知的美人に仕上げる大人のメイク方法をまとめました。チークの入れ方やリップの塗り方、アイメイク方法や童顔女性におすすめの大人メイク方法もご紹介します。
【目次】
40代上品な大人メイクに仕上げる方法【チーク】
■「大人のチーク」の入れ方4ステップ
1:まずは入れる位置を確認。思いっきり笑った状態で「勾玉形」に!

チークを入れる位置は、黒目の内側の垂直線、髪の生え際から指2本手前と目の上のラインの延長線上との交点から伸びる垂直線の内側に、「勾玉形」で描きましょう。鼻と唇の間の半分のラインより下に、はみ出ないようにするのがポイントとなります。
初めて試すときは「思いっきり笑った」状態で、淡色のリップペンシルなどで薄く印をつけるとわかりやすいですよ。
2:頰の最も高い場所にブラシをおき、そのまま髪の生え際へと流していく

頬の最も高い場所にブラシを当て、力を抜きながら髪の生え際方向へ。折り返して小鼻方向、再びの折り返しは少し外側を通り生え際方向へ戻します。
これを1セットに、理想の濃さになるまで、左右交互に繰り返しましょう。クリームタイプは、頬の最も高い場所に指先でおき、人さし指と中指の2本の腹でポンポンと広げて。
3:ケースの付属はNG。大きな鏡で、横顔だけでなく正面からも確認を

チークのケースについているような、小さな鏡を使っていてはダメ。左右対称に正しく描けたかどうかの確認は、必ず顔全体が写る鏡で正面から行いましょう。
次に横顔で、勾玉形に収まっているか、頬の最も高い部分が濃くなっているか、そしてチークの輪郭がいまひとつ肌になじんでいない部分を、笑った状態でチェックしていきます。
4:中指の腹がポイント。スポンジも併用して輪郭をぼかしたら完成!

最後に輪郭をなじませるのは、プロのメイクアップ・アーティストも必ず実践している重要なステップ。左右の縦方向のラインは中指の腹全体を当て、外側から中心部に向かい、一気に指を滑らせていきます。
上下の曲線部分は、指先の腹でポンポンと。なじみきらなかったり、濃いムラがある場合は、ファンデーションのスポンジで軽く押さえて完成です!
上品で若々しい!「大人のチーク術」をマスターする簡単4ステップ
40代上品な大人メイクに仕上げる方法【リップ】
■口角と山を立たせる健康的な若見えリップ

ほうれい線や口角のたるみなど、年齢が出やすい口元。口角のグッと上がった若々しい口元を実現するには、下記のポイントが重要なのだそう。
☑血色の悪さはコンシーラーでカバーする
☑リップライナーで口角をグッと上げる
☑赤みの強いリップでジューシーな印象に
「メイクの中でもいちばん手を抜きがちなのが、リップ。リップライナーなどを使わずに、リップを塗るだけで終わらせている方も、多いのではないでしょうか?
40代はメイクテクニックも重要ですが、まずは唇をしっかりと保湿して、縦ジワを少しでも解消させておくといった下準備も大切! ベースメイクをしている間に、リップクリームをたっぷり塗っておくと、ぷるんとした若々しい口元になります」(ヘア&メイクアップアーティスト シバタロウさん)
1:コンシーラーで色素が溜まりがちな部分を補正

唇の色が濁りやすい口角、下唇の下、上唇の山をコンシーラーで補正します。このひと手間でリップの発色が綺麗になります。
2:リップライナーで唇全体に塗りつぶす

まずはリップライナーで唇全体を塗りつぶします。後で輪郭を描くため、はみ出しなどは気にせず豪快に塗って。塗りつぶす前にリップクリームを塗っておくと、滑りがよく、スルスルと塗ることができます。
3:輪郭をオーバー気味に描く

リップライナーで、実際の唇よりもオーバー目に輪郭を描く。下唇は厚みのあるぽってりとした印象に、上唇の口角は少し上げるように描くと、ほうれい線や口角の下がりをカバーすることができます。唇の山は尖らせるように、ややシャープに描くのがポイントです。
4:唇全体にリップを塗る

