【目次】
ロングの「前髪あり」髪型【6選】
【1】自然な動きのナチュラルスウィングロング
【How to style】
モデルさんは1本1本が柔らかめで細く、毛量も少なめでペタッとしやすい髪質。「ロングでもペタッとせず、自然にドライしたときも、巻いたときも、適度な動きを出したいので、レイヤーで調整しています。レイヤーとはいえザクザク入れるのではなく、あくまでもローレイヤーで。半円を描くように丸くレイヤーを入れているのがポイントです。丸いローレイヤーにより、自然な動きが出やすく、毛先にもナチュラルなボリュームが出せます。前髪は目にかかるくらいの長さで、顔周りは頬骨下くらいでカットしてサイドに自然につながるようバランスを見ながら調整しています」(MAISON de IGGY 代表・二宮英徳さん)
40代に似合う【ナチュラルスウィングロング】ぺたっとしがちなロングヘアにも自然な動きを
【2】面長カバーが叶う美映えレイヤーミディアムロング
【How to style】
「髪質がしっかりめ、毛量は多くないのですが、トップやサイドがつぶれやすい髪質。面長の方の場合、レングスは長すぎないほうがバランスがいいのでバスト上くらいで。毛先はレイヤーは少々入れつつ、ボリュームを出したい顔周りにはレイヤーをしっかりめに入れています。横に適度に広がるようなボリュームを出すことで、面長の顔でもバランスよく見えます。前髪もやや長めに作るっているのもポイント。ゆるく巻いたときに目の上にくるくらいの長さで。おろしたおきも、結んだときにもバランスよく見えるよう、顔周りはサイドにつながるような後れ毛をさりげなく作っています」(ZACC JINGU トップスタイリスト・村大成さん)
40代に似合う【美映えレイヤーミディアムロング】面長でも好バランスのレイヤースタイル
【3】毛先重めのしなやかロングレイヤーヘア
【How to style】
「レングスはバストくらい。トップから下は重めに残し、ほとんどすいていないのですが、トップ部分はハイレイヤーにしてふんわりとしたボリュームが出やすいように調整しています。耳から前の顔周りの毛もレイヤーを入れ、トップから自然なつながりを出すように。毛先はレイイヤーを入れずに重めに残すことで、今っぽいこなれ感を演出しています。前髪は斜めに流す前提で、目にかかる長さでカット。毛量が少なくペタッと見えがちなはち部分に前髪の毛流れを作ることで、よりバランスのいいスタイルに」(AIR銀座タワー 副店長/スタイリスト・久本芳生さん)
40代に似合う【ふんわりしなやかロングレイヤー】ペタッとしがちな40代でもロングヘアをあきらめない!
【4】まとまりのある艶めきウェービーロング
【How to style】
「毛量が多く広がりやすく重く見えがちな髪ですが、レイヤーをたくさん入れすぎると余計に広がりやすくまとまりがなくなってしまうので、レイヤーは顔周り中心に適度に。重さを残しながらも、顔周りを軽やかにすることで、動きのあるニュアンスをつけやすくしています。前髪は長めかつ薄めに。目にかかるギリギリラインにカットして大人っぽさも出しつつ、ナチュラルな抜け感も。広がりやすい乾燥毛はカットのひと手間はもちろんですが、アイロンを通して面をキレイに整えながら巻くこともポイント。スタイリングのコツもあわせて参考にしてみてくださいね!」(uka 広尾店 ヘアスタイリスト・宮城亜耶乃さん)
40代に似合う【艶めきウェービーロング】重さを残しながらも動きを出したカットで、広がりやすい髪も美しさ際立つ!
