【目次】
髪の量が多い人のロングヘアで「気を付けたいこと」
■毛量が多くてもトップはふんわりさせる
どんなに毛量が多くても頭頂部だけはペタッとなるもの。「ドライヤーで髪を乾かすときは指の腹で地肌を擦って毛穴の向きをフラットな状態にしてください。そのひと手間で根元が自然と立ち上がるので根元の白髪が目立たなくなります」(Velvet on the Beach マネージャー NOBさん)。
明るい髪色を楽しみながら白髪もカバーできる一石二鳥のカラーリング術とは
■大人は髪の梳き過ぎに注意
「40代がロングヘアにするときに注意したいのが、髪を梳き過ぎてしまうことです。年齢とともに髪質やボリュームは変化しているので、以前と同じイメージで梳いてしまうと、髪がスカスカになりペタンとしてしまいます」(AFLOAT D’L クリエイター 木村紗矢香さん)。
レディなシルエットのボリュームロングヘアで、目立つエラから視線を外して小顔見せ!
おすすめ「前髪あり」スタイル【5選】
【1】小顔かつフレッシュな印象ロング



【How to style】
毛量多く毛質も硬めなので、広がりやすくまとまりが出にくい髪質。毛先が重く動きがないと、重心が下がって見えるので、段を程よく入れて動きを出していきます。まずは鎖骨下、重さを残しながら毛先に段を入れ、適度にハネさせて動きを出します。さらに中間にも段を入れてくびれをつくりながら、表情を出していきます。顔周りのサイドの毛には短い毛を仕込み、顔立ちをシャープな印象に。前髪は浮かないよう、あえて重めにつくり、お顔がキュッと引き締まって見えるよう調整しています。

40代に似合う【フレッシュ見せ段ありロング】顔周りと毛先の段でメリハリをつけてこなれ感をプラス
【2】広がりやすい髪も美しく艶めきウェービーロング



【How to style】
毛量が多く広がりやすく重く見えがちな髪ですが、レイヤーをたくさん入れすぎると余計に広がりやすくまとまりがなくなってしまうので、レイヤーは顔周り中心に適度に。重さを残しながらも、顔周りを軽やかにすることで、動きのあるニュアンスをつけやすくしています。前髪は長めかつ薄めに。目にかかるギリギリラインにカットして大人っぽさも出しつつ、ナチュラルな抜け感も。広がりやすい乾燥毛はカットのひと手間はもちろんですが、アイロンを通して面をキレイに整えながら巻くこともポイント。

40代に似合う【艶めきウェービーロング】重さを残しながらも動きを出したカットで、広がりやすい髪も美しさ際立つ!
【3】知的フェミニンミディアムロング



【How to style】
レングスは鎖骨下、バスト上のセミロング。後ろはU字ラインになるような感じで、レイヤーを入れながらカットして軽やかな動きを出しています。レイヤーは毛質や毛量にもよりますが、今回はハイでもなくローでもなくバランスよく入れています。毛量が多く広がりやすい髪なのですが、レイヤーを入れすぎてスカスカにならないように、かつまとまりと軽さを両立させるように調整を。前髪は目の下くらいの長さで。女性らしくも大人っぽく、おろしも流しもバランスよく決まる長さに。

40代に似合う【知的フェミニンミディアムロング】きちんと感と抜け感のバランスがよく扱いやすいスタイル
【4】パサつきと広がりを抑えたツヤとまとまりロング



【How to style】
ダメージが蓄積しているロングヘアは、どうしても髪がパサついて広がりがち。動きを出したい顔まわりのほかは、レイヤーを低めに入れてツヤを出しやすくするのがポイントです。ロングヘアの方から『動きのあるスタイルにしたいけれど、どうやって巻けばいいのか分からない』というお声をよく聞きます。あれこれ巻かず、ただ顔まわりと毛先を巻くだけでバランスのいい動きがつくれます。

40代の髪悩みを解決!【ロングヘア簡単スタイリング術】アイロン1本でパサつきと広がりを抑えながら、ツヤとまとまりが叶う!
【5】くの字巻きカールの美シルエット華やかロング



【How to style】
ロングヘアは重い印象になりがちなので、顔まわりにレイヤーを入れて軽さと動きを出します。サイドを長めに残せば、パサつきや広がりを抑えられます。うねりが出てくるとどうしてもシルエットがくずれてしまいます。無理にうねりをのばさず、生かすように巻けば朝のスタイリングがずっと長持ちしますよ。

40代に似合う【華やかロングスタイル】“くの字巻き”にカールして美シルエットに!
おすすめ「前髪なし」スタイル【5選】
【1】全方位美人な韓国風ロング



【How to style】
先は全体的にグラデーションくらい、やや重さは残しながらも巻いたときに動きが出やすいよう調整しています。顔周りのみにレイヤーを入れ、ロングでも重く見えすぎないよう、バランスをとっています。顔周りに短い毛を仕込むことで、顔型をカバーして小顔に見せたり、結んだときにニュアンスも出やすく。さらに前髪は流す前提で長めにつくっています。このレイヤーと前髪をどこにどれくらい作るか、がポイント。毛の量や質に合わせて、さらに顔形に合わせて調整することで、お顔のコンプレックスも自然にカバーすることができます。

