【目次】
「ショート」3選
【1】やわらかなニュアンスの色っぽふんわりショート
【How to style】
「表面を長めに残したマッシュショート。すそに軽さを出し丸みのあるシルエットをつくり出すことで自然とボリュームがアップできるので、毛髪にコシがなくなりぺたっとしてしまうというお悩みも解消できます。ショートでも改まった印象にならず、やわらかくかわいらしい雰囲気も、ひとさじのモード感も両立できるのがこのスタイルの魅力です」(kakimoto arms LaLa Terrace MUSASHIKOSUGI店 スタイリストチーフ 西本寛之さん)。
「今回、カラーで意識したのはズバリ、ショートヘアに似合うハイライトデザインです。根元から髪をふんわりとやわらかい印象に見せたかったので、顔周りはやや多め、全体的にも細かくハイライトを入れています。硬く改まった印象に見えがちなショートも、ハイライトを入れることで軽やかさが増し、格段にこなれたスタイルに。気になる白髪を自然にごまかすこともできるので一石二鳥です」(カラーリスト チーフ 太田桂子さん)。
40代に似合う【おでこ出しマッシュショート】程よいモード感と大人かわいいをいいとこどり!
【2】斜め前髪とエアリーな動きがエレガントな大人ショート
【How to style】
「ボリュームが出にくくなる40代以上の方にショートヘアはおすすめですが、髪質やフォルムによってはミセス感が出すぎ、改まった印象に見えてしまうことも…。とくに多毛で毛質が硬く、1本1本が太めという方は、ショートやボブなどの短めのスタイルに動きが出にくいんです。そんな方におすすめなのが、ある程度柔らかさや軽さをカットで出し、さらに表情が出やすくなるよう表面にハイライトをプラスしたスタイル。カット×カラーのハイブリッドで、こなれ感が劇的にアップします」(kakimoto arms 二子玉川店 店長 細畑久寿さん)。
「髪の硬さを和らげ、軽さを出しながら、スタイリング時にも表情が出やすくなるよう、ハイライトを入れています。表面に均等にハイライトをしっかりめに入れることで、退色しても赤みや黄身を感じさせず、髪が少し伸びてきても自然になじむ仕上がりに。ハイライトの色はパーソナルカラーをベースに、瞳の明るさも意識して選んでいます。ハイライトは細かく入れ、色落ちしてもキレイに見えるよう計算しているので、3~6か月くらい空いてしまってもリタッチできるのもポイント。」(カラーリストチーフ 坂口綾菜さん)。
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【3】凛とした横顔を演出する黒髪ショート
【How to style】
「低い位置にグラデーションカットを施したショートボブがベース。白髪が少ない黒髪なので、肌が出る面積を考え、前髪は作らずセンターパートに。襟足は首が長く、キレイに見えるように、タイトに仕上げています。サイドの前下がりのカットラインで、横顔が美しく、頭も小さく見えるように」(いつくし 代表 才田とおるさん)。
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
「ボブ」4選
【1】ボリューム感のある毛先が色っぽさを生むボブ
【How to style】
「毛先がスカスカしているのは一昔前に流行った若い世代のスタイル。今っぽく仕上げるなら毛先のボリュームは必須です。とくに40代は、髪の悩みも多く、スタイリングをしても手抜き感が出たり、疲れている印象にもなりがち。毛先にまとまりと厚みを持たせてあげると、毛束にツヤが生まれ、若々しくエレガントな雰囲気に。自宅でのスタイリングもしやすいです」(ZACC raffine スタイリスト 伊藤塁さん)。カラーもブラウンベージュ系のカラー剤など、ツヤを意識した色味がおすすめ。「明るすぎず暗すぎない絶妙のコントラストで、大人の色っぽさがグッと増します」(伊藤さん)。
ボリューミーな毛先で「古臭い」から「色っぽい」に激変!今すぐ真似したいエレガントボブ
【2】毛先の動きがニュアンスを生むこなれ感あるワンレンボブ
【How to style】
「ワンレングスのボブスタイル。長めの前髪が輪郭をしっかりとカバーするので丸顔を小顔に見せる効果があります。このスタイルは頭の形が綺麗に見えるのも特長。後頭部がペタッとした絶壁の方にも似合います。悩みをカバーできるだけでなく、毛先に少し動きを出すと、大人の色気、女性らしさ、こなれ感のある雰囲気にも。アレンジ次第で見た目印象を変えることができます」(ABBEY スタイリスト 龍正也さん)。