【5】クセを活かしたゆる巻きロング
【How to style】
「1本1本が太く、ボリュームもしっかり。クセもあり広がりやすい髪質なのですが、無理に全体を毛量調整してしまうとバランスが悪く見えてしまいます。ボリュームがあるところとないところのメリハリを出すようにカットを。毛先をすきすぎるとスカスカになり品性が失われるため、毛量調整は内側のみに適度に。表面は重さを残しながらも、アイロンで巻けばテクニックいらずでニュアンスが出やすいようにしています。顔周りは重たさをとりすっきりと。顔周りが明るくすっきりしているだけで、全体的にまとまりがある印象に見せることができます。前髪はシースルーではなく、幅と奥行きを残さず薄さを出すイメージでカットしています」(NORA KICHIJOJI 店長/スタイリスト・花輪京市さん)
40代に似合う【クセ活かしのゆる巻きロング】広がりやすいクセ毛は毛質を活かした巻き方で
【6】前下がりレイヤーのふんわり柔らかロング
【How to style】
「顔周りに前下がりレイヤーを入れ、巻いたときに動きを出やすくしたのが一番のポイントになります。全体的にまとまりを出すために毛量調整し、巻かないときでも扱いやすいスタイルにこだわりました。ロングヘアの方は前髪や顔周りのバランスも重要。前髪はおでこが程よく透ける程度に作り、顔周りは流れやすく調整しながら顔型を自然にカバー。多岐にわたる大人のお悩みを解消するバランスに仕上げました」(Violet 表参道 スタイリスト・若井友紀さん)
40代に似合う【しなやか見せゆる巻きロング】ニュアンスが出にくい重い髪にもふんわり柔らかな動きを
ロングの「前髪なし」髪型【6選】
【1】ナチュラルな甘さのミディアムロング
【How to style】
「レングスは鎖骨下、バスト上のセミロング。後ろはU字ラインになるような感じで、レイヤーを入れながらカットして軽やかな動きを出しています。レイヤーは毛質や毛量にもよりますが、今回はハイでもなくローでもなくバランスよく入れています。毛量が多く広がりやすい髪なのですが、レイヤーを入れすぎてスカスカにならないように、かつまとまりと軽さを両立させるように調整を。前髪は目の下くらいの長さで。女性らしくも大人っぽく、おろしも流しもバランスよく決まる長さに」(Belle Shinjuku 店長/スタイリスト・鯨岡拓也さん)
40代に似合う【知的フェミニンミディアムロング】きちんと感と抜け感のバランスがよく扱いやすいスタイル
【2】顔周りレイヤーの華やか韓国風ロング
【How to style】
「毛先は全体的にグラデーションくらい、やや重さは残しながらも巻いたときに動きが出やすいよう調整しています。顔周りのみにレイヤーを入れ、ロングでも重く見えすぎないよう、バランスをとっています。顔周りに短い毛を仕込むことで、顔型をカバーして小顔に見せたり、結んだときにニュアンスも出やすく。さらに前髪は流す前提で長めに作っています。このレイヤーと前髪をどこにどれくらい作るか、がポイント。毛の量や質に合わせて、さらに顔形に合わせて調整することで、お顔のコンプレックスも自然にカバーすることができます」(nuu 代官山 スタイリスト・竹ヶ鼻唯さん)
40代に似合う【全方位美人な韓国風ロング】顔周りのレイヤー&長め前髪で華やかかつアレンジも自在に
【3】しなやかで上品な波巻きロング
【How to style】
「ややしっかりめで、やわらかな動きが出づらい髪質ではあるのですが、顔周りをメインにレイヤーを入れ、軽く巻くだけで毛先に動きが出やすいように調整しています。後ろはスカスカになると貧弱に見えるので、レイヤーはあまり入れず重めに仕上げています。あごは小さいけれど頬骨が張っていてやや膨張して見える顔立ちも、顔周りのレイヤーとウェーブ巻きでしっかりカバーできるようなスタイルです」(NORA GINZA 店長/スタイリスト・久場秀行さん)
40代に似合う【しなやかに動く波巻きロング】上品で大人な今どき韓国風スタイル
【4】甘くなりすぎない軽やかヘルシーロング
【How to style】
