感を演出するボブヘアをさっそくチェックしましょう。
「あご下長さのワンレングスベース。ハチ上にレイヤーを入れています。パーマは『AntiOurs』オリジナルの“KPMパーマ”を使用。襟足は首に沿わせるように巻き、ハチ上は円錐形のロングロッドで根元付近からスパイラル巻きに。その他はボリュームが出すぎないように毛束の中間からリバース巻きにしています」(MASAさん)。
<スタイリング方法>タオルドライ&ブラッシングでふんわり感を出して!
「トップのふんわり感とパーマの質感がデザインのカギ。根元はブラッシングで立ち上げ、タオルドライをしっかり行い、パーマのもちをよくしましょう」(MASAさん)。

<STEP.1>タオルドライで6~7割まで乾かす

<STEP.2>ブラッシングして根元を起こす

<STEP.3>根元を中心に8割まで乾かす

<STEP.4>オイルをなじませる

<丸顔×くびれボブ スタイリングのコツ>
- タオルドライはしっかりする!
- トップの根元は必ず起こす
- 毛先はハネさせず、外に逃がす
「40代は毛先がハネすぎると子どもっぽくなるので、外に逃がすようにスタイリングして自然なメリハリをつくりましょう。毛先に抜け感をつくってナチュラルに仕上げて」(MASAさん)。
40代に似合う【ボブスタイル】パーマで叶えるふんわり感UP&すっきりシルエット
【4】菱形シルエットで顔型をカバーするくびれボブ



「丸顔さんがショートにするときは、前髪を長めにするのがおすすめです。とくにセンターパートは、顔の縦がより強調されるので◎。毛先の落ちる位置を計算して、輪郭に菱形をつくってあげると、頬の丸みもカバーできます」(AFLOAT GINZA 店長 中川恵理さん)。さらに全体のフォルムも菱形を目指すと、より丸顔がカバーできるのだとか。「内巻きフォルムだと丸みが強調されてしまうので、菱形をイメージしたカットでくびれをつくってあげるといいと思います。くびれフォルムは、トレンドのスタイルでもありますよ」(中川さん)。
また、今回のスタイルは、40代のお悩みに多い顔周りの薄毛と白髪もカバーできるそう。「トップの髪を顔周りに沿わせるように持ってくるので、根元が目立たず顔周りにボリュームが出ます。より効果的にするには、スタイリングも重要です」(中川さん)。そのカギとなる、スタイリング方法もチェック!「前下がりのレイヤーショートボブ。レイヤーを入れて、動きとボリュームが出やすいようにしています。毛先の毛量をしっかり取り、くびれをつくって菱形フォルムに。センターバングにすることで、顔周りにも菱形がつくりやすくなります」(中川さん)。
<スタイリング方法>前髪の生えグセをリセットして自然なセンターパートに!
「前髪は生えグセをとっておくと、真ん中で分けるだけで菱形フォルムが作れます。スタイリング前には、前髪を濡らしてブローしてクセをとり、全体もブローしておきましょう。襟足は外ハネにすると、より今っぽく仕上がりますよ!」(中川さん)。

<STEP.1>毛先を外ハネにする

<STEP.2>表面全体に動きをつける

<STEP.3>アイロンで前髪のクセをとる

<丸顔×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 生えグセをスタイリングする前に水で濡らしてブロー
- 巻く前には必ずブローして髪のキューティクルを整える
- 外ハネは強くしすぎない
「40代になると髪が乾燥しやすくなるので、毛量調節によるパサつきも強くなりがち。スタイリング前には、ヘアアイロン用のオイルをつけておきましょう。おすすめは、“リファ ロックオイル”です」(中川さん)。
丸顔カバーには、センターパートのくびれショートボブが効果的!
【5】丸顔でも頭が大きく見えない! 抜け感のあるくびれパーマボブ



「あごラインの前下がりボブベース。パーマは、エアウェーブ×ANTIオリジナルテクK P Mでダメージレスに! 中段は17mm円錐ロングロッドで、はち周りを締め、フェイスラインにも内側に入る毛束をつくって引き締め効果を。毛先は14mmレギュラーロッドの逆巻きで、ラフなハネ感をつくっています」(AntiOurs CHIIさん)。
<スタイリング方法>ドライヤー前のひと手間で根元をしっかり立ち上げて
「ドライヤー前にブラッシングをするだけで、根元の立ち上がり、パーマの再現性がグッと高まります。髪がペタッとしがちな方は、ぜひ取り入れてみてください」(CHIIさん)。