輪郭からはみ出さないように注意しながら、リップをブラシで唇全体に塗ります。少しくすんだ赤みの強い色を選ぶと、若すぎず、老けても見えない絶妙な仕上がりに。
40代の肌悩みをカバーする春の軽やかメイク【リップメイク編】
40代上品な大人メイクに仕上げる方法【アイメイク】
■まずはNGアイライン6連発
1:「長すぎ」

「長すぎ」は黒色が悪目立ちして滑稽顔になってしまいます。
2:「太すぎ」

「長すぎ」同様に、黒色が悪目立ちしてしまいます。
3:「囲み目」

黒で上下のまぶたの際をぐるりと囲むのは、かえって目が小さく見え、きつく怖い印象になります。
4:「はね上げ」

目尻を引き上げようと無理にキュッと上に「はね上げ」れば、横から見たときにラインが際から離れているのでわざとらしい若づくりに映ります。
5:「隙間あり」

「隙間」ができるのは描き方が根本から間違っているせい…。
6:「派手すぎ」

派手な色のカラーライナーは引き締め効果が得られないので、大人のアイラインは上まぶたは黒、下まぶたにはネイビーと限定しましょう。
囲み目、はね上げ・・・こんなことしていませんか?NGアイライン6連発!
■品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」
他人は目の大きさを「まつげからまつげまで」と判断している!

そもそも私たちは、目の大きさというと、目のフレームに沿った形だと思いがち。けれど、実は、上まつげの先端から下まつげの先端までを他人は「目」だと認識しているというデータがあるのです。
ということは、アイメイクしだいで目を大きく見せることが可能だということ。以下から、目を上品に大きく見せ、目力を効果的にアップさせる方法をご紹介します。
品格を失わずにしっかり目力をアップさせる「簡単3ステップ」
目力を強化させるとなると、どうしても「強さ」を求めてしまいがちですよね。しかし、大人の目力にはやりすぎ感が否めません。そこで今回は、上質で品のある目力を3ステップでかなえます。
順番は、(1)透かしアイシャドウ、(2)カールマスカラ、(3)点アイライナーです。
1:水彩画のような透明感のある発色「透かしアイシャドウ」でまつげを際立たせる
まずはアイシャドウから。秋のカラーといえば、ボルドーやカーキ、ブラウンなど、こっくりとした色合いが多くなりますよね。
それはそれで、深みのある印象的な目元になりますが、まつげを際立たせるにはちょっと不向き。とはいえ、秋色のニュアンスは感じさせたい……。そんなときにオススメなのが、今秋のアイシャドウで注目の「透け感」のある発色。
若いころの目力が「強さ」だとしたら、大人の今の目力は「繊細さ」で引き出します。繊細さで目力を出すには計算が必要。繰り返しになりますが、目の大きさは上まつげの先端から下まつげの先端まで。そのため、まつげを縦に広げ、最大限に生かします。
そして、そのまつげの存在感が際立つ、透明感のある発色のアイシャドウを選び、まつげの引き立て役に徹底させるのです。最後は、まつげの隙間を埋める点アイライナーでまつげ増毛の疑似効果を出すだけ。それでも、目力は驚くほど宿るようになるのです。
2:「カールマスカラ」でまつげ1本1本をセパレートしながらカールさせて目を縦に大きく見せる
まつげを長く見せるには、もちろんロングラッシュタイプのマスカラが必要不可欠。しかし、それにも増してポイントとなるのがカール力です。
しっかりと根元から立ち上げ、キープする力が大人のまつげにはマスト。カール力、そしてロングラッシュ効果、さらにセパレート力もあったら、大人にとって最強の目力アップマスカラです。
3:「点アイライナー」で隙間を埋めてまつげが密集しているように見せる
まつげとまつげの間が抜けて見えると、せっかくの透かしアイシャドウやカールマスカラの効果が半減し、スカッとした弱い印象になってしまいます。そのため、アイライナーで点々と隙間を埋めておくという細部にまで手を加える必要が。それには、ライナーの先端が細いと使いやすく、失敗がありません。
それでは実際、どのように透かしアイシャドウ、カールマスカラ、点アイライナーを使うといいのか? 以下から、具体的なテクニックを伝授していきます。
透かしアイシャドウ&カールマスカラ&点アイライナーの入れ方
1:秋色を感じさせながらもまつげを際立たせて見せる、透かしアイシャドウの塗り方