【3】パラリと落ちる髪が色っぽい!菱形シルエットの前下がりボブ
【How to style】
「レザーで前下がりのシルエットにカット。後頭部に自然な丸みが出るように、グラデーションカットをして高さをつくります。ほどよく重さを残すことで、ボブでもほんのりエレガントに。髪質が少し硬めなので、全体にデジタルパーマをかけて、柔らかさと色っぽさを出しています」(Double 店長 西村光太郎さん)。
【4】自然なカールでニュアンスをつくったパーマボブ
【How to style】
「カットはワンレンボブをベースに、パーマと連動して動きが出やすいよう、耳後ろあたりの内側にレイヤーを入れています。毛先は厚みを残しつつ、適度に毛束の間に隙間をつくるようにして柔らかな動きが出やすいよう調整しています。パーマは太めのロットでゆるく、まとまり感はキープしながらも自然な動きが出るように中間から毛先を中心に。前髪はリップラインくらいで長めに単独でカットし、顔周りにニュアンスをつくり、フェースラインもキレイに映えるフォルムにこだわっています」(Cocoon スタイリスト 松村果穂さん)。
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「ミディアム」5選
【1】全方位美人に見えるシースルーバンクのミディアムボブ
【How to style】
「ワンレンのミディアムボブベース、毛先が広がらずまとまりが出るよう、内側にレイヤーを適度に入れて毛量調整をしています。表面はあまりすかず、内側の毛を減らすことでツヤっぽくまとまりのある髪に。もみあげ部分には独立して後れ毛をつくることで、結んだりアレンジしたときでも顔周りにニュアンスが出ておしゃれな印象に見せることができます。前髪はワイド気味にシースルーでつくり、軽やかな抜け感をプラス。全方位美人に見えるミディアムボブを目指しました」(Violet 'jem 代表 浅沼雄元さん)
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【2】扱いやすさと色っぽさを共存させたふわ揺れミディアム
【How to style】
「ドライヤーでざっと乾かしただけでも、アイロンで巻いたときにも、扱いやすさをメインに考えてカットしています。顔周りを中心に、バックにも適度にレイヤーを。ベースは程よく軽さを出したミディアムボブ。生えグセやうねりが気になるエイジング毛の場合、レイヤーを適度に入れたほうがその髪質を活かしたスタイルが楽しめます。生え際の白髪やおでこのシワをカバーするためにも、前髪は必須です。やや長めにカットし、程よく透け感を出し重くならないようバランスを整えています」(broocH 店長 スタイリスト 西山洸平さん)
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【3】顔立ちを華やかに見せるレイヤーミディアム
【How to style】
「こけてきたフェースラインをカバーしながら華やかな印象に見せたい人に、髪質や毛量を問わずにおすすめのスタイルです。モデルさんの髪は、1本1本が太さはノーマルながらも硬めでニュアンスが出づらく、ボリュームも少なめ。ベースは鎖骨ちょっと下くらいの長さで、顔周りにたっぷりとレイヤーを入れています。クセに合わせてサイドやバックはすいて毛量調整をしていますが、後ろには段は入っていないのでざっと乾かしただけでもまとまりやすいスタイルに。前髪は鎖骨くらいで長めにカットし、顔周りにニュアンスが出やすいようにしています」(MINX ginza central ディレクター 河野沙耶佳さん)
40代に似合う【ヘルシーなレイヤーミディアム】顔周りのレイヤーでボリュームアップ&表情にも華やぎを!
【4】清潔感と好感度がある大人レイヤーミディアム
【How to style】
「毛量はノーマルですが、硬く、1本1本が太いため、やわらかな動きが出づらいモデルさん。表面に低めにレイヤーをバランスよく入れ、ナチュラルな動きが出やすいよう整えています。レイヤーは顔周りはニュアンスを出しやすいようやや高めから、バックになるにつれて低くなるように入れ、流れるような動き&自然な軽さが出るように。前髪は長めかつ薄めにつくり、清潔感&好感度の高い大人っぽい印象に仕上げました」(GARDEN YOKOHAMA スタイリスト 金井悠華さん)
40代に似合う【しなやかレイヤーミディ】大人のレイヤースタイルで硬い毛質にも柔らかい動きを!
