【目次】
- バストアップマッサージの「効果」と「3つの気を付けたいこと」
- バストにハリを与える「脇のリンパ節ほぐし」
- バストアップに効果あり「小胸筋ほぐし」
- 猫背を正してバストアップ「胸骨の筋膜はがし」
- ダイエットにもバストアップにも「肩甲骨はがし」
バストアップマッサージの「効果」と「3つの気を付けたいこと」
◆バストケアマッサージで得られる効果
「バストマッサージは、続けて行うことで、バストの輪郭がくっきりしてきます。加えて、上半身のもたつきも改善され、全体の印象が変わります。エイジングのスピードを遅らせることにも役立つといえますね。また、年齢を重ねていくと、ときには自信を失ってしまうことも…。そういった場合にも、バストマッサージしながら自分自身の体を愛でると心が満たされていき、それが自信へとつながります」(バスト&ヒップケアサロン「THE BEAUTIFUL」代表 中村ひろ美さん)。
\バスト周りをマッサージすることでリンパや血液の巡りがよくなり肩こり改善にも/
最近はリモートワークが続き、首や肩がこわばって不調を感じている方も多いよう。バスト周りの鎖骨付近や脇の下付近をマッサージすることで、リンパや血液の流れがよくなり、肩こりが改善されるという声もよく聞かれるそうです。
「体がこわばっていると猫背が楽になるので、姿勢がどんどん悪くなるばかり。バストマッサージでリンパや血液の流れをよくすると体が軽く感じられ、姿勢改善にもなりますよ」(中村さん)。バストケアだけでなく肩こり改善も期待できるなんて…ぜひ試したいですね。
◆バストケアマッサージで気を付けたい「3つのこと」
1. 体が温まった状態で行うと効果が上がるため、お風呂上がりがおすすめ。
2. 生理前のバストが張っているときは無理に行わないこと。
3. 乳房部分を強くマッサージしないこと。刺激を与え過ぎると皮膚の弾力がさらになくなり逆効果。
乳房は脂肪、乳腺組織、結合組織(クーパー靭帯)でできているため、筋肉をマッサージするように強く行うのではなく、クリームを塗布するときも顔にクリームを塗る感覚で行うことが大切とのことです。
「美乳ケア」で見た目の印象がガラリと変わる!?プロが指南する簡単マッサージ方法をご紹介
バストにハリを与える「脇のリンパ節ほぐし」
深部の脇リンパ流しが効く
脇の下のリンパの流れが滞ると、二の腕がむくんで太くなるだけでなく、巡りが悪くなることで上半身に不調を引き起こしやすくなるのでケアは必須。リンパ節がつまってしまうと、老廃物や余分な水分の回収がうまくいかなくなり、これが慢性化することでむくみが発生。つまり、腋窩リンパ節がつまってリンパ液が滞ると、腕、デコルテのむくみを引き起こしますし、さらにバストにも栄養が行き渡らなくなるので、バストのハリにも影響が。
隙間時間にいつでもどこでもできて、筋肉の柔軟性が戻ってリンパの流れがスムーズになります。気になる人は、今日から始めてくださいね。
\このメソッドの効果とポイント/
・二の腕も手もむくんでいる、腕がだるい、肩コリがつらいと感じているなら、脇の下のリンパ節に注目を。
・脇の下には 老廃物を除去するという、まるでごみ収集屋さんのような働きのある腋窩リンパ節があり。
・脇の下を触ってみて硬さを感じるなら、つまっている可能性大。これがむくみを引き起こすことに。
・筋肉の柔軟性が戻ってリンパの流れがスムーズになる、脇の下ほぐしで腕もデコルテもスッキリ。
■腋窩リンパ節を流して巡り改善
<STEP.1>手を使って脇の下に圧をかける
親指以外の4本の指を脇の下に差し込むように入れます。親指は鎖骨下の小胸筋に当てましょう。人さし指、中指、薬指の3本の指を肋骨方向に押しながら、脇の下の筋肉をぎゅっとつかんでください。
<STEP.2>脇の下を押さえたまま、腕を前後にぶらぶらと動かす
脇の筋肉をぎゅっとつかんだSTEP.1の状態で、腕を前後にぶらぶらと動かします。前後で1カウントとして20回行ってください。腕の力は抜いて、深呼吸をしながら行いましょう。反対側も同様に行ってください。
二の腕を細くする!【村木さん伝授】脇のリンパ節ほぐしメソッド
バストアップに効果あり「小胸筋ほぐし」
小胸筋(しょうきょうきん)は天然のブラジャー
スマホもパソコンも手放せない私たちは、巻き肩になりやすく、バストを支えているインナーマッスルである小胸筋が硬くなっています。小胸筋とは、大胸筋の内側にあり、肩甲骨と肋骨につながっている筋肉で「天然のブラジャー」とも呼ばれ、まるでサスペンダーのようにバストを支える役割を果たしています。
つまり、美しいバストをキープするためには、この小胸筋がしなやかでハリがあることが重要なので、日常的にほぐすケアは必須。さらに、小胸筋をほぐすことによって血流も改善し、美しいバストをキープするための必要な栄養が届きやすくなるともいわれています。
■小胸筋をほぐして血流改善!
