【目次】
「ベースメイク」のポイント
■ファンデーションの重ね塗りとシェーディングがたるみ解決の鍵!
「顔のたるみはベースメイクでカムフラージュできます。下がってきた目元にはファンデーションの引き上げ塗りでリフトアップを、もたついてきた輪郭にはシェーディングで引き締めを狙いましょう」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)
【引き上げ&引き締めベースメイクプロセス】
1:全顔に下地をのばす
パープルの下地をおでこ、両頬、あごの4点に、クルクルとなるとのように置いてから、スキンクリームをのばすように両手でクルクルと円を描きながら、顔全体に広げます。
2:ファンデーションを重ねる
リキッドファンデーションを下地を4点になると置きして、両手で円を描きながら広げます。
3:スポンジで表面を整える
ファンデーションを広げ終えたら、スポンジで肌の表面をなでてファンデーションを均一に整えます。
4:ファンデーションに下地を混ぜる
2で使用したファンデーションを少量手に取り、1で使用した下地を同量混ぜて、ワントーン明るい色に整えておく。
5:ファンデーションを目の下にのせ、広げる
目の下に4のファンデーションを置き、スポンジで引き上げるようにタッピングしながらのばします。ファンデーションが乾く前に素早く広げて。
6:フェースラインにシェーディングを
口を「お」の形にした時に、凹みができる部分より下に、シェーディングパウダーをスポンジで薄くのばします。そのままのスポンジで生え際をなぞると、フェースラインが自然に引き締まります。
別人級に引き締まる!「たるみ」をカバーするベースメイクガイド
■頰のハリ感はピンクの下地で取り戻す!
【ふっくらハリのある頰に導くベースメイクプロセス】
「大人のフェースラインのくずれの二大原因は、『たるみ』と『こけ(削げ)』です。たるみの場合はシェーディングによる引き締めが効果的ですが、こけの場合は凹み部分をカバーしてふっくら見せること。おすすめは、パンプアップ効果のあるピンクの下地と、ハリ感をもたらす艶やかに仕上がる美容液ファンデーションの合わせ塗り。ふたつを混ぜて、ふっくら見せたい顔の下半分に塗り込むのがポイントです」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)。
1:ファンデーションに下地を混ぜる
あらかじめ、いつもより薄めにベースメイクを仕上げておきます。大豆一粒分量のファンデーションと同量のピンクの下地を手にとり、混ぜます。
2:顔の下半分にのせてスポンジでタッピング
下地を混ぜたファデーションを頬骨より下のみにのせて、スポンジで上に引き上げるようにタッピングしながらなじませます。
やつれて見える頰のこけには「エレンガンス」のピンク下地が有効です!
「眉メイク」のポイント
■眉の下側を足して太眉に描くとまぶたが締まる
眉山のあたりにある眉丘筋という筋肉が衰え、年齢とともに眉山が下がり、横にペタッと広がった印象に見えてくるもの。しかも、まぶた自体も重力とともに下がってきて、目元が全体的に間延びした印象に。そこで、眉の存在感をアップさせ、さらに太く描くことで、まぶたの余白を埋めていきます。ここでのポイントは、眉を太く描く際に下に足すこと。そうすることで、まぶたの余白が埋められるように。このとき、濃いブラウンのアイブロウペンシルでしっかりと描くことが大切です。太くするのが怖くて淡いブラウンにしてしまうと、眉の存在感が出ず、効果が半減してしまうので注意して。その上に重ねるアイブロウパウダーを淡いブラウンにすると、色の濃淡で眉を立体的に見せる効果も得られます。
【余白を埋めるアイブロウプロセス】
1:眉の下側をまっすぐにラインを引く
2:まばらな部分をペンシルで埋めていく
3:明るめブラウンのパウダーをペンシルに重ねる
4:パウダーで眉の上側を整えていく
5:眉中から眉頭へとブラシでぼかす
6:ペンシルでもう1度、眉下を描き込む
間延びしたまぶたが締まって見える「太眉」メイクで、7歳若返り!
