【目次】
フェイスラインのたるみ、原因は「姿勢」にあります

■重力の影響で顔の筋肉が下方向に引っ張られやすくなる
猫背になると顔の筋肉が下に引っ張られて、頬やフェースラインがたるみやすくなる
長時間のデスクワーク、筋力の低下、ストレスによる肩や背中の緊張などによって、肩甲骨はコリ固まります。すると連動している肋骨が正しい位置を保てずに下がることで、体のバランスが崩れて体幹が弱まる…⋯。その結果、正しい姿勢を保てず、猫背がクセになってしまう悪循環に。
姿勢が悪くなれば、体が前かがみになり顔も自然と下向きに。これが続くと重力の影響で顔の筋肉が下方向に引っ張られやすくなり、頬やフェースラインにたるみが生じます。つまり姿勢の悪さは顔のたるみと深く関係していますし、その姿勢の悪さは、肩甲骨と肋骨が大きく関与しているのです。
腕の上げ下げでたるみを解消!【村木さん考案】肩甲骨&肋骨の動きで顔が変わる理由とは
正しい姿勢の見直し方
■「スマホ首」は首・肩コリだけでなく、二重あごの要因にも!
最近よく聞かれるようになった「スマホ首」という言葉。どんな症状になるかというと、スマホを見ることで姿勢がくずれることにより、首や肩がガチガチに固くなってこること。スマホを見るとき、たいていの場合、首が前に出て、猫背になり、ひじをついたり、脚を組んだりして姿勢に問題が。しかも、頭の重さは平均で約5kgあるといわれ、正しい姿勢でいるときよりも、姿勢がくずれているときは約3倍もの重みを感じているのだとか。まずはラクにできる正しい姿勢を意識して。首や肩コリは、「胸鎖乳突筋」をほぐすと血流も改善でき、解消への近道になります。
【NGな姿勢】全体的に前屈みになり、首にかなりの負担が!

スマホを見るとき、顔はうつむき、首が前に出て、猫背になる、そんな人は要注意! 首の筋肉は緊張状態になり、血流が悪くなるほか、神経にも影響が出てきてしまいます。
【OKな姿勢】骨盤が立ち、こぶしで支えられ、ラクながら理想的な姿勢に!

姿勢をよくして、とはわかっていても、維持するのがなかなか難しいもの。けれど、お尻の下1/3くらいにタオルを挟むだけで骨盤が立って、自然と背筋が伸びるように。さらに、脇の下にグーにした手を挟むだけでスマホを持つ手がグッと上にきます。支えがあって辛くないので、理想の姿勢をちゃんとキープできるのです。ぜひ実践して、スマホ首の予防に役立てて。
首・肩こり・二重あごの要因に・・・。「スマホ首」の悪化を防ぐ、ラクで正しい姿勢&解消法とは?
フェイスラインを引き締める方法【5選】
【1】たるみを引き締める!「顎二腹筋ほぐしメソッド」
\このメソッドの効果とポイント/
・老け見えする2重あごの原因は、長時間のうつむきや食いしばりなど、日常のクセが関与。
・あご下がゆるむ原因は舌骨筋群のひとつである「顎二腹筋」が硬くなること。
・「顎二腹筋」の「前腹」をほぐして柔軟性を取り戻すことが解決に。
・さらにこのメソッドを行うことで呼吸がしやすくなり、滑舌も向上するというメリットもあり。
<STEP.1>顎二腹筋をほぐすポイントの位置を確認
・「顎二腹筋」とは、フェースラインに沿ったあご下にあります。
・今回は「前腹」をゆるめるので、フェースラインに沿ったあご下部分の2か所(丸印の2か所)をプッシュしてほぐしていきます。
・右側も同様の位置をプッシュします。


<STEP.2>ポイント押さえながら、「あむあむ」と口を動かす
・親指でSTEP.1のポイントを押さえながら、「あむあむ」と口を開け閉めします。声は出さなくてもOKです。
・ポイント1か所につき、6セットずつ行います。

たぷたぷ二重あごをピタッと引き締める【村木さん考案】 あご下プッシュメソッド
【2】頬をキュッと引き上げる「腕の上げ下げメソッド」
\このメソッドの効果とポイント/
・肩甲骨が固まると肋骨が下がり、姿勢が崩れて体幹が弱まるので猫背になりやすい。
・猫背になると顔の筋肉が下に引っ張られて、頬やフェースラインがたるみやすくなる。
・肩甲骨と肋骨を正しい位置に戻すことで、連動している頬の筋肉の働きがよくなりリフトアップ効果が。
・さらに首と肩の筋肉がほぐれるので、肩コリや首コリの解消にも効果的。
<STEP.1>手を大きく広げて、肘を意識しながら上に腕を伸ばす
・足は腰幅に開きます。手のひらをパッと大きく広げて、肘を上げるように意識しながら、なるべく遠くに腕を上に伸ばします。

