【目次】

ゴムだけでできる「ボブ」のくるりんぱ


完成

完成

サイド

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バック

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ロングのように長くもなく、ショートのように短かすぎるわけでもないボブの場合は「くるりんぱのアレンジが難しい」と感じている人も少なくありません。「ボブの長さでくるりんぱする場合は、頭頂部と耳上のラインで毛束を分けるとうまく仕上がります」と話すのは、LANVERY代表の菅野太一朗さん。「髪を分けないで一気にまとめてしまうと、ひっつめた印象になってしまったり、顔まわりの短い毛束が落ちて疲れた印象になってしまうことも。結ぶパーツを分けることで、短い髪もフォローできますし、結び目が重なることで頭頂部や後頭部に自然な丸みが生まれて、頭の形も綺麗なシルエットになります」(菅野さん)。

<アレンジ方法>

アレンジ前

アレンジ前

<STEP.1>ハチ上の毛束をとってゴムで結ぶ

ゴムで結ぶときは根本から離した位置で結ぶ。

ゴムで結ぶときは根本から離した位置で結ぶ。

<STEP.2> 結んだ毛束でくるりんぱ

結んだ毛束の中心を裂いて、その穴に毛先を上から通す。

結んだ毛束の中心を裂いて、その穴に毛先を上から通す。

<STEP.3>ハチ下とこめかみの毛束をとってゴムで結ぶ

2でくるりんぱした毛束の上に結んでOK。

2でくるりんぱした毛束の上に結んでOK。

<STEP.4>結んだ毛束を2と同じようにくるりんぱ

くるりんぱが上下に重なるようなイメージで。

くるりんぱが上下に重なるようなイメージで。

<STEP.5>頭頂部の毛束をつまんで引き出す

結び目を片手で抑えながら、頭頂部の毛束をつまんで引き出す。ランダムに引き出すのがポイント。

結び目を片手で抑えながら、頭頂部の毛束をつまんで引き出す。ランダムに引き出すのがポイント。

<ヘアアレンジのコツ>

「くるりんぱの結び目は、ふたつとも同じ高さにするのがポイント。きっちりと結び過ぎてしまうと古臭い印象になってしまうので、程よくゆるく、ざっくりとまとめてください。下準備として、アレンジ前にヘアクリームをなじませるのもおすすめ。髪の内側、根本にもなじませれば、ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(菅野さん)。

使うのはゴムだけ!「くるりんぱ」で作る、ボブスタイルのハーフアップ

簡単で高級感のある「ミディアム」ハーフアップ


完成

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サイド

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バック

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Rougyヘアデザイナーの江良 栞さんによると、大人のハーフアップは毛先や結び目など、細かな部分に気を配るとうまくいくのだそうです。「ゆるめる、ほぐす、巻く…のひと手間で、ちょっと手をかけたアレンジに見えます」。また、このアレンジは毛量の少ない人でも多い人でも、量や毛質を選ばないのが魅力。「結び目から毛束を引き出す量を調整すれば、ボリュームアップもボリュームダウンもできます」(江良さん)。

<アレンジ方法>

アレンジ前

アレンジ前

<STEP.1>両耳の先端を結んだあたりから髪をまとめ、ゴムで留める

両耳の先端を結んだあたりから髪をまとめる

髪をまとめたら、もみあげの上あたりの低い位置でゴムで束ねる。

髪をまとめたら、もみあげの上あたりの低い位置でゴムで束ねる。

<STEP.2>ゴムの結び目の上で、毛束をふたつに分けて輪っかをつくる

「くるりんぱ」をするために、結び目の根元に輪っかをつくる。

「くるりんぱ」をするために、結び目の根元に輪っかをつくる。

<STEP.3>輪っかに毛束を通す

毛束の毛先から輪っかに通す。

毛束の毛先から輪っかに通す。

<STEP.4>緩んだ結び目を締めるように毛束を左右に引っ張る

毛束の根元近くを持って、左右に引っ張ること。

毛束の根元近くを持って、左右に引っ張ること。

<STEP.5>結び目を抑えながら、頭頂部の髪を少しつまんで引き出す

中央だけでなく、右、左と鏡を見ながらまんべんなく引き出す。

中央だけでなく、右、左と鏡を見ながらまんべんなく引き出す。

<STEP.6>ワックスを両手のひらになじませ、毛先を握ってカールをつける

ミルクタイプのワックスをなじませた手で、毛先をくしゅくしゅと握りながらクセをつける。

ミルクタイプのワックスをなじませた手で、毛先をくしゅくしゅと握りながらクセをつける。

<ヘアアレンジのコツ>

「モデルさんの髪はうねりやすくクセがあるので、束ねるプロセスから入りましたが、直毛で硬い髪質の方は、カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておくと、アレンジしやすいですよ」(江良さん)。

