【目次】
フェイスラインのたるみ、原因は「姿勢」にあります
■重力とコリとの戦いを制するのは顔筋のチカラ
年齢とともに、たるみやくすみ、シワなどが気になっている大人世代。そこへスマホのある生活があたりまえとなり、なんの対策も講じなければ、ますますたるみを助長してしまう時代に。
何がいちばんの要因かというと、姿勢の悪さ。
首が前に出て、骨盤が後ろに倒れ、猫背になる…すると、内臓がつぶれて血液やリンパの流れが悪くなり、顔にまで新鮮な酸素や栄養素が回りません。するとくすみやコリはもちろん、老化も進んでしまうのです。また、表情を動かさないことも、たるみなどの老化を助長します。表情を動かさない=筋肉を使わないということなので、筋肉が固まってコリとなり、血流が悪くなることで、ますます顔はたるみ、くすみやシワをも招く悪循環に。
これを防ぐためには、まず正しい姿勢と呼吸を見直してから、顔のコリをほぐし、顔筋を動かすことがポイントに。顔に触れて硬かったり、痛かったりする人ほど、コリがほぐれると、表情がつくりやすくなるだけでなく、顔色が明るくなる速効性を実感できるはずです。
ほうれい線、二重あご、目尻の小ジワ…。「スマホたるみ」を解消する顔筋メソッド4選
正しい姿勢の見直し方
■「スマホ首」は首・肩コリだけでなく、二重あごの要因にも!
最近よく聞かれるようになった「スマホ首」という言葉。どんな症状になるかというと、スマホを見ることで姿勢がくずれることにより、首や肩がガチガチに固くなってこること。スマホを見るとき、たいていの場合、首が前に出て、猫背になり、ひじをついたり、脚を組んだりして姿勢に問題が。しかも、頭の重さは平均で約5kgあるといわれ、正しい姿勢でいるときよりも、姿勢がくずれているときは約3倍もの重みを感じているのだとか。まずはラクにできる正しい姿勢を意識して。首や肩コリは、「胸鎖乳突筋」をほぐすと血流も改善でき、解消への近道になります。
【NGな姿勢】全体的に前屈みになり、首にかなりの負担が!
スマホを見るとき、顔はうつむき、首が前に出て、猫背になる、そんな人は要注意! 首の筋肉は緊張状態になり、血流が悪くなるほか、神経にも影響が出てきてしまいます。
【OKな姿勢】骨盤が立ち、こぶしで支えられ、ラクながら理想的な姿勢に!
姿勢をよくして、とはわかっていても、維持するのがなかなか難しいもの。けれど、お尻の下1/3くらいにタオルを挟むだけで骨盤が立って、自然と背筋が伸びるように。さらに、脇の下にグーにした手を挟むだけでスマホを持つ手がグッと上にきます。支えがあって辛くないので、理想の姿勢をちゃんとキープできるのです。ぜひ実践して、スマホ首の予防に役立てて。
首・肩こり・二重あごの要因に・・・。「スマホ首」の悪化を防ぐ、ラクで正しい姿勢&解消法とは?
フェイスラインを引き締める方法【4選】
【1】フェイスラインのリフトアップにも効果的な「顔筋マッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・たるみのいちばんの要因かというと、姿勢の悪さ。
・また、表情を動かさないことも、たるみなどの老化を助長します。
・正しい姿勢と呼吸を見直してから、顔のコリをほぐし、顔筋を動かすことがポイントに。
・コリがほぐれると、表情がつくりやすくなるだけでなく、顔色が明るくなる速効性を実感できるはずです。
<STEP.1>咬筋に反対側の親指を引っかけて固定し、咬筋に沿って上から下へほぐす
・咬筋のヘリのくぼんだ部分を頬とは反対側の親指でとらえる。
・ほかの指は軽く握ってエラに引っかける。
・咬筋に沿って、親指を上から下にずらしながら、合計3か所行う。
・反対側も同様に行う。
<STEP.2>咬筋をとらえながら口を「あ」と開ける
・咬筋をしっかりと挟んで押さえる。
・口を「あ」の形で開ける。
<STEP.3>咬筋をとらえたまま口を「ぐ」と閉じる
・咬筋をしっかりと挟んで押さえたまま、今度は口を「ぐ」の形で閉じる。
・この「あぐあぐ」を6セット繰り返す。
・片頬3か所、反対側も含めて合計6か所行う。
ほうれい線、二重あご、目尻の小ジワ…。「スマホたるみ」を解消する顔筋メソッド4選
【2】むくみ、たるみに効く!「輪郭引き締めマッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・顔の間延び、二重あごの原因は顔のむくみとたるみ。
・スマホによる前傾姿勢がによって、首や顔のリンパや血流の流れが悪くなるのが原因のひとつ。
・筋肉やリンパの流れにアプローチする、指で圧をかけるマッサージが効果的。
・摩擦で肌を傷めないようにフェイスオイルを使うのがマスト。
<STEP.1>人さし指を曲げ、平な面をあご下に当てる
・人さし指の第一関節と第二関節の間の平らな部分をあご下にあてます。