■ペンシルの上にパウダーを重ねてナチュラルな平行太め眉に
「まず、スクリューブラシで毛流れを整えておくことが、大人の眉メイクにはマストです。その後、ペンシルで足りない部分を補っていきます。その際のポイントはふたつ。ひとつめは、ペンシルのカラーは、グレーやダークブラウンなど、自眉の色と近いカラーを選ぶこと。明るいカラーを選びがちですが、そうすると、自眉と描き足した部分がなじまなくなります。ふたつめは、ペンシルでラインどりをしないこと。1本ずつ植毛するようにていねいに描き足して、眉の形や濃さを整えます。その後、明るめのパウダーをふんわり肌にのせることで、ナチュラルで上品な平行太め眉に。アイシャドウブラシを使えば、よりやわらなか仕上がりがかないます」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)。
【ナチュラルな平行太眉の描きかたプロセス】
1:スクリューブラシで眉をとかす
アイブロウペンシルのスクリューブラシで眉をとかし、毛流れを整えておきます。ブラシの付け根を軽く折り曲げておくと、眉とブラシがフィットしやすくなります。
2:足りない部分を描き足す
アイブロウペンシルで、眉の足りないや薄い部分を1本ずつ描き足していきます。その後、再びスクリューブラシでとかし、描き足した部分をぼかしながら定着させます。
3:パウダーをのせる
アイシャドウブラシにアイブロウパウダーをとり、肌を染めるような要領でのせていきます。
■眉マスカラで立体感と抜け感がある大人眉の完成
眉マスカラは若者のもの、と思っている人が多いよう。けれど、眉マスカラにはただ色をのせるという役割以外にも、眉毛に太さや長さを足す、毛流れをフィックスさせて立体感を出す、という重要な役割もあります。眉マスカラをプラスするだけで、ワンランク上の仕上がりが叶うのです。眉毛の長さと毛量があると、より眉マスカラの恩恵が受けられるので、切りすぎないで。
「眉マスカラ」で大人眉はうまくいく!立体感、抜け感、太さ…今、欲しいが全部が叶う!
【毛を立たせて、流して、整える眉マスカラプロセス】
1:眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
眉をペンシルやパウダーで整えてから眉マスカラを。眉マスカラをよくしごいて、ブラシにつく量を調節。毛流れに逆らうようにして、眉尻から眉頭に向かって梳かすように塗っていく。毛を起こしながら毛先を中心に塗る。
2:眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
眉頭は眉の立体感を出し、若々しさを演出する要。下から上へブラシを動かし、眉幅からはみ出るくらいにしっかりと毛を立たせて毛流れも整えておく。
3:最後は毛流れをさばきながら整えて
眉頭から自然につながるように、眉山まで斜め上に上辺から毛が出るくらい立ち上がらせて整える。眉山から眉尻は斜め下に向かって梳かす。ただし、眉尻側は眉幅より下に毛がはみ出しそうなときは平行に流して。
眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ|大人におすすめのアイテムもご紹介
「アイシャドウ」のポイント
■他人は目の大きさを「まつげからまつげまで」と判断している!