【5】柔らかさとかわいらしさを放つくびれミディアム
【How to style】
「毛質はノーマルですがボリュームはやや少なめで、トップやはちまわりにボリュームが出づらいモデルさんの髪。顔の形や髪質に合わせてレイヤーを高めの位置からしっかり入れ、はち周りがふんわりするよう調整しています。レイヤーを高めに入れることでボリューム感が増し、全体的に柔らかい印象にも。骨格的にかわいらしさが出るよう、毛先は軽くなりすぎないよう切りっぱなしに。毛先はセニングを少し入れながらもあえて厚めに残し、巻いたときにふんわりと華やかなニュアンスが出やすいようにしています。レイヤーはしっかり入れながらも、毛先は軽くしすぎない大人ならではのメリハリ感がポイント。女性らしい柔らかさやかわいらしさがありながらも、巻いたときにはゴージャスな華やかさが出せます」(Un ami 吉祥寺 トップスタイリスト 澤田杏奈さん)。
40代に似合う【ふんわり華やかくびれミディ】高めレイヤー×巻き髪スタイリングで全方位ふわっと美しく
「ロング」2選
【1】顔まわりの動きが今っぽい!波巻ロング
【How to style】
「ややしっかりめで、やわらかな動きが出づらい髪質ではあるのですが、顔周りをメインにレイヤーを入れ、軽く巻くだけで毛先に動きが出やすいように調整しています。後ろはスカスカになると貧弱に見えるので、レイヤーはあまり入れず重めに仕上げています。あごは小さいけれど頬骨が張っていてやや膨張して見える顔立ちも、顔周りのレイヤーとウェーブ巻きでしっかりカバーできるようなスタイルです」(NORA GINZA 店長 スタイリスト 久場秀行さん)。
40代に似合う【しなやかに動く波巻きロング】上品で大人な今どき韓国風スタイル
【2】こなれ感のあるウルフ風ウェービーロング
【How to style】
「髪1本1本にコシもなくなり、ボリュームも出づらくなってくる大人世代におすすめしたいのが、ねじりながら巻いてカールをつくるウェービーロングスタイル。大きい毛束で巻くことでツヤも出やすくなり、やりすぎ感もなく自然なボリュームを出すことができます。ベースのカットでの毛量調整ももちろん大切ですが、巻き方に変化を加えることでマンネリ感も打破でき、大人っぽくおしゃれな雰囲気に! また、顔周りの毛の長さを調整することで、ロングでもキュッと引き締まった小顔効果を叶えることもできます。ロングでも甘く見せすぎないので、シンプルな服やメイクがお好みの方にもおすすめのスタイルです」(uka 広尾店 ヘアスタイリスト 宮城亜椰乃さん)。
40代に似合う【ウルフ風ウェービーロング】ボリュームを出しながらおしゃれ感×小顔見せも叶える!