うねりもパサつきも解消!高級感ある「ハーフアップ」のつくりかた

硬い髪でも決まる「ミディアム」くるりんぱ


完成

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サイド

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髪が硬くてボリュームもある髪質だと、タイトに束ねるスタイルが多くなりがち。そこでDIFINO akasakaの副店長 根本将平さんに、ボリュームのある髪でも軽さのあるまとめ髪を提案していただきました。「毛先にカールとツヤ感があると軽さが出るので、アレンジ前の下準備が重要ですね。ハーフアップにくるりんぱは付きものですが、お客さまから「くるりんぱが上手にできないから教えて欲しい!」と、よく言われるんです。ポイントさえ抑えれば、どなたでも上手にできますよ」(根本将さん)。

 

<アレンジ方法>

アレンジ前

アレンジ前

<STEP.1>毛先を揉み込むようにドライヤーをあてる

髪の中間から毛先にかけてクシュクシュと握りながらドライヤーをあてる。

髪の中間から毛先にかけてクシュクシュと握りながらドライヤーをあてる。

<STEP.2>ドライヤーを当てた部分にツヤを出すスタイリング剤をなじませる

ウェット感やツヤ感がでるようなミルクやオイルを、髪の中間から毛先になじませる。

ウェット感やツヤ感がでるようなミルクやオイルを、髪の中間から毛先になじませる。

<STEP.3>耳の先端より上にある髪を手ぐしでまとめて束ねる

耳の先端より上にある髪を手ぐしでまとめて束ねる

ブラシやコームを使わず、手ぐしでざっくりとまとめるのがポイント。

ブラシやコームを使わず、手ぐしでざっくりとまとめるのがポイント。

<STEP.4>結び目の上に、くるりんぱ用の穴を開けて毛束を通す

結び目の上に開けた穴から毛束を通す。

結び目の上に開けた穴から毛束を通す。

<STEP.5>くるりんぱが終わったら、必ず毛束を左右に引っ張る

毛束を左右に引っ張って、緩んだ結び目を引き締めることを忘れずに!

毛束を左右に引っ張って、緩んだ結び目を引き締めることを忘れずに!

<STEP.6>結び目を抑えながら、数カ所から2~3mmの毛束を引き出す

くるりんぱをした部分から、ひとつまみの毛束を左右3~4箇所ずつ引き出す。

くるりんぱをした部分から、ひとつまみの毛束を左右3~4か所ずつ引き出す。

<STEP.7>結び目の上、頭頂部からも2~3mmの毛束を引き出す

ハーフアップにした結び目を抑えながら、結び目の上からひとつまみの毛束をバランスを見ながらまんべんなく引き出す。

ハーフアップにした結び目を抑えながら、結び目の上からひとつまみの毛束をバランスを見ながらまんべんなく引き出す。

<ヘアアレンジのコツ>

「くるりんぱが上手くできないのは、毛束を穴に通した後に毛束を左右に引っ張って結び目を引き締めなかったり、結び目から毛束を引き出さず、ルーズ感をつくらないのが原因です。このポイントさえ抑えれば、思い通りのスタイルになるはずです」(根本さん)。

髪が硬くて多い剛毛でもキレイに決まる、大人の「くるりんぱ」はこれ!

こなれた印象の「ミディアム」ゆるハーフアップ


完成

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サイド

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バック

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トップがペタ~ッとなりやすい髪質の女性にこそやっていただきたい「ゆるふわアレンジ」を、sui店長のヘア デザイナー・坂口勝俊さんに教わります。このゆるふわアレンジは、頭頂部から毛束をひとつまみずつ引き出すのがポイント。坂口さんによれば「髪を引き出すとボリュームアップが狙えるほか、白髪カバーもできます。引き出す場所によって、丸顔の方は中央、面長な方は左右を中心に引き出すと顔型の補正もできるんですよ」。毛先にはツヤ感、根元にはしっかりとした立ち上がりが欲しいので、スタイリング剤のW使いも必要になります。「アレンジの前に、動きを出しやすくツヤも出るバームタイプのワックスを髪全体に。ドライワックスタイプのスプレーを根元中心に吹きつけておくと、仕上がりに差が出ます」(坂口さん)。