そもそも私たちは、目の大きさというと、目のフレームに沿った形だと思いがち。けれど、実は、上まつげの先端から下まつげの先端までを他人は「目」だと認識しているというデータがあるのです。ということは、アイメイクしだいで目を大きく見せることが可能だということ。以下から、目を上品に大きく見せ、目力を効果的にアップさせる方法をご紹介します。
水彩画のような透明感のある発色「透かしアイシャドウ」でまつげを際立たせる
若いころの目力が「強さ」だとしたら、大人の今の目力は「繊細さ」で引き出します。繊細さで目力を出すには計算が必要。繰り返しになりますが、目の大きさは上まつげの先端から下まつげの先端まで。そのため、まつげを縦に広げ、最大限に生かします。そして、そのまつげの存在感が際立つ、透明感のある発色のアイシャドウを選び、まつげの引き立て役に徹底させるのです。最後は、まつげの隙間を埋める点アイライナーでまつげ増毛の疑似効果を出すだけ。それでも、目力は驚くほど宿るようになるのです。
【まつげを際立たせて見せる、透かしアイシャドウの塗り方プロセス】
目力というと、しっかりとアイシャドウで目元に立体感をつくり、引き締めないと! と思う方が多いのですが、実はこれ、逆効果になることが。冒頭でもお伝えしたとおり、目の大きさは上まつげから下まつげまでの先端から先端までを意味します。ということは、まつげの存在がしっかり見えないと目力が存分に発揮されないことになるのです。締め色のアイシャドウをしっかり塗ってしまうと、まつげが濃い色に重なってあまり認識できません。それでも目力は出るかもしれませんが、大人の品格ある目力は宿りにくくなってしまうのです。しかし、水彩画のような透け感のあるアイシャドウなら、まつげをくっきりと際立たせる効果が出ます。
1:まぶたの中央にアイシャドウをおいてアイホールにのばす
塗るとき、まずはアイシャドウを薬指にとります。アイホール全体にのばしていくので、薬指の第一関節分を指にとってみてください。そして、ちょうど黒目の上あたりに薬指をのせましょう。
2:薬指でワイパーのようにしてなじませる
1で上まぶたにのせた薬指を、ワイパーのように左右に大きく動かしながら、のばしていきます。このとき、黒目の上がいちばん濃く、目頭と目尻に向かうにしたがって自然と淡くなるようにしましょう。すると、自然なグラデーションがついて、肌なじみがアップします。
3:下まぶたにも同じ色をスッとひと筋のせる
下まぶた用に、上まぶたにのせたのと同じアイシャドウをチップ、または綿棒にとる。黒目の下におき、目尻側、目頭側へとぼかす。涙袋分の幅になるようにのせるとちょうどよい。
■赤みアイシャドウで血色感のある目元に
今や定番となった、赤み色のアイメイク。血色系のアイカラーは使うだけで最旬顔になれる最強色です。ここに黒のアイラインやマスカラは不要。思いきって3点セットすべてを赤み色で統一。重ねた赤みの美しさで、目元の鮮度を高めましょう。
【脱・黒”アイメイクプロセス】
1:クマやくすみなどのネガティブを光色で消す
アイメイクの準備段階として、目周りの色の不均一を調整します。Aの光色をまぶたの上と目の下に広くなじませ、色ムラや凹凸の影を光で飛ばします。仕上がりに大きな差が出る、はずせないステップです。
目の際から上に向かって、ブラシを左右に往復させながらなじませます。目の下は目尻から目頭へなじませて。
2:黒の代わりに影色で骨格を強調し目力アップ
シェードカラーで目の際とアイホールのくぼみに影をつけ、目元の印象を強化します。この影色を仕込む工程は、〝脱・黒〟では非常に重要な作業です。Bの影色を目の際からアイホールのくぼみにぼかします。
ブラシを往復させ、目の際からアイホールのくぼみをシェーディング。もともとまぶたがくぼんでいる人は際だけでOK。
3:赤み色の華やかさでメイクがきまる
今回の主役となるのは黄みのある赤み色。Cの色を、二重の人は二重のラインより少し出るところまで、奥二重や一重の人は目を開けたときに色が見えるところまで、ぼかします。目の下にも約2mm幅で入れます。
目の下は細いチップに替えて、目尻から目頭へなじませて。目の下の目頭側5㎜は何も塗らないのが抜け感を出すポイント。
4:さらに赤みをプラスして眼差し印象を強化
ステップ3まででアイカラーは完成しているけれど、さらにDのピンクよりの赤みを上まぶたに重ねて、強さを出してもいい感じに。Dの色をCと同じ範囲にプラスします。初めに色をおいたところが最も発光するので、上まぶたの中央から周囲に広げていく重ね方がおすすめです。
マスクを取ったら最旬メイクに更新!“脱・黒アイメイク” で顔印象をブラッシュアップ
■旬の目元を作るブラウンアイシャドウパレットの縦塗り
【ブラウンアイシャドウの塗り方メソッド】
重く被った腫れまぶたのメリハリづくりに有効なのは、やはり定番のブラウンアイシャドウ。けれども若い頃に覚えた、目のフレームどおりに際から濃い色=締め色、次になじませ色を重ねていく横塗りはたるみ目を強調するだけ。この世代のブラウンアイシャドウは “縦塗り” 限定です。
ポイント:指1本の幅の中央部分は塗らない。目頭、目尻側だけ塗布する。
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「アイライン」のポイント
■「点アイライナー」で隙間を埋めてまつげが密集しているように見せる
まつげとまつげの間が抜けて見えると、せっかくの透かしアイシャドウやカールマスカラの効果が半減し、スカッとした弱い印象になってしまいます。そのため、アイライナーで点々と隙間を埋めておくという細部にまで手を加える必要が。それには、ライナーの先端が細いと使いやすく、失敗がありません。
