「装いで主張する」ムーブメントが強まる、2018-19年秋冬シーズンの主役級アイテムが「ワンピース」です。キャリア女性にとっても定番のアイテムですが、レイヤード風に見えるドッキング仕立てをはじめ、ダイナミックな構造のワンピースが相次いで提案されています。
左右で見映えが異なるアシンメトリーや、凝った手仕事ディテールなどが秋冬の見どころに。ラグジュアリーブランドのランウェイルックは新傾向のお手本になってくれます。
最先端のディテールを披露!新作ワンピースのバリエーション5
■1:ディテールとシルエットで強さとフェミニンを融合【GIVENCHY(ジバンシィ)】

1着のワンピースに複数の「見せ場」を盛り込むのが、次のおしゃれ方程式です。ウエストで切り替えて、上半身は端正に仕上げ、裾に向かってはグラマラスに整えた「GIVENCHY(ジバンシィ)」のワンピースは、異なる表情を併せ持ちました。
アシンメトリーのスカート部分はたっぷり施したプリーツとドレープがロマンティック。肩のかすかな張り感もポイントに。全体に強さとフェミニンが同居した、新ムードを象徴するデザインです。
■2:クラフトマンシップが生む、多彩な仕掛け【LOEWE(ロエベ)】

一見した限りでは、ワンピースに見えない「上下が別物」風のトリッキーな仕立ても現れています。「LOEWE(ロエベ)」のワンピースも、シャツとスカートの組み合わせに見えて、実はドッキング仕立ての技ありタイプ。さらに目を凝らすと、シャツ部分のチェック柄は全体が均一のパターンではありません。
スカート裾もアシンメトリーで、ウエストの不ぞろいステッチにもクラフトマンシップが感じられます。多彩な仕掛けのワンピースで気分上々。
■3:エレガントなレイヤードが新潮流【VALENTINO(ヴァレンティノ)】

パンツの上にワンピースを重ねるレイヤード使いも打ち出されました。目立つ傾向は、着丈が長めのワンピースを使って、細長いシルエットを強調するスタイリングです。「VALENTINO(ヴァレンティノ)」はマニッシュなパンツの上から、総レースの華やかワンピースをオン。さらにボウタイを長く垂らして縦落ち感を加えました。
トレンドのナチュラル感を添えたグリーン系のワントーンコーデは、エレガンスを薫らせます。
■4:スカーフを着るような艶やかさに注目【SALVATORE FERRAGAMO(サルヴァトーレ フェラガモ)】

ダイナミックな柄をあしらって、ドラマティックに彩ったワンピースは「装いで主張する」シーズンを象徴する存在です。まるでエレガント柄のスカーフで仕立てたかのような、ビッグモチーフが躍る「SALVATORE FERRAGAMO(サルヴァトーレ フェラガモ)」のワンピースは申し分のない艶やかさ。
スカーフが注目を集める2018-19年秋冬トレンドにもマッチします。スカーフ柄が奏でるクラシカルなテイストが着姿に気品まで寄り添わせました。
■5:ニットの質感が醸す、ノーブルでソフトな雰囲気【AGNONA(アニオナ)】

織物で仕立てることの多いワンピースですが、今の注目株はニットのワンピース。上質なニットがお得意のAGNONA(アニオナ)らしく、穏やかな風合いがやさしげなムードを引き寄せます。編み物ならではの着心地が気持ちも伸びやかにしてくれそう。
流れ落ちるようなシルエットや優美なドレープもニットワンピースの魅力と言えるでしょう。程よくたるませて柔和な雰囲気を醸し出すと、動くたびに上品な仕草を印象づけてくれます。
表情の豊かなワンピースが続々とお目見えし、気持ちをときめかせてくれる2018-19年秋冬。1枚で優美な着映えを演出したり、レイヤードルックを組み立てたりと、自在の着こなしが楽しめそう。装う魅力が奥深いワンピースで自分好みのスタイリングを満喫してみてください。
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- WRITING :
- 宮田理江
- EDIT :
- 石原あや乃