<STEP.1>頭皮用ブラシでブラッシング

<STEP.2>下から毛束を縮めるようにタオルドライ

<STEP.3>頭皮マッサージをしながら手の熱で乾かす

<STEP.4>ノンシリコンオイルを毛先にもみこむ

<STEP.5>根元を立ち上げながら乾かす

<丸顔×くびれボブ スタイリングのコツ>
- ドライヤー前に頭皮用マッサージブラシでブラッシング
- しっかりタオルドライしてカールを出す
- 髪に水分がある状態でノンシリコンオイルをつけて束感をキープ
「下から持ち上げるようにタオルドライしておくと、パーマの持ちもよくなります。少しウェットな質感が今っぽいので、オイルを使って束感とツヤ感を出しましょう」(CHIIさん)。
「面長」前髪なし×くびれボブ【6選】
【1】フェースラインにかかる髪で小顔に見せるあか抜けくびれロブ



「ベースはあご下のロブ(ロングボブ)。切りっぱなしに近いスタイルですが、表面のみ少しレイヤーを入れて調整しています。ざっと乾かすだけで、広がりやすいクセ毛でも外ハネにまとまるようなスタイル。
前髪はつくっていませんが、顔周りには短い毛を仕込み、ペタッとしがちな髪にふわっとした立体感を出し、フェースラインにかかる髪があることでさりげなく小顔効果も狙っています」(GARDEN YOKOHAMA est 店長/スタイリスト 豊田楓さん)。
<スタイリング方法>根元は乾かすときにしっかり立ち上げてふわっと感を。毛先はアイロンで外ハネに
「ドライヤーで乾かすだけでまとまりは出やすいようカットしていますが、毛先はササッとアイロンで外ハネにスタイリングすると、ナチュラルでありながらも”手入している感”が演出できます」(豊田さん)。

<STEP.1>トップ&サイドは根元を立ち上げるように乾かす

<STEP.2>毛先はアイロンで外ハネに

「スタイリングには柔らかめのバームを。小指のつめくらいの量をとり、両手に広げてから髪全体に内側からなじませていって。最後に指に残ったものを表面を毛に塗布して、ふわっと感を出します。ハリコシがなく乾燥しがちな大人世代の髪にはスタイリング剤はマスト。時間がない忙しい方こそ、スタイリング剤の選び方やなじませ方にもこだわって」(豊田さん)。
40代に似合う【ふわっとまとまるあか抜けロブ】クセ毛でも時短スタイリングでおしゃれに見えるスタイル
【2】トップのふんわり感叶えつつ毛先の広がりを抑えた、ニュアンスくびれボブ



毛量は十分だけれど、トップのボリュームがなく髪が細くて柔らかいモデルさん。「もともとクセがあるので広がりやすい髪質ですね。そんな髪はシルエットにくびれをつくるように外ハネにするといいですよ。クセや広がりを無理に抑え込まなくてもおさまりやすくなります」(Velvet on the Beach デザイナー 角園侑希さん)。
<スタイリング方法>ポイントは毛先ではなく根元。極小カーラーで立ち上げる
「クセがあってうねりやすい髪の方は根元のケアをしっかりしておくと、ブローをしなくてもまとまりやすくなります。カーラーを根元に置いたらドライヤーを上からあてて、しっかり乾かすだけで、立ち上がりの持ちがよくなりますし広がりも抑えられます」(角園さん)。

<STEP.1>分け目を境にして2~3つの毛束に分け、その根元に直径1cmのカーラーを置く

<STEP.2>真上から30秒ほどドライヤーをあてる

<STEP.3>コームなどで分け目をジグザグにする

<面長×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 分け目を中心に、頭頂部を山なりに膨らませて自然なボリュームをつくる
- 毛先ではなく根元をしっかり乾かすことでクセとうねりを抑える
- 分け目をジグザクにしてボリューム感を出しつつ白髪もカバー
「クセやうねりを真っ直ぐにのばそうとすると、変なところにボリュームが出てしまうし、スタイリングに時間がかかってたいへんですよね。根元にカーラーを置いて真上からドライヤーをあてるだけで、ブローをする手間が省けるのでおすすめです」(角園さん)。
直径1cmのカーラーさえあればよい!ペタンコ髪が「ふんわりニュアンスボブ」に
【3】長め前髪で顔型を補整。サイドのボリューム感で面長顔に似合うくびれボブ