「ボリュームはややあるほう、直毛のノーマルヘアですが、柔毛ではないのでニュアンスがつきにくい髪質。すそは切りっぱなしで程よい厚みを残しながら、前髪からサイドにかけて表面のみにバランスよくレイヤーを入れています。レイヤーを程よく入れることで、巻いたときに動きがでやすいよう調整しています。毛先はすきすぎるとスカスカで貧弱に見えてしまいがち。ナチュラルでヘルシー、しっとりとした大人のロングヘアなら、毛先は重めが好バランスです」(Belle Shinjuku スタイリスト・鯨岡拓也さん)
40代に似合う【軽やかに揺れるヘルシーロング】甘くなりがちなロングヘアをナチュラルかつ知的な印象に
【5】エラまわりをカバーするふんわり華やかロング
【How to style】
「ベース型の顔タイプの方は、骨格が角張ってエラが目立ちやすく、平面的な印象を与えがちです。顔が横に広がって見えやすいので、縦の長さを意識したスタイルがに仕上げることがポイントに。ふんわりカールさせてあげると、女性らしい華やかさも高まりますよ
黒髪で長さがあると重くなりがちですが、ストレートでツヤを見せる部分と、中間からカールさせてふんわりさせる部分をだいたい1:1で作るとバランスがよく見えるようになります」(MINX harajuku 総代表/ディレクター・大竹祐紀さん)
40代に似合う【華やかさアップ!ロングレイヤースタイル】ストレート&カールの絶妙バランスで叶えるエレガントスタイル
【6】華やかボリューミーなウェーブ巻きロング
【How to style】
「モデルさんは髪がしっかりとして毛量も多めなので、巻き方によっては広がってボリュームが出すぎて大顔に見えてしまうことも…。とはいえ後頭部はぺたっとしやすかったりするので、全体的にレイヤーを入れて動き&ボリュームが出やすいよう調整しています。顔周りはリップラインくらいの長さでバランスをとりながら短くカット。顔周りに短い毛をあえて仕込むことで、白髪がちらほら気になってくる生え際や、顔をキュッと引き締めて見せる顔型カバー効果も狙えます。さらにカラーではブリーチを使わずにバレイヤージュを入れ、ぺったりして見えがちなロングヘアに軽さと動きが出やすいようにしています」(AMATA 店長 スタイリスト ERIさん)
40代に似合う【華やかボリューミーなウェーブ巻きロング】中間ウェーブを加えて大胆な動きのあるスタイルに
「大人かわいい」アレンジ【11選】
【1】大人女性を美しく見せるひとつ結び
結ぶ高さや全体のフォルム、顔周りのニュアンスが仕上がりの印象を大きく左右するひとつ結び。若づくりに見えないよう低い位置で結び、くずしを加えて立体感とニュアンスを出すことで、シンプルなまとめ髪のなかに洗練や大人の色香が生まれるのです。
<アレンジ方法>
<STEP.1>大人のまとめ髪はツヤが命!
<STEP.2>分け目をぼかしておく
<STEP.3>束ねる位置は「ぼんのくぼ」!
<STEP.4>後れ毛を引き出す
<STEP.5>後頭部を引き出し立体感を
<STEP.6>襟足・トップ・耳上を引き出す
襟足の両脇をやや細めに引き出し、少したるませる。耳上もやや細めにつまみ、耳の上部にほんの少し髪がかかるよう下に引く。トップはバランスを見ながら4〜5か所指先で細くつまみ、毛流れと反対側に押すよう引き出す。
<STEP.7>後頭部を引き出し立体感を
これが【大人女性を美しく見せる「ひとつ結び」完全プロセス】野暮ったく見えないテク大公開
【2】ねじって束ねるだけのふんわりひとつ結び
髪がパサついていると、どんなに素敵なまとめ髪をしてもお疲れモードに見えてしまいます。「アレンジの前にオイルワックスをなじませておくと、髪に自然なツヤ感が出せます。毛束をねじったりゴムで束ねたりするとき、ワックス効果で滑りがよくなるのでまとまりやすくなりますよ」(kakimoto arms 銀座二丁目店 スタイリスト・河野絵奈さん)
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳より後ろにある髪をまとめて1つに結び、サイドの毛束をねじる
<STEP.2>最初に束ねた毛束の根元にねじった毛束の先を通す
<ヘアアレンジのコツ>
サイドの毛束をねじることで、正面だけでなくフッと横を向いたときにもディティールの美しさが楽しめるアレンジです。「髪にツヤがないとだらしなく見えてしまうので、顔周りの髪にもオイルワックスをなじませてツヤ感のあるおしゃれな印象にまとめてください」(河野さん)
PC画面越しに気づく貧相な髪…。大人のペタンコ髪を救う、簡単まとめ髪はこれ!