\このメソッドの効果とポイント/
・スマホやPCの操作などでうつむき姿勢が続くとバストが下がりやすくなる。
・肩が内側に入ることでバストを支えている筋肉=小胸筋が縮んで硬くなるのが原因。
・「天然のブラジャー」とも呼ばれる小胸筋をほぐしてしなやかなハリを復活させるのが課題。
・簡単に深く圧をかけることができるテニスボールを使ったほぐし技が有効。
<STEP.1>ほぐす位置を確認
小胸筋とは肩関節のちょっと手前の鎖骨下にある、丸いボタンのような骨「烏口突起(うこうとっき)」から、肋骨をつなぐ筋肉。ちょうどリュックを背負うラインなのですが、丸印の3か所をほぐしていきます。
<STEP.2>親指の先で鎖骨下を押す
テニスボールをSTEP.1で示した丸印の位置に押し当てます。このとき筋肉に対して垂直に当てること。それから小さく左右に動かしてほぐします。それぞれ5回往復、小刻みに動かし、これを3回繰り返してください。
<STEP.3>親指の先で左右のバスト下を押す
STEP.1で示した丸印(計6か所)の位置、それぞれにテニスボールを押し当て、腕を大きく10回うしろに回します。次に前方向にも10回、回しましょう。
バストアップに効果あり!【村木宏衣さん直伝】テニスボール整筋メソッド
■たった60秒!小胸筋伸ばし
\このメソッドの効果とポイント/
・デスクワークなどでうつむき姿勢が続くと巻き肩になり、バストを支えている筋肉=小胸筋が硬くなる。
・小胸筋の硬化はバストの下垂、姿勢の悪化を招くので、オバサン体型に見えてしまう。
・スタイル改善&美バストのためには、小胸筋にしなやかなハリを復活させることが必要。
・壁を使ったこの簡単なストレッチは、気持ちよくのばせて肩も腕も軽やかに。
<STEP.1>足を腰幅に開いて立ち、壁に手をつける
壁を右にして立ち、肘を曲げた状態で壁に手をつけます。この時足は腰幅に開きましょう。これがスタート位置です。
<STEP.2>STEP.1の姿勢から、左へ45度、体を回転させる
手は壁につけたまま、体を左へ45度くらい向きを回転させるだけ。このまま自然な呼吸を繰り返しながら30秒キープしてください。脇の周辺がジワーとのびているのを感じるはずです。反対側も同様に行いましょう。
村木宏衣さん指南|姿勢もバストも美しく!オバ見えを解消する&ラクになる小胸筋ストレッチ
■引き上げる効果あり!小胸筋ほぐし
\このメソッドの効果とポイント/
・スマホやPCの操作などでうつむき姿勢が続くとバストも顔も下がりやすくなる。
・肩が内側に入ることでバストを支えている筋肉=小胸筋が縮んで硬くなるのが原因。
・「天然のブラジャー」とも呼ばれる小胸筋をほぐしてしなやかなハリを復活させるのが課題。
・手と腕を使い、効率よくほぐせるこのメソッドが有効。
<STEP.1>小胸筋の位置を確認
ブラジャーのストラップが当たる位置にあるのが小胸筋。大胸筋の後ろにあり、肋骨(ろっこつ)と肩甲骨にかけて付いている筋肉です。
<STEP.2>小胸筋を5本の指でつかむ
小胸筋を5本の指で、イタ気持ちいいくらいの力加減でつかみましょう。こっている人はつかむだけで痛いですが、ゆるむとだんだん痛くなくなりますよ。
<STEP.3>つかんだままでお辞儀して、腕を小さく回転させる
STEP.2の小胸筋を5本の指でつかんだまま、足は腰幅で開き、お辞儀するように上半身を倒して腕を小さく5回、回転させます。次に逆回転で5回。これをつかむ位置を変えて小胸筋をまんべんなくほぐしましょう。反対側も同様に。
バストも顔も引き上げる効果あり!【村木宏衣さん考案】小胸筋ほぐし
猫背を正してバストアップ「胸骨の筋膜はがし」
胸骨をリリースしてバストも正しい位置に
胸の真ん中に縦長にある骨、これが「胸骨(きょうこつ)」です。肋骨や背骨と繋がっていて、胸郭を作り、心臓や肺などの臓器を守っていますし、呼吸機能を助ける役割も。そして、この胸骨に付着しているのが、胸元の大きな筋肉である大胸筋で、この大胸筋を剥がすかのようにつかんでほぐし、リリースする。
