【目次】
簡単「低めお団子」アレンジ5選
1:ゴムだけでできるお手軽シニヨン
■アレンジ方法
<STEP.1>髪全体を後ろで低い位置にまとめる
<STEP.2>集めた髪をクルクルとひねりながら、根元に巻き付けてお団子をつくる。
<STEP.3>巻き付けた毛先を根元に当て、ゴムで結ぶ。
<STEP.4>結んだ後は、後頭部、両サイドの髪を少量ずつ引き出し、立体感とニュアンスをプラス。
1分以内にできるアレンジなので、ブローする時間がないときにもササっとできて便利。お団子を作ったあとの毛束のニュアンスづけが、おしゃれに見せるポイントに。
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2:ラフな毛束感を作ったアレンジ
■アレンジ方法
「シニヨンは、一度ヘアゴムで毛束を輪っか状にしてから、さらに上下に分けてピンで留めていくとつくりやすいと思います。簡単にザクザクとした毛束感が生まれるので、カジュアルでラフな印象に仕上がりますよ」(MINX銀座五丁目店 副店長 トップデザイナー 河野沙耶佳さん)。
<STEP.1>髪全体にバームをもみこむ
<STEP.2>耳の高さで結ぶ
<STEP.3>毛束を輪っか状に結び、上下に分ける
<STEP.4>ピンで留めてシニヨンをつくる
<STEP.5>後頭部の毛束を引き出す
「今のファッショントレンドはカジュアルなので、どんなスタイルにも抜け感が必須。そんなラフな雰囲気も、ざっくりとしたシニヨンならつくりやすいはず。流行の首元がつまった服にもぴったりです」(河野さん)。
3:こなれ感と上品さを両立するシニヨン
■アレンジ方法
「まず、アレンジの前にワックスを髪全体に揉み込んでください。髪の内側につけておくと、ラフさ、無造作な印象がつくりやすくなります。あとはゴムで結ぶ時に毛束が耳にかかるように結びましょう。耳にきっちりとかけてしまうと、一気に老けた印象になりますが、耳を少し出すと、こなれ感、おしゃれな印象になります」(ZACC raffine スタイリスト 櫻井小百合さん)。
<STEP.1>髪の内側にワックスを揉み込む
<STEP.2>ねじった毛束をひとつ結びにする
<STEP.3>ひとつ結びを上下に分けて、上の毛束をゴムに巻きつけてピン留めする
<STEP.4>下の毛束を上の団子に巻きつけてピンで留める
「このアレンジのポイントはねじりながら毛束をひとつ結びにすることです。ワックスをなじませた毛束をねじると、根元が立ちやすく、正面から見た時に毛流れのあるラフな印象になります。耳にかけたまま結ぶのが難しい時は、結んだ後に耳上の毛束をゆるっとたるませてください。お団子にした後に引き出そうとするとシルエットが崩れてしまいます」(櫻井さん)。
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4:さりげなくシンプルな大人のシニヨン
■アレンジ方法
さり気なく、シンプル。このふたつの条件を満たす大人のお団子ヘアのポイントは3つ。ひとつは「お団子を崩しすぎない」、ふたつめは「耳の半分を出して色気を誘う」こと、そして3つ目が「後頭部に適度なボリュームがある」ことです。「40代以降は、髪がヘタってしまったりパサつきも気になると思うので、適度なボリュームと毛束の艶を出すために、頭頂部の髪を巻いておくといいですよ。この仕込みをするかしないかで、印象がガラッと変わります。頭の型もきれいに見えますよ」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪をアイロンで巻く
<STEP.2>髪を後ろにまとめて後れ毛を出す
<STEP.3>ゴムでひとつ結びにする
<STEP.4>ゴムを持って左右前後の毛束を引き出す
<STEP.5>後頭部の髪を引き出して高さを出す
<STEP.6>結んだ毛束の毛先をピンで数回に分けて固定する
「お団子の位置は、下過ぎず上過ぎない、耳裏あたりを意識しましょう。後れ毛は出しすぎると〝疲れたオバさん風〟になるので、こめかみの上をひとつまみ分だけ出して。後れ毛の広がりやパサつきが気になるときは、ワックスなどをつけましょう」(本木さん)。
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5:絶妙な崩しがポイントのメッシ―バン