40代に似合う【全方位美人な韓国風ロング】顔周りのレイヤー&長め前髪で華やかかつアレンジも自在に
【2】華やかボリューミーなウェーブ巻きロング



【How to style】
髪がしっかりとして毛量も多めなので、巻き方によっては広がってボリュームが出すぎて大顔に見えてしまうことも…。とはいえ後頭部はぺたっとしやすかったりするので、全体的にレイヤーを入れて動き&ボリュームが出やすいよう調整しています。顔周りはリップラインくらいの長さでバランスをとりながら短くカット。顔周りに短い毛をあえて仕込むことで、白髪がちらほら気になってくる生え際や、顔をキュッと引き締めて見せる顔型カバー効果も狙えます。さらにカラーではブリーチを使わずにバレイヤージュを入れ、ぺったりして見えがちなロングヘアに軽さと動きが出やすいようにしています。

40代に似合う【華やかボリューミーなウェーブ巻きロング】中間ウェーブを加えて大胆な動きのあるスタイルに
【3】軽やかに揺れるヘルシーロング



【How to style】
モデルさんはボリュームはややあるほう、直毛のノーマルヘアですが、柔毛ではないのでニュアンスがつきにくい髪質。すそは切りっぱなしで程よい厚みを残しながら、前髪からサイドにかけて表面のみにバランスよくレイヤーを入れています。レイヤーを程よく入れることで、巻いたときに動きがでやすいよう調整しています。毛先はすきすぎるとスカスカで貧弱に見えてしまいがち。ナチュラルでヘルシー、しっとりとした大人のロングヘアなら、毛先は重めが好バランスです。

40代に似合う【軽やかに揺れるヘルシーロング】甘くなりがちなロングヘアをナチュラルかつ知的な印象に
【4】うねって広がるクセを活かしたロング



【How to style】
モデルさんの髪は毛量は充分ありますが、トップのボリュームが出にくい特徴があります。ハチより上にレイヤーを入れてボリューム感を出すスタイルがおすすめです。髪色のベースをシナモンブラウン、ハイライトをシナモンベージュにすると健康的なツヤ感が表現できます。特に暗く落ち込みやすい襟足、明るく見せたいと顔まわりを中心にハイライトを入れておくと、全体の雰囲気が華やぎます。


40代に似合う【ロングヘアアレンジ】毛先を “ある法則”で巻けば旬のあか抜けスタイルに!
【5】Aラインシルエットで重くならない“ゆるふわロング



【How to style】
エイジングな髪質になると水分を十分に保てなくなります。うねりを伸ばすために毎日アイロンをあてて髪を乾燥させるより、パーマをかけた方がスタイリングの時間を減らせますし、髪のダメージも防げます。表面にレイヤーを入れることで毛先が軽くなり、裾広がりのAラインにしても重たい印象になりません。また、頬からあご下にかけて大きなカールのパーマをかけるとウェーブが均一になり、広がりが抑えられてうねりも目立たなくなります。

40代に似合う【ロングヘア】Aラインシルエットで重くならない “ゆるふわ髪”に!
おすすめ「アレンジ」スタイル【3選】
【1】くせや広がりを活かす「ハーフアップ」



<このアレンジのプロセス>
<STEP.1>髪全体にスタイリング剤をなじませる
<STEP.2>髪表面の髪をざっくりと取って結ぶ
<STEP.3>ゴムを持って後頭部の毛束を引き出す
<STEP.4>こめかみの後れ毛を整える
<STEP.5>前髪にもスタイリング剤をつけて束感を出す
髪を束ねる時は、耳半分が隠れるくらいゆるめにまとめるのがポイント。きっちりまとめ過ぎないことが大切です。こめかみ付近の後れ毛は多めに出したほうが女性らしく仕上がります。広がったりパサついた印象にならないよう、スタイリング剤はしっかりとつけてください。

いや〜なくせ毛が「パーマ風」に激変!梅雨時期におすすめのハーフアップアレンジ
【2】ゆるっと感がおしゃれな「シニヨン」



<このアレンジのプロセス>
<STEP.1>襟足で髪をひとつ結びに
<STEP.2>後頭部の毛束をゆるめる
<STEP.3>結んだ毛束の一部をねじる
<STEP.4>ねじった毛束をゴムに通す
<STEP.5>お団子を指で崩す
下準備として、髪を巻いておくとよりニュアンスのある雰囲気に仕上がります。巻かなくても、アレンジ前にシュシュなどでおお団子をつくり、髪に動きをつける方法も手間がかからないのでおすすめです。

【3】傷んだ髪でもきれいにまとまる「ねじって束ねるアレンジ」



<このアレンジのプロセス>
<STEP.1>毛束を左右の側頭部と後頭部の3つに分ける

<STEP.2>左右の毛束を握り、それぞれを内側に向かってねじる

<STEP.3>3つの毛束をひとつにまとめ、ゴムで根元を束ねる

<STEP.4>束ねた部分を隠すように飾りピンをつける

<STEP.5>後頭部から3~4mm毛束をつまみ上げて、ゆるみをつくる

<STEP.6>こめかみ、もみあげはストレートアイロンで根元から内巻きにする

襟足部分の後れ毛にこのポイントケアスティックを使うと、きれいにまとまります。

40代に似合う【傷んだ髪でもきれいにまとまるアレンジ術】カールがポイントのアンニュイなスタイルに挑戦!
- TEXT :
- Precious.jp編集部