「顎下ラインのボブベースで、表面にローレイヤーを入れて動きを出しています。前髪は頬骨あたりでカットして横に流せるようにつくることで、自然と輪郭に丸みが出るように。毛量が多くクセもあるので、自然とサイドにボリュームが出ます。毛量が少なめの方はパーマをかけてもいいと思います」(BEAUTRIUM 南青山店 久住桃子さん)。
<スタイリング方法>サイドパートで分け目をボリュームアップ!
「トップの分け目にボリュームを出したいので、髪を乾かすときはうしろから前に向かって風を当て、分け目を消すことを意識しましょう。最初にこれをしておくと、サイドパートもつくりやすいですよ」(久住さん)。

<STEP.1>うしろから前に向かって乾かす

<STEP.2>アイロンで巻いて動きを出す

<STEP.3>スタイリング剤で毛先に動きをつける

<面長×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 分け目をつけずに乾かす
- ハチ部分はボリュームをおさえてタイトに!
- 毛先は動きか丸みをつける
「とにかく輪郭をストレートに見せないことが大切です。40代は髪が乾燥しがちな方も多いので、保湿力の高いバームタイプやオイルタイプのスタイリング剤で、ツヤと潤いもプラスしましょう」(久住さん)。
【4】毛先を自然な外ハネにして “シャープ&ヘルシー”なくびれボブ



「大人っぽさは生かしながら、面長の間延び感を軽減するには、顔まわりにやり過ぎない動きをつくること。頬の横に空間をつくると、視覚効果で縦長の印象が薄くなりますよ。また、エラより上に空間があると、フェイスラインが引き上がって見える効果も。毛先は自然な外ハネにして、シャープな印象はキープしつつ、ヘルシーに見せるボブスタイルを叶えることができます!
前髪はリップラインで流れるようにカット。毛先の直線的なカットラインは残しつつ、トップ低めにレイヤーを入れ、内側は間を間引くように毛量を調節。全体に動きが出やすいようにカットしています」(K-two AOYAMAチーフスタイリスト 三田知花さん)。
<スタイリング方法>巻き過ぎNG!ニュアンスをつくる程度を心がけて
「顔まわりを巻くときも外ハネをつくるときも、やり過ぎないことが大切。フォルムをしっかりつくるというより、ニュアンスをつくるくらいが今っぽいですよ」(三田さん)。

<STEP.1>根元を立ち上げながら乾かす

指の腹で地肌を擦りながら乾かし、根元を立ち上げて生えグセをリセット。
<STEP.2>前髪にマジックカーラーを巻く

38mm(中くらい)のマジックカーラーを前髪の毛先から根元まで巻き込む。
<STEP.3>毛先を自然な外ハネにする

髪の中間から毛先までストレートアイロンを自然に滑らせる。毛先を抜く時はやや外ハネを意識。
<STEP.4>もみあげに空間をつくる

耳上の毛束を少量とり、ストレートアイロンで内巻きにクセ付け。
<STEP.5>スタイリング剤をつける

バームを手のひらにのばしたら、毛先、髪の内側、前髪、顔まわりの根元にしっかりもみこむ。整えて完成。
<面長×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 外ハネは巻き過ぎず自然に
- 頬の横にボリュームをつくる
- スタイリング剤は根元までしっかりつける
「スタイリング剤は顔まわりや根元にもしっかりつけましょう。油分の多いものだとペタッとしてしまうので、スタイリング力のあるワックスやバームがおすすめです」(三田さん)。
40代に似合う【爽やかボブスタイル】毛先を自然な外ハネにして “シャープ&ヘルシー”見せ!
【5】毛量が多くて広がる髪に効果的なくびれボブ



髪の1本1本がしっかりとして、膨らみやすいモデルさんの髪。「毛量が多いのですが、剥いたり削ぎすぎたりすると、今度は髪にツヤ感がなくなります。また、毛先を削ぐと貧相に見えるので、仕上げにフォルムを整えるようにカットするのがポイントです」(Velvet on the Beach 桜井章生さん)。
<スタイリング方法>トップはカーラーで根元を立ち上げ、裾を引き締めてメリハリをつくる
「ボリュームを抑えたいのは、はち周り。ここは抑えず、頭頂部の髪を立ち上げれば、自然とはち周りの髪は落ち着きます。上を立ち上げたら、耳から下の髪は毛先だけストレートアイロンで外ハネにすれば、メリハリがあるスタイルの完成です」(桜井さん)。