【3】洗練された印象のウェットなひとつ結び
髪全体にウエット感を出して束ねる「まとめ髪ウエット」は、シンプルなのにきちんと感とモード感を両立。ノーセットのままオイルをつけて束ねるだけなので、時間がない忙しい朝の切り札にもなります。
<アレンジ方法>
<STEP.1>オイルを10滴ほど手にとる
<STEP.2>髪全体にオイルをなじませる
<STEP.3>コームを使ってタイトにまとめる
<STEP.4>おくれ毛をつまんで毛束感を出す
忙しい朝に最適!大人女性に似合う髪型【フレッシュさと洗練感がグッと高まる「まとめ髪ウエット」】
【4】巻く方向を変えて抜け感をつくるポニーテール
KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さんが提案するポニーテールなら、髪の量が多くても、髪が太くて硬くても、パサついて広がりやすい髪でも大丈夫。耳から下は毛先を内巻き、耳から上は根元から外巻き、顔周りは中間から毛先を内巻き、という具合にパーツごとに巻く方向を変えれば、広がりやすい髪もまとまりやすくなります。
<アレンジ方法>
<STEP.1> 耳から下の髪を毛先だけ内巻きに1カール
<STEP.2>耳から上の髪は外巻きに
<STEP.3>髪をひとつに束ねる
<STEP.4>顔周りともみあげは毛束の中間から毛先にかけて内巻きに
<STEP.5>結び目にヘアカフを引っかける
<ヘアアレンジのコツ>
「結び目のゴムを隠すのに、毛束を巻き付けたりクルリンパをしたりしますよね? でもそのひと手間が意外と難しい。ヘアカフは毛束に引っかけるだけなので、ぶきっちょさんでも簡単にゴムを隠せます。毛量が少なくて寂しいポニーテールになってしまう方も、このヘアカフを使うと印象が変わりますよ」(小室さん)
【5】おしゃれに白髪カバーが叶うカチューシャ×シニヨン
1分以内にできるアレンジなので、ブローする時間がないときにもササっとできて便利。お団子を作った後の毛束のニュアンスづけが、おしゃれに見せるポイントに。
<アレンジ方法>
【簡単シニヨンの作り方】
1.髪全体を後ろで低い位置にまとめる。
2.集めた髪をクルクルとひねりながら、根元に巻き付けてお団子を作る。
3.巻き付けた毛先を根元に当て、ゴムで結ぶ。
4.結んだ後は、後頭部、両サイドの髪を少量ずつ引き出し、立体感とニュアンスをプラス。
美容室に行けなくてもOK! ゴム1つでできる「簡単シニヨン」の作り方
【6】ハーフアップを仕込んだボリュームひとつ結び
「40代のひとつ結びは、きっちりまとめると老けた印象になってしまうので、ふんわりとしたボリュームを出すことが大切です。手軽にボリュームを出すには、一度ハーフアップを作っておくのがオススメ。自然とボリュームが出せるうえ、ふんわり感がキープできますよ」(PearL 代表 MATSUさん)また、下準備として軽めのジェルタイプのスタイリング剤を、根元からしっかりなじませておくことも重要なのだそう。「スタイリング剤をなじませておくだけで、自然な束感やニュアンスが出ますし、くずれにくさもアップします。適度なツヤと立体感が出せるタイプを選ぶのが、大人の女性にはおすすめです」(MATSUさん)
