前髪は印象を大きく左右します。今回は、数ある前髪の中から大人世代にも似合う前髪をピックアップ。韓国のオルチャンから人気が爆発したシースルーバングや、子供っぽくならない大人のぱっつん前髪など、トレンドの前髪から、骨格や髪質のお悩み、シワなどをカバーできる前髪などをご紹介します。
【目次】
- 【1】シースルーバング
- 【2】マルチバング
- 【3】Wバング
- 【4】ワンカール前髪
- 【5】流し前髪
- 【6】かき上げ前髪
- 【7】斜め前髪
- 【8】長め前髪
- 【9】眉上バング(オン眉前髪)
- 【10】センターパート
- 【11】ギザギザ前髪(ジグザグ前髪)
- 【12】ぱっつん前髪
- 【13】厚め前髪
- 【14】アシンメトリー前髪(アシメバング)
- 【15】重め前髪
- 【16】ラウンド前髪
- 【17】ノーズラインバング
- 【18】チークラインバング
【1】シースルーバング(透け前髪)

「前髪は浅めに作り、透け感を出しつつラインが残るようにカット。丸顔をカバーするには、顔周りにまっすぐなラインを作り、縦長の印象を作るのが効果的です」(ANTI ディレクター・DOKAさん)
うねる髪&丸顔をパーマで解消! 大人可愛い「ミディアムヘア」
【2】マルチバング

「前髪は切りたい、でも長さを残しておきたい、という要望が多くなっています。そんな時におすすめしているのが『ダブルバング』。前髪の内側は短く、表面を長めに残しているので、前髪をつくることもできるし、サイドに流すこともできる。雰囲気を変えたい時にとてもすごく便利です」(泰斗さん)
マスクをつけても野暮ったくならない! スッキリ小顔に見える「大人のショートヘア」
【3】Wバング

「トップにボリュームが欲しい方の場合、正面から見たとき生え際から地肌が透けて見えるケースも。前髪を厚くするWバングにすると地肌が見えなくなるので、トップのボリューム不足もカバーできます」(六本木美容室 白金店 スタイリスト・庄司愛理さん)
【4】ワンカール前髪

「髪がペタ~っとしたままでは、印象が暗くなりますよね。そんな髪悩みにはシースルー感をつくると、印象をガラッと変えられます!」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
ペタッとしがちな頭頂部は毛先を巻くことでふんわりボリュームが出現。前髪は長めにするのがポイント。「目にかかるくらいのちょっと長めにする代わり、肌が透けて見えるシースルー感をつくっておくと今っぽさも出るし、寂しい印象にはなりません」(小室さん)
寂しい印象をパッと華やかにする、とっておきのショートヘアとは?
【5】流し前髪

「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムを作ると、縦長の印象をやわらげることができます」(imaii scaena x coloreのディレクター・石原治和さん)
【6】かき上げ前髪

「普段おろしていることが多い前髪をかき上げるだけでも別人のような印象に仕上がります。
前髪をおろしていると可愛らしい雰囲気ですが、かき上げるとクールな雰囲気にも。ウェットな質感によって、ゆるくかかっているパーマの存在感も増し、色気もグッと増します。様々な表情を楽しめるのがこのアレンジの特長です」(Cocoonスタイリスト・泰斗さん)
【7】斜め前髪

丸顔さんがショートヘアにするときのポイントは、「顔周りに斜めのラインを作ること」なのだとか。そのために最も効果的なのが、前髪の作り方です。
「丸顔さんの場合、パッツン前髪や真ん中分けは、フェイスラインの丸みが強調されるのでNG。長めの前髪をサイドに流し、斜めのラインを作ってあげると輪郭がカバーできます」(air-GINZA central 副店長・藤本麻衣さん)
丸顔をシャープにする決めては「斜め前髪」。リフトアップも叶うシンプルショート
【8】長め前髪

「面長さんはセンターパートにすると、頭皮と肌の色がつながって、より縦長に見えることに。前髪は思いきってサイドから持ってくるのがおすすめです。サイドパートにすると、ふんわり感も出しやすいですよ。 仕事や育児などで忙しい40代の方は、長め前髪の方がスタイリングなどもラクだと思います」(air-AZABU 副店長・橘 秀弥さん)
【9】眉上バング(オン眉前髪)

「生えぎわの白髪を隠そうとして前髪を伸ばすと、どうしても分け目がついてしまいます。前髪は短めにして、つむじを中心にノーパートのスタイルにすると、白髪が目立たなくなります。
トップを切り込んで、ペタッと寝ないようなカットラインをつくっておけば、ご自身でもスタイリングしやすくなると思います」(ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん)
白髪カバーもボリューム不足も解決!「分け目なし」ショートヘア
【10】センターパート