これだけでいいの?と思うかもしれませんが、普段、胸骨やその周りの筋肉のことを意識していない人がほとんど。なので、大抵の人はカチカチに凝り固まっていて、最初はほぐすと痛い、と感じる人もいるでしょう。
硬くなっていた胸元の筋肉がゆるむことで、前に引っ張られていた肩がしっかりと開くようになり、巻き肩、猫背を解消!バストが正し位置に戻り、呼吸もしやすくなるので、自律神経のバランスを整えてイライラしにくくなりますよ。簡単に片手でできるので、こまめにやってみてくださいね。
■簡単!胸骨の筋膜はがし
\このメソッドの効果とポイント/
・胸元の筋膜が硬くなる…これが姿勢の悪さ、バストが下がる原因。
・肩が前に引っ張られ、肩甲骨の位置がずれて猫背になりやすい。
・対策は胸の中心にある骨=胸骨(きょうこつ)周りの筋肉をほぐすこと。
・呼吸もしやすくなり、自立神経のバランスを整える効果も。
<STEP.1>胸骨(きょうこつ)の位置を確認
胸の中心にある骨=胸骨。この胸骨周りの筋肉をほぐしていきます。
<STEP.2>筋肉をしっかりとつかみながらほぐしていく
胸骨を中心に大胸筋エリアをほぐしていきます。筋肉をしっかりとつかんで軽くゆらしながら、イタ気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
硬くなりすぎてつまむことができない、という人は、両手を使って筋肉を寄せるようにしてほぐしていきましょう。
猫背を正してバストアップ!【村木さん考案】胸骨の筋膜はがしメソッド
ダイエットにもバストアップにも「肩甲骨はがし」
肩甲骨ほがしで姿勢もバストもきれいに
背中で手を繋いでみて、全然できない!という人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。つらい肩コリや首コリを引き起こしたり、代謝が落ちることでデコルテや腕がむくむ、姿勢の悪化で猫背になるのでバストが下がるなど、見た目印象がオバサン化してしまいます…。
肩甲骨とは背中の上部にある、ふたつの三角形の形をした骨のこと。普段、肩甲骨は意識していないでしょうし、特に運動をしない人はしっかりと動かす機会が少ないもの。肩甲骨周りの筋肉が凝り固まると肩甲骨が背中に埋もれて、べったりはり付いたようになってしまいます…。「肩甲骨はがし」とは、肩甲骨周りの筋肉をストレッチでほぐして可動域を広げること。これによって、首コリ、肩コリが解消され、むくみが取れてスッキリ!姿勢がよくなり、胸元が開くのでバストアップにもつながります。
■タオル1枚でできる肩甲骨はがし
\このメソッドの効果とポイント/
・背中で手を繋げない!という人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性あり。
・コリの悪化、むくみ、姿勢の悪化で猫背になりバストが下がるなど、見た目印象がオバサン化してしまう。
・肩甲骨周りの筋肉をほぐして可動域を広げる「肩甲骨はがし」がおすすめ。
・バスタオルを使った簡単な「肩甲骨はがし」はダイエット&バストアップに効果的。
<STEP.1>まずは肩甲骨の可動域をチェック
右手は上から、左手は下から、背中に回して握手をしてみましょう。届かない人は、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まっている可能性があります。次に逆の手でもやってみましょう。
<STEP.2>フェイスタオルをねじる
フェイスタオルを写真のようにねじっていきます。こうすることで安定感が増すので、ストレッチの負荷がかかりやすくなります。
<STEP.3>背中側に手を回してタオルを持ち、右の肘を伸ばす
ねじったタオルを持った手を背中側に回し、ピンと張った状態にします。それから、右の肘を伸ばすように上に引っ張り上げます。このときお腹は凹ませて、姿勢を正してまっすぐ上げることを意識して。これを息を吐きながら15回行います。次に左手を上にして、同様に15回上に引っ張り上げます。
村木宏衣さん指南|ダイエットにもバストアップにも!タオル1枚でできる「肩甲骨はがし」とは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部