目力というと、しっかりとアイシャドウで目元に立体感をつくり、引き締めないと! と思う方が多いのですが、実はこれ、逆効果になることが。冒頭でもお伝えした通り、目の大きさは上まつげから下まつげまでの先端から先端までを意味します。ということは、まつげの存在がしっかり見えないと目力が存分に発揮されないことになるのです。
締め色のアイシャドウをしっかり塗ってしまうと、まつげが濃い色に重なってあまり認識できません。それでも目力は出るかもしれませんが、大人の品格ある目力は宿りにくくなってしまうのです。しかし、この秋の水彩画のような透け感のあるアイシャドウなら、まつげをくっきりと際立たせる効果が出ます。
(1-1)まぶたの中央にアイシャドウをおいてアイホールにのばす

塗るとき、まずはアイシャドウを薬指にとります。アイホール全体にのばしていくので、薬指の第一関節分を指にとってみてください。そして、ちょうど黒目の上あたりに薬指をのせましょう。
(1-2)薬指でワイパーのようにしてなじませる

1で上まぶたにのせた薬指を、ワイパーのように左右に大きく動かしながら、のばしていきます。このとき、黒目の上がいちばん濃く、目頭と目尻に向かうにしたがって自然と淡くなるようにしましょう。すると、自然なグラデーションがついて、肌なじみがアップします。
(1-3)下まぶたにも同じ色をスッとひと筋のせる

下まぶた用に、上まぶたにのせたのと同じアイシャドウをチップ、または綿棒にとる。黒目の下におき、目尻側、目頭側へとぼかす。涙袋分の幅になるようにのせるとちょうどよい。
2:上品なのに目を縦に大きく広げてパッチリ見せる、カールマスカラのつけ方

私たちは、目力のあるまつげ=ボリュームと思いがちです。確かに若いころならいいのかもしれません。ですが、品格のある大人の目力を目指すなら、断然まつげの長さとカールのふたつが必要になります。理由は、まつげ1本1本にはボリュームが出るものの、束になってしまい、まつげの本数が少なく見えてしまうから。
けれども、しっかり根元からカールさせて、まつげに長さを出し、扇状にキレイにセパレートすると、パッと華やいだ印象の、上品な目力がかなうようになります。このとき、下まつげにも長さをしっかり出すように塗ると、より効果的です。
(2-1)上まつげを根元から持ち上げて目頭方向へ

マスカラは、ブラシをよくしごき、液を適度に落としてから塗るのが鉄則。ブラシを中央のまつげの根元に当て、目頭の方向に引くように持ち上げて塗ります。すると、自然と扇状に広がるように。
(2-2)目尻側はブラシの先端で斜め上へと引き上げる

目尻側はブラシの面ではなく、先端を使って、まつげの根元からグッと押し上げるようにしながら塗っていきましょう。目尻側1/3までを、同じように先端で塗っておいてください。
(2-3)下まつげは目尻から中央に寄せるように

下まつげに塗るときは、ブラシの先端など細かく塗れる部分を使い、目尻側から中央に向かって寄せるようにして塗ります。下まつげは目尻側に多く生えている場合があるため、下に長さを出すため、中央に寄せると効果的です。
(2-4)最後に下まつげを下に向けて整える

中央から目頭の下まつげを下に向かって引くようにして塗ります。最後にまつげ全体をとかすようにして真下に向かって塗り、毛流れを整えればOK!
3:隠しラインでまつげを格段に増量させて見せられる、点アイライナーの入れ方