■アレンジ方法
「このアレンジでいちばん大切なのは、後頭部の丸みです。お団子をつくったら後頭部の毛束をしっかりと引き出して、ゴムまわりをふわっと仕上げてください。後頭部に膨らみがないと、ルーズなお団子が貧相でだらしなく見えてしまうことも。後頭部にボリュームがあると、横から見たときに、頭の型がきれいに見えます」(BEAUTRIUM PENINSULA店 副店長 小山 貴さん)。
<STEP.1>耳半分から上の髪の毛を結ぶ
<STEP.2>襟足を左右に分けて1の上で結ぶ
<STEP.3>STEP.1とSTEP.2のゴム回りの毛を引き出す
<STEP.4>頭頂部の髪を引き出す
<STEP.5>STEP.2で結んだ毛束をねじりながら、お団子にしてピンで留める
<STEP.6>STEP.1で結んだ毛束もねじってお団子にする
<STEP.7>前髪をアイロンで細かく巻く
「お団子をきっちり、きれいにまとめようとすると、ルーズな動きが出にくくお団子も小さくなってしまいます。ある程度ラフに、ザクザクとピンで留めることが成功の鍵です。髪のパサつきが気になるときは、下準備でワックスやトリートメントをなじませると、アレンジしやすくなります」(小山さん)。
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「ヘアアクセサリー」を使ったアレンジ5選
1:「ピン」を使ったアレンジ
■アレンジ方法
「髪を束ねたら、その根元から後頭部を中心に毛束をつまみ出します。つまみ出した毛束の効果で頭頂部がふんわりボリュームアップするので、寂しい印象にはなりません。無造作ヘアは、ともすると疲れ切って見えてしまうことも。パーマをかけておくと毛先に動きが出るので、ただ束ねるだけで無造作風になります」(Double ヘアスタイリスト 西川綾さん)。
<STEP.1>髪をひとつに束ね、ゴムで留める
<STEP.2>束ねたゴムを抑えながら、後頭部から毛束をひとつまみずつ引き出す
<STEP.3>束ねたゴムを抑えながら、毛束を毛先からねじる
<STEP.4>束ねたお団子の根元をゴムで固定
<STEP.5>お団子と後頭部の髪をすくいながら、ピンで留める
「ストレートな髪の方は、アレンジの前にカールアイロンで毛先をランダムに巻いておくと、ニュアンスのある後れ毛がつくれますよ」(西川さん)。
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2:「コーム」を使ったアレンジ
■アレンジ方法
ヘアアレンジにプラスするだけで、印象がガラリと変わるヘアアクセサリー。ゴムとピンを使ったシンプルなアレンジに飽きているなら、ヘアアクセサリーでいつもと違う雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか? とはいえ、アクセサリーの選び方って難しいですよね。Ramie GINZA副店長の寺尾拓巳さんに聞くと、セットした髪に差し込むだけでアレンジ上級者になれる「コーム」がおすすめと言います。「コームを選ぶ時はシンプルで上品なものを選ぶのがポイントです。ゴテゴテとモチーフがついていたり、派手な色のものは40代にふさわしくありません。選ぶものによっては、若つくりに見えたり、老け見えを強調してしまう危険もあるので気をつけて」(寺尾さん)。
<STEP.1>耳上ラインの髪をひとつにまとめてゴムで結ぶ
<STEP.2>結んだ毛束に穴を開けて毛先を通す
<STEP.3>ゴムを持ちながらトップの毛束を引き出す
<STEP.4>残りの髪をひとつ結びにして、STEP.2と同様にくるりんぱする
<STEP.5>くるりんぱした耳下の毛束の穴に、上の毛束の毛先を入れる
<STEP.6>上の毛束と下の毛束の毛先をまとめてゴムで結ぶ
<STEP.7>結んだ毛先を上のくるりんぱの穴に収める
<STEP.8>収めた毛先をピンで留める
<STEP.9>最後にコームを上から差し込む
「髪を上下に分けて作ったダブルくるりんぱをひとつにまとめてお団子にし、その上からコームを差し込むだけ。お団子にしただけでも様になりますが、品のあるコームを差し込むだけで印象がエレガントに。こなれ感のあるアレンジ上級者風の仕上がりになります」(寺尾さん)。