【隠しラインでまつげを格段に増量させて見せられる、点アイライナーの入れ方プロセス】
透かしアイシャドウに、しっかりカールされた長いまつげに仕上がったとしても、それだけでは実は足りません。点アイライナーを入れたほうが目力が強いのは明らかです。まつげとまつげの間に隙間があると、せっかくアイシャドウやマスカラで上品な目力を出していても、少し間が抜けて見えてしまいます。しかし、しっかりとまつげの隙間を埋めてあると、キュッと引き締まって見え、より目力が強く見えるようになるのです。ここで注意したいのが、ラインの引き方。目の際にラインを引くのではなく、まつげの隙間を埋めるだけのさりげないラインのほうが繊細で品格のある目力が実現します。
1:アイライナーで埋めたい場所はまつげとまつげの間
顔の斜め下から鏡をのぞき込むと、まつげの隙間がよく見えるもの。このまつげとまつげの間をつなげるようにして、アイラインを入れていくと、まつげが密集して生えているように見えます。
2:小さく左右に描きながら埋めていく
アイライナーの先端で、まつげの隙間を左右に小さくジグザグさせながら埋めていきます。このとき、アイライナーの先端はまつげの下から差し込むような形で描いていくのがコツ。黒目の上から目尻に向かってまず入れていきましょう。
3:目頭はそっと抜くように最後は細く
黒目の上から目頭に向けては、まつげのある部分を埋めていきます。また、目頭に向かうにしたがって徐々に細くなるように埋められると、自然な印象の仕上がりに。最後のまつげの部分は、スッと力を抜くようにラインを入れてみてください。
ボンヤリ目元が若返る!品格を失わずにしっかり目力がアップする「簡単3ステップ」
「カールマスカラ」のポイント
■上下まつげの長さと幅を最大限、利用する
アイシャドウ同様、上まつげにはマスカラを塗る人がほとんどなのに、下まつげにまでマスカラを塗る人はほんのひと握り。上まつげの長さを出し、扇状に広げて、上まぶたや横顔の余白を埋めることはもちろんですが、下まつげもしっかりと存在感を出してあげると、下まぶたのアイシャドウとの相乗効果で、頬の間延びした余白を埋めることが可能に。下まつげは人によってはまばらだったり、短かったりするかもしれません。ですが、それでもマスカラを塗ることで、しっかりと存在感が示され、余白埋めにひと役買ってくれるもの。目頭から目尻まで、今あるまつげ全体にマスカラを塗ってみて。印象がまるで変わるはずです。
【余白を埋めるマスカラプロセス】
1:上まつげは扇状になるように
2:下まつげを起こしていく
3:下まつげの長さを出していく
大人こそ「下まつげ」にマスカラを!間延びした顔をキュッと締めるマスカラ3ステップ
「チーク」のポイント
■まが玉形に入れてリフトアップ効果も狙う
頬骨の高さがなくなり、平坦になってくる頬。若いころのようなメリハリをつけられると、顔が立体的に見え、それだけで余白がなくなって見えるものです。大人世代の年齢になると、顔をシャープに見せようと、ダーツを入れるように頬骨の下あたりからこめかみに向かってチークを入れる人が多いのですが、それでは正面顔の余白が気になってしまいます。
なので、正面もしっかりと入れつつ、フェースラインに向かって上向きになるよう、まが玉形に入れるのがポイントに。チークの入れ方しだいで、正面顔も横顔も驚くほどリフトアップして見えるようになります。
【余白を埋めるチークプロセス】
1:ニコッと笑って高くなったところから
2:フェースラインから指2本分のところで折り返す
■たるみもほうれい線も見えないフラットチーク
「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」(黒田さん)。
【5ミリ「上げる」チークプロセス】
1:使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面
色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につく。
2:頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる
頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復する。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。
3:光をプラスしてさらに「上げ」
美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー
■大人の「可愛げチーク」は顔の中心からON
「大人の女性はチークを顔の外側のほうに入れる方が多いのですが、大人の可愛げチークは顔の中心のほう、目頭下あたりから入れていきます。外方向へふんわりと広げて、優しさと高揚感をプラスします」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。
「ブラシに残ったチークを、アイホール全体にもふわっとのせます。目元にほのかに赤みがプラスされることで表情が優しく華やかになり、頬とまぶたのニュアンスが統一されることでチークが顔にしっくりなじみます」(小田切さん)。
人気ヘア&メイク小田切ヒロ流『40歳からの「逆転発想」美容』Vol.41 「誰からも愛される顔」になるメイク方法があるって、知っていますか?