<STEP.1>頭頂部の髪を前後ふたつに分け、カーラーで毛先から根元まで巻く

<STEP.2>耳から下の髪はストレートアイロンで毛を半カール外ハネに

<面長×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 毛量が多くても剥きすぎたり削ぎすぎたりしない
- ボリュームの出やすいはち周りは無理に抑え込まない
- スタイルにくびれをつくってメリハリをつける
「分け目をクッキリつけてしまうと、地肌が透けて見えたり、根元の白髪が目立ってしまいます。頭頂部の髪を巻くときは、分け目をまたぐようにカーラーで巻くと、分け目の根元がふんわり立つので地肌も白髪も目立ちにくくなります」(桜井さん)。
【6】ナチュラルな巻き髪で魅せる、大人のくびれボブ



1本1本がしっかりしているため、うねりが加わると広がりやすいモデルさんの髪質。「全体を長くして髪の重さで広がりを抑えると動きを出しにくいので、ハチから上にレイヤーを入れて収まりをよくしています」(kakimoto arms 新宿店 野村友理香さん)。
<スタイリング方法>毛先をワンカール外巻きにしてナチュラルな仕上がりに
「もみあげより前にある、顔にかかる髪は動きが欲しいので縦巻きに。ほかの毛先は平巻きの外巻きにして、ちょっと変化をつけて動きを出すのがポイントです」(野村さん)。
<STEP.1>毛先はワンカール外巻きに

<STEP.2>もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き

<面長×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 顔にかかる髪とそれ以外の毛先とで、巻き方を変えて表情をつける
- レイヤーはハチより上に入れて動きを出す
- カラーリングのハイライトとローライトで立体感とツヤ感を演出
「ベースの色より明るい色を入れるハイライトは白髪を目立たなくする効果があります。ベースより濃い色のローライトを入れておくと色が抜けて退色する期間が延びるので、染める回数を減らせるのでお勧めです」(野村さん)。
「逆三角型」前髪なし×くびれボブ【1選】
【1】トップにボリュームをもたせた、丸みのあるボブ



「髪の表面にレイヤーを入れすぎるとパサつきが目立ってしまいます。段は控えめにして、毛量を抑えるなら内側で調整してください。メイクをするとき、ラベンダー色のベースを塗るとくすみが消えて明るい肌色になりますよね。実は髪も同じ。カラーリング剤にパープルを加えるだけで、抜け感が出るんですよ」(HONEY SHIBUYA 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>ストレートアイロンでこめかみより上は内巻き、下は外巻きに
ストレートアイロンを使うとき、注意したいのは角度。「こめかみより上部分はボリュームが欲しいので、ストレートアイロンを真横に引っ張って根元を起こしながら内巻きにします。こめかみより下の髪はフェースラインに沿わせるように下に引っ張り、毛先を外ハネにするのがポイントです」(小室さん)。

<STEP.1>こめかみより上の髪は真横に引っ張りながら毛先を内巻きにする

<STEP.2>こめかみより下の髪は毛先だけ外ハネに

<STEP.3>前髪は根元を立ち上げるようにカーラーで巻く

<STEP.4>同量のワックスとオイルを手のひらで混ぜ、毛先に揉み込む


<逆三角型×くびれボブ スタイリングのコツ>
- こめかみより上の髪はストレートアイロンで真横に引っ張って根元を起こす
- こめかみより下の髪は肌に沿わせるように下へ引っ張り、毛先だけ外ハネに
- ホールド力とツヤ感はワックスとオイルを混ぜ合わせてつくる
「大人の髪にはワックスの浮遊感とオイルのツヤ感の両方が欠かせません。同じ量ずつ混ぜてスタイリングすると、スタイルもツヤ感も長持ちします」(小室さん)。
ぶきっちょさんでも簡単!ストレートアイロンでつくるニュアンスボブ
「ベース型」前髪なし×くびれボブ【3選】
【1】ベース型の輪郭を柔らかく見せる。くびれボブ



このスタイルのカットのポイントを教えていただきました。「外ハネになるように、やや前下がりにカットしています。ハチ上にレイヤーを入れて、菱形シルエットに。前髪は薄めに取り、頬の一番高いところでカット。広がりやすい髪質なので、内側はしっかり量感調節して膨らまないようにしています」(kakimoto arms 田園調布店 森林郁香さん)。
カラーは「ベースはアッシュブラウン。髪色は、ある程度明るくしてあげるとツヤ感が出せて、肌も明るく見えます。また、ハイライトをブレンドして、柔らかい質感を出しながら白髪もなじませています。髪の乾燥や白髪が気になる方におすすめです」(kakimoto arms 田園調布店 斎藤嘉一さん)。
<スタイリング方法>顔周りに空間をつくって、エラをカモフラージュ!
「エラは隠すより、あえて空間を作ったほうが◎。もみあげ付近の毛束を立ち上げて巻き、ふんわりシルエットにしたほうがカバーできます。ただ外ハネにするだけだと、大人は淋しい印象になってしまうので、レイヤーを活かしてふんわり仕上げましょう」(森林さん)。

