腸は排泄のためだけに存在するのではなく、「第二の脳」とも呼ばれるほど重要な器官。そして腸の状態と自律神経と密接に関わっています。

冷えによって腸の動きが悪くなり、便秘を引き起こすと、体がだるくなったり、イライラしてくる、さらに腸内環境が悪化する、体調不良に陥る…というネガティブなスパイラルに…!それを断ち切る最善策が腸マッサージです。

たとえ便秘でなくても、些細なことでイライラする、だるくて疲れやすい、と感じている人にもこの腸マッサージはおすすめです。腸の動きが活発になることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、不調の改善につながります。またぽっこりお腹も解消できるので、ダイエット効果も抜群。食事制限や運動をしても痩せにくい、という人は、まずはこの腸マッサージを試してみてくださいね。

それから、注意点として、空腹時や食後すぐの腸マッサージは、負担がかかりやすいので避けたほうがいいでしょう。おすすめは朝と夜の2回行うこと。夜の腸マッサージは寝ている間に腸が活動しやすい状態に整えるため、朝の腸マッサージは腸を目覚めさせてお通じをよくする効果がありますよ。

■Step1:マッサージする場所を確認

大腸は肋骨の真下辺りから腰骨の上にかけて、お腹の中心にある小腸を取り囲んでいます。位置を確認していからマッサージをしましょう。

大腸は結腸と直腸に分けることができ、結腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と分かれています。今回の腸マッサージでは、お腹の中心にある小腸と、便が滞りやすい丸印で示した“大腸の四隅”をほぐしていきます。

マッサージする場所を確認 大腸、小腸の位置
 

■Step2:横になった状態で、まずは小腸をマッサージ

左右の手の人差し指、 中指、薬指を重ねた状態で、指の腹を使っって、小さく円を描きながら小腸を優しくほぐします。これを1〜3分行いましょう。

横になった状態で、まずは小腸をマッサージ
 

■Step3:大腸の四隅をマッサージする

Step2と同様に横になった状態で、Step1の○で示した、大腸の四隅をほぐしていきます。

下側は、鼠蹊部から引き離すように、上に向かってマッサージします。

大腸の四隅をマッサージする 下側は、鼠蹊部から引き離すように、上に向かってマッサージします。
 

上側は、肋骨から引き離すような動作で、便を下に送るようにマッサージします。これを各ポイント、30秒〜1分ずつ行いましょう。押したときに硬かったり、痛かったりする場合は老廃物が溜まっているところなので、長めにほぐししましょう。

上側は、肋骨から引き離すような動作で、便を下に送るようにマッサージします
 

【冷えによる便秘やぽっこりお腹を解消!腸マッサージ】
1. お腹の冷えを感じているなら、腸内環境の悪化している可能性あり。
2.腸の状態と自律神経は密接に関わっているので、腸内環境の悪化はメンタルにも影響が。
3.腸内環境の改善は、便秘、ぼっこりお腹、自律神経のバランスの改善に効果あり。
4. 空腹時や食後すぐのマッサージは避け、朝と夜の2回行うのがおすすめ。

以上、「冷えによる便秘やぽっこりお腹を解消!腸マッサージ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は8月26日の更新です。お楽しみに!

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村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)が9月4日に発売。 Instagram
 
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「腸内環境を整えることは、便秘の問題だけでなくメンタル安定にも大事なのですね。夏はつい、冷たいものを多く摂取しがちなので、気をつけたいと思っていたところでした。腸マッサージは、難しいのかと思っていましたが、教えていただいた方法ならとても簡単!これなら朝晩、続けられそうです。ちょっとやるだけでも腸が動き出すのを実感できますね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子