「リップ」のポイント
■くすみ、シワを消してどこから見ても美しい唇に
年齢を重ねると、口角が下がる、唇の色素が後退して上唇が薄くなる、左右の厚みが違ってくるなど、形が変わってきます。それなのに、地の唇にベージュ口紅を塗るだけでは老け唇のまま。サポートアイテムも活用し、口角はキリッと引き上げ、唇はふっくらと立体的に見せる塗り方をマスターしましょう。まず下がり口角の原因、口角下のたるみの影をコンシーラーで消すことから始めます。動きの激しい口元には、ゆるめのものよりも、やや硬めでフィット感が高い、薄づきタイプが適任。次にリップペンシルで輪郭補整を。ただし、地の唇の輪郭どおりに描くのではやせた唇を強調するだけで、若返り効果が得られません。後退して消えた唇の赤みを修復するように、ふっくら描き足すことも欠かせないひと手間です。
このように、若々しい口元に仕上げる土台を整えてから、ベージュ口紅をリップブラシで塗っていきます。最近の口紅は質感が向上しているから直塗りでもキレイだし、わざわざブラシで塗るのはめんどう、と思っている人も多いと思いますが、シワの溝にしっかりと塗り込めて凹凸をカバーできるし、色落ちもしにくくなります。また直塗りだと口角の際までしっかりと塗れないこともあり、肌色に近い色だからこそ、雑でぼやけた印象になりかねません。手早く完璧に美しく仕上げるならば、ブラシ塗りを習慣にしましょう。
【口角も引き上がって見える、ベージュ口紅の塗り方プロセス】
1:口角下のくすみを消す
2:上唇はオーバー気味に
3:中央から塗り広げる
口角が引き上がって見える!ベージュ口紅の正しい塗り方4ステップ
■加齢で薄くなっていく唇は肌なじみ色でオーバーに
老化とともに唇、特に上唇は薄くなっていきます。にもかかわらず、赤みブラウンなどの濃いリップをそのまま塗ってしまうと、唇の薄さが悪目立ちする可能性が。かといって、濃いカラーでオーバーリップに描くのは、なかなか加減が難しいもの。そこでオススメなのが、唇の色に近いベージュピンクでオーバーリップに描くこと。唇全体をオーバーにするのではなく、ポイントをおさえてオーバーめに描くのがコツに。すると、やりすぎ感のない自然な仕上がりが実現。太めのリップライナーなら、ライナーとリップの1本2役になり、便利です。
【余白を埋めるリッププロセス】
1:上唇はペンシル先1本分オーバーめに引く
2:下唇は中央のみ少しオーバーめに
大人の唇には、「太リップペンシル」が有効!薄くなってしまった唇がふっくら見える方法
■ブラウンリップは、1mmオーバー&丸みで色気が宿る
「唇が引き締まって見えるブラウンリップは、オーバーに塗ってもトゥーマッチに見えません。いつもより1mmオーバーリップにして、唇の山に丸みを持たせるように塗ると、ほどよく色っぽい雰囲気に仕上がります」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)。
*掲載した商品の価格は税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部