<STEP.1>前髪をカーラーで巻く

<STEP.2>毛先を外ハネにする

<STEP.3>トップの毛先を巻く

<STEP.4>うるおいが出るバームでスタイリング

<ベース型×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 前髪は分け目をつけず、根元までしっかりカーラーで巻く
- レイヤー部分は上に引き出して巻く
- もみあげや顔周りは立ち上げてふんわりさせる
「アイロンで巻いた後はスタイリング剤を毛先中心にしっかりなじませて、ツヤと動きを出しましょう。乾燥して見えないように保湿力のあるバームタイプがおすすめです」(森林さん)。
大人ヘア|骨ばって見えがちなベース型の輪郭を、菱形ボブでふんわり柔らか見せ!
【2】毛先のハネやすさを活かした、 柔らかパーマボブ



「顔まわりのリップラインからレイヤーを入れ、全体はストロークカットで中間から毛先に軽さを出しています。モデルさんは年齢による髪のボリュームダウンと大きなうねりがあり、毛先がハネやすい状態なので、アンティオリジナルパーマメソッドで手触りが柔らかくなるパーマをかけ、これらのお悩みを活かしつつ解消。レイヤーに合わせてカールが動くようにつくると、顔型カバー&抜け感のあるスタイルに」(AntiOurs CHIIさん)。
<スタイリング方法>パーマを活かして、根元からふんわりと!
「気になる髪の根元を立ち上げるには、髪が濡れているタイミングでブラッシングをするのが効果的。乾かすときも、根元が立ち上がるように意識しましょう」(CHIIさん)。

<STEP.1>髪を根元まで濡らしてタオルドライ

<STEP.2>頭皮用ブラシでブラッシング

<STEP.3>毛先にオイルをつける

<STEP.4>根元を立ち上げるように乾かす

<STEP.5>ワックスをもみ込む

<ベース型×くびれボブ スタイリングのコツ>
- タオルドライでしっかり水分を取る
- 乾かす前のブラッシングで根元を立ち上げる
- エアリーなツヤが出るスタイリング剤を使う
「40代にとって髪のパサつきはNG。エアリーな質感とツヤが出るように、ドライ前にオイルをなじませ、ワックスはライトな質感のものを少量に」(CHIIさん)。
ラフな毛先の動きで気になるエラをカバー!ベース型さんに似合う柔らかパーマスタイル
【3】襟足広がる髪は内側で調節した、今時のくびれスタイルに



「顔まわりに動きが出るようにレイヤーを入れておけば、普段のスタイリングは頭頂部はカーラーで根元を立ち上げるだけなので、ご自身でも扱いやすくなると思います。耳のうしろあたりの襟足部分の毛量が多く、膨らみやすいので、内側からすいて量を調節しています。表面にレイヤーを入れすぎると扱いづらくなると同時に、ちょっと古くさいスタイルになってしまうので、おすすめしないですね」(natura Aolani 玉山智士さん)。
<スタイリング方法>太めのカーラーで頭頂部を巻いて立ち上がりをつくる!
「直径3~5㎝くらいのカーラーで根元を立ち上げるように毛束を持ち上げて、毛先から巻いていくのがポイントです。なるべく長い時間、巻いていたいのでスタイリングの最初に巻いておいてください」(玉山さん)。

<STEP.1>最初に頭頂部、次に後頭部、最後に前髪の毛束をカーラーで巻く

<STEP.2>160度のストレートアイロンで髪の中間部から毛先に向かって通す

<ベース型×くびれボブ スタイリングのコツ>
- 多すぎる毛量は表面ではなく内側で調節
- 表面にレイヤーを入れ過ぎない
- スタイリングの仕上げにアイロンを使ってツヤをプラス
うねったりクセが出てくるとツヤがなくなって見た目も老けてしまうもの。「サロンでのトリートメントを習慣にすると、髪質が改善されるので扱いやすくなります。友澤さんの髪もヴィーナスケア トリートメントでツヤ感が上がりました」(玉山さん)。
「トップはぺちゃん、襟足広がる」髪はカーラーとストレートアイロンのW使いが正解!
- TEXT :
- Precious.jp編集部