透かしアイシャドウに、しっかりカールされた長いまつげに仕上がったとしても、それだけでは実は足りません。点アイライナーを入れたほうが目力が強いのは明らかです。まつげとまつげの間に隙間があると、せっかくアイシャドウやマスカラで上品な目力を出していても、少し間が抜けて見えてしまいます。
しかし、しっかりとまつげの隙間を埋めてあると、キュッと引き締まって見え、より目力が強く見えるようになるのです。ここで注意したいのが、ラインの引き方。目の際にラインを引くのではなく、まつげの隙間を埋めるだけのさりげないラインのほうが繊細で品格のある目力が実現します。
(3-1)アイライナーで埋めたい場所はまつげとまつげの間

顔の斜め下から鏡をのぞき込むと、まつげの隙間がよく見えるもの。このまつげとまつげの間をつなげるようにして、アイラインを入れていくと、まつげが密集して生えているように見えます。
(3-2)小さく左右に描きながら埋めていく

アイライナーの先端で、まつげの隙間を左右に小さくジグザグさせながら埋めていきます。このとき、アイライナーの先端はまつげの下から差し込むような形で描いていくのがコツ。黒目の上から目尻に向かってまず入れていきましょう。
(3-3)目頭はそっと抜くように最後は細く

黒目の上から目頭に向けては、まつげのある部分を埋めていきます。また、目頭に向かうにしたがって徐々に細くなるように埋められると、自然な印象の仕上がりに。最後のまつげの部分は、スッと力を抜くようにラインを入れてみてください。
ボンヤリ目元が若返る!品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」
知的美人な大人に変身するメイク方法
■ブルーグレーとミントグリーンを淡く仕込んだ「引き算メイク」で知的美人に

美容に関する情報収集は熱心に行なっているというの野崎さん。「最近、目元とリップをテラコッタカラーで統一したメイクが定番になっているのですが、童顔の自分にこのメイクがベストなのかどうか自信がありません…」
\知的美人に導くアイテム/

童顔を知的美人に導く寒色メイクプロセス8
1.二重の内側にブルーグレーをオン

ブルーグレーのクリームシャドウを細めのアイシャドウブラシにとり、二重のラインの内側に薄く均一にのばします。
2.涙袋の上にミントグリーンを

目の下の涙袋の上にアイライナーブラシにとったミントグリーンのパウダーをオン。目尻側は、ベースメイク時に仕込んだハイライトと合流させて。
3.目尻のみにアイラインを入れる

ブルーブラックのペンシルライナーで、目尻の7㎜ほど内側から目尻から7㎜オーバーするところまでラインを引きます。
4.上下まつげにマスカラを塗る

上下まつ毛に黒のマスカラを塗って。上まつげは根元からしっかり持ち上げるように塗り、下まつげはブラシを縦にして塗るときれいに仕上がります。
5.地眉の1㎜上に眉山をつくる

眉を少し高い位置に設定。眉頭はさわらずに、中間〜眉尻にかけてペンシルで地眉の1㎜上に眉山を意識しながらアウトラインをとります。
6.ラインの内側にパウダーで埋める

5でラインどりした内側をアイブロウパウダーで埋めていきます。眉山〜眉尻からスタートして、その後、中央→眉頭の順で埋めていくとバランスよく仕上がります。
7.アイブローブラシで眉をとかす

ペンシルの逆側に付いているアイブローブラシで、目頭から目尻に向けて眉をとかしていきます。毛流れを整え、描き足した眉を肌に定着させる効果あり。
8.シアーな発色のベージュリップを直塗り

ベージュ系のリップを唇に直塗り。マットよりシアーな発色のタイプを選ぶと柔らかく上品な雰囲気に仕上がります。
【BEFORE→AFTER:甘さが緩和され、知的で凛とした雰囲気に】

童顔が知的美人に変身!その秘訣は、ほんのり寒色を効かせた「引き算メイク」でした
- TEXT :
- Precious.jp編集部