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3:「マジェステ」を使ったアレンジ
■アレンジ方法
「シニヨンの場合、きっちりまとめ過ぎてしまうと老けた印象になることも。後頭部の髪をゆるっと引き出したり、こめかみの後れ毛を残すことで、今っぽい、こなれ感のある印象に仕上がります」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト 本木亜美さん)。
<STEP.1>スタイリング剤を髪全体になじませる
<STEP.2>お団子をつくる
<STEP.3>後頭部の毛束をランダムに引き出す
<STEP.4>残しておいた毛先をお団子に巻きつける
<STEP.5>巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む
<STEP.6>耳元の毛束をゆるめる
<STEP.7>こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる
「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、この時期はしっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(本木さん)。さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ! シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!
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4:「スクリューピン」を使ったアレンジ
■アレンジ方法
毛束を巻き付けることによってゴムを隠しつつ、パールのスクリューピンで毛先を留めることで、簡単なのに本格的なアレンジヘアに見える、とっておきのテクニック。髪表面の毛束を引き出したり、耳上の髪をピタッとせずに耳に少しかぶせることで、お団子ヘアもこなれた印象に。
<STEP.1>髪全体を後ろでひとつに集める。
<STEP.2>集めた髪の耳下から襟足までの髪を取り分ける。
<STEP.3>耳の上の髪は上の髪にまとめる。
<STEP.4>上の髪の毛先は挟んだままゴムで結ぶ。
<STEP.5>次に、下におろした髪をひとつにまとめ、上のまとめたゴムの根元に巻き付ける。
<STEP.6>巻き付けた髪の毛先をスクリューピンで毛先を巻き込みながら、ゴムに目がけてクルクル回しながら留める。
<STEP.7>後頭部、サイドの髪表面の毛束を少しずつ引き出す。斜め後ろ、横から見ても丸みを帯びた後頭部になるように整える。
<STEP.8>仕上がったら、耳上の髪をすこ少し引き出して、耳の上部分にかぶせて完成。
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5:「デフトバン」アレンジ
■アレンジ方法
「ゴムで束ねきれなかった髪が出てしまうと、きちんと感がなくなってしまうので、束ねる前にクリームやバームをしっかりなじませておくのがポイントです」(KAYAK by HONEY デザイナー 小室里奈さん)。
<STEP.1>カールアイロンで前髪の中間あたりを外巻きにする
<STEP.2>サイドから後頭部にかけて髪の毛先を内巻きにする
<STEP.3>髪の中間から毛先にかけてヘアクリームをなじませる
<STEP.4>耳たぶあたりにゴムがくるようにひとつに束ねる
<STEP.5>毛束で輪っかをつくり、その毛先をゴムに通す
<STEP.6>ゴムで束ねた毛先が下になるように、束ねた部分の向きを調整する
<STEP.7>毛先を2等分にする
<STEP.8>2つに分けた毛束を交差させる
<STEP.9>交差した毛先を留めるようにゴムで巻く
<STEP.10>デフトバンの中央の穴にお団子を通す
<STEP.11>デフトバンで結び目を交差させて、布の形を整える
「ご自身でアレンジをすると、どこにピンを留めればいいのか分からない…というお声をよく耳にします。ゴムを使えば束ねたい部分、まとめたい髪を狙って留められるので便利です」(小室さん)。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部