「アレンジ」5選
【1】モード&スタイリッシュなウェットヘア
ジェルを使って顔周りの髪を後ろに流した「かき上げウエット」。全体的にほんのり濡れ感を与えることで、モード感とハンサムさが加味。がっちり固めてしまうと女性らしさが損なわれてしまうので、ジェルをつけすぎず、トップにエアリー感を残すのがコツ。
<アレンジ方法>
<STEP.1>大豆2粒大のジェルをとる
<STEP.2>両手で顔周りの髪をかき上げる
<STEP.3>襟足の内側から手ぐしを入れる
<STEP.4>毛先に手ぐしを入れて外ハネに
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【2】色気がアップするショートヘアの簡単前髪アレンジ
「ベースは丸いフォルムのマッシュ。前髪をおろしていると可愛らしい雰囲気ですが、かき上げるとクールな雰囲気にも。ウェットな質感によって、ゆるくかかっているパーマの存在感も増し、色気もグッと増します。様々な表情を楽しめるのがこのアレンジの特長です」(Cocoon スタイリスト 泰斗さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>ワックスを根元から全体に揉み込む
<STEP.2>前髪をかき上げる
<STEP.3> バランスを見て整える
<ヘアアレンジのコツ>
「スタイリングするときは、ある程度ラフさを残すように心がけて。濡れた髪質でビシッと整えてしまうと、強い印象になるだけでなく古臭い感じになることも。パーマのニュアンスを活かすように意識してください」(泰斗さん)。
【3】後れ毛がポイントの艶っぽいヘアアレンジ
「後れ毛が一番のポイントですが、髪全体の髪をしっかりと引き出すことも重要です。きっちりとまとまった髪に後れ毛を出しても、魅力的にはなりません。髪全体の髪を引き出し、ラフに仕上げることで、より後れ毛の効果が発揮されます」(MINX銀座店 スタイリスト 高橋里奈さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1> 逆毛を立てて根元から髪を立たせる
<STEP.2>逆立てた髪の根元にスプレーをする
<STEP.3> 髪の毛を上下に分ける
<STEP.4>こめかみともみあげの後れ毛を引き出す
<STEP.5>上の髪の毛をゴムで結ぶ
<STEP.6>結んだ上の髪の毛と下の髪の毛をまとめて、ひとつ結びにする
<STEP.7>ゴム周りの毛束を引き出す
<STEP.8>さらに頭頂部とサイドの髪を引き出す
<STEP.9>ゴムに髪を巻きつけてピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「髪を引き出す時は2段階に分けて。まずはゴム周り、その後、頭頂部とサイドの毛束を引き出します。頭頂部とサイドを引き出す時は、ゴム周りで引き出した毛束と毛束の間の髪をつまんで、引き出すように意識してください。全体のバランスが取れて、おしゃれでこなれた印象になります」(高橋さん)。
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【4】ゆるアレンジで若見えする簡単ひとつ結び
「耳を半分出すか出さないかで全体の印象が変わります。耳が出ていると古臭い印象に見えたり、気になるフェースラインを目立たせる原因にも。逆に、引き出す量を間違えると疲れた雰囲気にも見えてしまうので、注意してください。毛束を引き出すときは、耳に少しかかるくらいのところまで、ゆるっと出すのが正解。この一手間で、大人の余裕、色気、上品さも表現することができますよ」(BEAUTRIUM Aoyama St. スタイリスト 山本修史さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>ヘアオイルを髪全体になじませる
<STEP.2>ゴムでひとつ結びにする
<STEP.3>毛束を数回に分けて引き出す
<STEP.4>耳にかかっている毛束をつまんで、ゆるめる
<ヘアアレンジのコツ>
「みずみずしさと艶感を出すために、髪全体にオイルをなじませます。クセがなく、ストレートな髪質の場合は、オイルをつける前にアイロンで巻くと、毛束を引き出したときにニュアンスが出ますよ。短めのミディアムヘア、伸ばしかけの方にもおすすめのアレンジです」(山本さん)。
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【5】若づくりに見せないシニヨンヘア
さり気なく、シンプル。このふたつの条件を満たす大人のお団子ヘアのポイントは3つ。「お団子をくずしすぎない」「耳の半分を出して色気を誘う」「後頭部に適度なボリュームがある」。 「40代以降は、髪がヘタってしまったりパサつきも気になると思うので、適度なボリュームと毛束の艶を出すために、頭頂部の髪を巻いておくといいですよ。この仕込みをするかしないかで、印象がガラッと変わります。頭の型もきれいに見えますよ」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>頭頂部の髪をアイロンで巻く
<STEP.2>髪を後ろにまとめて後れ毛を出す
<STEP.3>ゴムでひとつ結びにする
<STEP.4>ゴムを持って左右前後の毛束を引き出す
<STEP.5>後頭部の髪を引き出して高さを出す
<STEP.6> 結んだ毛束の毛先をピンで数回に分けて固定する
<ヘアアレンジのコツ>
「お団子の位置は、下過ぎず上過ぎない、耳裏あたりを意識しましょう。後れ毛は出しすぎると〝疲れたオバさん風〟になるので、こめかみの上をひとつまみ分だけ出して。後れ毛の広がりやパサつきが気になるときは、ワックスなどをつけましょう」(本木さん)。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部