<STEP.2>腕をおろし、壁をタッチするように手のひらを外に向ける
・手のひらは広げたまま、肘を使って腕をゆっくりと下ろし、壁をタッチするように手のひらを外に向けます。
・実際に壁はなくてもエアーで大丈夫です。この上げて、おろして、壁タッチをワンセットにして10回繰り返しましょう。
・反対の腕も同様に行ってください。


腕の上げ下げでたるみを解消!【村木さん考案】肩甲骨&肋骨の動きで顔が変わる理由とは
【3】顔のむくみ予防に!座ったままできる「首ストレッチ」
\このメソッドの効果とポイント/
・スマホやパソコンに集中し、あごが前に突き出る姿勢で長時間過ごしていると首コリを引き起こす。
・放置すると慢性化し、片頭痛や顔のむくみ、自律神経のバランスの乱れにつながることも。
・首コリ解消にはストレッチで胸鎖乳突筋をゆるめるのが効果的。
・簡単にコリをリセットできるので、片頭痛や顔のむくみの予防と疲労&ストレス解消におすすめ。
<STEP.1>胸鎖乳突筋の位置を確認
・後頭部と鎖骨をつなぎ、首の前で頭の重さを支える「胸鎖乳突筋」とは首を回すときに使う筋肉。
・首を横に向けると浮き上がってくる太い筋肉です。

<STEP.2>椅子に座り、左手で背もたれをつかむ
・左手を背中側から回して、背もたれをつかみます。これによって腕を固定できてストレッチ効果が高まります。

<STEP.3>首を右にゆっくりと倒す
・肩が上がらないように、ストンと落としたまま、首を右にゆっくりと倒しましょう。
・そして30秒キープしてください。
・反対側も同様に行いましょう。


片頭痛、顔のむくみ対策に効く【村木さん指導】「首ストレッチ」で緊張とストレスをリセット
【4】顔のたるみの原因を解消!丸まった背中に効く「ねじりストレッチ」
\このメソッドの効果とポイント/
・顔のたるみは、加齢だけでなく姿勢の悪さによる背中の硬直化も大きく影響している。
・パソコン作業やスマホチェックで猫背がクセになっている人は顔がたるみやすい。
・解決策は背中のこわばりを解消して、連動する首や肩をゆるめて姿勢を改善すること。
・顔を引き上げる首元の筋肉がしっかりと使えるようになり、たるみを解消し、若見え効果が。
<STEP.1>背中側に手を回して、ねじったフェイスタオルを持つ
・まずフェイスタオルを端からねじります。
・ねじることで安定感が増すので、ストレッチの負荷がかかりやすくなります。
・そして、背中側に手を回して、ねじったフェイスタオルを持ち、ピンと張った状態にします。

<STEP.2>右の肘を伸ばして、タオルを上下に動かす
・ねじったタオルを上下に動かします。このとき肩甲骨をしっかりと動かすように行いましょう。
・このときお腹は凹ませて、姿勢を正してまっすぐ上げることを意識して、呼吸をしながら15回行います。

<STEP.3>体を回転させて、深呼吸を3回行う
・体を右方向に回転させます。体をねじることができる限界までねじります。


顔のたるみも背中のハリも改善!【村木さん考案】タオル1枚できるねじりストレッチ
【5】背中から引き上げてたるみ解消!「広背筋トレーニング」
\このメソッドの効果とポイント/
・背中の筋肉は首や頭皮、顔とつながっているので表情筋にも影響が。
・背中にある大きな筋肉「広背筋」が硬くなると背中からの引き上げ効果が弱まり、たるみが起こる。
・「広背筋」を鍛えると顔のたるみだけでなく巻き肩も解消され、首、デコルテがスッキリ華奢見えに。
・化粧水のボトルをダンベル代わりに行うこのメソッドが「広背筋」の強化につながるのでおすすめ。
<STEP.1>人差し指を立てて、小指側で握るように化粧水のボトルを持つ
・化粧水のボトルを手で握ります。人差し指だけを立てて伸ばし、小指でボトルを持つように握ります。
・このとき手を手首から丸めるようにしましょう。

<STEP.2>Step.1の状態をキープしたまま、肘を曲げて伸ばす
・手はSTEP.1の状態をキープして、肘を曲げます。これが基本姿勢です。

・次に、ゆっくりと肘を伸ばします。このときに肩が上がらないように、肩を下げることを意識して行ってください。
・そして手はStep.1の状態をキープして手首から丸めたままで、「曲げて、伸ばす」を15回繰り返しましょう。
・腕の内側と背中にしっかりと効いているのを感じたらOK。反対側も同様に行ってください。

顔のたるみを背中から引き上げる!【村木さん考案】広背筋トレーニング
- TEXT :
- Precious.jp編集部