<アレンジ方法>
<STEP.1>スタイリング剤を全体になじませる
<STEP.2>ハチ上の髪をハーフアップに
<STEP.3>ひとつにまとめて結ぶ
<STEP.4>結び目に毛束を巻きつけて留める
<STEP.5>トップを引き出して整える
<ヘアアレンジのコツ>
「ジェルタイプのスタイリング剤をなじませておくことで、潤いとツヤが出るので40代の方にはオススメです。少しサイドに寄せて結ぶと、よりドレッシーな雰囲気に仕上がります」(MATSUさん)
ひと手間でボリュームアップ!丸い輪郭を強調しない、簡単「ひとつ結び」
【7】後頭部のボリュームが優雅なハーフアップ風シニヨン
ロングヘアのまとめ髪アレンジで気をつけるポイントは?ZACC raffineスタイリストの賀山博之さんは、「きっちりとした印象(ひっつめ髪)にならないこと」だと断言します。「今っぽく仕上げるためには、『ゆるっとした部分を作ること』『後れ毛をうまく活用する』ことが大切になります。髪をまとめる時はしっかりと崩す、後れ毛は引き出し過ぎると疲れた感じになってしまうので程よく引き出す、この2点がポイントですね」(賀山さん)
<アレンジ方法>
<STEP.1>襟足で髪をひとつ結びに
<STEP.2>後頭部の毛束をゆるめる
<STEP.3> 結んだ毛束の一部をねじる
<STEP.4>ねじった毛束をゴムに通す
<ヘアアレンジのコツ>
「下準備として、髪を巻いておくとよりニュアンスのある雰囲気に仕上がります。巻かなくても、アレンジ前にシュシュなどでお団子を作り、髪に動きをつける方法も手間がかからないのでおすすめです」(賀山さん)
【8】ねじりを効かせたひとつ結び
「まとめ髪を楽しみたいけれど、うねりやパサつきもカバーしたい…」というお悩みに、ヘアサロン「kakimoto arms GINZA」のスタイリスト・友原由維さんがアドバイス。【毛束をねじって留める、シンプルだけれど雰囲気のあるアレンジ術】を教えてくださいました。「うねりやクセのある髪を活かすことで、ふんわりとした柔らかな雰囲気が楽しむことができますよ。束ねた後、前髪・こめかみ・もみあげ部分の3か所を必ず巻いて、バランスの整ったスタイルに仕上げてみてください」
<アレンジ方法>
<STEP.1>毛束を左右の側頭部と後頭部の3つに分ける
<STEP.2>左右の毛束を握り、それぞれを内側に向かってねじる
<STEP.3>3つの毛束を1つにまとめ、ゴムで根元を束ねる
<STEP.4>束ねた部分を隠すように飾りピンをつける
<STEP.5>後頭部から3~4mm毛束をつまみ上げて、ゆるみをつくる
<STEP.6>こめかみ、もみあげはストレートアイロンで根元から内巻きにする
<ヘアアレンジのコツ>
レイヤーが入っていると、束ねた根元から髪が浮き上がってアホ毛になりがち。そんなアホ毛対策に重宝するのが、ポイントケアスティック。「襟足部分の後れ毛にポイントケアスティックを使うと、きれいにまとまります」(友原さん)。
40代に似合う【傷んだ髪でもきれいにまとまるアレンジ術】カールがポイントのアンニュイなスタイルに挑戦!