<アレンジ方法>

アレンジ前

アレンジ前

<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を外巻きに

髪全体の毛先を外巻きに1カールさせる。

髪全体の毛先を外巻きに1カールさせる。

<STEP.2>バームタイプのワックスを髪全体になじませる

ワックスを両手のひらに広げ髪を揉み込むようにしてなじませる。

ワックスを両手のひらに広げ髪を揉み込むようにしてなじませる。

<STEP.3>根元にはドライワックスタイプのスプレーを吹きつける

スプレーはそれほどスタイリング力がなくてOK。頭頂部の根元を中心にスプレーして。

スプレーはそれほどスタイリング力がなくてOK。頭頂部の根元を中心にスプレーして。

<STEP.4>両耳の先端を結んだ高さに髪を束ねる

耳より上の髪を束ねてハーフアップに。

耳より上の髪を束ねてハーフアップに。

<STEP.5>結び目を抑えながら、髪をひとつまみずつ引き出す

トップがつぶれやすい人は中央、面長な人はサイドと、ボリュームが欲しい部分を中心に毛束をひとつまみずつ引き出す。

トップがつぶれやすい人は中央、面長な人はサイドと、ボリュームが欲しい部分を中心に毛束をひとつまみずつ引き出す。

<STEP.6>髪を束ねているゴムに、毛束の先だけを通して団子をつくる

団子の大きさを調整しながら、毛先をゴムに通して。

団子の大きさを調整しながら、毛先をゴムに通して。

こちらが毛先がゴムに通った状態。

こちらが毛先がゴムに通った状態。

<STEP.7>ゴムを抑えながら、団子にした毛束からひとつまみずつ髪を引き出す

あまり引っ張りすぎると団子が崩れてしまうので、引っ張りすぎに注意して。

あまり引っ張りすぎると団子が崩れてしまうので、引っ張りすぎに注意して。

<STEP.8>団子の毛先を毛束のゴムに巻き付け、ピンで留める

ゴムを隠すように毛先を巻き付け、ピンを髪で隠すように留めれば完成。

ゴムを隠すように毛先を巻き付け、ピンを髪で隠すように留めれば完成。

<ヘアアレンジのコツ>

「頭頂部の髪を引き出すと、高さが出ます。頭頂部だけでなくお団子にした毛束からも髪を引き出すと、こなれ感が演出できます」(坂口さん))

白髪と薄毛が目立たなくなる!「ゆるふわ」ハーフアップの作り方

凝った印象に見える「ミディアム」大人のハーフアップ


完成

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サイド

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無造作ヘアに欠かせない「後れ毛」。実はこの後れ毛の作り方が難しいとか。「今、後れ毛のある無造作なスタイルが流行っていますが、ちょっと間違えると「ひどく疲れている」という印象を与えます。無造作ヘアとお疲れヘアは紙一重なんですよ」と、air-GINZA tower店長のAKIRAさん。大人の後れ毛はきちんと計算をして、あたかも無造作なように見せるのがポイントなのだとか。そのためには、「前髪をカールアイロンで巻くときは、ひとつの毛束を中間と毛先とで巻く方向を変えると毛束にニュアンスが生まれるので、無造作感を作ることができます」(AKIRAさん)。ハーフアップにした結び目を3か所でくるりんぱするのも、このアレンジの特徴。「サイドを編み込んだような、ちょっと複雑な仕上がりになるのと同時に、束ねた髪が乱れにくくなるメリットがあります」(AKIRAさん)。

<アレンジ方法>

アレンジ前

アレンジ前

<STEP.1>耳から上の髪を束ね、ゴムで結ぶ

耳より上の髪を1つに束ねて後ろで結ぶ。

耳より上の髪をひとつに束ねて後ろで結ぶ。

<STEP.2>束ねたゴムのあたりで、1回目のくるりんぱ

ゴムの上あたりに毛束の穴をつくり、その穴に毛束を通してクルリンパをする。

ゴムの上あたりに毛束の穴をつくり、その穴に毛束を通してくるりんぱをする。

<STEP.3>毛束のサイドに穴をつくり、2回目のくるりんぱ

結び目の右側に穴をつくり、その穴に毛束を通してクリルリンパをする。

結び目の右側に穴をつくり、その穴に毛束を通してくるりんぱをする。

<STEP.4>反対側も同様に、3回目のくるりんぱをする

結び目の左側も毛束に穴を開けて、そこに毛束を通してクルリンパをする。

結び目の左側も毛束に穴を開けて、そこに毛束を通してくるりんぱをする。

<STEP.5>毛束の結び目をふたつに分け、左右に引っ張る

毛束の結び目が緩まないように、毛束を左右に引っ張る。

毛束の結び目が緩まないように、毛束を左右に引っ張る。

<STEP.6>結び目を基点に放射状に頭頂部の髪を引き出す

片手で結び目を抑えながら、ひとつまみずつ毛束を少しずつ引き出す。5~6ヶ所を目安に。

片手で結び目を抑えながら、ひとつまみずつ毛束を少しずつ引き出す。5~6か所を目安に。

<STEP.7>肩にかかる毛先はカールアイロンで外巻きにする

サイドからバックの毛先はカールアイロンで外巻きに1カールさせる。

サイドからバックの毛先はカールアイロンで外巻きに1カールさせる。

<STEP.8>前髪をカールアイロンで外巻きに

カールアイロンでサイドに流すように外巻きにする。

カールアイロンでサイドに流すように外巻きにする。

<STEP.9>毛先はカールアイロンで内巻きに

毛先だけは内巻きに1カールさせる。

毛先だけは内巻きに1カールさせる。

<ヘアアレンジのコツ>

ボリュームは十分でも、髪が細くやわらかいため、うねりやすく広がりやすい伊藤さんの髪質。「雨の日など、湿度が高くて髪が広がりやすいときはサイドの髪を束ねるこのスタイルなら、一日快適に過ごせます」(AKIRAさん)。2度巻きするのは前髪だけでOK。「肩にかかる髪は毛先だけ巻いておけば、体を動かすたびに髪が自然に揺れるので2度巻きしなくてもニュアンスのある動きが表現できます」(AKIRAさん)。

脱・オバ髪!「無造作ヘア」と「お疲れヘア」の差は「後れ毛」にあり

この記事の執筆者
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