・あてるのは、あごの骨から2㎝内側の位置。
<STEP.2>骨に際に沿って耳下まですべらせる
・あご下から骨に際に沿って耳下までゆっくりとすべらせていきます。
・このとき、左のケアには右手を、右のケアには左手を使い、息は止めないで、深呼吸しながら行いましょう。
<STEP.3>首筋に沿って鎖骨まですべらせる
・鎖骨には老廃物を流すゴミ箱のようなリンパ節があるので、ここまでしっかりとマッサージすることでむくみ解消につながります。このSTEP.1〜3までを左右5回ずつ繰り返します。
むくみ、たるみに効く!村木宏衣さん直伝【輪郭引き締めマッサージ】
【3】顔からデコルテまでむくみすっきり!「鎖骨リセットマッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・顔のむくみ、くすみの原因は「鎖骨のリンパ節のつまり」にあり。圧をかけてほぐし代謝アップを。
・指でプッシュするだけよりも、「イヤイヤ」「ウンウン」の動作を入れると効果倍増。
・大胸筋をほぐすと姿勢がよくなり、深い呼吸ができるように改善。自律神経のバランスも整いやすい。
・いつでもどこでも簡単にできるのが利点。首こり解消にもなるので仕事の合間に行ってリフレッシュを。
<STEP.1>鎖骨の手前側の4か所をプッシュしてリンパ節に圧をかける
・鎖骨の手前には、大きなリンパ節があり、ここが詰まると顔に血流がいかなくなり、リンパの流れも滞り、むくみやくすみ、肌荒れの原因に。
・のどぼとけ側から外側に向かって4か所プッシュをして圧をかけると、コリがほぐれて、血流もリンパの流れも改善。
・さらにここには頭を傾ける働きをしている斜角筋があり、これがほぐれることで、首こり解消にもいい。
<STEP.2>プッシュしながらイヤイヤと首を振り、負荷をかけてしっかりとほぐす
・STEP.1でプッシュした4か所のうち、痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐしていく。
・中指でしっかりと押さえたまま、「イヤイヤ」というように、小さく首を横に振る。
・これを5回繰り返す。さらに負荷がかかるので、コリがしっかりとほぐれて、リンパの流れがさらによくなる。
<STEP.3>プッシュしながらウンウンと縦に首を振り、さらにデトックス効果をアップ
・STEP.2と同様に痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐす。
・中指でしっかりと押さえたまま、「ウンウン」というように、小さく首を縦に振る。
・これを5回繰り返す。これでさらなるデトックス効果が。
顔に触れないのに小顔効果絶大!むくみ、二重あごに効く「鎖骨リセット」マッサージ
【4】顔のたるみの原因を解消。寝ながらできる「スマホ首解消メソッド」
\このメソッドの効果とポイント/
・パソコン作業やスマホに集中して、あごが前に突き出る姿勢で長時間過ごしているとガチガチに固まった「スマホ首」に。
・姿勢が悪くなり、コリがひどくなるだけでなく、顔のむくみやたるみを引き起こすことも。
・首コリ解消にはバスタオル2枚でつくったストレッチポールを活用すると簡単。
・頚椎を含む背骨全体を緩めながら、胸鎖乳突筋をほぐすのが効果的。
<STEP.1>バスタオルを3枚用意。2枚を棒状に巻き、1枚は枕として使用
・バスタオル2枚をきつめに巻いて棒状にし、ストレッチポール代わりに使用。
・頭が下がりすぎないように、1枚はたたんで枕として使用します。
<STEP.2>両手で首を挟み、胸鎖乳突筋を親指で押さえる
・棒状のバスタオルに、尾骨からゆっくり背骨に沿うように仰向けにのります。
・足は腰幅に開き、つま先は上に向けてください。これが基本姿勢。そして、両手で首を挟み、胸鎖乳突筋を親指で押さえましょう。
・両手の指の位置は、首の後ろ側にある凸凹した真ん中の骨。
・両手の親指以外の4本指をひっかけるようにしておいてください。
<STEP.3>つま先を上下に動かし、体全体を上下に小刻みに動かす
・STEP.2の体勢のまま、つま先を上げ下げすると、体全体が上下に小刻みに動きます。
・これによって、頚椎を含む背骨、胸鎖乳突筋に心地いい刺激が伝わり、マッサージ効果が得られることに。
・手の位置をずらして、胸鎖乳突筋をまんべんなく刺激するとより効果的です。
・後頭部と鎖骨をつなぎ、首の前で頭の重さを支える「胸鎖乳突筋」は首を回すときに使う筋肉。
・特に丸印の5カ所を10秒ずつ親指でプッシュして緊張をゆるめると、首が正しい位置に戻り首全体の筋肉もほぐれますよ。
初出:「スマホ首」を50秒で解決。寝ながらできる首凝り解消メソッドが効く
- TEXT :
- Precious.jp編集部