「丸顔を小顔に見せたいときは、顔のフレームをできるだけ縦長に見せることが大切。前髪をセンターパートにすることで、額に三角の抜けができ、丸顔を縦長に見せる効果があります。前髪はただ分けるのではなく、根元に立ち上がりをつくるのもポイント。ふわっと立たせることでより抜け感が増し、奥行きと高さも出すことができます」(BEAUTRIUM 265スタイリスト・市田莉子さん)
前髪を真ん中分けすると小顔になる!ぺたんこ髪も解消できる「ゆるパーマヘア」とは?
【11】ギザギザ前髪(ジグザグ前髪)

「このスタイルは分け目をつくらないので白髪が気になる方や、クセやうねりをコントロールしたい方、全体的にボリューム不足の方にも向いています。ボーイッシュにならないよう、短くし過ぎないのがポイントです」(air-GINZA店長・長門政和さん)
ストレートアイロンでトップをふんわり!若見えショートヘアの作り方
【12】ぱっつん前髪

トップに高さをつくるために、前髪を深くとっているのもポイント。「ボリューム不足を感じている方は頭頂部が多いですよね。その手前から前髪をつくるのではなく、ボリューム感を出したい頭頂部から前髪をつくると厚みが出て、正面から見たとき、奥行き感も出るんです」(enfleurage(アンフルラージュ) AOYAMA マネージャー・生井貴行さん)
せっかく白髪を染めても、すぐに根元から白いモノが生えてしまうのも悩みの種。「白髪で目立つのはフェイスラインの生え際ですよね。このスタイルは分け目もないし、根元が見えないようになっているので、白髪が目立ちにくいですよ」(生井さん)
細毛、ボリューム不足、白髪をカバーする「ミディアムヘア」とは?
【13】厚め前髪

前髪を厚くすると、シワが隠せてとっても便利。ただし、重すぎるとバランスの悪いスタイルになるので要注意。「前髪をただ一直線に下ろすのではなく、分け目を作ってちょっとだけ肌を見せるのがポイント。ちょっとのすき間で軽やかさが生まれ、バランスのいいシルエットになります。トップにボリュームが生まれるので、あごのラインがシャープに見えて引き締まったフェイスラインを印象づけられますよ」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
【14】アシンメトリー前髪(アシメバング)

「ひとつのスタイルの中にタイトな部分とふっくらした部分をつくると、ボリュームが欲しい部分が目立たなくなります。このアシンメトリーなスタイルは、髪が細くてボリュームが出にくいにおすすめです」(六本木美容室 白金店・柿澤つかささん)
【15】重め前髪

いつもの分け目より、ほんの0.5~1㎝ずらすだけで、根元の立ち上がりが生まれます。「ブローするときは、もともとの髪のクセを利用すれば、時間が経ってもへたりにくくなります」(西本さん)
ぺたっとなりやすい髪は「毛先を不ぞろい」にするとフワッとショートボブに!【40代女性の髪型】
【16】ラウンド前髪

「ワンレンベースのボブヘアで、表面に少しだけレイヤーを。毛先の毛量を軽くすることで、スタイリング剤をつけた時にラフな動きが出るようカットしています。前髪は、黒目と黒目の間を短く、それ以外はサイドと馴染むようにラウンドさせて、ふんわりとした印象に。面長顔を綺麗な卵型に見せる効果もあります」(増永さん)
【17】ノーズラインバング

「ランダムに動くウェーブの重なりでボリュームを出してあげると、女っぽさ、華やかさも演出できます。また、スタイルに横幅が出るので、菱形フォルムに仕上がり、面長をカバーする効果も。面長の場合、サイドに奥行きを作ること、トップはふんわりさせつつボリュームを出し過ぎないことが大切。その調整に、パーマはとても有効なんですよ」(才田さん)
菱形ウェーブショートなら、気になる面長もボリュームダウンも解決できる!
【18】チークラインバング

「やや前下がりのカットラインで切ると、後ろから前へ毛が流れるので、耳当たりにボリュームが出てきます。エラ上に縁取りが生まれるので、輪郭をカモフラージュしつつ、頭のかたちがコンパクトに見えるんです」(才田さん)
肌と髪のバランスでエラがカバーできる!横顔まで美しい知的ショート
- TEXT :
- Precious.jp編集部