【目次】
【1】朝ごはんを「食べない」のはNG
■ダイエット中も三食しっかり摂る
朝はギリギリまで寝ていたいから朝食は食べない。昼も忙しくてランチに行きそびれた。夜、ようやく仕事が終わってゆっくり食事ができると思って、がっつり食べる。そんなサイクルになっていませんか?
「朝食や昼食をしっかり食べず、空腹の時間が長すぎると、夜のドカ食いを招きやすいです。また、長時間の欠食後は血糖値も上がりやすく、肥満につながりやすいのです」(岸村さん)
食べすぎの原因は一日一食生活が原因のひとつというわけです。ダイエット中もきちんと三食摂ることが成功への近道なので、「夜に食べるからいいや」と考えるのはやめましょう。
暴飲・暴食の原因が判明!うっかり「食べすぎてしまう人」が無意識にやっている悪習慣8選
■カロリー調整するときも朝ごはんは必須

「今晩は飲み会だから、そのぶんカロリー調整しなきゃ」と、ランチを食べなかったり、ごく少量で済ませたりすることはありませんか? 実は、この作戦は、ダイエットにおいては逆効果とのこと!
「ランチを抜いて空腹状態で夜、飲食をすると、血糖値が急上昇したのち、急降下します。血糖値が急降下すると、体が“エネルギーが足りない”と勘違いして、食欲が止まらなくなってしまうおそれがあります。
また、空腹状態では、胃腸がアルコールをよく吸収して酔いやすく、判断力が鈍って、いつも以上に飲み食いしてしまうおそれも。
カロリー調整したいなら、飲み会の“前”ではなく、飲み会の“後”をおすすめします。つまり、当日のお昼を抜くのではなく、翌日の朝食やランチを軽めにしましょう」(望月さん)
今日は、お昼を抜いたから大丈夫!……という油断からも、暴飲暴食につながりやすいかもしれませんね。当日のランチはいつも通り摂って、飲み会ではお酒や食事の量をきちんとコントロールしましょう。
【2】朝、時間がないときでも「フルーツ」は摂る

■フルーツ+ヨーグルトを一緒に摂るのがおすすめ

食欲がなく慌ただしい朝は、食事をなるべく軽く済ませたい人も少なくありませんが、フルーツだけというのは問題ありでしょうか?
「午前中のパフォーマンスを下げないよう脳に糖質を補給するためには、何も食べないよりは、バナナ1本でも食べたほうがよいと思います。ただ、フルーツで糖質、ビタミン、ミネラルは摂取できても、体の構成成分であるタンパク質をとることはできません。それを補うために、ヨーグルトを一緒にとるとより食事としてのバランスが整います。“フルーツ+ヨーグルト”は、腸内環境改善のためにも役立つ組み合わせです(*7)」(藤橋さん)
“フルーツ+ヨーグルト”であれば、誰でも簡単にとることができそうですね。
管理栄養士に聞く!フルーツの効果的な摂り方、NGな摂り方は?
■朝バナナダイエットは理にかなっている?


「朝バナナダイエット」とは…毎朝、朝食にバナナ1~2本と水を摂取すること。
●効果は期待できる?
「朝から適度な糖質摂取は体内時計をリセットできて、1日のスタートとしてとても良いですね。バナナは食物繊維も多いので、血糖値の急激な上昇を抑制できますし、お通じにも良いですね。手軽に食べられることも、忙しい朝には適しています。しかし、たんぱく質が足りないので、ヨーグルトやスムージーなど、何かほかのたんぱく質を含む食品と一緒に摂取することがおすすめです」
ライザップが解説!「平成に流行ったダイエット」は本当に効果がある?成功ポイントは?
【3】「食物繊維」を積極的に摂る

■血糖値上昇を防ぐため、食物繊維をたくさん摂る
痩せたいからと言って、野菜も摂らないのもNGです。
「食物繊維には余分な脂質やナトリウム等を体外に排出する働きもあります。食物繊維が不足すると腸内環境が悪化し、便秘を招いたり、脂肪や老廃物を溜め込みやすい体をつくります」(岸村さん)
岸村さんによると、特に朝、食物繊維が豊富なものを食べると、次の食事の血糖値の上昇も防げるという研究報告があるとか。女性は1日に18グラム以上の食物繊維が必要とされているそうなので、ごぼう、枝豆、オクラ、かぼちゃなど食物繊維豊富な野菜や大麦などの雑穀、海藻をたっぷり摂るように心がけましょう。
ダイエット失敗続きの原因が判明!「痩せられない人」が無意識にやっている悪習慣10選
【4】朝ごはんを食べた後は「排便」の時間を確保する

■「出せるカラダ」になる食生活は朝食が肝心!
朝食は腸を目覚めさせる大切なスイッチ。睡眠中は、胃腸はしっかり休んでいるので、胃に食べ物や飲み物が入ると、その重みが大腸を刺激して、腸が便を送り出す「ぜん動運動」が活発になります。 そのため、村田さんは絶対に朝食を抜かないそうです。
「起きてすぐ、30分以内に朝食を食べます。起きがけすぐのほうが腸への刺激が大きく感じられるからです。食べて数分後には、スルスルーっと便が出ます。
朝食はたくさん食べる必要はありません。起きてすぐ水を飲むだけでも腸には刺激になるくらいです。少量でも、起床後すぐに刺激を入れて、眠っている胃腸を起こしてあげてください」(村田さん)
「どんなに慌ただしくても面倒でも、トイレの時間は絶対確保しています」(村田さん)
朝起きてすぐに朝食を食べて、便を出す。この習慣をカラダに覚えさせることが「出せるカラダ」になるための秘訣なのだそうです。
しかし、便意をもよおしていたはずなのに、いざトイレに行ってみると出ない!なんていうこともありますよね。そんなことがあっても対応できるように、村田さんはトイレに足を乗せることができる台を置いているそうです。
「便座に座った状態で足の下に台を置くと、骨盤よりひざが高くなるんです。そうすることで、直腸の角度が体内で直線になるので、便がスルリと出やすくなりますよ。
さらに腰を左右にひねったり、お腹のマッサージをすることで腸を刺激すると、より出やすくなります。 マッサージは、おへそからスタートして人差し指、中指、薬指で大きく腸にそって、『の』の字を描くと効果的です」(村田さん)
トイレに台を置くことに抵抗がある人は、便座に座ったまま、股関節を折るようにして上体を前に倒すと直腸の角度を変えられて、便が出しやすくなるそうです。ぜひ試してみてください。
姿勢改善トレーナーが伝授!「くびれボディ」を実現する食生活&便活とは
- TEXT :
- Precious.jp編集部