【9】くせ毛を活かしたハーフアップ
「うねりやクセをそのまま活かせるのがハーフアップアレンジの利点。アレンジ前にスタイリング剤をしっかりとなじませれば、ツヤとまとまりが生まれ、広がりやボリューム感を抑えることもできます」(本木さん)。ハーフアップは、やり方を間違うと「おばさんっぽい古臭い印象」になってしまうこともあるので注意が必要! 「古臭く見える原因のひとつが『きちっと感』。ハチ上の髪は、できるだけゆるくまとめ、根本から少し離した下めの位置で結ぶと一気に今っぽい雰囲気になります。あとは、シンプルなヘアアクセを利用するとアレンジ上級者の装いに。ゴテゴテしたアクセサリーではなく、バレッタなどシンプルなものを選んでください」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト 本木亜美さん)
<アレンジ方法>
<STEP.1>髪全体にスタイリング剤をなじませる
<STEP.2>髪表面の髪をざっくりと取って結ぶ
<STEP.3>ゴムを持って後頭部の毛束を引き出す
<STEP.4>こめかみの後れ毛を整える
<STEP.5>前髪にもスタイリング剤をつけて束感を出す
<ヘアアレンジのコツ>
「髪を束ねるときは、耳半分が隠れるくらいゆるめにまとめるのがポイント。きっちりまとめ過ぎないことが大切です。こめかみ付近の後れ毛は多めに出したほうが女性らしく仕上がります。広がったりパサついた印象にならないよう、スタイリング剤はしっかりとつけてください」(本木さん)
いや〜なくせ毛が「パーマ風」に激変!梅雨時期におすすめのハーフアップアレンジ
【10】ゆるっとまとめた簡単シニヨン
「シニヨンの場合、きっちりまとめ過ぎてしまうと老けた印象になることも。後頭部の髪をゆるっと引き出したり、こめかみの後れ毛を残すことで、今っぽい、こなれ感のある印象に仕上がります」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト 本木亜美さん)。
<アレンジ方法>
<STEP.1>スタイリング剤を髪全体になじませる
<STEP.2>お団子をつくる
<STEP.3>後頭部の毛束をランダムに引き出す
<STEP.4>残しておいた毛先をお団子に巻きつける
<STEP.5>巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む
<STEP.6>耳元の毛束をゆるめる
<STEP.7>こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる
<ヘアアレンジのコツ>
「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、この時期はしっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(GARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん)。さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ!シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!
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【11】きっちりし過ぎずおしゃれなギブソンタック
後頭部の低い位置で髪をまとめる「ギブソンタック」。くるりんぱの応用でつくるお団子ですが、エレガントで上品に仕上がる、カジュアル過ぎないラフさやこなれ感も出せる、と大人の女性たちを魅了しています。簡単で手軽にできるアレンジですが、やり方を間違えると「古臭いオバさんヘアになってしまう」とMAGNOLiA omotesandoのデザイナー KAYOさんは言います。「まずは髪をまとめる位置。後頭部の下の方でまとめてください。位置が高いとトップや後頭部の毛束を引き出したときに頭が大きく膨れたような印象になってしまいます。下の位置にまとめることが、360度どこから見ても頭の型が綺麗に見えるポイントです」(KAYOさん)。また、髪をまとめるときは「程よく、ゆるっとつくる」のが正解なのだそう。「きっちりとまとめすぎないことも重要。耳を出してきっちりと結ぶと一気に老けた印象になってしまいます。トップや後頭部の毛束が引き出しにくくなってしまうので、程よいゆるさを意識してください」(KAYOさん)
<アレンジ方法>
<STEP.1>耳裏からフロント部分の毛束をとってハーフアップに
<STEP.2> 結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.3>残した後頭部と襟足の髪をふたつに分ける
<STEP.4>左右に分けた毛束をくるりんぱの穴に上から通す
<STEP.5>毛先をゴムでひとつ結びにする
<STEP.6>毛先をもう一度くるりんぱする
<STEP.7>毛先をピンで固定する
<STEP.8>耳上の毛束をゆるっと引き出す
<STEP.9>頭頂部と後頭部の毛束をつまんで引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「アレンジの前に、ドライヤーで根元をこするように乾かし、モヒカンラインを立ち上げておくとシルエットに丸みと女性らしさが出ます。あとは全体をランダムにコテで巻き、クリームワックスをなじませておいてください。髪がパサついてまとまっていないと『やつれ感』『疲れた印象』になりかねません。とくにもみあげ、顔まわりの毛束には入念になじませるといいですよ」(KAYOさん)
古臭いオバさんとは言わせない!今っぽい「ギブソンタック」をつくる9ステップ
- TEXT :
- Precious.jp編集部